ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

【ダブルReg.D】レジレジビート【S9最終11位/R2093】

ご無沙汰してます、ユウキです。
シーズン9お疲れ様でした。この度ランクバトルで最終11位を達成した構築を紹介します。
レギュレーションDも残り1ヶ月ですが、超前のめりで試合のテンポも良く、高火力技による爽快感が楽しい構築なので是非レンタルして使ってみて下さい。

【パーティ】

【コンセプト】

①とにかく上から攻める
最速のポケモンであるレジエレキを軸に、上から攻める為の素早さ操作手段を多めに盛り込んだ。

・「エレキネット」
・「いたずらごころ」+「おいかぜ」
・「いたずらごころ」+「こわいかお」
・「トリックルーム」×2

これらを駆使してこちらが先制する盤面を常に維持し、高火力のポケモン達でビートダウンを狙うのがメインコンセプト。

②全体技で攻める
長年インターネット予選やランクマッチの形式で意識しているコンセプトで、下記の通り全体攻撃技を多めに採用。

・レジエレキの「だいばくはつ」「エレキネット」
・レジドラゴの「ドラゴンエナジー
トルネロスの「こがらしあらし」
・ハバタクカミの「マジカルシャイン

相手の交代や片方「まもる」に加え、テラスタルによる耐性変化を読む必要がなく一定のリターンを得られる。
これらを先制で撃てるようにすることでプレイヤーの負担を減らして連戦での勝率を確保する。
単体技ばかりの構築よりも試合時間が短く済む可能性が高いのもポイント。

③初見殺し要素多め
ランクマッチのようなBo1形式ならではのコンセプトだが、この形式では楽して勝つ為の手段としては最有力と考えている。
具体的には下記に挙げる技やアイテムはシーズン9終了時点では採用率が低く、初見ならケアされずに通ることが多かった。
上手く通せれば一気にイージーウィンが近づくものも多いので、クローズド環境ではやはり強力。

・レジエレキの「だいばくはつ」16.9%、「ワイルドボルト」13.7%
・水ウーラオスぼうじんゴーグル6.8%
トルネロスの「こわいかお」6.2%
・ハバタクカミの「きあいのタスキ」11%+「トリックルーム」11.6%
・リキキリンの「サイコショック」8.4% 草テラス2.1%


【実績】

●ランクバトル シーズン9 (使用者:ユウキ)
勝敗:93勝43敗
勝率:68.4%
レート:最高/最終2093.093
順位:最終11位/344901名
ポケモンパラレルアリーナ2023本戦権利獲得

非公式全国大会であるポケモンパラレルアリーナの出場権が欲しくてシーズン9に本気で取り組んだので、無事に1発で結果を出せて非常に嬉しい。
家庭の都合上、休日を丸々使うオフ会への遠征や土日両方の日中を使うオンライン大会への参加はかなりハードルが高かったので、ルール発表時点から家族に迷惑を掛けずに権利獲得を目指すならランクマしかない!と意気込んでいた。色々な参加者の都合に配慮した予選形式を取って下さった運営様に感謝。

また、友人のアカバさん(@akiakaba)にも本パーティのレンタルを7月時点から渡していたが、今回もしっかり使いこなしてくれた。
(細部にアカバさん流のアレンジは多少入った模様だが6匹の並びと基本コンセプトは同じ)
下記の素晴らしい実績もこのパーティの強さの説得力を増してくれ、この上なくこの形式に合ったパーティが作れたと言える。

●ランクバトル (使用者:アカバ)
シーズン8 最終9位 レート2047.937
シーズン9 最終19位 レート2060.720 


【構築経緯】

①レジエレキで爆発したい!
剣盾で一時期愛用していたレジエレキがレギュDから使用可能になり、久しぶりに使いたくなったのが最初のきっかけ。
今作から特性「トランジスタ」の倍率が1.5倍から1.3倍に下方修正されてしまったが、一方でノーマルテラスタルの追加により「だいばくはつ」の火力が強化されたのは非常に強力だと考えた。
単純にノーマルテラス「だいばくはつ」が楽しくて強そうという理由に加え、環境面から見てもこのポケモン自体が刺さっていることも軸とする大きな理由となった。

トルネロス+水ウーラオスの並びが増えて高速電気が強い環境
・水ラオス増加でディンルーやランドロス等の地面タイプの数が抑えられている
・使用率1位のハバタクカミを上からワンパン可能(読まれにくいのもgood)
・追風ミラーでも圧倒的な素早さ+「エレキネット」で上を取り続けられる

これらの利点を活かせるように、レジエレキを軸に構築をスタートした。

②相棒枠のウーラオス
最大火力の「だいばくはつ」をなるべく通したいので、特性「ふかしのこぶし」により相手の「まもる」「みきり」を実質的に使わせないウーラオスの採用はすんなり決まった。
エレキウーラ自体が剣盾から使われていた汎用性が高く強い並びであり、そこに新たな崩しの手段が加わったのはまさに鬼に金棒。
ウーラオスの型はレジエレキが苦手な地面勢に抜群打点があり、エレキの火力が下がるランドロスウインディ等の水弱点「いかく」勢を牽制出来る連撃の型を選択。
「すいりゅうれんだ」を半減にする水タイプや水テラスが環境にかなり増えているが、レジエレキが盤面にいるとこれらが動きにくい為、結果的にウーラオスを通しやすくなる点もシナジーを感じる並び。
「だいばくはつ」無効のゴーストに強い一撃の型も勿論選択肢だとは思うが、後述のトルネロスとの並びで「あまごい」の火力増強を乗せられる点も評価して水ラオスとなった。

③追風要員トルネロス
レジエレキの強みである高い素早さによるアドバンテージは、相手の先制「おいかぜ」や素早さブーストのパラドックス勢に上を取られると一気に失われてしまう。
そこでこちらも先制で「おいかぜ」を貼れるようにすることは構築の早い段階で考えており、その中でも特にスペックが高いトルネロスを採用。
レジエレキの苦手な地面技を無効にしたり、ウーラオスの水技を「あまごい」で強化出来るのもポイント。

④先制技対策要員
「おいかぜ」を主軸とした先制で攻めるパーティを使う上で一番注意したいのがパオジアン+カイリューに代表される高威力先制技。
レギュCで愛用していた「ビビッドボディ」ハギギシリも試したが、水ウーラオスと攻撃範囲や苦手が被るのがイマイチで没に。エレキが物理なので「いかく」も面倒。
そこで特殊アタッカーのリキキリンを投入。似たような性能にイエッサン♀もおり、後述のレジドラゴを「このゆびとまれ」で守れる点は高評価だが、下記の点でキリンに軍配が上がった。

・流行しているゴリランダーに対しイエッサンでは先制技耐性が機能しなくなる場合があるが、キリンなら安定する
・特性「テイルアーマー」は味方の先制技は阻害しない為ウーラオスの「アクアジェット」やトルネロスの「こわいかお」等は通せる
・特攻種族値が高くアタッカー性能にも期待出来る(イエッサンはサポート寄りなのでトルネと同時に出した時の選出パワーの低さが気になる)


⑤エース枠
キリンも「ハイパーボイス」によりある程度火力が出せるが、エースとしては少々不十分さがある。
「おいかぜ」や「トリックルーム」下で相手を一掃出来る可能性のあるエースとして、レジドラゴを採用。
採用理由やメリットは以下の通り。

・命中安定の全体攻撃技をメインに添えられ、上を取った際の制圧力が高い
・「いかく」で火力を削がれない
・ゴリランダーに強め

⑥補完枠
「だいばくはつ」レジエレキの強みを引き出せるゴーストタイプの採用も是非したいと考えた。
一般的にはレジドラゴの相方としてはフェアリーに強いサーフゴーが多く採用されるが、私はハバタクカミを選択。

・中速のサーフゴーと比べて素早さ操作しなくても上を取れる相手が多い
・サイクルを回す構築ではないので連打で威力が下がらない全体技の方が撃ちやすい
(特に対オーロンゲで気軽に撃てる「マジカルシャイン」で倒しに行けるかどうかの差は大きい)
・レジエレキと並べた時の「トリックルーム」が非常に強く、アタッカーでありながら素早さ操作役も担える点が選出枠圧縮の観点から偉い


以上で6匹が決まった。
以下に詳しい個別解説を行う。


【個別解説】

■レジエレキ@いのちのたま
ワイルドボルト だいばくはつ エレキネット まもる
意地っ張り169-167-84-108-72-224
108-252-108-0-12-28

●配分
・A182悪ラオスの暗黒強打耐え
・A182水ラオスの水流連打耐え
・A182ガブリアスの鉢巻地震耐え(テラス時)
・A197ランドの鉢巻地震75%耐え(テラス時)
・A172パオの珠不意打ち耐え
・A189パオの氷柱落とし15/16耐え

・C187カミのムンフォ耐え
・C187イーユイの熱風耐え
・C205カミの眼鏡シャイン15/16耐え
・C203サーフの眼鏡鋼テラスゴルラ耐え

・S速スカーフラオス抜き

「おいかぜ」等で補える為素早さは最低限とし、耐久力を重視。
不意に上を取られても一発は耐えるようにしており、基本的にどんな出し方でも出オチすることはほぼない。
想定外な硬さで相手の攻撃を耐えて行動して勝ちに繋げるパターンも多かった。

●技構成
ワイルドボルト
メインウェポン。A200「すいりゅうれんだ」耐え程度のハバタクカミなら上から高確率でワンパンがあまりにも強い(B101カミに対して142-169ダメージ)。
イーユイやニンフィアと言ったBが低めな相手を考慮外から縛れるのも便利だった。
反動は痛いものの体力が減ったらすぐに爆発するのであまり気にならず、「だいばくはつ」以外でも反動で自主退場出来る手段があるとゴーストタイプ入りにもスムーズに展開出来るメリットも。

・だいばくはつ
実質的なメインウェポン。ノーマルテラス込みでの火力指数は1匹あたり「61059」となる。
ちなみにA200ウーラオスの雨+「しんぴのしずく」持ち「すいりゅうれんだ」が「60750」なので、このレベルの火力をS224から2匹同時に押し付けることの強さが想像出来るだろう。
また、環境に最も多いゴーストタイプであるハバタクカミを上からワンパン可能な「だいばくはつ」要員というのは、今までの歴史上から見ても非常に強い爆弾ポケモンであると言える。
基本通れば勝ちの盤面になるまでは慎重に機会を伺って行くが、時には「まもる」を使われる可能性があっても雑に自主退場技として放つことも。
この用途の場合は「おいかぜ」や「トリックルーム」ターンを裏のエースに最大限回せるのが強い。
地面勢に打点を持てるのが偉く、不意にトリトドンを倒すことに成功すれば一気に水ラオスが止まらなくなる。

・エレキネット
優秀な素早さ操作技として採用。特攻下降補正かつ無振りだが、特性と持ち物のお陰で臆病テツノツツミの「こごえるかぜ」以上の火力は出るので普通に強い。

・まもる
ねこだまし」を対策したり「だいばくはつ」のタイミングをずらす為採用。

●テラスタイプ:ノーマル
「だいばくはつ」を最高火力で使う為にノーマル。

●持ち物:いのちのたま
「だいばくはつ」さえ強化出来れば良いという考えもありノーマルジュエルも試したが、「ワイルドボルト」でハバタクカミをワンパン出来るメリットがあまりに大きい為いのちのたま。



■水ウーラオスぼうじんゴーグル
すいりゅうれんだ インファイト アクアジェット みきり
意地っ張り205-198-123-**-81-119
236-236-20-0-4-12

●配分
・A211カイナのワイボ15/16耐え
・C205カミのWシャイン確定耐え
・C205カミの眼鏡シャドボ耐え
・C205カミの10万耐え
・C177トルネのこがらし70%生存(命中込)
・D(-1)で水テラス時にC187カミの眼鏡シャイン15/16耐え
・C176ツツミのフリドラ確定耐え

・追風で最速スカーフランド抜き
・S(-2)で59

追風パにしてはかなり遅く、耐久重視の配分。
自身の「トリックルーム」での運用と、vsトリパで味方「こわいかお」をする際の遅さを重視。
テツノカイナが重めなので物理耐久を高めているのがこだわりポイント。

●技構成
・すいりゅうれんだ
確定急所かつ連続攻撃が強力なメインウェポン。特にきあいのタスキパオジアンのワンパンを狙える点が偉過ぎる。

インファイト
ヒスイヌメルゴントリトドン、ゴリランダーへの打点として本構築では重要性が高め。レジドラゴ目線でも鋼への打点は多い方が良い。

アクアジェット
先制技。ミリ耐えやきあいのタスキにも屈しにくい。「まもる」で防がれずに確実に仕留められるのが偉い。悪ラオスの「ふいうち」と異なり相手が「まもる」を選んでいても倒せるのは大きな利点でもある。

・みきり
レジエレキの「だいばくはつ」に巻き込まないよう必須。エースとしての性能を維持するだけでなく、特性の存在からも盤面に居続けることがメリットになる。

●テラスタイプ:水
耐性面では飛行やフェアリー弱点を消しつつ、メインウェポンと先制技の火力を増強出来る最強のテラスタイプ。

●持ち物:ぼうじんゴーグル
モロバレルの隣に「いかりのこな」を無視しつつ「すいりゅうれんだ」を撃ち込むとたまにバレル入りの構築が崩壊する。
「キノコのほうし」を受け付けずに済むので対モロバレル絡みの立ち回りの選択肢が格段に増える。



■化身トルネロス@オボンの実 いたずらごころ
こがらしあらし あまごい こわいかお おいかぜ
図太い186-**-133-146-101-132
252-0-244-4-4-4

●配分
・A211カイナのワイボ75%耐え
・A200水ラオスの水テラス雨水流連打99.8%耐え
・A204カイリューの手助けノマテラ鉢巻神速耐え
・A172パオのスピナー15/16耐え

こちらもカイナ意識で防御振り。
耐久特化で場持ちが良いので複数回補助技を撃ったり、雑に攻撃技でダメージを稼ぎやすくなる。

●技構成
・こがらしあらし
命中不安こそあるが念願の高威力一致範囲技で、かつ通りが良い飛行打点の為高いダメージ効率を誇る。
自身で「あまごい」して必中にも出来るので外しに泣かされる場面は思ったよりは多くなかった。
不確定要素ではあるが追加効果による上振れがあると素早さ関係をより有利に出来るのも強い。

・あまごい
水ウーラオスの火力増強、自身の攻撃の命中UP用。ヒードラン等の炎ポケモンに強くなれたり、コータス入り等他天候への天候奪取手段としても有用だった。

・こわいかお
追風ミラーで役に立つだけでなく、味方に撃つことでトリパへの対抗手段にもなるのが非常に偉い。
この技の採用によりガチクレセのような構築にもトルネを選出出来るようになり、対応幅が拡がった。

・おいかぜ
採用理由。「いたずらごころ」でいつでも先制で繰り出せるのが強い。

●テラスタイプ:ゴースト
ねこだまし」「しんそく」対策となりつつ味方エレキの「だいばくはつ」も無効化出来るゴースト。
ガチグマトリパに対しても地面技無効で「からげんき」で狙われるので、ゴーストテラスを合わせることでターンを稼げるのが強い。

●持ち物:オボンの実
ウーラオスの「すいりゅうれんだ」意識。純粋に行動回数増加に繋がる為採用した。
トルネミラーの「ちょうはつ」をケアしたメンタルハーブ等の選択肢も存在する中で、リキキリンのお陰で「いたずらごころ」関連の補助技は無効化出来る為、汎用性が高くて強い持ち物を持たせられるのは嬉しい。
(イエッサンによるサイコフィールドだと浮いているトルネロスは先制技を無効化出来ないが、テイルアーマーなら問題なく無効化出来るのもキリンの偉い部分)



■リキキリン@のどスプレー テイルアーマー
ハイパーボイス サイコショック てだすけ トリックルーム
控えめ197-**-97-178-91-104
12-0-52-252-4-188

●配分
・A182水ラオスの水テラス水流連打耐え
・C(+1)ショックで131-92カミ(意地パオの不意打ち耐え程度)確定
・S追風時最速ツツミ抜き
・Sトリル時無振りゴリラ抜き

追風展開で出すことが多い為、素早さをかなり引き上げた配分。これだけ速いと追風下でのスイーパーとしての役割をしっかり遂行出来、特性と併せた対パオジアン性能が偉い。
火力も最大限にして先制でなるべく多くの相手を倒し切れるように。特に「サイコショック」のハバタクカミへのダメージを意識した。

●技構成
ハイパーボイス
無難に強い一致範囲技のメインウェポン。音技なので「みがわり」貫通で、加えてのどスプレーを発動出来るのは優秀。

サイコショック
当初襷ウーラオスを貫通出来る「ツインビーム」を試していたが、水ラオスの襷は稀だし水テラスされるので、ハバタクカミやチョッキテツノカイナ意識でこちらを採用。レジドラゴと組む時に優先して処理したいハバタクカミに一気に強くなれたり、「めいそう」ポケモンに強くなれるのが偉かった。

・てだすけ
このポケモンより火力があるポケモンが横に並ぶことがほとんどなので、限られたターンで相手を倒し切る為に積極的に使う。

トリックルーム
追風終了後も先手を取り続けたいので採用。追風最終ターンに相手が「まもる」をしたり、味方が相手を縛っている盤面でスイッチトリルを狙えるのが強い。ガチトリパ相手にトリル返しの選択肢も生まれることでかなり立ち回りに余裕が出来る。

●テラスタイプ:草
ハバタクカミが強化アイテムや水テラス「すいりゅうれんだ」で倒されてトリルを貼れなかった場合にこのポケモンでテラスを切りつつ切り返せるように水耐性。モロバレルが重めだった点から草を選択。

●持ち物:のどスプレー
メインウェポン使用後に火力が伸ばせるのが攻撃重視の構築とマッチする。
先発エレキが雑に「だいばくはつ」で削ってミリ耐えした相手を倒しつつ特攻を高め、次の死に出し相手に高火力を撃ち込めるのは強い。



■レジドラゴ@りゅうのキバ
控えめ277-**-84-167-85-103
12-0-108-252-116-20

●配分
・A172パオのスピナー9/16耐え
・A167(+2)ヘイラッシャの一丁14/16耐え
・C187カミのムンフォ15/16耐え
・C203サーフの眼鏡鋼テラゴルラ13/16耐え
・S追風で最速カミ抜き
・Sトリル時無振りゴリラ抜き抜き(104の味方キリンより先に動く)

火力最大にしつつ、素早さはトリルとの兼ね合いで最低限にして耐久を重視した配分。
上を取れない盤面でも耐久の高さとタイプの優秀さで殴り合いを仕掛けられるのが強い。
素早さはキリンとの同速を避ける為に103で、これは追風下で最速ツツミと同速になってしまうが、ほとんどのツツミが素早さ上昇ブーストエナジーなことからそもそもツツミ入りにはトリル展開を選ぶので問題はないと判断。

●技構成
・ドラゴンエナジー
最強の範囲攻撃技。高威力で命中安定、かつ天候に威力を左右されないのでいかにこの技を通せるかを考えてプランを立てられる。

りゅうのはどう
体力が削れた時や「ワイドガード」持ちと対面した場合のメインウェポン。こちらも命中威力安定で詰め筋になる。

・だいちのちから
サーフゴー、ヒードラン等の鋼タイプ意識で採用したサブウェポン。ハバタクカミを強打出来るテラバーストも選択肢ながら、不採用としたのはテラスしないとハバカミに触れないデメリットを嫌ってのこと。「だいちのちから」なら削れたカミをテラスせず倒し切ったり、ウーラオスやキリンとの集中で落とし切れる。

・まもる
エースであり大事にしたい点、素早さ操作のターンを待ってから攻撃に転じたい点から採用。

●テラスタイプ:鋼
抜群であるハバタクカミのフェアリー技やパオジアン、ユキノオー等の氷技、ミラーのドラゴン技への耐性獲得に有用な鋼。

●持ち物:りゅうのキバ
メインのドラゴン技の威力をノーリスクで上げられるりゅうのキバ。特性と併せてかなりの火力になる。ドラゴン技以外の火力には期待していないのでこれで問題なし。



■ハバタクカミ@きあいのタスキ
シャドーボール ムーンフォース マジカルシャイン トリックルーム
控えめ135-**-101-198-156-164
36-0-204-196-4-68

●配分
・A182水ラオスの水流連打98.2%耐え
・S最速ラオス抜き

いかなる展開でも火力はなるべく高くしたかったので特攻特化に近い所からスタートし、残りで配分を考えた。
素早さはトリル運用も考えて最低限とし、襷を貫通してくる水ラオスの攻撃意識で耐久を配分。
特殊方面は無振りでも硬く、サーフゴー等に対しては襷もあり不足を感じる場面はないのでB振り。

●技構成
シャドーボール
特にサーフゴー、ハバタクカミを一致弱点で殴れる点がレジドラゴと組む上では外せない要素。クレセの迅速な削りも出来るのが優秀。

ムーンフォース
単体最高打点なので採用。少ないターンで相手を倒し切る選択肢としては持っておきたい。

マジカルシャイン
雑に削って裏の圏内に入れたり、素早さ優位から一掃を狙う場面で有用な全体技。

トリックルーム
このポケモンが持つ技の中でもクローズドBo1で最強クラスの技。相手の想定外から決めると試合の流れを一気に引き寄せられる。特にトルネロス入りの追風パへのカウンターとして有効。

●テラスタイプ:フェアリー
上を取って相手を殴れる場合の制圧力を重視した一致テラス。範囲技の「マジカルシャイン」と単体最高打点の「ムーンフォース」の縛り範囲拡大の為フェアリー。

●持ち物:きあいのタスキ
どんな攻撃も1発は耐える安心感から、多くの盤面でサポートなしでも「トリックルーム」を高い確率で決められる他、普通に上から殴る盤面でも相手からワンパンされないのが汎用性が高く強いアイテム。テツノカイナの「ヘビーボンバー」やサーフゴーの「ゴールドラッシュ」をテラスなしで耐えて行動回数を稼げるのは偉い。


【選出/立ち回り】

①基本選出
先発:レジエレキ+トルネロス
後発:リキキリン+レジドラゴ(ウーラオス)

追風で上からビートダウンを狙う基本の出し方。
追風最終ターンに相手をドラゴで縛りながらリキキリンが「トリックルーム」を使うスイッチトリルの動きが強力で、常に上を取り続けられる。
場合によっては初手で追風ノマテラ爆発(トルネ巻き込み)から裏の2匹を死に出しし、追風最大3ターンを使ってそのまま試合を決め切る展開も取るが、こちらも強力。


②爆発選出
先発:レジエレキ+ウーラオス
後発:トルネロス+α

エレキの隣にウーラオスを出しておくことで「まもる」「みきり」の使用を躊躇させたところに「だいばくはつ」を通しに行く選出。
数的有利を取れたら裏のトルネと並べて雨or追風ラオスで確実に1匹ずつ倒して詰め切る。


③vsトルネロス(追風ミラー)1
先発:レジエレキ+トルネロス
後発:リキキリン+レジドラゴ(ウーラオス)

エレキの「エレキネット」やトルネロスの「こわいかお」を駆使すれば追風ミラーや素早さブースト系にも中速アタッカー達が先手を取れる。
終盤息切れしないように後発にキリンを控えさせ、スイッチトリルの選択肢も残しておくと強い。
たまに初手トルネカミでカミが追風フェアリーテラス眼鏡シャインを放とうとして来るが、追風ワイボで上からワンパンした瞬間爆発もドラゴも止まらなくなりイージーウィンとなる。読まれない物理エレキは強い。


④vsトルネロス(追風ミラー)2
先発:レジエレキ+ハバタクカミ
後発:リキキリン+レジドラゴ(ウーラオス)

相手の並びによってはカウンタートリルも有効。
初手のレジエレキで圧を掛けて相手トルネに追風を撃たせ、その隙に襷トリルで切り返す。
上手く決まればその後3,4ターンは圧倒的素早さ優位を取れるのでそのまま攻め切る。


⑤vs壁
先発:レジエレキ+ハバタクカミ
後発:リキキリン+ウーラオス

初手のオーロンゲを「ワイルドボルト」+「マジカルシャイン」で処理する。初見なら「ひかりのかべ」しか貼られないので、その後ノマテラ爆発を通して相手の積みエースを破壊して、刈り残しもウーラオスで締める。


⑥vsトリパ、イエアルマ
先発:レジエレキ+ハバタクカミ
後発:トルネロス+ウーラオス

イエッサンやクレセのトリルは爆発とカミの集中で防げるので、トリルを貼らせない動きが可能。
最悪トリルを貼られたとしてもカミでのトリル返し、トルネの味方「こわいかお」でも切り返せるのでトリパに対しては柔軟に対応出来た。
ガチトリパだけでなく追風や高速アタッカー入りのスイッチトリパに対しても同じ選出で対応出来るのがミソ。



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今回の記事は以上となります。
長文でしたが最後までお読み下さり誠にありがとうございました。
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