アローラ!ユウキです。
今回は先週末に開催されたINC Juneにて使用したパーティの紹介です。
Twitterでは言いましたが世界大会であるWCS2018への参加を決めたので、まだまだ今年の公式ルールには触れていくつもりです!
せっかくなので心機一転、これまでとは違うアプローチのパーティを組んでみたので実績はありませんが叩き台として。
【パーティ】
種族名 | 性格 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
トリトドン | 冷静 | だいちのちから | れいとうビーム | ヘドロばくだん | まもる | ジメンZ | よびみず |
ヤドラン | 冷静 | なみのり | サイコショック | かえんほうしゃ | トリックルーム | ヤドランナイト | どんかん→シェルアーマー |
ルカリオ | 臆病 | このゆびとまれ | いのちがけ | はどうだん | ほえる | きあいのタスキ | せいしんりょく |
カプ・テテフ | 控え目 | サイコキネシス | ムーンフォース | めざめるパワー(炎) | しんぴのまもり | こだわりスカーフ | サイコメイカー |
ガオガエン | 勇敢 | ねこだまし | フレアドライブ | はたきおとす | けたぐり | くろいてっきゅう | いかく |
ツンデツンデ | 寂しがり | いわなだれ | ジャイロボール | ばかぢから | トリックルーム | カクトウZ | ビーストブースト |
【実績】
INC Juneにて27勝18敗の最終レート1615 最高レート1685程度
【English Text】
Gastrodon @ Groundium Z
Ability: Storm Drain
Level: 50
EVs: 148 HP / 108 Def / 252 SpA
Quiet Nature
IVs: 0 Atk / 0 Spe
- Earth Power
- Ice Beam
- Sludge Bomb
- Protect
Slowbro-Mega @ Slowbronite
Ability: Oblivious
Level: 50
EVs: 244 HP / 76 SpA / 188 SpD
Quiet Nature
IVs: 0 Atk / 0 Spe
- Surf
- Psyshock
- Flamethrower
- Trick Room
Lucario @ Focus Sash
Ability: Inner Focus
Level: 50
EVs: 252 HP / 4 SpA / 252 Spe
Timid Nature
IVs: 0 Atk
- Follow Me
- Final Gambit
- Aura Sphere
- Roar
Tapu Lele @ Choice Scarf
Ability: Psychic Surge
Level: 50
EVs: 4 HP / 252 SpA / 252 Spe
Modest Nature
IVs: 0 Atk
- Psychic
- Moonblast
- Hidden Power [Fire]
- Safeguard
Incineroar @ Iron Ball
Ability: Intimidate
Level: 50
EVs: 252 HP / 252 Atk / 4 SpD
Brave Nature
IVs: 0 Spe
- Fake Out
- Flare Blitz
- Knock Off
- Low Kick
Stakataka @ Fightinium Z
Ability: Beast Boost
Level: 50
EVs: 252 HP / 252 Atk / 4 SpD
Lonely Nature
IVs: 17 Def / 0 Spe
- Rock Slide
- Gyro Ball
- Superpower
- Trick Room
【概要】
PJCS2018にてカ・エールさんのニドクインが優勝した際、地面+毒+氷の攻撃範囲がスタンダードパーティに入るメンバーのほとんどの弱点を突けることに感動した。昨年のルールでも感じたことだが、フィールドを利用したポケモンが多いことから今年のルールにおいても地に足が着いたポケモンが多く、地面技の通りが良い。
自身の前パーティもそうだったが、環境に最も多い地面技である「じしん」をブルルのグラスフィールドやガオガエンの〔いかく〕で誤魔化すことでパーティの地面耐性を確保したつもりになっているパーティが多く、「だいちのちから」や「10まんばりき」等をメインとした地面タイプの通りが非常に良くなっている。
今回はそんな特殊地面アタッカーの中でも、トリトドンが環境に刺さっているのではと着目してパーティを組み始めた。
トリトドンはすばやさが低いため、その攻撃性能を最大限に活かすためには「トリックルーム」と絡めるのが良いと判断。特性〔よびみず〕を能動的に発動することで火力を上げられるので、突破性能に磨きがかかる。
トリトドン+「なみのり」入りのトリパは筆者自身過去に何度も試したことがあるコンセプトであり、古くは第五世代にまで遡る。
参考:〜テレパシー波乗り雨パ〜 第45回苺オフ・第3回アリーナオフ・第2回たねおふ使用パーティ-ユウキのめざめるパワー(氷)
今回トリル要員として選定したのは、メガヤドランである。
・トリトドンより遅いすばやさ
・タイプ一致で「なみのり」を使える
・環境上位のメガメタグロス、ランドロス等に強い
・炎技を覚えるためナットレイやカミツルギにも抗える
・メガシンカ枠を基本選出に組み込める
トリル下でメガヤドランとトリトドンを並べて制圧するのを目標に取り巻きを決定して行った。
【個別解説】
■トリトドン@ジメンZ
冷静 205-**-102-158-102-39
だいちのちから れいとうビーム ヘドロばくだん まもる
○採用理由
攻撃範囲が非常に噛み合っており、多くのスタンダードパーティに弱点を突いた攻撃を通して行けることから採用。素の火力自体は大したことがないが、味方のメガヤドランの「なみのり」で特性〔よびみず〕を発動して火力を上げることが出来、その状態での縛り性能には目を見張るものがある。トリルが切れた場合でも独特のタイプ耐性により有利に戦えるポケモンが多く、カプ・コケコやメタグロス、ガオガエン、ランドロス等の使用率上位に対して高いタイマン性能を誇る。
○技構成
・だいちのちから
通りが良く、〔いかく〕やグラスフィールドで威力を削がれない地面技。
・れいとうビーム
地面半減の草や飛行に対して抜群が取れ、相性補完の良いサブウェポン。特にメガボーマンダやランドロスに4倍弱点を突けるのは大きい。
・ヘドロばくだん
フェアリーに刺さるサブウェポン。水・地面タイプながらブルルを返り討ちに出来るのは大きい。
・まもる
とくこうが上がった状態では狙われやすいので採用。トリル最終ターンに使える「みがわり」も強いので選択。
○持ち物
瞬間火力を増強する『ジメンZ』。これにより普通では突破に時間がかかるポケモンも瞬時に処理が狙える。メガヤドランの「なみのり」による削り・とくこうUPを併せることでHP振りのカプ・レヒレまでを縛れる(特殊耐久にある程度自信があるポケモンでもほぼ処理出来る)のはターンの限られたトリパにとってはありがたい。
実は昨年のWCS2017ルールでもトリトドンをエースとした波乗りトリパを組んでいた時期があったのだが、当時は教え技の「だいちのちから」がなかったのでその時よりもかなり強く感じた。
○努力値配分
・A197メガメタグロスのPF「しねんのずつき」耐え
・A216メガボーマンダの〔スカイスキン〕+「すてみタックル」耐え
・C最大
☆火力の目安
・C176Wダメ「なみのり」+C158(+1)「だいちのちからZ」で176-151カプ・レヒレを確定(最小ダメージ176)
・C176Wダメ「なみのり」×2+C158(+2)「ヘドロばくだん」で177-151カプ・レヒレを確定(最小ダメージ186)
・S最遅
エースアタッカーらしく火力を最大にし、残りで最低限の耐久を確保。
■ヤドラン@ヤドランナイト 〔どんかん〕→〔シェルアーマー〕
冷静 201-**-200-176-124-31
なみのり サイコショック かえんほうしゃ トリックルーム
○採用理由
トリルを貼れるポケモンの中でもトリトドンより遅いこと、タイプ一致「なみのり」使いであることからトリルトリトドンとの相性が良いため採用。余っていたメガシンカ枠も無駄なく使うことで基本選出のパワーが上がるのもグッド。
高い耐久値から安定して仕事が出来る上に、とくこう種族値も130と鈍足トリラーとして申し分のない火力を誇る。使ってみるとあまりのハイスペックさに現環境にあまりいないのが可笑しく思えるレベルだった。
○技構成
・なみのり
メインウェポンその1。ダブルダメージにはなるが威力は十分であり、トリトドンを巻き込むことでノーリスクどころかアドしか産まない。
・サイコショック
メインウェポンその2。味方のテテフでサイコフィールドを展開することで火力の増強が狙えるのが強い。「サイコキネシス」とは選択だが、「めいそう」カプ・レヒレを意識してショック。
・かえんほうしゃ
トリトドン共々苦手となるカミツルギやナットレイへの打点として。基本選出でこれらへの対抗手段を持てているかどうかで対応範囲がかなり違ってくるので、積極的に撃つ訳ではなくとも採用したい。炎を吐ける水タイプ・エスパータイプ共にほとんどいないのでヤドランを採用する上での個性ポイントとなる。
・トリックルーム
取り巻き含めてすばやさが低いため基本的には初ターンから狙って行く。
○持ち物
物理耐久、とくこうが飛躍的に上昇する『ヤドランナイト』。数値の面以外でも、弱点となる「はたきおとす」の被ダメージを抑える点や「トリック」を受け付けない点でも役立つアイテムとなる。
○特性
メガシンカ前の特性を〔どんかん〕とし、「ちょうはつ」持ちに対してはメガシンカしないことで「トリックルーム」を通せるようにしている。実質『メンタルハーブ』を持たせたトリル要員と同じことをメガストーンを持たせながら達成出来てしまう点もヤドランの優秀なポイントである。
○努力値配分
・C233メガリザYの「ソーラービーム」確定耐え
・C233メガゲンガーの「シャドーボール」93.8%耐え
・C176「サイコショック」で167-101メガゲンガーを75%で1発
・C176PF「サイコショック」で177-136カプ・レヒレを確定2発
・C176PF「サイコショック」で221-113モロバレルを75%で1発
・S最遅
物理耐久はHP振りで充分過ぎるので特殊耐久ベースで配分。火力をもっと伸ばしても良いが、特殊耐久がこれくらいあるとルカリオやガオガエンでの補佐がうまく行かない場合でもある程度安心して動かせる。
■ルカリオ@きあいのタスキ 〔せいしんりょく〕
臆病 177-**-90-136-90-156
このゆびとまれ いのちがけ はどうだん ほえる
○採用理由
トリル補佐要員の中でも特性〔せいしんりょく〕による対「ねこだまし」性能、「このゆびとまれ」の万能さ(「いかりのこな」だとヤドランやトリトドンに飛んでくる草技を吸うことが出来ない)、初手の「いのちがけ」で能動的な自主退場と苦手な相手の処理が狙えることから採用。
○技構成
・このゆびとまれ
トリルを絶対に通したい時に撃つ。場合によってはトリル切れ後にトリトドンを護衛する立ち回りも。
・いのちがけ
面倒な相手を処理or削るのに使う。特にカプ・レヒレをワンパン出来るのは大きい。相手を倒し切れずとも自主退場することでスムーズに後続にトリルターンを渡せるため、場合によっては自身よりHPの高い相手にも撃って行く。
・はどうだん
格闘タイプとして最低限の役割遂行を狙って採用。カミツルギや〔いかく〕を強く意識して特殊型。「インファイト」とは選択だが、処理したい格闘弱点に対してはどうせ〔いかく〕を入れられて確定数をずらされてしまう可能性が高い点、バンギラス等はヤドラン+トリトドンのカモなので処理を急がなくて良い点から、苦手なカミツルギの処理速度を重視。
・ほえる
初手でトリルを狙うパーティの弱点となる「ほろびのうた」メガゲンガーの対策として採用。勿論厄介な「みがわり」や積み技対策としても使え、また変わったところでは「ほえる」等でメガヤドランの「トリックルーム」を阻止しようと企む不届き者への制裁として高いすばやさからの先行「ほえる」で相手の妨害の更に妨害が出来ると言った芸当も。
基本的に使う場面はほとんどなく、比較的自由枠なのでサブウェポンに「ストーンエッジ」を積んでウルガモスやリザードンを強襲しても良い(しかし完全な初見殺しなのに外したら取り返しがつかないので、あまり信用したくはない)。
ミミッキュの〔ばけのかわ〕を剥がせないのが歯がゆく感じる場面もチラホラあったので「ラスターカノン」等も選択肢。
○特性
「ねこだまし」を無視して動ける〔せいしんりょく〕が強過ぎるので一択。
○持ち物
どんな大技を吸っても1ターンに2回の攻撃を吸えるように『きあいのタスキ』。これによりメガヤドランの「トリックルーム」の成功率が格段に上がる。
○努力値配分
・「いのちがけ」意識でHP最大
・S最速
火力を調整しても良いかもしれないが、先制「いのちがけ」を狙える範囲を増やしたいため最速。
■カプ・テテフ@こだわりスカーフ
控え目 146-**-95-200-135-147
サイコキネシス ムーンフォース めざめるパワー(炎) しんぴのまもり
○採用理由
ガチトリパを組むにあたって相手の「ねこだまし」でエースアタッカーの攻撃回数を削られてターンを凌がれるのは致命傷となるため、「ねこだまし」によるテンポロスを回避出来る特性〔サイコメイカー〕持ちとして採用。単純にトリル切れ後のスイーパーとしての性能も高く、トリパ使いにオススメの一匹。
また、地味にメガヤドランの火力を上げられる点も優秀。
○技構成
・サイコキネシス
メガヤドランにショックを採用しているため、こちらは火力重視でキネシス。
・めざめるパワー(炎)
構築の都合上トリル切れ後のカミツルギがめちゃくちゃ重いので上からワンパン出来るように採用。
・しんぴのまもり
あらゆるモロバレル入りに対して選出・立ち回り幅を広げるため採用。特性と持ち物のお陰で「しんぴのまもり」を通すだけならかなりの安定感で通せるため、それ以降は如何様にもモロバレルを調理出来る。無難に「マジカルシャイン」や「シャドーボール」でも良い。
○持ち物
トリル切れ後のスイーパーとして動かしたいので『こだわりスカーフ』。技の威力が高いため、取り巻きで相手を削れば一貫させやすくなる。
■ガオガエン@くろいてっきゅう 〔いかく〕
勇敢 202-183-110-**-111-58
ねこだまし フレドラ はたきおとす けたぐり
○採用理由
第2のトリル始動補佐。「ねこだまし」が使えることから序盤だけでなく終盤の立て直しにも起用しやすい。特に〔いかく〕と炎打点によりパーティの苦手なカミツルギやナットレイ、シードテッカグヤあたりの処理を担う。「めいそう」クレセリアは「サイコショック」や「だいちのちからZ」では対応不可のため、クレセリアに対してのカードとしての意味合いもある。
○技構成
・ねこだまし
説明不要の最強技。初手からトリルを狙う場合にも、終盤に体勢を立て直す場合にも。
・フレアドライブ
威力の高い炎打点。草の処理を狙う。
・はたきおとす
主にクレセリア、ゴチルゼル等のエスパー意識。ピンチベリーや『しんかのきせき』を落とせるとゴリ押しで突破しやすくなる。カビゴンに対しても『くろいてっきゅう』と併せてトリル下で先手「はたきおとす」で木の実を叩き落とすのが処理ルートの1つとなる。
・けたぐり
トリパアタッカーとして見た場合単純に範囲を広げたいので採用。バンギラスやヒードラン、カビゴン等に強打点を持てる。
○持ち物
トリル下のカビゴン、モロバレルが面倒だったので初見殺しで処理を狙える『くろいてっきゅう』。相手にこれら鈍足ポケモンがいてもトリル展開を躊躇わずに済むのはやりやすかった。カビゴンに対してはうまくトリル下での対面を作り先手で「はたきおとす」を決めれば、自ら「はらだいこ」で削れてくれるため処理が楽になった。モロバレルは『オッカのみ』や雨に注意。最悪ガオガエンで処理出来なくともメガヤドランでの処理も狙える。
■ツンデツンデ@カクトウZ
寂しがり 168-201-201-**-122-18
いわなだれ ジャイロボール ばかぢから トリックルーム
○採用理由
第2のトリル要員。どうしても基本選出が通しにくいコータス、メガバクーダ、ナットレイ入りに対してはこちらを通すことを意識したい。
また、トリルを決めた後に耐えて返してくるメガサナ入りやポリ2入りにも場合によってはこちらの方が刺さりが良いため選出して行く。
○技構成
・いわなだれ
全体攻撃のメインウェポン。雑に削りつつ怯みを押し付けられる。
・ジャイロボール
威力抜群のメインウェポン。
・ばかぢから
これと『カクトウZ』があるとナットレイやカビゴンにトリル下で強いコマとして扱えるようになる。
・トリックルーム
ガチトリパなので採用。ヤドラン以外でもトリル始動が出来ると選出幅が広がる。
○持ち物
サブウェポンである「ばかぢから」のデメリットを一度だけ無視出来る『カクトウZ』。基本トリトドンが出しにくい相手に選出して行く枠なので2Z選出にはなりにくく、なっても通りがいい方を通して行くのであまり問題にならない。
ナットレイやカビゴンをワンパンして〔ビーストブースト〕を発動出来れば勝ちがぐっと近づく。
○努力値配分
HP・こうげき全振り。
〔ビーストブースト〕でこうげきが上がるように性格寂しがりのぼうぎょ個体値17。
最遅でなくとも同族以外にトリル下のすばやさで劣ることはまずない。
【選出】
●基本選出
先発:ルカリオ+ヤドラン
後発:トリトドン+カプ・テテフ
「このゆびとまれ」か「いのちがけ」で退場しつつ「トリックルーム」を決めて、トリル下でトリトドンとヤドランの並びを作る。「なみのり」しながらこちらに打点がある方にトリトドンで攻撃して行き、相手の頭数を減らしつつトリトドンの火力を上げる。「なみのり」を重ねる程にトリトドンの縛り範囲が広くなるため相手の「まもる」による時間稼ぎに対してもアドが取れる。
トリル中に相手を倒し切れることは稀なので、最後はテテフで残った相手を処理する。
トリル中「ねこだまし」で止めてきそうな場合には交代でサイコフィールドを展開して防ぐ。
●クレセリア、カビゴン、モロバレル入り
先発:ガオガエン+ヤドラン
後発:トリトドン+カプ・テテフ
「めいそう」クレセリアやカビゴン、モロバレルがいた場合はガオガエンを選出したい。先発で出して「ねこだまし」から「トリックルーム」を補佐する。モロバレルやカビゴンがいても初手からトリルを狙っても問題ないのが『くろいてっきゅう』ガオガエンの強みとなる。
ガオガエンを大事にしないと勝てない場合は初手ルカリオで後発ガオガエンもあり。
●ナットレイ、コータス入り
先発:ガオガエン+ヤドラン
後発:ツンデツンデ+カプ・テテフ
トリル下でトリトドンを縛ってくるポケモンがいるパーティに対してはツンデツンデを通したい。初手のトリル始動自体はメガヤドランの方が安定感がある。相手を適度に削った盤面でツンデツンデを死に出しして〔ビーストブースト〕発動を狙う。
【雑感】
・相手に鈍足がいても初手からトリルを狙うことを迷わずに済むように工夫したのは良かった(『くろいてっきゅう』ガオガエン、ツンデツンデは非常に頼もしい存在)
・相手にナットレイ等がいない場合のパーティパワーは非常に高く、カプ+グロス系統のスタンはボコボコに出来た
・やることが単純なので、PJCS2018のパーティ解説記事を執筆しながらの片手間でも割と勝てた
・環境に多いガオガエンやランドロスの〔いかく〕勢に強いエースを採用出来たので、交代で火力を削がれることなく攻められるのはストレスフリーだった
・〔よびみず〕発動後のトリトドンの縛り範囲がえげつない。一度使うと病み付きになりそうな火力
・「ねこだまし」を防げるテテフを入れたのは良かったが、『こだわりスカーフ』テテフをトリル中に「ねこだまし」読みで交代出ししても、次ターン以降扱いにくい
・これまで数は多くないと感じていたナットレイと今回大量にマッチングしたため勝ち切れなかった。カミツルギも前より増えた気がするため、環境的にトリトドンエースは逆風に感じた。
【課題】
・トリル依存度が高い割に、初手「ねこだまし」持ちに対するケアが若干お粗末なせいで択になりやすい。初手ガオガエン+カプ・コケコorカミツルギ等に対して安定して展開しにくいのは致命的
→理想はルカリオ・ヤドランに両方「まもる」を入れてやり過ごしてから安全に「このゆびとまれ」+「トリックルーム」を狙うことだが、ヤドランの技スペースが非常に厳しい。炎技を抜くとカミツルギが重い。
・トリトドンが出せない相手に対するカードがツンデツンデ1匹では無理があった。特に雨ナットレイに対してはガオガエンやツンデツンデを出しても取り巻きにすぐやられてしまうため勝率が悪かった。
・メガサナ入りやポリ2入りに対して、ツンデツンデを出したいが相手にガオガエン+ランドロスの2枚〔いかく〕がいた時点で出す気が失せてしまった。
→〔いかく〕に強くて、かつ特殊耐久が高いサーナイトやポリゴン2にも強打点を持てるポケモンが欲しい。〔あまのじゃく〕勢か〔まけんき〕勢か?
・今後雨ナットレイが増えるようなら、根本的な軸を見直すべきかもしれない。
・そもそもガチトリパってBo3に向いているのか?という疑問が残った。今までは初見殺しやイージーウィンを意識した構築作りを得意としていたが、世界大会のルールであるBo3を想定するのであればもっと無難で対応範囲が広い構築を組むべきと感じている。
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今回は以上です。最後までお読み頂きありがとうございました!