ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

剣盾ダブルとWCSの魅力

こんばんは、ユウキです。
間も無くWCS2022が開催されますね。
本記事では、ダブルバトルやWCSの魅力についてご紹介します。
内容は私が7/31の「リモートポケモン学会」にて発表したものがベースとなっています。

・配信や動画を視聴出来なかった方にも届けたい
・発表時間の都合で泣く泣くカットした内容も全部伝えたい
という思いから、ブログにも改めて記事を作成しました。

ダブルやWCSに興味を持って頂くきっかけになれば幸いです。
この記事を読んで、一緒にWCSを楽しむ準備をしましょう!

 

 

【リンク】
●リモートポケモン学会HP

リモートポケモン学会ex #01 タイムスケジュール | リモートポケモン学会 (remopoke.com)


●リモートポケモン学会Youtubeチャンネル

リモートポケモン学会 - YouTube
リモポケ学会全体のアーカイブは下記にて公開中です。

リモートポケモン学会ex【1日目】 - YouTube

後程発表者毎に切り抜き動画もアップロードされる予定で、公開され次第リンクを貼っておきます。ご視聴頂けると嬉しいです。

 

 

【1】ダブルバトルの魅力
ダブルバトルって?
最大6匹のパーティから4匹を選んで戦うバトル形式。
バトル場に出せるポケモンは同時に2匹。基本的に2vs2で戦って行きます。


ダブルバトルの特長
(1)選択肢の多さ
シングルバトルと比較し、ダブルバトルはとにかく「選択肢の多さ」が段違いになります。

以下に具体例を交えて説明します。

 

○シングルバトルの場合
目の前の相手を攻撃するか、控えのポケモン(最大2匹)に交代するかの選択となります。
簡略化の為ダイマックスを抜きにして考えると、技4つ+控え2匹で最大6つの選択肢から行動を選ぶことになります。

 

ダブルバトルの場合
扱うポケモン数が単純に増え、攻撃する場合でも相手の左右どちらを狙うか、という択が増えるため、ダイマックス抜きでもざっくり100通りの選択肢が生まれます。

厳密に言えば全体攻撃技や「まもる」等の補助技は対象を選ぶ必要がなかったり、味方を攻撃するパターンも存在するので場合によって増減しますが、シンプルにモデル化すると選択肢の数にこんなに差が出るんだ、というのはイメージ頂けたかと思います。

ちなみに将棋における1手あたりの平均的な指し手は約80通りとのことなので、ターン毎の複雑さだけで言えば将棋に近いかもしれません。

この選択肢の多さが戦術や立ち回りに幅をもたらし、ダブルバトルをより奥深いゲームにしてくれます。



(2)試合時間(ターン)の短さ
シングルと比べると1試合のターン数自体は短くなる傾向にあります。
2匹で攻撃を重ねれば基本的に受けは成立しなくなるため、複数の受けポケモンでサイクルを回すパーティや、「みがわり」「まもる」や再生回復技を繰り返してアドバンテージを稼ぐ戦術がそもそも通用しにくく、殴り合い・削り合いになりやすいです。
この辺りはダブルバトルが登場以来公式大会のルールに採用されている背景と繋がる部分があると思いますが、「よりテンポが良く、画面映えのする試合展開になりやすいゲーム性」を目指してデザインされたルールなのだと思います。


※ここで気を付けて頂きたいのですが、私自身はシングルよりダブルが優れたルールだとか、シングルは退屈だという主張をするつもりは全くありません。
元々はシングルメインのプレイヤーでしたし、現在もシングルは大好きです。
シングルとダブル、どちらも違った面白さ、魅力があると考えています。
ただ今回はダブルの特長をお伝えするにあたってプレイ人口の多いシングルと比較した違いを例に挙げた次第ですので、ご理解頂けると幸いです。


ダブルバトルの魅力
①コンボギミック
ダブルバトルならではの味方のサポートを駆使し、超火力のポケモンを完成させて暴れさせるコンボ。
決まると非常に楽しいですし、特に実用的なコンボは一手で成立するため汎用性も高いです。


②全体攻撃技

ダブルバトルでは相手全体に当たる「全体攻撃技」というものがあります。
例えばシングルにおける「じしん」は威力100ですが、ダブルだと相手2匹にそれぞれ威力75の攻撃を飛ばすため、両方に当たれば実質威力150となり、ダメージ効率が非常に良い強力な技です。
特に伝説ポケモンは強力な全体技持ちが多く、伝説ありルールではこれらの技が飛び交います。
相手2匹を同時に倒せる盤面を作れると一気に試合の主導権を握れますし、相手を一掃する爽快感はダブルの醍醐味の1つです。

★味方を巻き込む全体技
・じしん
・じならし
なみのり
・ほうでん
・だいばくはつ
etc

 

★味方を巻き込まない全体技
・ねっぷう
・ふぶき
いわなだれ
マジカルシャイン
・ワイドフォース(サイコフィールド下)
カイオーガの「しおふき」「こんげんのはどう
グラードンの「だんがいのつるぎ
・黒バドレックスの「アストラルビット」
・白バドレックスの「ブリザードランス」
etc

 

③出せるポケモンが多い
4匹も出せるので、色んなポケモンを使ってバトルを楽しめます。
サポートでしか輝けないポケモンも活躍の余地があるため、好きなポケモンをパーティに組み込みやすいのも魅力の1つと言えます。


④駆け引き
ポケモンバトルが楽しいと感じる瞬間は人それぞれですが、特に個人的に魅力を感じるのは駆け引きの要素です。
先に述べた通りダブルバトルではシングルバトル以上に相手と自分の取り得る選択肢が多いので、いかに相手の行動や先の展開を読んで自分が有利になる行動を選択出来るか、という読み合い・心理戦の要素がより顕著になります。
人と人とが1対1で戦う競技である以上、相手の心理をより理解した方が勝つ。シンプルですがこれが難しく、だからこそ面白いんですね。この辺りは将棋やチェス、麻雀等の対人競技の心理戦をイメージして貰えると分かりやすいかもしれません。

 

また、プレイヤーの性格によってもプレイングに差が出るため、ポケモンバトルは対戦相手との「対話」と喩えられることもあります。
例えば「ここでこんな強気な選択をするなんて、大胆な人なのかな?」
「終始安定択を取っている。相手は慎重派かも?」というように、相手が数多の選択肢からどれを選んで来るかで人間性が垣間見えたりします。

言葉が通じない相手でも、こうして対戦を通じて互いの理解を深めて行くことで、対戦終了後には友情が芽生える、というのも面白い要素ですね。

 

バトルにおける駆け引きが生み出す興奮は計り知れず、相手の行動を完璧に読み切って大きなアドバンテージを取れた場合は脳内物質がドバドバ出るのを感じます。この瞬間が楽しくてポケモン対戦を長くやっていると言っても過言ではないかもしれません。
また、そのような「読み」には必ずリスクが付き物なので、一歩間違えば大きな痛手を負うような場面も当然あります。危険な賭けに出る時は心臓の高鳴りが自分でも聞こえる程にドキドキします。

 

○スーパープレイ
相手に上手くやられた時は非常に悔しい反面、心の中で拍手を送りたくなるようなプレイもあります。
選択肢が多い分、45秒という短い制限時間内で編み出された選択が対戦相手や観る人からすると予想外の場合もあり、「そんな手があったのか!」と驚かされることも珍しくありません。
鮮やかなプレイは観る人も惹きつけ、会場では大きな歓声が上がります。
毎ターンのようにアツい読み合いを繰り広げた結果最終的な勝者が決まる、それがダブルバトルの第一の魅力です。


⑤パーティの個性・構築する楽しさ
ポケモンバトルの魅力を語るのに欠かせない要素が、各プレイヤーが使うパーティに個性が出るところです。
ポケモンは今や900種類を超えていて、その中から6匹を選ぶだけでも組み合わせは多岐に渡ります。
勿論強いポケモンの使用率は高いため同じポケモンを目にする機会も多いですが、見た目が同じでも技構成や持ち物、育て方等で差が出ます。
6匹の並びに加えて細部まで考慮すると本当に千差万別のパーティが存在する上、プレイヤーは勝つために日々新しいパーティを模索し続けているため、いつでも新鮮さを感じられるゲームです。
ポケモンのパーティ構築は自己表現の1つだと思っていて、オリジナルのパーティを構築すること自体も大きな魅力だと感じています。

 

また、大会上位になるとこれまで使用率が低かったポケモンに目を付けたプレイヤーが勝ち上がって来ることもあり、良く驚かされます。
過去にはWCS2014優勝のセジュンのパチリスを始め、PJCS2018優勝のカ・エールさんのニドクインやPJCS2019優勝のトリトドン、直近ではPJCS2022上位のボーマンダグソクムシャ等、珍しいポケモンが結果を残しているのは印象的です。


「今年のWCSではどんなポケモンが勝ち上がるだろうか?」と観る人をワクワクさせてくれますね。
最近では大会優勝者のポケモンが翌年に配布されるのが恒例となっているため、面白いポケモンが勝ち上がるとより一層盛り上がります。

ちなみにこういう珍しいポケモンが結果を出すことが割とある理由についてですが、使用率が高いポケモンは相手からも事前に想定されやすく対策がされてしまう一方で、ノーマークのポケモンを使うことで相手の想定を崩せるからです。
環境上位に刺さっているけどあまり使われていないポケモンを発掘するのも、他プレイヤーと差をつける構築作りの醍醐味ですね。


⑥情報戦
「完全情報ゲーム」将棋、チェス等
「不完全情報ゲーム」麻雀、ポーカー等

ポケモンバトルは相手の手持ち6匹が何か、という情報以外は全て非公開からスタートする「不完全情報ゲーム」で、対戦が進むにつれて徐々に情報が開示されて行きます。
そのため既に分かった情報を元に相手の控えポケモンを予想したり、与えたダメージや食らったダメージから相手の配分を推測したり、という「見えていない情報を推理する力」も必要になります。
持っている情報量がそのまま試合の有利不利に直結することも多々あるため、ポケモンバトルは高度な情報戦であると言えます。


⑦運要素
プレイヤーとしてはこれを魅力に入れるかは迷いましたが、ポケモンバトルが観る人を惹きつけるのは間違いなく運要素があるからです。
麻痺や眠り、凍り、混乱等の状態異常、急所、追加効果、命中率、ダメージの乱数等、ポケモンバトルには良くも悪くも様々な運要素が絡みます。
時にはこれらに泣かされることもありますが、逆に言えばこれらのお陰で最後まで希望を捨てずに戦って行けることもあります。
運要素が完全にないと何度対戦しても似たような結果になってしまい面白みに欠けますが、運次第で逆転する場合もあるというのはやはり面白く、盛り上がるポイントでもあります。
最後までどちらが勝つか分からないからこそ目が離せない、というのはポケモンならではの魅力ですね。

 

 

【2】WCSの魅力・体験談
①最大の大規模大会
世界一を決める大会ということで、やはりその規模の大きさは凄いです。
会場の広さや参加人数も国内の大会とは桁違いで、集う人々の熱気も最高です。「勝っても負けてもお祭り騒ぎ」という言葉がしっくり来るようなイベントで、演出やエンターテインメント性も素晴らしく、とにかく盛り上がるイベントです。
ポケモン好きであれば一度は参加してみたい、まさに夢の舞台。
参加したことのある人に聞くと全員が口を揃えて「また参加したい」と言っています。
世界大会に行きたいから、というのもダブルバトルをやり込む大きな理由となっています。

広さが伝わるかは分かりませんが、WCS2018の会場の様子をいくつかお見せします。

また、上位入賞者は賞金が貰えるというのも一つの魅力ではあります。
WCS2022ではこのようなプライズが与えられる予定です。


②海外勢との国際交流
世界中の沢山の国から参加者が集まります。WCS2018では50ヵ国以上の参加国があったと記憶しています。
日本にいるだけでは出会えない海外の強敵と直接会って対戦し、会話出来るのもWCSの大きな醍醐味です。

ほとんどの人と英語でやり取りすることになりますが、英会話にあまり自信がなくても大丈夫。
ジェスチャーやゲーム画面でいくらでもコミュニケーションが出来ますし、バトルしてしまえば言語の壁なんて関係なく友達になれます。
ポケモン」という共通言語があれば世界中の人と繋がれるんだ、ということを実感出来ます。

●ホテルでの交流会
例年、WCS終了後には近隣のホテルで有志の交流会が開催されています。
私が参加したWCS2018でもそのような場があり、ホテルのラウンジやロビーで沢山の人と対戦をしたり会話を楽しみました。
これを一番の楽しみにしている人達も多いくらいで、とても楽しいひと時でした。



③試合観戦
スポーツ観戦等をイメージして頂ければ分かると思いますが、好きな競技のハイレベルな戦いを観るのは非常に面白いです。
世界一を目指す猛者同士の試合は、それだけでエンターテインメントになり得ます。

 

ただ観るだけでも面白いのに加え、生で観ることで現場の熱気や盛り上がりを肌で感じることが出来るのもWCS参加の魅力です。
会場内にあるモニターに映し出された試合を眺めながら、参加者同士で「今のは上手い!」「これって○○読みですかね?」とワイワイ話すのも楽しいですし、勉強になります。

また、他の選手の応援も盛り上がります。
WCS2018でも終盤まで勝ち残っている日本人選手を皆で応援したのですが、凄く一体感がありました。
「WCSは個人戦ではあるけれど、私たちは日の丸を背負って戦う仲間なんだ」と実感しました。

試合の様子はYoutube等で生中継されているため、現地に行かずとも観戦を楽しんだり応援したり出来ます。

 


④サブイベント
メイン競技の裏でサブイベントも実施されており、敗退してしまった後も楽しめます。
サブトーナメントで結果を出すことを目標にして頑張れたり、そこで対戦した相手と新たな交流の機会があるのも嬉しいポイントです。
サブイベントには参加費がありますが、勝利や順位に応じてポイントが貰えるシステムとなっており、稼いだポイントを後程景品と交換出来ます。
私が参加した際はこちらのプレイマットを手に入れました。色々ある中から選ぶので、かなり悩んで決めた覚えがあります。カッコいいのでお気に入りです。



⑤物販、グッズ
WCSでは物販コーナーとして、ポケモンセンターが期間限定で会場内に設置されています。
2018の時の販売の様子をお見せします。

ここで買うことが出来るものには世界大会でしか手に入らない限定グッズもある他、大会参加者には「ウェルカムキット」が配布されます。
2018年の内容はこんな感じでした。

上位入賞すると更に限定グッズが手に入りますが、世界に数点しかないものもあるため非常に貴重です。


⑥有名人と会える
世界中の強豪トレーナーや関係者各位が集まる場なので、有名人とも会えるチャンスです。
せっかくなので、話せそうなタイミングで見つけたら積極的に話し掛けていました。一緒に写真を撮って欲しいと言えば皆さん快く応じて下さいました。こうして写真を残しておくと良い思い出になりますね。



 

【3】試合観戦の予備知識
①ルール
パーティの6匹から4匹を選んで2vs2で戦うダブルバトル
公式大会は以前からダブルバトルで行われており、お馴染みのルールです。

今年は伝説のポケモンを2匹のみパーティに採用可能。
使用可能なのは幻のポケモンを除いた下記のポケモン達。

ちなみにWCSのルールは3年で大体ローテーションしています。

(1)地方ダブル その地方の図鑑に登場するポケモンのみ
使用可能ポケモンが少なく、新ポケモンが多いです。
比較的短い期間で新環境で強い並びを開拓する必要があり、考察力がモノをいうルールです。

(2)全国ダブル 他地方から連れて来たポケモンが全部使える
使用可能ポケモンが多いのが特長です。
地方ダブルとは全然環境が違いますが、これまでの経験を活かしやすいルールです。

(3)GSダブル 全国ダブルに加えて、伝説ポケモンを2匹のみ使える
単純に伝説ポケモンのパワーが高く、全体的に火力重視の大味なバトルになります。
絵面的にも伝説ポケモン同士の大迫力バトルは配信映えしますし、個人的に一番盛り上がるルールであると感じています。

2009 全国
2010 GS
2011 地方(イッシュ)
2012 全国
2013 全国
2014 地方(カロス)
2015 全国BW
2016 GS
2017 地方(アローラ)
2018 全国SM
2019  GS
2020 地方(ガラル)
2021 全国
2022 GS

 

②環境解説
大きく分けて5種類の構築タイプが活躍しています。

 

○ザシオーガ

まずトップメタと言えるのがザシアン+カイオーガ
ザシアンの苦手な炎や地面、威嚇ポケモンの多くにカイオーガが強く、カイオーガの苦手な草にザシアンが強い相性の良い並びです。
高い火力と広い対応範囲が魅力で、壁や猫だましを絡めてサイクルを回す動きも可能です。
カイオーガの「しおふき」の制圧力を活かすため、悪戯心追風やこの指、ダイジェットポケモンとの組み合わせも多いです。


○グラザシ


Bo3が盛んな海外で特に人気なのが、グラードン+ザシアンの晴れパーティ。
特にグラードン/ザシアン/リザードン/ガオガエン/トリトドン/オーロンゲの並びは考案者の名前を取って通称RinyaSunと呼ばれており、人気構築の1つです。
カイオーガ対策にグラードントリトドンを採用しているため雨とも充分に殴り合える上、晴れが維持出来る場合はリザードンフシギバナで暴れて行けます。
Bo3における対応力の高さが売りで、晴れvs雨の熱い天候合戦は海外大会の上位帯でも何度も繰り広げられました。
最近ではルナアーラやポリゴン2、ドータクン等を採用した形も人気で、ダイジェットや葉緑素で上から攻めるパターンとトリックルームの2パターンで柔軟に展開出来るのが強いです。


○黒バドザシアン


攻撃的なパーティで高い人気を誇るのは黒バド+ザシアン。
どちらもダイマックスせず強いポケモンなので、一般枠にダイマックスを譲るパターンが多いです。
特にメジャーなのはキョダイカメックスやキョダイリザードン。「キョダイホウゲキ」「キョダイゴクエン」は4ターンの間相手2匹に最大HPの1/6の定数ダメージを与えるという破格の性能で、この定数ダメージを駆使して相手2匹を「アストラルビット」圏内に削ることで、一気に制圧する盤面を作るのが得意な構築です。
また、上からの制圧を狙うレジエレキやボルトロスダイマックスも相性が良く、「ダイジェット」や「ダイアーク」からの「アストラルビット」連打は超高圧的です。


○白バドパルキア


2月のINC以降に急激に数を増やしたのが白バド+パルキアのトリパ。
伝説枠両方がトリックルームを使えるため、幅広い相手に展開して行けます。
こちらも非常に制圧力の高いパーティで、白バドレックスの「ブリザードランス」やダイマックスの猛攻を凌げるポケモンは数が少ないです。
ポリゴン2やサマヨール等の高耐久トリックルーム要員をモロバレルガオガエン、イエッサン等の多彩なサポートで更に固め、2回以上トリックルームを狙って来る動きも可能です。


○イベザシ


最後はイベルタル+ザシアン。
伝説枠の中でも抜きん出たダイマ適正を持つイベルタルをメインのダイマエースとした構築です。
高威力のタイプ一致「ダイジェット」と「ダイアーク」による突破力増強で全ての相手を上から薙ぎ払います。
レジエレキの「エレキネット」やランドロスの「ダイジェット」も駆使してとにかく上から殴る前のめりな構築が多い印象ですが、オーロンゲの壁+チョッキイベルの「バークアウト」等で耐久戦をする系統もあります。


他にも最近は今まで見たことのないような伝説枠の組合せが台頭して来ており、本番でどんなびっくり構築が飛び出すかが楽しみです。


③見どころ
(1)伝説ポケモン達のド派手なバトル

やっぱり今回のルールの主役は伝説ポケモン達。
高い種族値、高いパワーが特長で、伝説同士が殴り合うド迫力の絵面が最大の魅力です。
伝説を主軸に構築を組む人が多いため、互いの伝説枠の相性関係も試合を大きく左右します。

 

(2)サポートポケモン
また、強力な伝説枠の攻撃を通すための工夫もこのゲームの肝です。
伝説枠は攻撃役に徹することが多いので、一般枠のサポートの動きにも注目です。
各種素早さ操作や「このゆびとまれ」、「ねこだまし」等でゲームの流れを作る動きは非常に重要です。

 

(3)ダイマックス
剣盾の目玉であるダイマックス。
実はWCS2022は剣盾環境で開催される唯一の世界大会なので、ダイマックスポケモン達の躍動をしっかり見納めしておきたいですね。
ゲームの主導権を握るにはいかに相手のダイマックスを上手く凌げるか、自分のダイマックスターンを有効に使えるかという点が重要です。お互いのダイマックスの切り方に注目です。


(4)BO3特有の情報戦・心理戦

Bo3とはBest of 3の略で、最大3試合で2本先取のマッチ戦です。
世界大会においては、普段のランクマッチとは異なりBo3が用いられます。
この形式になることで1戦目で入手した情報を2戦目以降で活かす等の試合展開も可能になり、情報の価値が普段以上に高まる他、読み合いもハイレベルになります。

Bo3特有のテクニックも存在します。
勝ち目がなくなった場合は自分の情報を隠すために早めに降参したり、逆に勝ち目が薄くても粘ることで相手の情報を引き出して次に繋げたりと、長い目で勝ちを狙いに行く姿勢が大事になります。
初戦で隠していたポケモンや技を2戦目以降で有効に使って勝つパターンもあったりと、Bo3はとても奥深いです。

今お互いがどんなことを考えているか、どんな択が発生しているかを理解出来ると面白さ倍増です。
配信では解説の方が分かりやすく説明してくれるはずなので、対戦の駆け引きを楽しんで頂けると幸いです。


④プレイヤー紹介


言わずと知れた現世界チャンピオン。
10年以上前から第一線で活躍し続ける古豪トレーナーで、非常に実績が多いです。
クールな立ち振る舞いが印象的。

ディフェンディングチャンピオンは例年DAY1からの参加となりますが、彼は国内ベスト8に入ったためDAY2からの参加となります。

 

WCS2019の準優勝者。
2018,2019の全国大会2連覇という前人未到の偉業を達成した、期待の新星です。
ニドクイントリトドンブラッキー等、珍しいポケモンを活躍させるのが得意で、独自性のある構築を何度も生み出しています。

 


PJCS2021準優勝者。
2年連続で超激戦の世界大会DAY1を勝ち抜いているのは凄いの一言で、非常に安定感のあるトレーナーです。
最近では環境を席巻したRinyaSunの生みの親として特に有名ですね。

 

 

【4】ダブル入門オススメコンテンツ
●リバティノート

https://liberty-note.com

リバティノート - YouTube

国内最大手の情報まとめサイト
運営陣の多くがWCS経験者のトッププレイヤーで、サイト運営だけでなくオンライン・オフライン大会の開催、それらの配信等も幅広く実施しています。
ランクマッチやインターネット・公式大会の上位者をまとめてくれたり、パーティ解説記事を募って掲載しているのが特長です。
ここのサイトを隈なくチェックしていれば国内の流行に関してはかなり把握出来ますし、非常にお世話になっているサイトです。


●VictotyRoad

https://victoryroadvgc.com

Victory Road - YouTube

海外の大手まとめサイト
レンタルチームまとめが充実しているのが特長で、様々なパーティを使うことが出来ます。
大会の開催にも積極的で、度々大規模なBO3の大会を開いていたり、配信等もしています。
海外のトレンドを知りたい際に重宝します。


ポケモン公式YouTubeチャンネル

ポケモン公式YouTubeチャンネル - YouTube
全国大会の配信アーカイブが観られます。世界大会の配信もここで実施されるはずなので要チェックです。

 

●The Official Pokemon YouTube channel

The Official Pokémon YouTube channel - YouTube
世界中で行われている海外の大会の配信はここで観られます。日本と異なり様々な地域で大会があるため、なるべく観て環境の最先端をチェックしていました。

 

●Umbra Channel

Umbra Channel - YouTube

ビエラ・キヌガワ・アルカナの3名によるプロゲーミングチーム「Umbra」のチャンネル。
全員が世界レベルのプレイヤーで、ダブルで勝ちたい人にはとても参考になります。
オフ会等の開催や配信もあります。先日開催された日韓交流戦の模様も配信されていました。
3人がとても仲良さそうだったりネタ動画・コラボ動画もやっていて、対戦要素抜きにしても楽しめます。

 

ビエラ

ビエラ/ポケモン世界優勝 - YouTube

WCS2015チャンピオン。
剣盾のランクマ動画や配信も積極的に行っていて参考になるだけではなく、本人のキャラも面白いのが特長です。
顔芸やシャウト芸(?)込みで動画のエンタメ性が高く、Youtuberとしても凄く人気です。

 

●キヌガワ

UMA【キヌガワ】 - YouTube

PJNO2020チャンピオン。
ランクマで2期連続1位を達成し、最終日付近の上位帯の試合を動画化してくれたりと非常に参考になります。
独自の着眼点で、一般的ではないポケモンや型をいくつも生み出しています。
実績に裏打ちされた強いポケモンの情報を惜しげもなく公開してくれるのもあり、環境に与える影響力も大きいです。

 

●テル

テル/ポケモン - YouTube

WCS2016日本代表。直近でも2019-21に3年連続で全国大会に出ていたりと、安定感抜群の強者です。
YouTubeを開設されて半年ちょっとですが、情報の正確さと見やすさ、説明の分かりやすさでは群を抜いていると思います。
この方の解説動画を観ればWCS2022ルールの環境変遷についてもバッチリ理解出来るので、初心者の方にもオススメです。

 

 

* * *

 

 

今回の記事は以上となります。
最後までお読み下さりありがとうございました!
少しでも多くの方にダブルやWCSに興味を持って頂けたら幸いです。

8月のWCS、全力で楽しみましょう!!!

PJCS2022 レポート

6/11,12に幕張メッセで開催されたポケモンジャパンチャンピオンシップス2022(PJCS2022)に参加して来ました。
参加された皆さん、お疲れ様でした!

コロナの流行により自粛が続き、久し振りの開催となった念願の大規模オフライン全国大会。
今まで参加したポケモン関連のイベントの中でも屈指の楽しさだったので、忘れないように出来る限り記しておこうと思います。
写真多めで細かい流れも書いて行くので、皆さんにも大会の雰囲気が少しでも伝われば…!

目次

  • 【大会概要】
  • 【DAY0】
  • 【DAY1】
    • ●家~会場
    • 幕張メッセ
    • ●対戦レポート
    • ●結果発表
    • ●会場撤収
    • ●打ち上げ
    • ●宿
  • 【DAY2】
  • 【交流記録】
続きを読む

【WCS2022】狙撃ヌケザシオーガ【S29最終8位/R1973】

こんにちは、ユウキです。
S29お疲れ様でした。対戦して下さった皆さん、ありがとうございました!

個別記事にもしましたが、今シーズンは下記のインテレオンを使ってました。

yuki-rotom.hatenablog.com

こちらの記事に思った以上の反響があり、INC March予選抜け構築記事の倍以上のアクセス数を頂きました。ありがとうございます!
正直驚きましたが、RinyaSun対策に興味がある方が本当に多いようですね・・・w

今回幸いにも満足の行く結果が出せたので、単体紹介だけでなく構築解説記事を書きました。
晴れに対する選出や立ち回りについても触れてます。
要望のあったレンタルチームも公開したので、良ければ是非使ってみて下さい!



★目次

【パーティ】


【戦績】

●ランクマッチS29
勝敗:51勝16敗
勝率:76.1%
レート:最高/最終1973
順位:最終8位/209402名

ランクマッチにおける最終順位1桁は自身初だったので非常に嬉しい。


【コンセプト】

基本は原型となる下記構築がベースで、晴れパメタを強化した形。
yuki-rotom.hatenablog.com

①ザシオーガに強いザシオーガ
ヌケニンを最大限に活かす
③流行の晴れパを完全にメタる


【構築経緯】

キングドラを取り巻く環境変化
私が3月に構築記事とレンタルチームを公開して以来、ありがたいことにレンタルを利用してくれる人や参考にしてアレンジしてくれる人が増え、環境に変化がもたらされた。
キングドラの使用率自体もS27→S29で60位→39位と伸びているが、注目すべきは技の使用率がガラリと変わっている点。
物理型のシェアが下記のように激増した。

キングドラの技の使用率変遷

元はほとんどが特殊だったのに、今では採用率が「とびはねる」>「ぼうふう」なので、もはや物理型の方がメジャーということになる。環境の変化とは恐ろしい・・・

▼S29(4月)のキングドラの取り巻き


今までは初見殺しでオーロンゲに対して物理ダイストリームを決めて壁を片方しか貼らせずに処理が出来ていたが、ここまで来るとそうも行かない環境になってしまった。
(物理型ケアでリフレクターやいかくを先行される等の立ち回りは当たり前で、それに対して文句は言えない状況に)

従って、物理グドラとは異なるアプローチで壁パ対策をしたいと考えていた。


②RinyaSunの流行
これまた環境の変化だが、晴れパが以前にも増して流行して来ている。
海外の大会を含めて多くの大型大会で結果を残し、その強さが広まったのが原因だろう。
S27から29にかけての晴れパ主要メンツの使用率の変化を下記にまとめた。

特にグラードンリザードントリトドンの増加(使用率向上)が著しく、グラードン/ザシアン/リザードン/ガオガエン/オーロンゲ/トリトドンの6匹の並び(通称RinyaSun)が増えているのが良く分かる。

ヌケニンはこれらに対して有効ではないため、取り巻きでしっかりと晴れパをメタって行く必要がある。
オーロンゲの型の多様化も進んでおり、原型のリンヤさん版の鉄球トリック型から少し変化して、光の粘土を持った両壁サポート型が増えている印象。
すなわち、晴れパ対策は壁パにも対応出来ることが求められている。


③壁と晴れ対策のインテレオン
上記背景から、壁と晴れに対して同時に役割を持てるポケモンとして白羽の矢が立ったのがインテレオン。
特性「スナイパー」+「きあいだめ」+ピントレンズによる確定急所コンボで壁パに対する圧倒的な貫通力を持ち、更にトリトドンの「よびみず」を無視してリザードンより速い素早さから水打点を振り回せる。
これによりRinyaSun側が壁を軸とした耐久戦術を仕掛けて来る場合も、リザードンで押してくる場合も対応出来る。


こうして壁パ・晴れパ対策を補強して6匹が決まった。
以下に個別に解説を行う。


【個別解説】

カイオーガこだわりスカーフ あめふらし
しおふき こんげんのはどう かみなり れいとうビーム
臆病175-**-111-202-160-156
0-0-4-252-0-252

努力値配分
・スカーフで最速ザシアン、黒バド等を抜くため臆病

●技構成
・しおふき
最強の全体技。この技をいかに上から通すかが、カイオーガを使えるルールにおける共通テーマ。

こんげんのはどう
HPが削れた際の水技として。命中不安なのでなるべく撃たないで済む立ち回りを心掛けた。

・かみなり
カイオーガミラーやカメックスへの打点。「ダイサンダー」が撃てるとモロバレル入りが楽になる。
ヌケニンを採用しているとは言え相手のオーガに一方的に不利を取る型は弱いため、電気技は切れない。

れいとうビーム
草タイプ、ドラゴンタイプへの打点。トリトドンに対して削りが出来たり、グラードントリトドンに一貫する点も偉い。

●持ち物
単体で上を取って行けるこだわりスカーフ



■巨インテレオン@ピントレンズ スナイパー
ねらいうち エアスラッシュ あくのはどう きあいだめ
臆病146-**-85-177-85-189
4-0-0-252-0-252

努力値配分
リザードンを抜くだけなら控え目でも可能だが、化身ボルトロスカミツルギ等を抜けたり、稀に甘えたザシアンの上を取れるメリットが大きいため基本的には最速推奨。

●技構成
・ねらいうち
「よびみず」「このゆびとまれ」を無視する効果があり、ダブルでメジャーなトリトドンの「よびみず」に吸われず水打点を好きな方向に振れるのが利点。
水耐性をトリトドンに大きく依存した晴れパーティ等をカイオーガによる天候上書きとのセットで崩せる。
尚、攻撃を「よびみず」に吸い寄せられないだけで、トリトドンに向かって撃つと普通に無効化された上で特攻が上がるので注意。

ちなみに急所率が高い技であり、素で撃つとピントレンズのお陰で50%で急所に当たる。

キョダイマックス個体で採用することで、「キョダイソゲキ」の効果により「よびみず」を含むあらゆる特性を無視して攻撃を与えられるようになる。
これでインテレオン自身でトリトドンを突破することが可能。
特性貫通は他にもミミッキュの「ばけのかわ」を無視して倒しに行けたり、ヌケニンに対して択を考えずに済んだりと便利な場面が多い。

エアスラッシュ
「ダイジェット」の媒体。自身が相手のザシアンの上を取りに行ける他、味方のカイオーガやザシアン等を加速出来ると非常に強い。フシギバナモロバレル等の草タイプへの打点にもなる。

あくのはどう
自身の決定力増強になるだけでなく、味方カイオーガの「しおふき」「こんげんのはどう」でスイープを狙いやすくなる。
最近増えている黒バドレックスやルナアーラにも4倍弱点を突ける。
「ダイアイス」で天候を書き換えられる「れいとうビーム」とは選択。

・きあいだめ
「きあいだめ」+ピントレンズにより、全ての技を急所に当てられるようになる。
更に特性「スナイパー」により急所時の威力は2.25倍となる。「わるだくみ」以上の火力をたった一手で永続で出せるようになるため、非常に強い積み技となる。
確定急所戦術の強い所はオーロンゲの「ひかりのかべ」やトリトドングラードン等の「ダイアース」、ガオガエンの「すてゼリフ」「バークアウト」等の耐久バフ、火力デバフを全て無視出来る点。晴れパーティ以外にも広く役割を持てるようになる。

●持ち物
急所戦術を補強するためのピントレンズ。
積まずに殴る場合を想定するならば火力を満遍なく上げるいのちのたまもありだが、壁パ対策を任せているためこの持ち物に落ち着く。



ヌケニンきあいのタスキ ふしぎなまもり
ポルターガイスト かげうち サイドチェンジ こらえる
寂しがり1-156-45-**-35-92
0-252-0-0-0-252

努力値配分
・B個体値0+下降補正
・A156「かげうち」でH155-B45メタモン確定

このルールではメタモンの使用率が比較的高く、ヌケニンをコピーされる展開もたまにあるため対策として防御最低値。
相手がスカーフでこちらのタスキが残っていれば一方的に勝てる。

●技構成
ポルターガイスト
威力110のメインウェポン。ゴースト技は一貫しやすく、打点として純粋に非常に強力。この技の習得のお陰でヌケニン自身がかなりの攻撃性能を手に入れたため、ビートダウン展開に組み込みやすくなった。
命中後に相手のアイテムが判明する追加効果により、手に入れた情報アドバンテージを活かして最適な立ち回りを選択出来るのが強かった(とつげきチョッキが判明した方に次ターン集中のリスクがなくなったり、「しおふき」で固定したスカーフカイオーガのHPを削った後に放置する選択肢を取れたり)。
ただしアイテム消費後の相手には攻撃が失敗する仕様には注意。時折この仕様に困る場面もあったが、忘れて撃ってしまう等のプレミがなければ問題ない範囲。

・かげうち
便利な先制技。素早さに関係なく上を取れるため対追風パ、トリパで役に立った。
ビートダウン展開でも非常に強力で、この技で相手を縛ることで味方の行動保証が得られる場面があるので「サイドチェンジ」よりも安定した試合運びが出来る。

・サイドチェンジ
味方と自分の位置を瞬時に入れ替える超凶悪技。大半の技をスカせるヌケニンがこの技を使うことで上手く行けば絶大なアドバンテージを得られる。
相手の攻撃から味方を守るために撃つ場合、自身に飛んで来る飛行技や炎技を味方に受けてもらって自身の延命を狙う場合、そしてその両方を兼ねる場合が存在するため、用途は多岐に渡る。
ヌケニンの「サイドチェンジ」の真に強い所は一度見せるだけで相手に「安定択」が存在しなくなること。
読み合いの域を超えたじゃんけんになりがちで嫌われることも多いが、「サイドチェンジ」を使うか使わないかの単純な二択だけではなくこちらの選択肢は非常に多いため、50%より有利な勝負が仕掛けられるのが強み。

ヌケニンが場に出ている状況だけで考えても
(1)ヌケニンを退いて裏で有効打を受ける
(2)「こらえる」でダイマターンを枯らして最小限の被害で食い止める
(3)タスキを盾にして「ポルターガイスト」+「かげうち」で対面処理を狙う
等、「サイドチェンジ」を選ばずに展開するパターンも多々存在するため相手側からしてみれば相当厄介だろう。

ヌケニンが場に出ていない場面ではヌケニン交代もケアしなければならないため、試合序盤~ヌケニンが倒れる瞬間までの全てのターンで相手の取れる選択肢の幅を狭めつつ試合の主導権を握り続けられる。
また相手が勝手に「サイドチェンジ」読みで自爆する可能性すらあり、トータルで見てもこちらに分の良い勝負に持ち込める。

・こらえる
ヌケニンを延命したい場合に使う技。「まもる」との大きな差は

(1)「ダイジェット」や「ダイバーン」等のダイマ技に対して「まもる」だと貫通ダメージで倒れるorタスキが潰れてしまうが、「こらえる」だと無償で済む(タスキも残る)
(2)悪ウーラオスの「あんこくきょうだ」に対して延命出来る

という点。特にダイマックス技を実質無力化出来る点が強力で、ダイマックス技が飛び交う中でも3ターン生存出来る確率がグンと上がる。

一方で「まもる」で防げる補助技を食らってしまう点には注意が必要。「ちょうはつ」や「あくび」はまだしも「おにび」や「やどりぎのタネ」は当たると即死するため、これらを持つ相手の前では慎重に行動することが求められる。

●持ち物
あらゆる弱点技持ちの前で1回は行動保証が得られるきあいのタスキ
天候ダメージで倒されるパターンも多いためそれらを無力化出来るぼうじんゴーグルとは選択だが、基本的にはタスキの方が発動機会が多い。
実際に発動するかどうかは別として、安心して動かせる=強気なプレイングが可能になる点も非常に大きい。ヌケニンへの打点を持っているのか微妙な相手(レジエレキやゴリランダー等)の前でもタスキが残っていれば堂々と動けるのは安心感がある。黒バドレックスにもタイマンで勝てるようになるのは嬉しい。



■ザシアン@くちたけん ふとうのけん
きょじゅうざん じゃれつく せいなるつるぎ まもる
陽気189-216-137-**-136-201
172-204-12-0-4-116

・「せいなるつるぎ」で145-152(84-4)カミツルギ確定

・A244(+1)「きょじゅうざん」耐え
・A222(+1)「きょじゅうざん」+「でんこうせっか」耐え
・A222「きょじゅうざん」+A222(-1)「きょじゅうざん」耐え
・A161(-1)ガマゲロゲの珠「Dじだんだ」耐え
・A222グラードンのW「だんがいのつるぎ」14/16耐え

・C222パルキアの「Dだいちのちから」15/16耐え
・C222カイオーガの雨W「しおふき」耐え
・C217黒バドレックスのW「アストラルビット」2発97.3%耐え
・C244Wキュレムの珠「だいちのちから」15/16耐え
・C152レジエレキの珠「D10まんボルト」15/16耐え

・S意地準速ザシアン抜き
・S(+1)で最速雨キングドラ抜き

以前はボルトロスとセットにしていたので「ダイナックル」+「きょじゅうざん」を初手で狙えるように素早さを敢えて下げていたが、その調整の最たる理由のギガスドガスと全然当たらず、むしろ相手のダイマボルトロスの上を取れずに不利になる試合の方が多かったため配分を変更した。
耐久ラインは前回使ったものが気に入っていたのでそれをベースにした。ザシアンは一発で倒されずになるべく場に残ることが大事。
素早さを思い切って陽気にしたのはミラー意識。当初はヌケニンがいるのでザシアンミラーは捨てていいや、という考え方だったが、実際は何度もザシアン同士の素早さ関係で不利を取っているせいで仕掛けたくない「サイドチェンジ」に頼る羽目になる場面があった。
ヌケニンザシアンvsガエンザシアンのように相手のザシアンの隣がヌケニンに打点がある場合、そのポケモンを処理しに行く必要があるが、そこで相手のザシアンにこちらのザシアンが縛られていると「サイドチェンジ」を成功させるしかなくなり読まれると負けとなる。こちらが抜いていればそういう場面を減らせるため、環境に多い(58%程)意地っ張りザシアンの上を取れる陽気とした。
勿論陽気最速も一定数いるが、火力を削り過ぎても弱いため今回は素早さはある程度で妥協した。

●技構成
・きょじゅうざん
ダイマックスに対して威力200となる壊れ技。インチキ過ぎる性能のお陰で最悪こちらがダイマックスを上手く使えなくても勝てる。

・じゃれつく
カイオーガと組む上で重くなるパルキアゼクロムを始めとするドラゴン勢に対する貴重な有効打。命中不安なのでなるべく撃たないよう心掛ける。

せいなるつるぎ
カイオーガの苦手なディアルガカミツルギナットレイへの打点。仮想敵の「ダイスチル」を考えると「インファイト」よりも防御無視の「せいなるつるぎ」の方が優先度が高い。
格闘技がないとポリゴン2に「ふしぎなまもり」をトレースされた瞬間負けになるのでこの構築に格闘技は必須。

・まもる
ザシアンを大事にする立ち回りが重要なため採用。トリパや追風に対しても時間を稼げるよう「みがわり」より「まもる」。



■イエッサン♀@サイコシード サイコメイカ
このゆびとまれ てだすけ ワイドフォース まもる
のんき177-**-128-115-126-81
252-0-252-0-4-0

努力値配分
・A222(+1)ザシアンの「きょじゅうざん」耐え
・S最遅

ザシアンにワンパンされないよう防御特化。
ゴリランダー入りにも初手で出せるように最遅。
基本的に攻撃技は押さず、それ以外の技は全て優先度が+1以上なので素早さの値は遅くても気にならない。
対晴れパでは後から交代出来た方が雨の維持を狙いやすく、最遅のメリットがある。
対トリパでも最遅のお陰で先制して相手を殴れて得する場面に遭遇する可能性がある。

●技構成
このゆびとまれ
味方のエースの行動回数を確保する最高のサポート技。特にカイオーガの「しおふき」やランドロスの「つるぎのまい」との相性が抜群。素早さマウントを取られる可能性がある追風パやトリパに対しても有効で、味方の行動保証に大きく貢献した。
また、サイコフィールド下でも浮いているランドロスは相手のオーロンゲの「トリック」等を被弾してしまうため、特性に加えてこの技があることで完璧にエースを守る役割を遂行出来る。

・てだすけ
エースの攻撃を強化するサポート技。カイオーガのスカーフ「しおふき」に重ねて縛り範囲を拡大したり、ザシアンの「きょじゅうざん」や味方のダイマックス技に重ねることで絶大なアドバンテージを得られる。

・ワイドフォース
以前採用していた「エナジーボール」はピンポイント過ぎる上にレンタルが有名になったせいで初見で刺さる場面も減ったので、無難にエスパー技を採用。
トリトドンを無理してこいつで削らずともインテレオンである程度見られるようになったのも大きい。

・まもる
イエッサンを大事にしたい場面で撃つ技。対トリパでの時間稼ぎにも有用。

●持ち物
特防を強化してサポート技を押せる回数を増やすサイコシード。
これにより特に対ディアルガ、Wキュレムが劇的に楽になったので採用して正解だった。



■霊獣ランドロス@しろいハーブ いかく
じしん そらをとぶ いわなだれ つるぎのまい
陽気165-197-110-**-100-157
4-252-0-0-0-252

努力値配分
・S(+1)で最速ザシアン、黒バド等を抜くため陽気
・S最速90族抜き

伝説戦において最速90族を抜けるというメリットは大きいため最速。
晴れパを崩す際に攻撃力も重要と考えてAS振り切り。
耐久がもっと欲しい場面もなくはないが、イエッサンのサポートと「いかく」でどうにかしていた。

●技構成
・じしん
メインウェポン。特に対晴れパではザシアン、ガオガエン、レジエレキの弱点を突ける上に通りが良いのが偉い。
素では若干撃ちづらいが、ヌケニンは巻き込んでも問題ない。
「ダイアース」で特殊耐久を上げるのがシンプルに強力。ディアルガに対しても有効なため、取り巻きによってはこのポケモンを通しに行く。

そらをとぶ
メインウェポン。「ダイジェット」をカイオーガやザシアンに乗せる動きが強力。
攻撃範囲としても地面半減の草タイプに抜群を取れるため相性が良い。
素で撃った際に1ターン無敵になれるのも便利で、ヌケニンの処理を狙った「ダイアイス」や「キョダイベンタツ」をスカせる。

いわなだれ
地面無効の飛行タイプに抜群を取れるサブウェポン。イベルタルやホウオウ等に撃つ。
「ダイロック」で砂嵐状態になると味方ヌケニンが天候ダメージで倒れるため、同時選出した際は立ち回りに注意が必要。
相手にヌケニンがいた場合は「サイドチェンジ」に屈さずに相手を削れるこの技が有効となる。
積極的には狙わないが、ガチトリパに対して「このゆびとまれ」や「いかりのこな」持ちがいても怯み狙いが出来る側面もある。

つるぎのまい
決定力を向上させるために採用。基本的にイエッサンの「このゆびとまれ」サポートを受けて積む。
特にオーロンゲの壁や「いかく」を回してくる相手に刺さる。
晴れパと戦う際はトリトドンと殴り合うことも想定しているため、ゴリ押せるように火力を上げる手段は持っておきたい。

●持ち物
ガオガエンランドロスの「いかく」で腐らないようにしろいハーブ。
これにより一般的な晴れパに対して初手出しから裏目なくペースを握って行ける。
INC Mar.でザシアン/グラードン/リザードン/ガオガエン/トリトドン/オーロンゲを使っていたアルカナさんのブログに「キツいポケモン:しろいハーブランドロス」と書いてあり、晴れパ対策の選択としては限りなく正解に近いことを確認出来て安心した。
また、当初の狙い以外にも「いやなおと」「こわいかお」「がんせきふうじ」「こごえるかぜ」「ダイアタック」「ダイアーク」等の能力ダウンで発動する場面があり、何かと役立ってくれた。


【選出・立ち回り】

①vs RinyaSun
先発:インテレオン+イエッサン♀
後発:カイオーガ+ザシアン

今回の肝となる選出。
初手インテレオン+イエッサンの対応範囲は非常に広く、RinyaSunがどういう出し方をして来ても対応出来るように組んだつもりである。


●初手オーロンゲ+αの場合
壁+隣の攻撃に対しては「このゆびとまれ」+「きあいだめ」でOK。
オーロンゲの隣に誰がいても基本的にはイエッサンが1発耐えるので、次ターンも2匹で行動が出来る。
オーロンゲ+ザシアンの場合は2手目は「このゆびとまれ」+「ダイジェット」で2回目の「きょじゅうざん」を吸いながらオーロンゲを倒しに行くと良い。
最悪耐えられてインテレオンに「ソウルクラッシュ」が入っても、確定急所なので問題ないのが非常に心強い。
そのままインテレオンとスカーフオーガ、ザシアンで上から制圧を狙って行く。
DMトリトドンすら雨「キョダイソゲキ」急所で一撃なので、相手は誰も受からない。

初手オーロンゲの隣がガオガエントリトドン等の圧力の低いキャラだと更に楽になる。


●初手グラードンリザードンの場合
初手から前のめりな選出をされた場合は「きあいだめ」を積む暇はない。
特に「だんがいのつるぎ」は素で食らうと乱数によっては倒れてしまう(37.5%で倒れる)ことに注意。
そのためグラードンの前では悠長にしていられないが、雨「キョダイソゲキ」でDMリザードンやDMグラードンを縛ることが出来るため、積まずにダイマックスから残数有利を取りに行く形で問題ない。
イエッサンをカイオーガに下げつつ「キョダイソゲキ」を撃つことで相手を1匹持って行ける。トリトドンが交代で出てきてもワンパンなので、どちらの方向に水技を撃っても裏目がないのが強み。
チョッキグラードンにDMを切られた場合のみワンパン不可能だが、先に雨「キョダイソゲキ」を当てれば70~83%削れるため取り巻きですぐ倒せる。

残数有利を取りつつ天候を雨で固定すればかなり有利になる。
尚、インテレオンは「きあいだめ」が積めずとも50%急所「ねらいうち」を振り回せるのが非常に強い。雨ならば「ねらいうち」急所でHP振りザシアンもワンパンなので、DM終了後も高い圧力を掛けられる。


●初手ガオガエン+ザシアンの場合
このゆびとまれ」+「きあいだめ」スタートで裏目なし。

ランドロスの場合はガオガエンの決死の「ねこだまし」で「つるぎのまい」を止められる択が存在するのが面倒だったが、インテレオンはサイコフィールドの恩恵をしっかり受けられるのが強い。
ガオガエン絡みに対しては他にもシュカの実や「しっとのほのお」、2回目の「いかく」や「すてゼリフ」等、ランドで崩す上で嫌な要素が多々あるため立ち回りに気を遣わないと勝てないが、インテレオンはガオガエンをほぼ無視出来るのが非常に強い。

仮にガオガエンから「バークアウト」が飛んできたり、「きょじゅうざん」急所や意地っ張りザシアンの「きょじゅうざん」高乱数でイエッサンがワンパンされて「すてゼリフ」を入れられたとしても、「きあいだめ」を積んだインテレオンには関係ない。

また、天候合戦になる場合はイエッサンの最遅が活きて来る。
ガオガエン>イエッサンの行動順だった場合(特性発動順を初手できちんと確認しておく)はこちらの方が後から交代を行える点で天候を取りやすくなる。
ガオガエングラードン交代+ザシアン動かしのような動きに対して、イエッサン→カイオーガ交代+雨「キョダイソゲキ」で咎めて行ける。



②vs晴れ(トリトドンなし)
先発:ランドロス+イエッサン♀
後発:カイオーガ+ザシアン

トリトドン不在の晴れパーティは、インテレオンで無理しなくてもランドロスカイオーガで充分荒らして行ける。
基本は「このゆびとまれ」+「つるぎのまい」から崩して行く。
ガオガエンが来てもしろいハーブで火力を維持出来るため、ランドロスダイマックスで数的有利を取りに行きやすい。先に数的有利を取って天候を雨に固定出来ると楽。



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今回の記事は以上です。
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