ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

【WCS2020】雨波乗りトリパ2020【INC Feb.使用構築】

こんばんは、ユウキです。
INC Feb.に参加された皆さん、お疲れ様でした。今回使用したパーティを紹介します。
シーズン1~3にかけて愛用していたパーティでもありますが、一旦の節目として公開。



【パーティ】
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種族名 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
ペリッパー 控え目 なみのり ぼうふう れいとうビーム おいかぜ きゅうこん あめふらし
ルンパッパ 控え目 なみのり ギガドレイン れいとうビーム ねこだまし とつげきチョッキ すいすい
トリトドン 控え目 なみのり だいちのちから れいとうビーム ヘドロばくだん リンドのみ よびみず
ブルンゲル 冷静 なみのり シャドーボール ヘドロウェーブ トリックルーム きあいのタスキ ちょすい
トゲキッス 控え目 マジカルシャイン エアスラッシュ ねっぷう このゆびとまれ じゃくてんほけん てんのめぐみ
ジュラルドン 控え目 ラスターカノン りゅうせいぐん 10まんボルト ボディプレス いのちのたま すじがねいり

【戦績】
●INC Feb.2020
勝敗:33勝12敗
勝率:73.3%
最高/最終レート:最高1740/最終1719
順位:371位



【コンセプト】
・攻撃範囲が環境に刺さっているトリトドンをエースにしたパーティ
・「なみのり」を多く採用し特性〔よびみず〕を攻撃面で最大限に活かす
・基本はトリパ運用だが、多彩な素早さ操作で臨機応変に立ち回る
・初手トリルからトドンで攻撃→トリル切れ後に〔すいすい〕ルンパッパを立てる後発雨展開
・王道のペリルンパで「おいかぜ」を絡めた上からの展開
・後発ブルンゲルでスイッチトリル展開
トゲキッスの「Dエアスラッシュ」での上からの展開
・上記の柔軟さからBo3適正も高い



【構築選択理由】
INCに持ち込む構築には複数の候補があったが、その中で今回この軸を選んだ理由について触れておく。


①全体技をメインに添えられる点
なみのり」のような全体技をメインとすることで、相手の行動に依存しないゲームメイクが可能になる。
特に最近数を増やしており厄介な「サイドチェンジ」持ちに対して安定してダメージを稼げるのが最大の魅力。
また、〔よびみず〕「このゆびとまれ」を無視して水打点を当てられる点も評価している。
水4匹に「なみのり」、ブルンゲルに「ヘドロウェーブ」がある上にトゲキッスは「マジカルシャイン」「ねっぷう」、ジュラルドンは〔すじがねいり〕であり、パーティ全員が「サイドチェンジ」「このゆびとまれ」に強めな構築にまとめられた。


②上から高火力
不特定多数を相手に連戦する形式では事故による負けが怖いので、なるべく先手で火力を押し付けることで自らの事故率を減らし、逆に相手の事故率を上げられる構築が良いと判断。
雨パ及びトリパはサイクルを回すタイプではなく火力で押すタイプの構築であり、やることも明確なのでネット予選に向いている。


③環境に刺さっているエースアタッカー
現環境で使用率上位のキャラを眺めると、その多くがトリトドンで弱点を突けることに気付く。
トゲキッス、ドラパルト、バンギラスドリュウズエルフーンウインディ、ジュラルドン、リザードンドサイドンetc
刺さっているエースアタッカーを採用することで有利マッチングを多くし、勝ち星を稼ぐ方針。



【構築経緯】
環境に刺さっているトリトドンをエース運用したパーティを組もうというところからスタート。
能動的に〔よびみず〕を発動させる手段としてはやはり「なみのり」が最適だろう。
筆者は旧世代でも何度も〔よびみず〕トリトドンエースの波乗り構築を好んで組んでおり、今回も基本的な考え方は同じく「トリックルーム」下での運用をメインとすることにした。

参考:
(第五世代)
yuki-rotom.hatenablog.com

(第七世代)
yuki-rotom.hatenablog.com

なみのり」を軸にする上でまずすんなり採用が決まったのは〔あめふらし〕を持つペリッパー
天候を変える特性を用意することで他天候との殴り合いがスムーズになる他、天候変化手段を持たない相手を水技でゴリ押せるようになる。
「おいかぜ」でトリトドンを上から動かしたり、トリトドンが苦手な草に打点があったりと相性が良い。

次に採用を決めたのは〔すいすい〕エースのルンパッパ。
せっかく〔あめふらし〕を採用した以上〔すいすい〕アタッカーで先手を取る手段を確保しておきたい。
特攻がそこそこ高い点と、水技を連打する構築になる上で厄介な相手のトリトドンに強い点を買って選択した。
ねこだまし」は有効に使える場面が以前よりは減ったものの「おいかぜ」「トリックルーム」を展開する上であって損はない。
ガマゲロゲと異なりが水技が1/4なので味方の「なみのり」に巻き込んでもさほど問題がないのも利点。

鈍足なトリトドンは基本的には「トリックルーム」下で動かす方が強いと考えているため、「トリックルーム」と「なみのり」を両立可能なブルンゲルを採用。
これにより上からも下からも「なみのり」でトリトドンを動かせる体制が整う。
特性を〔ちょすい〕とすれば味方の「なみのり」による巻き込みもメリットに変えられる。

ブルンゲルの「トリックルーム」をサポートする「このゆびとまれ」要員として、耐久が高く草技を半減で吸えるトゲキッスを採用。
耐久が高くサポート役として優秀なだけでなく、火力と技範囲も備えておりアタッカーとしての運用も可能。
地味にここまでで不足気味なドラゴンタイプへの打点も担えるのがありがたい。

最後の枠はパーティ使用開始時から様々な形を試した。ここに求めていた条件は以下。
ギャラドスに強い
ナットレイに強い
カビゴンに強い
ラプラスヌメルゴンバイバニラに強め
・催眠耐性(出来れば)

ここで、最後の枠を含む検討の軌跡を記すべく歴代の形を振り返ってみる。


①初期案 2019/12初旬

種族名 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
ペリッパー 冷静 なみのり ぼうふう れいとうビーム とんぼがえり こだわりメガネ あめふらし
ルンパッパ 控え目 なみのり ギガドレイン れいとうビーム ねこだまし とつげきチョッキ すいすい
トリトドン 控え目 なみのり だいちのちから れいとうビーム ヘドロばくだん いのちのたま よびみず
ブルンゲル 控え目 なみのり しおふき シャドーボール トリックルーム リンドのみ ちょすい
トゲキッス 臆病 エアスラッシュ このゆびとまれ てだすけ おさきにどうぞ ウイのみ てんのめぐみ
ナットレイ 勇敢 ジャイロボール パワーウィップ はたきおとす つるぎのまい たべのこし てつのトゲ

最初に組んだ形。初期の構想から上5匹の並び自体は変わっていないが、細かな型が異なる。
ブルンゲルの『リンドのみ』は初手の「ねこだまし」+「Dパワーウィップギャラドスを意識したもの。
トゲキッスは最速「おさきにどうぞ」型。「てだすけ」ジュラルドンにブルンゲルが破壊されたり「ドラゴンテール」で飛ばされずに「トリックルーム」出来るようにしたり、トリル切れ後にトリトドンを高速で動かせるようにした。

最後の枠にナットレイを選択した理由は以下。
ギャラドスから強打されずにこちらから打点を持てる
ナットレイミラーは「つるぎのまい」+「はたきおとす」で勝てる(当時は「ボディプレス」を覚えると知らなかった)
カビゴンにも「はたきおとす」で対抗可能
ラプラストリトドンに強い
ヌメルゴンにも雨ならある程度殴り合えてジャイロで打点あり
・草タイプで「ねむりごな」無効

ナットレイがトリパエースとしては火力が低く、「つるぎのまい」を使うとターンが足りないことが気になった。
炎技には雨なら対抗出来ると思っていたが、ダイバーンがきつかった。



②耐久詰めVer.1 2019/12中旬

種族名 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
ペリッパー 控え目 なみのり ぼうふう れいとうビーム おいかぜ きあいのタスキ あめふらし
ルンパッパ 控え目 なみのり ギガドレイン れいとうビーム ねこだまし とつげきチョッキ すいすい
トリトドン 控え目 なみのり だいちのちから れいとうビーム じこさいせい アッキのみ よびみず
ブルンゲル のんき なみのり おにび ちからをすいとる トリックルーム タラプのみ ちょすい
トゲキッス 穏やか エアスラッシュ マジカルフレイム あまえる このゆびとまれ リリバのみ てんのめぐみ
ナットレイ 生意気 ボディプレス てっぺき やどりぎのタネ まもる たべのこし てつのトゲ

①と同じ6匹だが、攻めを重視した技構成から耐久を重視した技構成に変更した形。
見た目は同じだが内容はガラリと変わっており、従来の突破力をある程度残しつつも様々な角度から耐久詰めを狙えるようにした。
特に先発に出すことが多いブルンゲルトゲキッスにデバフ技を組み込むことで味方全体が延命出来る。
トリル中に「なみのり」コンボで積極的に相手の頭数を減らし、苦手なキャラを優先して潰すようにすることでトリル切れ後に耐久戦法にシフトして逃げ切る。
トリトドンナットレイも弱点が少ない上に分かり切っているので、打点のあるキャラさえ倒せば詰ませられることが多かった。



③攻め特化Ver.1 2019/12中旬

種族名 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
ペリッパー 冷静 なみのり ぼうふう れいとうビーム ねっとう こだわりメガネ あめふらし
ルンパッパ 控え目 なみのり エナジーボール れいとうビーム ねこだまし いのちのたま すいすい
トリトドン 控え目 なみのり だいちのちから れいとうビーム ヘドロばくだん イアのみ よびみず
ブルンゲル 生意気 なみのり おにび ヘドロウェーブ トリックルーム カシブのみ ちょすい
トゲキッス 控え目 マジカルシャイン エアスラッシュ ねっぷう このゆびとまれ じゃくてんほけん てんのめぐみ
ナットレイ 勇敢 ジャイロボール パワーウィップ じならし つるぎのまい オッカのみ てつのトゲ

耐久戦術自体は面白い着眼点だったが、先発のブルンゲルトゲキッスがトリルを決めた後にやることがチマチマしているとトリルターンを無駄にしてしまい、うまくトリトドンにターンを回すには交代でトリトドンを出すという若干リスキーな動きを挟まないとならないのが弱かった。
トリルを決めた後にスムーズに攻めに展開したかったので色々と考えていたところ、ふと思い付いたのが『じゃくてんほけん』持ちのアタッカートゲキッスブルンゲルに味方トゲキッスの弱点を突かせる技を探したところ、「ヘドロウェーブ」なら全体技で「このゆびとまれ」に吸われずに撃てるため採用を決めた。このコンボは初見で読まれることがほとんどなかった上、今まで悩まされた初手の火力不足を見事に解消しておりパーティ完成度が飛躍的に向上した。我ながら良いアイデアに辿り着いたと思う。
ナットレイのサブウェポンを「じならし」にして、無理やりコータスウインディ入りにもDMを駆使することでナットレイを通せるようにした。



④攻め+耐久ハイブリッド 2019/12下旬

種族名 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
ペリッパー 控え目 なみのり ぼうふう れいとうビーム おいかぜ きあいのタスキ あめふらし
ルンパッパ 控え目 なみのり ギガドレイン れいとうビーム ねこだまし とつげきチョッキ すいすい
トリトドン 控え目 なみのり だいちのちから れいとうビーム ヘドロばくだん イアのみ よびみず
ブルンゲル 生意気 なみのり おにび ヘドロウェーブ トリックルーム カシブのみ ちょすい
トゲキッス 控え目 マジカルシャイン エアスラッシュ ねっぷう このゆびとまれ じゃくてんほけん てんのめぐみ
アーマーガア 慎重 アイアンヘッド ボディプレス てっぺき はねやすめ タラプのみ ミラーアーマー

ここで初めてメンバー変更。アーマーガアを選択した理由は
ギャラドスに強い(隣にトリトドンがいれば打点を持たれず、その隙に「てっぺき」すれば勝てる)
ナットレイカビゴンに「てっぺき」「ボディプレス」で勝てる
ラプラスにも打点あり
ヌメルゴンも無理やり詰められる
ナットレイと異なり4倍弱点がなく、高速回復技「はねやすめ」もあるので詰めを狙いやすい
・特性〔ミラーアーマー〕が耐久戦術を行う上で貴重

ナットレイの良い点を残しつつ戦える範囲を広げられるのではないかとアーマーガアを採用したが、想定通りの活躍をしてくれた。
回復速度の違いが特に大きく、詰められる範囲はナットレイ以上だと感じた。

また、WCS2018 DAY1で対戦した友人であるAlex Underhill(@LexiconVGC)が下記大会で本パーティを使ってくれた。
結構良い結果を残し、海外勢にもこの並びが認知されるきっかけとなった。

●Galar Weekly #5 (2019/12下旬)
スイスドロー予選(Bo3):6-2で20位/193人
使用者:Alex Underhill(@LexiconVGC)

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ローブシン 2020/12下旬

種族名 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
ペリッパー 控え目 なみのり ぼうふう れいとうビーム おいかぜ きあいのタスキ あめふらし
ルンパッパ 控え目 なみのり ギガドレイン れいとうビーム ねこだまし とつげきチョッキ すいすい
トリトドン 控え目 なみのり だいちのちから れいとうビーム ヘドロばくだん イアのみ よびみず
ブルンゲル 生意気 なみのり おにび ヘドロウェーブ トリックルーム カシブのみ ちょすい
トゲキッス 控え目 マジカルシャイン エアスラッシュ ねっぷう このゆびとまれ じゃくてんほけん てんのめぐみ
ローブシン 勇敢 インファイト マッハパンチ れいとうパンチ かみなりパンチ いのちのたま ちからずく

「てっぺき」アーマーガアを使っていて「はらだいこ」「DDラリアットカビゴンに負けたので一度考え直すことにした。
カビゴンを迅速に倒せる格闘タイプで、ギャラドスにも打点があるのはローブシンくらいしか浮かばなかったので試してみることに。
今でこそローブシンの使用率は非常に高くメジャーなキャラだが、考察した当時はまだマイナーで「本当にコイツこの環境でやっていけるのか?なんだかローブシン見てると大昔のイッシュダブルやBW全国ダブルを思い出すな・・・(老人)」と半信半疑での採用だった。
実際技範囲は広いし火力も高いので申し分ない性能だった。
特にメリットは以下。
・DMギャラドスを〔ちからずく〕『いのちのたま』「かみなりパンチ」でワンパン可能
カビゴンナットレイラプラスバイバニラへの格闘打点
ヌメルゴン、ドラパルト、ジュラルドン等ドラゴン勢へも高打点

また、上記AlexのGalarWeeklyでの使用を受けて、別の海外勢であるFrancois-X.de Lagenesteがその並びを参考にRegionalで良い結果を残したようだった。
VictoryRoadにその構築紹介&対戦レポートの記事がアップされていることをAlexに教えてもらって知ったが、記事内では「おそらくAlexが最初のビルダー」と書かれていたためAlexには「Sorry」と言われた(正確には私が構築してAlexに教えたものなので)。
私はFrancois-Xの直接の知り合いではないので相談したわけではないが、偶然彼もアーマーガアの枠をローブシンに変更したようで、この記事は興味深かった。細部こそ違えど似たような思考でローブシンの採用に至ったようである。

●Bochum Regional (2020/1中旬)
スイスドロー予選(Bo3):7-2
決勝トナメ(Bo3):ベスト4
使用者:Francois-X.de Lageneste

参考:VictoryRoad
victoryroadvgc.com


ローブシンの使用感で唯一気に入らなかった点が飛行弱点だった。
トリル中にギャラドスを倒せないと強弱関係が逆転してしまい、上手な相手にはギャラドスをトリル切れまで温存されて上から飛行技を撃たれて負けたので、一度考え直すことにした。



ジジーロン 2020/1上旬

種族名 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
ペリッパー 控え目 なみのり ぼうふう れいとうビーム おいかぜ きあいのタスキ あめふらし
ルンパッパ 控え目 なみのり ギガドレイン れいとうビーム ねこだまし とつげきチョッキ すいすい
トリトドン 控え目 なみのり だいちのちから れいとうビーム ヘドロばくだん イアのみ よびみず
ブルンゲル 生意気 なみのり おにび ヘドロウェーブ トリックルーム カシブのみ ちょすい
トゲキッス 控え目 マジカルシャイン エアスラッシュ ねっぷう このゆびとまれ じゃくてんほけん てんのめぐみ
ジジーロン 冷静 りゅうせいぐん 10まんボルト かえんほうしゃ エナジーボール パワーアンクル ノーてんき

以下の理由からジジーロンを採用。ローブシンの抱えていた弱点を解消しつつ、似たような範囲を網羅してもらう。
・「10まんボルト」でギャラドスに高打点
・水半減+飛行等倍でギャラドスにトリルがなくても弱くない
・「かえんほうしゃ」でナットレイを倒せる
・「エナジーボール」でラプラストリトドンに打点あり
・「りゅうせいぐん」で各種ドラゴンへの打点あり
・非常に遅いのでトリルエースとしての資質が高い

色々と細かいところに手が届く存在ではあったが、対カビゴンが少し手薄になってしまった。
キョダイカビゴンはゴリ押しではどうにもならなかったので、改めて対策を練ることにした。



カマスジュラ 2020/1中旬

種族名 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
ペリッパー 控え目 なみのり ぼうふう れいとうビーム おいかぜ きあいのタスキ あめふらし
カマスジョー 意地っ張り アクアブレイク インファイト かみくだく どくづき いのちのたま スクリューおびれ
トリトドン 控え目 なみのり だいちのちから れいとうビーム ヘドロばくだん イアのみ よびみず
ブルンゲル 生意気 なみのり おにび ヘドロウェーブ トリックルーム カシブのみ ちょすい
トゲキッス 控え目 マジカルシャイン エアスラッシュ ねっぷう このゆびとまれ じゃくてんほけん てんのめぐみ
ジュラルドン 冷静 ラスターカノン りゅうせいぐん 10まんボルト ドラゴンテール とつげきチョッキ すじがねいり

このゆびとまれ」+カビゴンに殺意を込めて〔すじがねいり〕「ドラゴンテール」ジュラルドンを採用した。
雨パなのでカマスジョーも入れ、試しに〔スクリューおびれ〕で採用することでガンメタを貼った。
幾多のカビゴンを葬ることに成功したが、〔すいすい〕でないカマスジョーの選出幅が狭くてピンポイント枠過ぎたのが残念。
ルンパッパを抜いたことにより相手のトリトドンが激重になった上、「ねこだまし」が構築から消えたことが思っていた以上に窮屈さを感じたので「ねこだまし」の重要性に気付けた。



⑧特殊ピカチュウ 2020/1下旬

種族名 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
ペリッパー 控え目 なみのり ぼうふう れいとうビーム おいかぜ きあいのタスキ あめふらし
ルンパッパ 控え目 なみのり ギガドレイン れいとうビーム ねこだまし とつげきチョッキ すいすい
トリトドン 控え目 なみのり だいちのちから れいとうビーム ヘドロばくだん イアのみ よびみず
ブルンゲル 生意気 なみのり おにび ヘドロウェーブ トリックルーム カシブのみ ちょすい
トゲキッス 控え目 マジカルシャイン エアスラッシュ ねっぷう このゆびとまれ じゃくてんほけん てんのめぐみ
ピカチュウ 臆病 10まんボルト なみのり くさむすび ねこだまし でんきだま せいでんき

ねこだまし」が強いのでルンパッパを再雇用し、更にその延長で「ねこだまし」が使える上に色々な要素を満たしつつ強い並びが作れるキョダイピカチュウを採用してみた。
トゲキッス+何かの並びを「キョダイバンライ」+「エアスラッシュ」でかなり有利な確率で止められる
 =カビゴンは勿論、トリパにもかなり強い
ギャラドス入りに強烈に強い(ひらいしんとのタッグを除く)
ラプラスに高打点
トリトドンに4倍弱点を突ける
・「なみのり」が採用出来てパーティ全体とシナジーがある

トゲキッスピカチュウという新たな先発により「おいかぜ」「トリックルーム」に加えて麻痺でも上を取るプランが出来たので、攻めの幅がかなり広がった。
特殊型はトリトドンに打点があるのが良かったが、ルンパッパでも打点を持てていたので、よりパーティ全体で足りていないナットレイへの打点が欲しくなったので物理型も試すことに。



⑨物理ピカチュウ 2020/1下旬

種族名 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
ペリッパー 控え目 なみのり ぼうふう れいとうビーム おいかぜ きあいのタスキ あめふらし
ルンパッパ 控え目 なみのり ギガドレイン れいとうビーム ねこだまし とつげきチョッキ すいすい
トリトドン 控え目 なみのり だいちのちから れいとうビーム ヘドロばくだん イアのみ よびみず
ブルンゲル 生意気 なみのり おにび ヘドロウェーブ トリックルーム カシブのみ ちょすい
トゲキッス 控え目 マジカルシャイン エアスラッシュ ねっぷう このゆびとまれ じゃくてんほけん てんのめぐみ
ピカチュウ 陽気 ワイルドボルト かわらわり ボルトチェンジ ねこだまし でんきだま せいでんき

物理型にすることでナットレイバンギラス、ジュラルドンへの打点が増えた。「かわらわり」は壁対策も兼ねられるのが偉い。
また「ボルトチェンジ」で味方トゲキッスの『じゃくてんほけん』を能動的に発動させつつ後続に「Dエアスラッシュ」の素早さ上昇を乗せる動きが強かったので特殊型以上に攻めの展開力が上がった。
DMをピカチュウに切っているにもかかわらず、DMピカチュウの耐久が低過ぎるせいでDMの横で「このゆびとまれ」という若干弱気な行動を取らざるを得ないのが勿体なかった。強気に「キョダイバンライ」+「エアスラッシュ」とした際にうっかりDMしたピカチュウが出オチするとそのままアドを稼ぎ切れず負け、となるのも気になった。全体的にピカチュウを採用することでピーキーになってしまうのが良くないと思い、一旦解雇。



⑩すいすいカマスジョー 2020/2上旬

種族名 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
ペリッパー 控え目 なみのり ぼうふう れいとうビーム おいかぜ きあいのタスキ あめふらし
ルンパッパ 控え目 なみのり ギガドレイン れいとうビーム ねこだまし とつげきチョッキ すいすい
トリトドン 控え目 なみのり だいちのちから れいとうビーム ヘドロばくだん イアのみ よびみず
ブルンゲル 生意気 なみのり おにび ヘドロウェーブ トリックルーム カシブのみ ちょすい
トゲキッス 控え目 マジカルシャイン エアスラッシュ ねっぷう このゆびとまれ じゃくてんほけん てんのめぐみ
カマスジョー 意地っ張り アクアブレイク インファイト かみくだく どくづき いのちのたま すいすい

ピカチュウよりはマシな耐久をしており、また下記強みがあるため重宝していたカマスジョーを今度は〔すいすい〕で復活させた。
ナットレイカビゴンラプラスバイバニラに刺さる強い格闘打点
・バンドリにも天候を取りながら強く出られる
・雨選出の幅が広がり、攻めの構築の強みが最大限に増す

特に〔すいすい〕2匹になったことでルンパッパ+カマスジョーの手動雨展開などが可能になったのは嬉しかった。
ゴリ押し力が増したお陰で得意構築や生半可な相手は有無を言わさずに勝てるようになり、勝率も高かった。
一方で苦手としていたギャラドスヌメルゴン、ドラパルト、Cロトム等には全くカバー出来ていないので惨敗。
カマスジョーはナットレイカビゴンラプラスへの格闘打点があるのは偉いが、ギャラロトムに有効打がなく、DMしても弱点技であっさり落とされるのが問題だった。

格闘打点とこれら苦手キャラとの殴り合い性能を両立可能なキャラはいないか、もう一度良く探してみることに。
そこで目についたのがジュラルドンの「ボディプレス」という技。火力は決して高くないが最低限の格闘打点としては機能しそうである。
ジュラルドン自体の性能は以前『とつげきチョッキ』「ドラゴンテール」ジュラルドンを試していて知っていたが、とにかくギャラドスに強いのが良い点だった。ギャラドスのメインウェポンを両方半減しつつ4倍弱点を突けるだけでなく、隣にトゲキッストゲデマルが並んでもギャラドスの処理を狙えるのは他にはない強み。
そんなジュラルドンがカビゴンナットレイにも打点を持てる枠として機能すれば、全ての穴が埋まるのでは・・・?
ということで、長い道のりを経て最後のピースが「ボディプレス」ジュラルドンに決定した。

以下、個別に解説を行う。



【個別解説】
ペリッパー@きゅうこん 〔あめふらし
控え目 135-49-120-161-91-117
なみのり ぼうふう れいとうビーム おいかぜ

●技構成
なみのり
雨で威力が上がるメインウェポン。トリトドンを巻き込んで〔よびみず〕発動を狙う。

・ぼうふう
威力の高い飛行技。草タイプの処理やその他全般の削りに使う。

れいとうビーム
ペリルンパ選出時にドラパルト、サザンドラへの打点がある方が対応しやすいので採用。

・おいかぜ
素早さ操作その1として採用。上から制圧を狙う場合に有効。

努力値配分
・CS全振り
・S味方トゲキッス+3
選出時は「おいかぜ」で上から攻めることが多いので特に捻らずに配分した。
ほとんどないが、味方トゲキッスと並んだ時に味方殴りからの『じゃくてんほけん』発動を狙えるような素早さ関係としている。

●持ち物
最低限の行動保証が得られる『きあいのタスキ』が第一候補だったが、後述のブルンゲルに渡してしまったため代わりのアイテムを探した。
その中で汎用性がある程度あり、狙って発動可能な『きゅうこん』が目に留まった。
ペリッパー+ルンパッパの並びから「なみのり」→『きゅうこん』「なみのり」とする動きが結構強く、課題としていたカビゴン絡みにも「このゆびとまれ」を無視した処理ルートが増えたり、きつめなギャラドストリトドンナットレイへもC+1「ぼうふう」でのごり押しの選択肢も増えた。
トリックルーム中にブルンゲルトリトドンの「なみのり」を受けて強化することも可能で、攻めの幅が広がった。

ダイマックス
体感2%で基本的にはしない。ペリッパーが場に出ており天候を取られてしまった場面においてやることがあるかも、程度。
ダイジェットをするならトゲキッスの方が強いため、イレギュラーな事態以外ではペリッパーにはDMは切らない方が良い。



■ルンパッパ@とつげきチョッキ 〔すいすい〕
控え目 163-90-90-156-120-115
なみのり ギガドレイン れいとうビーム ねこだまし 

●技構成
なみのり
命中安定のメインウェポン。味方のペリッパーブルンゲルトリトドンと並ぶときにそれぞれメリットがあるので撃ちやすい。

ギガドレイン
トリトドンやWロトムに有効な草技。倒しきることよりも長く生存して役割を維持することを意識して、回復重視の「ギガドレイン」選択。

れいとうビーム
ドラパルトやCロトム、ジュラルドンへの打点として採用。

ねこだまし
初手で相手の展開を止めながらこちらの「おいかぜ」「トリックルーム」を通す選択肢があるのが強い。中盤以降相手がDMを切った後は安定して相手を止められる技になりもっと強い。

努力値配分
・A172ドラパルトの「Dゴーストダイブ」14/16耐え
・C172トゲキッスの「Dエアスラッシュ」14/16耐え@チョッキ
・C150ラプラスの「フリーズドライ」確定耐え@チョッキ
・C162バイバニラの「フリーズドライ」12/16耐え@チョッキ
・Sすいすい時S(+1)準速リザードン+2
・Sすいすい時最速スカーフFCロトム+4
・S最速バンギラス+2
・S味方ペリッパー-2
・S味方トゲキッス+1
ペリルンパで並んでいてかつ天候を取られている場合、ペリ「Dなみのり」で雨を降らせた直後にルンパで雨「なみのり」(→『きゅうこん』発動)としたいので、通常時ペリ>ルンパの行動順となるよう調整。
ペリッパー同様、味方トゲキッスと並んだ時に味方殴りからの『じゃくてんほけん』発動を狙えるような素早さ関係としている。

●持ち物
タイマン性能を高める『とつげきチョッキ』。トゲキッス等の特殊飛行と無理やり撃ち合えたり、対ロトムニンフィア等の重めなキャラとの殴り合いで有利になれる。またパーティに一貫している「フリーズドライ」持ちに対しても1回耐えられるかどうかで動きやすさが格段に変わる。

ダイマックス
体感3%でこれもほとんどしない。ペリルンパ選出時も、ルンパッパを通すよりも後続のトリトドンを通したいことが多いので「なみのり」が撃てるようにしておく意味でもDMは切らない。
ただしペリッパーとは違いある程度の耐久があるため役割対象となるロトムトリトドン入りに対してHPを増やして殴り負けないようにする意味ではDMを切る場合もある。



トリトドン@リンドのみ 〔よびみず〕
控え目195-**-92-158-103-79
なみのり だいちのちから れいとうビーム ヘドロばくだん

●技構成
なみのり
雨で威力が上がるメインウェポン。命中安定な上に、味方を巻き込むことでペリッパーの〔きゅうこん〕やブルンゲルの〔ちょすい〕を発動させたい場面があるので「だくりゅう」ではなくこちら。

・だいちのちから
もう1つのメインウェポン。ジュラルドン等に有効な他、DM技にして自身や味方の特防を上げる動きが非常に強力。

れいとうビーム
トリトドンで攻める構築なので攻撃範囲拡張のため採用。ドラパルトやサザンドラ等に抜群が取れるので対応範囲が広がる。

ヘドロばくだん
草やフェアリー、特に上3つで打点を持てないルンパッパへの打点。ロトムへの迅速な打点としても。DM技の追加効果が非常に強力で、攻めの選択肢が広がる。

努力値配分
・Sトリル時無振りバンギ81、ニンフ80抜き
・S追風時158 最速90族抜き

○DM時
・A204(+2)バンギラスの「Dかみくだく」確定耐え
・A205(+2)ドリュウズの「Dじしん」確定耐え
・A211(+2)ドサイドンの「Dじしん」14/16定耐え
・C177リザードンの晴れ『いのちのたま』〔サンパワー〕「Dソーラービーム」+「キョダイゴクエン」のスリップダメージ1回を15/16耐え@リンドのみ
トリパエースでありながら素早さにかなり配分している。
ブルンゲルとの行動順の都合で最遅には出来ず、59以上にしなければならなかった。そこからどこまで上げるか考えた時、「おいかぜ」やダイジェットに乗せて上から動かしたい場面が結構あるため早めに設定することにした。
トリル最終ターンに「おいかぜ」を決めてからドリュウズ等を縛れる素早さを維持出来たり、ダイジェット2回でジュラルドン等を抜けるのも展開によっては重要になってくる。
無振りローブシン等にはトリル時に抜かれるが、先に特攻が上がっていれば負けに直結することはない。その他も59〜79の間にトリル時に抜かれて致命的になる相手もそこまでおらず、むしろ非トリル時の立ち回りに余裕が出来たので良かった。


●持ち物
不意の草技で事故らないように『リンドのみ』。
草タイプの一致草技もDMすれば耐えるので、素早さ有利を取れていれば無理やり殴り勝てるようになる。

ダイマックス
体感60%はエースであるトリトドンにDMを切る。特攻を上げながら殴れる盤面が出来たら迷わずDMを切るが、相手の『きあいのタスキ』持ちを処理する際に集中攻撃するのがリスキーな場合や、「このゆびとまれ」の隣に攻撃したい場合、「なみのり」でブルンゲルのHPを回復させたい場合はDMせずに「なみのり」を撃つ。
「Dなみのり」を撃つと次からの水技の威力が上がりトリトドンブルンゲルが恩恵を受けられるが、あまり速いタイミングで撃つとトリル切れ後に〔すいすい〕ルンパッパに雨ターンを回せなくなるので数ターン先まで見据えて技選択をするよう心掛けた。



ブルンゲルきあいのタスキ 〔ちょすい〕
冷静 207-**-91-150-125-58
なみのり シャドーボール ヘドロウェーブ トリックルーム


●技構成
なみのり
トリル下でトリトドンを強化する手段として採用。

シャドーボール
ドラパルトやゴーストタイプミラーで刺さる攻撃技。味方を巻き込まない点も優秀。

ヘドロウェーブ
トリル始動後にトゲキッスブルンゲルが並んだ盤面が弱いため採用。味方トゲキッスの『じゃくてんほけん』を発動させられる全体技を探したら辿り着いた。味方を巻き込む全体技で探したのは相手の「このゆびとまれ」で吸われずに味方を殴りたかったため。相手を削りつつ味方もいい感じに削れるので盤面調整に便利。地味にエルフーンやCロトム、オーロンゲ等に抜群が取れるのは嬉しい。

トリックルーム
素早さ操作その2。「おいかぜ」より持続ターンが長いので基本はこちらを狙いたい。

努力値配分
・HC全振り
当初は色々耐えて「トリックルーム」を決めたいので耐久振りとしていたが、『きあいのタスキ』を持たせたのでHC振りで良くなった。

●持ち物
元はドラパルト等を意識した『カシブのみ』だったが、「てだすけ」ジュラルドンを対策しないとエルフーン+ジュラルドン相手に初動が安定しなかったので対策を探していた。
半減木の実で対策しようにも、ジュラルドンの攻撃技でブルンゲルの弱点を突ける技が電気、草、悪と3通りも存在しどれを持たせても対策として機能しないパターンが出て来てしまうため頭を抱えていた。
そこで耐久が高いブルンゲルに持たせることに抵抗があったが『きあいのタスキ』を持たせて運用してみたところ、思っていた以上に安心感がある上によく発動するアイテムだったので、元々持っていたペリッパーから奪ってまで採用した。基本的にはペリッパーよりもブルンゲルの方が選出率が高く、トリル成功率を上げた方がトータルでの勝率も上がるとの判断。
初手「ねこだまし」や「てだすけ」ジュラルドンで「このゆびとまれ」を無視してブルンゲルのワンパンを狙う動きで崩されないようになるため、あらゆる盤面から「トリックルーム」を決めやすくなるほか、トリル後にトリトドンと並んだ時も1発でやられないことで2回以上「なみのり」を狙いやすくなるのがとても強い。よく相手のDM技を耐えて相手のDMターンを浪費させることに成功した。
また、このアイテムがあるからこその欲張りな立ち回りが可能になったのも強みを増す結果となった。相手が明らかにサポーター+アタッカーの並び場合は「このゆびとまれ」をせずにトゲキッスで攻撃技を選びながら「トリックルーム」を押すという選択が可能になる。
具体的にはエルフーン+ジュラルドンや、ゴチルゼルアイアントのような並び。「てだすけ」「ダイサンダー」をブルンゲルの『きあいのタスキ』で耐えながらトゲキッスの「ねっぷう」でDMアイアントを倒しつつ「トリックルーム」を決めた試合もあった。

ダイマックス
基本切らないがヤミラミリザードンコータスに対してのみペリッパーとの組み合わせで「Dなみのり」で手動雨を降らせることでキラーになれる。体感約5%。
トリル下でペリッパーの隣で雨を降らせたり特攻を上げてから「なみのり」をする動きがかなり強い。攻撃面で強いだけでなく、堅くなったDMブルンゲルが〔ちょすい〕で回復していくので防御面でも相手からの突破を許しにくい。
ペリッパーが倒れたとしても、雨状態でHPが充分に残って特攻が上がったブルンゲルがいれば単体で勝ち筋になれるのも通常の運用時とは違った強さがあった。



トゲキッスじゃくてんほけん 〔てんのめぐみ〕
控え目 191-**-115-176-135-114
マジカルシャイン エアスラッシュ ねっぷう このゆびとまれ


●技構成
マジカルシャイン
ドラパルトやサザンドラ、ウオノラゴン等の水が通らないドラゴン勢に有効。雑な削りが出来る全体技。

エアスラッシュ
草タイプへの遂行技。「ダイジェット」として撃てば素早さ操作技としても優秀。

・ねっぷう
メインを半減する鋼タイプへ有効なサブウェポン。ドリュウズナットレイを焼く。ダメージ効率や「このゆびとまれ」キッスドリュ対策の面で全体技。

このゆびとまれ
トゲキッスの採用理由となる技。トリル始動サポートやトリトドンの介護。

努力値配分
・A205ドリュウズの「アイアンヘッド」15/16耐え
・C157ロトムの『いのちのたま』「10まんボルト」耐え
・C177サザンドラの珠「Dラスターカノン」13/16耐え

○DM時
・A205ドリュウズの『いのちのたま』「Dアイアンヘッド」11/16耐え
・A204バンギラスの『いのちのたま』「Dストーンエッジ」11/16耐え

・「Dマジカルシャイン」で207-121バンギラス確定
 =C(+2)「Dマジカルシャイン」で414-121バンギラス確定
・S準速バンギラス+1
・S最速ラフレシア+2
・S(+1)で最速リザードン+4
・S(+2)で最速スカーフFCロトム+2
耐久を最低限確保した上で残りは火力を高めた。自身がDMからエースとして動ける他、トリル後の攻撃性能を高く維持出来るため削り役としても優秀。素早さは非トリル時を意識して多少振っておいた。これぐらいあるとダイジェットから抜きに行きやすい。地味なところだがラフレシアを抜けるようにすると天候を雨に書き換えながら上からの「エアスラッシュ」が狙えるので覚えておきたい。
DMバンギラスに対しても『じゃくてんほけん』発動&天候を雨に書き換えることでワンパンが狙えるので、対バンドリでのバンギラス処理ルートの1つとして頭の片隅に置いておく。

●持ち物
初手トゲキッスブルンゲルで「このゆびとまれ」+「トリックルーム」後に倒されず放置されると制圧力が低い並びでターンを浪費してしまうのが弱かったので、トゲキッスに『じゃくてんほけん』、ブルンゲルに「ヘドロウェーブ」を持たせた。『じゃくてんほけん』を味方ブルンゲルに発動してもらうことで放置させない高火力が出せるようになり、巻き込みダメージも相まってトゲキッスが倒れやすくなる状況を作れる。そしてスムーズに退場してからトリトドンに繋いで「なみのり」連打モードに移行する。
DMアタッカーとして見ても噛み合うアイテムで、場合によっては初手からDMを切って相手の弱点技を餌に全抜きを仕掛けて行く。

●特性
低速相手に「エアスラッシュ」で上から行動不能を押し付ける動きが強いため〔てんのめぐみ〕。対低速トリパで怯ませることが出来れば一方的に有利になりやすい。

ダイマックス
体感20%と、トリトドンの次に多い。トゲキッスブルンゲルから入った際に相手がトリルを止めて来そうな並びだった場合や、相手2匹が低速でトリルする旨味がない場合に「Dエアスラッシュ」から上を取っていく展開に持って行く。
この際相手からの打点が少ない場合はブルンゲルで「ヘドロウェーブ」を撃って能動的に『じゃくてんほけん』を発動させるとDMトゲキッスだけでかなり暴れることが出来る。同じ選出でも相手の初手に応じて臨機応変にDMを誰に切るか選択していく。
これとは別に最初からトゲキッスをエースとして選出するパターンもあるが、ナットレイダダリン入り等のトリトドンが通せない場合にのみ行う。



■ジュラルドン@いのちのたま 〔すじがねいり〕
控え目 146-103-165-189-71-107
ラスターカノン りゅうせいぐん 10まんボルト ボディプレス

●技構成
・ラスターカノン
フェアリーに刺さるメインウェポン。DM技で防御を上げる動きが強く、ボディプレスの威力増加が狙える。

りゅうせいぐん
2つめのメインウェポン。パーティ単位で重めなドラパルトやヌメルゴンロトム系統に。

・10まんボルト
ギャラドスを意識したサブウェポン。ラプラスを始めとした水への打点になる上、DM技で催眠耐性も獲得出来る。

・ボディプレス
ピンポイント気味だがカビゴンナットレイへの打点を確保するため採用。副産物としてバンドリにも打点が持てるように。

努力値配分
・C全振り
・S「おいかぜ」時最速ドラパルト+1
・残りB全振り
・「りゅうせいぐん」で390-96ドラパルト13/16で1発
・「D10まんボルト」で404-121ギャラドス15/16で1発
・「ボディプレス」で207-131バンギラスを14/16で1発
・「ボディプレス」でB117カビゴンに112-133ダメージ
・「ボディプレス」で181-152ナットレイほぼ2発
特攻の次に大事になるのが「ボディプレス」の威力だと思ったためBC振りという珍しい型に。
とつげきチョッキ』でない時点で特殊との撃ち合いは不利なので、物理との殴り合いで有利になれるようにした。

●持ち物
「ボディプレス」を含めて満遍なく火力を出して相手を倒しきれるように『いのちのたま』。DMせずとも充分な突破力を発揮してくれる。単体で見た安定感は『とつげきチョッキ』の方が上だが、『とつげきチョッキ』だとHPに配分した方が効率が良く、防御の実数値も下がり「ボディプレス」の採用理由が薄れるくらいに威力が出なくなるため『いのちのたま』とした。

ダイマックス
体感10%で、トゲキッスの次にするくらい。補完枠なのでコイツがDMさせられる場合は大半が苦手マッチングではあるが、そのような相手に対してかなり刺さっていたのでDMジュラルドンが大活躍して終える試合が多かった。
主にギャラドストリックルームを絡めたナットレイカビゴン等がいる相手には優先的にDMする。ナットレイカビゴン入りには「Dラスターカノン」を有効な方に撃ち続けて防御を上げて、DMが切れた頃に「ボディプレス」を披露するのがベスト。



【選出】
●基本選出
先発:ブルンゲルトゲキッス
後発:トリトドン+ルンパッパ

これが基本の形。初手「このゆびとまれ」+「トリックルーム」から展開し、トゲキッスが余裕を持って生存した場合は「ヘドロウェーブ」から相手の頭数を減らしに行く。
トゲキッスが倒れたらトリトドンを出して「なみのり」からDMトリトドンで攻撃して行く。
最後の1匹は「トリックルーム」が切れた後のスイーパーとしてルンパッパが良いことが多い。後発ルンパッパは相手がDMを切った後での「ねこだまし」の詰め性能が光る。〔すいすい〕発動のため、トリトドンの「Dなみのり」でどこかで雨を降らせることを意識する。
この選出は「トリックルーム」を第一プランとしているが、たまに相手が「ねこだまし」+「ちょうはつ」「ドラゴンテール」や「ふういん」で発動を防いでくる場合がある。長年の対戦経験からトリル阻止の匂いを感じ取った場合は、トゲキッス「Dエアスラッシュ」+ブルンゲルヘドロウェーブ」と選ぶことで上からの展開が可能になる。相手は「トリックルーム」を止めるために隙を見せてくれているハズなので、一気にそこから畳みかけて勝てる。
同じ選出、同じ初手でも戦術に二面性を持てる点がイエッサン♀にはないトゲキッス最大の強みであると考えている。


●雨選出
先発:ペリッパー+ルンパッパ
後発:トリトドントゲキッス(ジュラルドン、ブルンゲル

雨が刺さっている場合や遅い敵が多く「トリックルーム」が刺さらない場合の選出。
上から「なみのり」でトリトドンを強化して行く。「おいかぜ」があればトリトドンでも中速アタッカー程度は抜けるようになる。
最後の枠は誰でも良い。トゲキッストリトドンを草技から守れる。ジュラルドンは上から制圧する場合に広い範囲を殴れる。
ブルンゲルは「おいかぜ」が展開出来なかった時や切れた後の素早さ操作役として選出するとスイッチトリパとしての動きが出来る。


●vs他天候(晴れ、砂)
先発:ブルンゲルトゲキッス
後発:トリトドンペリッパー

ほぼ基本選出のままだが、相手にコータスバンギラスがいた場合は天候を上書きする手段が欲しいのでペリッパーを選出する。
バンギラス入りは交代で天候を取らずとも殴り合えるのでペリッパーを出すかどうかは取り巻きによって判断(ロトムがいた場合はルンパッパを優先)になるが、コータス入りは基本投げたい。
ヤミラミリザードンのような並びに対してペリッパーを交代で出しても「にほんばれ」で上書きされてしまうが、トゲキッスの「このゆびとまれ」でペリッパーを死に出ししてブルンゲルペリッパーの並びで雨状態を作れれば、DMブルンゲルで相手の「にほんばれ」の後に「Dなみのり」で雨を降らし、その後ペリッパーの雨「なみのり」という流れでリザードンを処理出来る。
基本的にブルンゲルにDMを切ることはほぼないが、対晴れパでは草が4倍でない点からトリトドン以上に刺さる。


●vsトリパ
先発:ブルンゲルトゲキッス
後発:トリトドン+ルンパッパ

基本選出で問題ない。相手がこちらより遅いガチトリパの場合は「エアスラッシュ」怯みで相手のトリルを阻止しながら上からの制圧を狙う。相手が「このゆびとまれ」等でしっかりトリルを決めて来た場合はタダ乗りしてトリトドンで攻めても良いし、分が悪いようならこちらのブルンゲルでトリル返しをしてから上から制圧を狙う。
トリルエースに多いコータスドサイドンあたりにトリトドンが刺さっているので、素早さ有利を許さないように立ち回ればまず負けない。


●ジュラルドン軸選出
先発:トゲキッス+ジュラルドン
後発:ペリッパー+ルンパッパ

相手にジュラルドンが刺さりまくっている場合の選出。トゲキッスで介護しながらDMジュラルドンの攻撃を多く通して相手を崩す。崩れかけたところに後発雨で畳みかける。
トリル展開や雨展開が相性の悪いナットレイダダリンラプラス入りにはこのような選出が多かったがどれもジュラルドンが活躍して勝つことが出来た。


トゲキッス軸選出
先発:トゲキッス+ルンパッパ
後発:ペリッパートリトドン(ジュラルドン)

相手にトゲキッスが刺さりまくっている場合の選出。相手の素早さ操作役をルンパッパの「ねこだまし」と「Dエアスラッシュ」の集中で処理してから上を取り続ける動きが強い。
トゲキッスの火力が欲しい場面でルンパッパの「れいとうビーム」から『じゃくてんほけん』発動も狙えるように、素早さ関係をルンパッパ>トゲキッスとしている。
トゲキッスがやられてもルンパッパ、ペリッパートリトドンがそれぞれ非DMでも火力を出せるコマなので息切れしにくい。


●vsギャラドス
先発:ブルンゲルトゲキッス
後発:トリトドン+ジュラルドン

立ち回り方は基本選出と同様。ギャラドスがDMしてくる場合がほとんどなので、こちらはギャラドスの隣を倒すことを意識しながら展開し、最終的にジュラルドンで詰める。
相手がギャラドス以外にDMを切った場合はDMトリトドンで押し切れる場合があるので、なるべく相手の出方を伺いながら後手でDMを切ると良い。DMをギャラドスに切ってくれた場合はDMジュラルドンでほぼ勝てる。


●vsナットレイ
先発:トゲキッス+ジュラルドン
後発:ペリッパー+ルンパッパ

ナットレイ入りは「トリックルーム」展開が厳しい上に打点も限られるので慎重に立ち回る必要がある。
基本はトゲキッスをDMさせることで打点を確保しながら上からの制圧を狙う。
ジュラルドンの方が刺さりが良い場合はジュラルドンでDMを切る。相手がトリパだった場合はジュラルドンに切った方が安定する。「Dラスターカノン」で防御を上げることでトゲキッスナットレイの「Dジャイロボール」を耐えるようになり、『じゃくてんほけん』の餌に出来る。防御を上げる動きはDMが切れた後の「ボディプレス」の威力増加に繋がるので、なるべく連打しておく。
同居していることが多いミミッキュに対しても「マジカルシャイン」で〔ばけのかわ〕を剥がしてから「Dラスターカノン」を当てられるのでトリルを許さずに展開出来る。
トリルを阻止しさえすれば手数でナットレイを押し切れる。相手の「Dジャイロボール」で防御を上げられたり「ボディプレス」を撃つ前にジュラルドンが倒れたとしても、HP6割程度なら後発ペリルンパの「なみのり」+『きゅうこん』「ぼうふう」でHD特化でも削り切れるので、処理しきれず負けることは少ない。


●vsカビゴン
先発:ペリッパー+ルンパッパ
後発:トリトドントゲキッス(ジュラルドン、ブルンゲル

相手に天候変化やトリル要員がいない場合の「このゆびとまれ」+カビゴンの対策は「なみのり」+『きゅうこん』「なみのり」。
上から水技でゴリ押すことで「はらだいこ」は許すもののHPをほとんどない状態まで削れるので、次ターンにDMされようが削り切れる。


●vsカビゴン
先発:トゲキッス+ジュラルドン
後発:ペリッパー+ルンパッパ(ブルンゲルトリトドン)

相手に天候変化要員やトリル要員がいた場合の「このゆびとまれ」+カビゴンの対策は「マジカルシャイン」+「ボディプレス」。
この連続攻撃でかなり削れるので、「はらだいこ」後の残HPがDMで2倍になっても次の「ボディプレス」で倒せる。
この初手は「トリックルーム」始動にも強く、〔てんのめぐみ〕「エアスラッシュ」で「トリックルーム」を阻止しに行く動きに加え、「Dラスターカノン」で耐久を上げて後続からのエース登場に備えることが出来る。B+3「ボディプレス」でHBカビゴンも倒せるので、カビゴンが初手におらず後ろから出てくる場合でもかなり有利に戦える。
ブルンゲルは相手の「キョダイサイセイ」をスカせる上に「トリックルーム」を返せるので、後発に入れておくと良い場合も。



【雑感】
■パーティに対して
・パーティ選択は悪くなかった。やることが明確な方が連戦でも疲れない
・全体技を軸にしたつもりでもDM技は単体技になるためサイドチェンジは結局鬱陶しい
・45戦やって12敗だが、そのうち3敗はサイチェン絡み。ここまでメタってもメタり切れないのはもはや存在が罪
トリトドンの素早さ調整については諸説あり。ローブシンが増えてきたので遅くしたいが、トリル切れ後にローブシンに先手を取って勝てた試合もあったので難しい
・トリル中に最遅バンギに暴れられた試合があり、トリトドンを最遅にしないと対スイッチの立ち回りが安定しないと実感
・最遅トリトドンを採用するためにはブルンゲルを素早さ下降アイテムにしなければならない
・しかし『きあいのタスキブルンゲルのお陰で勝てた試合の方が圧倒的に多いので最遅バンギラス絡みへは別アプローチを考えたい


■INCの結果に対して
・今回の勝率は決して悪くなかった(73%)が、最後に連勝しきれかったのもありレートは伸び悩んだ
・自分と同じ勝率でもレートが高い人もいたので、当たり運もある程度大事
・しかし、上位30位入りしているプレイヤーは見た限りでは皆78%以上の勝率を叩き出していた
・勝率は最終レートとは関係ないが、目安として8割勝てるプレイヤーにならなければ予選受けは難しいとも言い換えられる
・普段のランクマッチでも勝率80%を目標に取り組んで行きたい



* * *



今回は思うような結果を出せませんでしたが、次回以降の予選では頑張って抜けたいですね・・・
シーズン4からガラリと環境が変わったので、遅れないようしっかり考察していきたいところ。
特にラプラスロトムの次に好きなキャラでお気に入りなので、まずはキョダイラプラス軸から考えたいと思います。
以上、ここまで読んで頂きありがとうございました!