ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

【WCS2022】狙撃ヌケザシオーガ【S29最終8位/R1973】

こんにちは、ユウキです。
S29お疲れ様でした。対戦して下さった皆さん、ありがとうございました!

個別記事にもしましたが、今シーズンは下記のインテレオンを使ってました。

yuki-rotom.hatenablog.com

こちらの記事に思った以上の反響があり、INC March予選抜け構築記事の倍以上のアクセス数を頂きました。ありがとうございます!
正直驚きましたが、RinyaSun対策に興味がある方が本当に多いようですね・・・w

今回幸いにも満足の行く結果が出せたので、単体紹介だけでなく構築解説記事を書きました。
晴れに対する選出や立ち回りについても触れてます。
要望のあったレンタルチームも公開したので、良ければ是非使ってみて下さい!



★目次

【パーティ】


【戦績】

●ランクマッチS29
勝敗:51勝16敗
勝率:76.1%
レート:最高/最終1973
順位:最終8位/209402名

ランクマッチにおける最終順位1桁は自身初だったので非常に嬉しい。


【コンセプト】

基本は原型となる下記構築がベースで、晴れパメタを強化した形。
yuki-rotom.hatenablog.com

①ザシオーガに強いザシオーガ
ヌケニンを最大限に活かす
③流行の晴れパを完全にメタる


【構築経緯】

キングドラを取り巻く環境変化
私が3月に構築記事とレンタルチームを公開して以来、ありがたいことにレンタルを利用してくれる人や参考にしてアレンジしてくれる人が増え、環境に変化がもたらされた。
キングドラの使用率自体もS27→S29で60位→39位と伸びているが、注目すべきは技の使用率がガラリと変わっている点。
物理型のシェアが下記のように激増した。

キングドラの技の使用率変遷

元はほとんどが特殊だったのに、今では採用率が「とびはねる」>「ぼうふう」なので、もはや物理型の方がメジャーということになる。環境の変化とは恐ろしい・・・

▼S29(4月)のキングドラの取り巻き


今までは初見殺しでオーロンゲに対して物理ダイストリームを決めて壁を片方しか貼らせずに処理が出来ていたが、ここまで来るとそうも行かない環境になってしまった。
(物理型ケアでリフレクターやいかくを先行される等の立ち回りは当たり前で、それに対して文句は言えない状況に)

従って、物理グドラとは異なるアプローチで壁パ対策をしたいと考えていた。


②RinyaSunの流行
これまた環境の変化だが、晴れパが以前にも増して流行して来ている。
海外の大会を含めて多くの大型大会で結果を残し、その強さが広まったのが原因だろう。
S27から29にかけての晴れパ主要メンツの使用率の変化を下記にまとめた。

特にグラードンリザードントリトドンの増加(使用率向上)が著しく、グラードン/ザシアン/リザードン/ガオガエン/オーロンゲ/トリトドンの6匹の並び(通称RinyaSun)が増えているのが良く分かる。

ヌケニンはこれらに対して有効ではないため、取り巻きでしっかりと晴れパをメタって行く必要がある。
オーロンゲの型の多様化も進んでおり、原型のリンヤさん版の鉄球トリック型から少し変化して、光の粘土を持った両壁サポート型が増えている印象。
すなわち、晴れパ対策は壁パにも対応出来ることが求められている。


③壁と晴れ対策のインテレオン
上記背景から、壁と晴れに対して同時に役割を持てるポケモンとして白羽の矢が立ったのがインテレオン。
特性「スナイパー」+「きあいだめ」+ピントレンズによる確定急所コンボで壁パに対する圧倒的な貫通力を持ち、更にトリトドンの「よびみず」を無視してリザードンより速い素早さから水打点を振り回せる。
これによりRinyaSun側が壁を軸とした耐久戦術を仕掛けて来る場合も、リザードンで押してくる場合も対応出来る。


こうして壁パ・晴れパ対策を補強して6匹が決まった。
以下に個別に解説を行う。


【個別解説】

カイオーガこだわりスカーフ あめふらし
しおふき こんげんのはどう かみなり れいとうビーム
臆病175-**-111-202-160-156
0-0-4-252-0-252

努力値配分
・スカーフで最速ザシアン、黒バド等を抜くため臆病

●技構成
・しおふき
最強の全体技。この技をいかに上から通すかが、カイオーガを使えるルールにおける共通テーマ。

こんげんのはどう
HPが削れた際の水技として。命中不安なのでなるべく撃たないで済む立ち回りを心掛けた。

・かみなり
カイオーガミラーやカメックスへの打点。「ダイサンダー」が撃てるとモロバレル入りが楽になる。
ヌケニンを採用しているとは言え相手のオーガに一方的に不利を取る型は弱いため、電気技は切れない。

れいとうビーム
草タイプ、ドラゴンタイプへの打点。トリトドンに対して削りが出来たり、グラードントリトドンに一貫する点も偉い。

●持ち物
単体で上を取って行けるこだわりスカーフ



■巨インテレオン@ピントレンズ スナイパー
ねらいうち エアスラッシュ あくのはどう きあいだめ
臆病146-**-85-177-85-189
4-0-0-252-0-252

努力値配分
リザードンを抜くだけなら控え目でも可能だが、化身ボルトロスカミツルギ等を抜けたり、稀に甘えたザシアンの上を取れるメリットが大きいため基本的には最速推奨。

●技構成
・ねらいうち
「よびみず」「このゆびとまれ」を無視する効果があり、ダブルでメジャーなトリトドンの「よびみず」に吸われず水打点を好きな方向に振れるのが利点。
水耐性をトリトドンに大きく依存した晴れパーティ等をカイオーガによる天候上書きとのセットで崩せる。
尚、攻撃を「よびみず」に吸い寄せられないだけで、トリトドンに向かって撃つと普通に無効化された上で特攻が上がるので注意。

ちなみに急所率が高い技であり、素で撃つとピントレンズのお陰で50%で急所に当たる。

キョダイマックス個体で採用することで、「キョダイソゲキ」の効果により「よびみず」を含むあらゆる特性を無視して攻撃を与えられるようになる。
これでインテレオン自身でトリトドンを突破することが可能。
特性貫通は他にもミミッキュの「ばけのかわ」を無視して倒しに行けたり、ヌケニンに対して択を考えずに済んだりと便利な場面が多い。

エアスラッシュ
「ダイジェット」の媒体。自身が相手のザシアンの上を取りに行ける他、味方のカイオーガやザシアン等を加速出来ると非常に強い。フシギバナモロバレル等の草タイプへの打点にもなる。

あくのはどう
自身の決定力増強になるだけでなく、味方カイオーガの「しおふき」「こんげんのはどう」でスイープを狙いやすくなる。
最近増えている黒バドレックスやルナアーラにも4倍弱点を突ける。
「ダイアイス」で天候を書き換えられる「れいとうビーム」とは選択。

・きあいだめ
「きあいだめ」+ピントレンズにより、全ての技を急所に当てられるようになる。
更に特性「スナイパー」により急所時の威力は2.25倍となる。「わるだくみ」以上の火力をたった一手で永続で出せるようになるため、非常に強い積み技となる。
確定急所戦術の強い所はオーロンゲの「ひかりのかべ」やトリトドングラードン等の「ダイアース」、ガオガエンの「すてゼリフ」「バークアウト」等の耐久バフ、火力デバフを全て無視出来る点。晴れパーティ以外にも広く役割を持てるようになる。

●持ち物
急所戦術を補強するためのピントレンズ。
積まずに殴る場合を想定するならば火力を満遍なく上げるいのちのたまもありだが、壁パ対策を任せているためこの持ち物に落ち着く。



ヌケニンきあいのタスキ ふしぎなまもり
ポルターガイスト かげうち サイドチェンジ こらえる
寂しがり1-156-45-**-35-92
0-252-0-0-0-252

努力値配分
・B個体値0+下降補正
・A156「かげうち」でH155-B45メタモン確定

このルールではメタモンの使用率が比較的高く、ヌケニンをコピーされる展開もたまにあるため対策として防御最低値。
相手がスカーフでこちらのタスキが残っていれば一方的に勝てる。

●技構成
ポルターガイスト
威力110のメインウェポン。ゴースト技は一貫しやすく、打点として純粋に非常に強力。この技の習得のお陰でヌケニン自身がかなりの攻撃性能を手に入れたため、ビートダウン展開に組み込みやすくなった。
命中後に相手のアイテムが判明する追加効果により、手に入れた情報アドバンテージを活かして最適な立ち回りを選択出来るのが強かった(とつげきチョッキが判明した方に次ターン集中のリスクがなくなったり、「しおふき」で固定したスカーフカイオーガのHPを削った後に放置する選択肢を取れたり)。
ただしアイテム消費後の相手には攻撃が失敗する仕様には注意。時折この仕様に困る場面もあったが、忘れて撃ってしまう等のプレミがなければ問題ない範囲。

・かげうち
便利な先制技。素早さに関係なく上を取れるため対追風パ、トリパで役に立った。
ビートダウン展開でも非常に強力で、この技で相手を縛ることで味方の行動保証が得られる場面があるので「サイドチェンジ」よりも安定した試合運びが出来る。

・サイドチェンジ
味方と自分の位置を瞬時に入れ替える超凶悪技。大半の技をスカせるヌケニンがこの技を使うことで上手く行けば絶大なアドバンテージを得られる。
相手の攻撃から味方を守るために撃つ場合、自身に飛んで来る飛行技や炎技を味方に受けてもらって自身の延命を狙う場合、そしてその両方を兼ねる場合が存在するため、用途は多岐に渡る。
ヌケニンの「サイドチェンジ」の真に強い所は一度見せるだけで相手に「安定択」が存在しなくなること。
読み合いの域を超えたじゃんけんになりがちで嫌われることも多いが、「サイドチェンジ」を使うか使わないかの単純な二択だけではなくこちらの選択肢は非常に多いため、50%より有利な勝負が仕掛けられるのが強み。

ヌケニンが場に出ている状況だけで考えても
(1)ヌケニンを退いて裏で有効打を受ける
(2)「こらえる」でダイマターンを枯らして最小限の被害で食い止める
(3)タスキを盾にして「ポルターガイスト」+「かげうち」で対面処理を狙う
等、「サイドチェンジ」を選ばずに展開するパターンも多々存在するため相手側からしてみれば相当厄介だろう。

ヌケニンが場に出ていない場面ではヌケニン交代もケアしなければならないため、試合序盤~ヌケニンが倒れる瞬間までの全てのターンで相手の取れる選択肢の幅を狭めつつ試合の主導権を握り続けられる。
また相手が勝手に「サイドチェンジ」読みで自爆する可能性すらあり、トータルで見てもこちらに分の良い勝負に持ち込める。

・こらえる
ヌケニンを延命したい場合に使う技。「まもる」との大きな差は

(1)「ダイジェット」や「ダイバーン」等のダイマ技に対して「まもる」だと貫通ダメージで倒れるorタスキが潰れてしまうが、「こらえる」だと無償で済む(タスキも残る)
(2)悪ウーラオスの「あんこくきょうだ」に対して延命出来る

という点。特にダイマックス技を実質無力化出来る点が強力で、ダイマックス技が飛び交う中でも3ターン生存出来る確率がグンと上がる。

一方で「まもる」で防げる補助技を食らってしまう点には注意が必要。「ちょうはつ」や「あくび」はまだしも「おにび」や「やどりぎのタネ」は当たると即死するため、これらを持つ相手の前では慎重に行動することが求められる。

●持ち物
あらゆる弱点技持ちの前で1回は行動保証が得られるきあいのタスキ
天候ダメージで倒されるパターンも多いためそれらを無力化出来るぼうじんゴーグルとは選択だが、基本的にはタスキの方が発動機会が多い。
実際に発動するかどうかは別として、安心して動かせる=強気なプレイングが可能になる点も非常に大きい。ヌケニンへの打点を持っているのか微妙な相手(レジエレキやゴリランダー等)の前でもタスキが残っていれば堂々と動けるのは安心感がある。黒バドレックスにもタイマンで勝てるようになるのは嬉しい。



■ザシアン@くちたけん ふとうのけん
きょじゅうざん じゃれつく せいなるつるぎ まもる
陽気189-216-137-**-136-201
172-204-12-0-4-116

・「せいなるつるぎ」で145-152(84-4)カミツルギ確定

・A244(+1)「きょじゅうざん」耐え
・A222(+1)「きょじゅうざん」+「でんこうせっか」耐え
・A222「きょじゅうざん」+A222(-1)「きょじゅうざん」耐え
・A161(-1)ガマゲロゲの珠「Dじだんだ」耐え
・A222グラードンのW「だんがいのつるぎ」14/16耐え

・C222パルキアの「Dだいちのちから」15/16耐え
・C222カイオーガの雨W「しおふき」耐え
・C217黒バドレックスのW「アストラルビット」2発97.3%耐え
・C244Wキュレムの珠「だいちのちから」15/16耐え
・C152レジエレキの珠「D10まんボルト」15/16耐え

・S意地準速ザシアン抜き
・S(+1)で最速雨キングドラ抜き

以前はボルトロスとセットにしていたので「ダイナックル」+「きょじゅうざん」を初手で狙えるように素早さを敢えて下げていたが、その調整の最たる理由のギガスドガスと全然当たらず、むしろ相手のダイマボルトロスの上を取れずに不利になる試合の方が多かったため配分を変更した。
耐久ラインは前回使ったものが気に入っていたのでそれをベースにした。ザシアンは一発で倒されずになるべく場に残ることが大事。
素早さを思い切って陽気にしたのはミラー意識。当初はヌケニンがいるのでザシアンミラーは捨てていいや、という考え方だったが、実際は何度もザシアン同士の素早さ関係で不利を取っているせいで仕掛けたくない「サイドチェンジ」に頼る羽目になる場面があった。
ヌケニンザシアンvsガエンザシアンのように相手のザシアンの隣がヌケニンに打点がある場合、そのポケモンを処理しに行く必要があるが、そこで相手のザシアンにこちらのザシアンが縛られていると「サイドチェンジ」を成功させるしかなくなり読まれると負けとなる。こちらが抜いていればそういう場面を減らせるため、環境に多い(58%程)意地っ張りザシアンの上を取れる陽気とした。
勿論陽気最速も一定数いるが、火力を削り過ぎても弱いため今回は素早さはある程度で妥協した。

●技構成
・きょじゅうざん
ダイマックスに対して威力200となる壊れ技。インチキ過ぎる性能のお陰で最悪こちらがダイマックスを上手く使えなくても勝てる。

・じゃれつく
カイオーガと組む上で重くなるパルキアゼクロムを始めとするドラゴン勢に対する貴重な有効打。命中不安なのでなるべく撃たないよう心掛ける。

せいなるつるぎ
カイオーガの苦手なディアルガカミツルギナットレイへの打点。仮想敵の「ダイスチル」を考えると「インファイト」よりも防御無視の「せいなるつるぎ」の方が優先度が高い。
格闘技がないとポリゴン2に「ふしぎなまもり」をトレースされた瞬間負けになるのでこの構築に格闘技は必須。

・まもる
ザシアンを大事にする立ち回りが重要なため採用。トリパや追風に対しても時間を稼げるよう「みがわり」より「まもる」。



■イエッサン♀@サイコシード サイコメイカ
このゆびとまれ てだすけ ワイドフォース まもる
のんき177-**-128-115-126-81
252-0-252-0-4-0

努力値配分
・A222(+1)ザシアンの「きょじゅうざん」耐え
・S最遅

ザシアンにワンパンされないよう防御特化。
ゴリランダー入りにも初手で出せるように最遅。
基本的に攻撃技は押さず、それ以外の技は全て優先度が+1以上なので素早さの値は遅くても気にならない。
対晴れパでは後から交代出来た方が雨の維持を狙いやすく、最遅のメリットがある。
対トリパでも最遅のお陰で先制して相手を殴れて得する場面に遭遇する可能性がある。

●技構成
このゆびとまれ
味方のエースの行動回数を確保する最高のサポート技。特にカイオーガの「しおふき」やランドロスの「つるぎのまい」との相性が抜群。素早さマウントを取られる可能性がある追風パやトリパに対しても有効で、味方の行動保証に大きく貢献した。
また、サイコフィールド下でも浮いているランドロスは相手のオーロンゲの「トリック」等を被弾してしまうため、特性に加えてこの技があることで完璧にエースを守る役割を遂行出来る。

・てだすけ
エースの攻撃を強化するサポート技。カイオーガのスカーフ「しおふき」に重ねて縛り範囲を拡大したり、ザシアンの「きょじゅうざん」や味方のダイマックス技に重ねることで絶大なアドバンテージを得られる。

・ワイドフォース
以前採用していた「エナジーボール」はピンポイント過ぎる上にレンタルが有名になったせいで初見で刺さる場面も減ったので、無難にエスパー技を採用。
トリトドンを無理してこいつで削らずともインテレオンである程度見られるようになったのも大きい。

・まもる
イエッサンを大事にしたい場面で撃つ技。対トリパでの時間稼ぎにも有用。

●持ち物
特防を強化してサポート技を押せる回数を増やすサイコシード。
これにより特に対ディアルガ、Wキュレムが劇的に楽になったので採用して正解だった。



■霊獣ランドロス@しろいハーブ いかく
じしん そらをとぶ いわなだれ つるぎのまい
陽気165-197-110-**-100-157
4-252-0-0-0-252

努力値配分
・S(+1)で最速ザシアン、黒バド等を抜くため陽気
・S最速90族抜き

伝説戦において最速90族を抜けるというメリットは大きいため最速。
晴れパを崩す際に攻撃力も重要と考えてAS振り切り。
耐久がもっと欲しい場面もなくはないが、イエッサンのサポートと「いかく」でどうにかしていた。

●技構成
・じしん
メインウェポン。特に対晴れパではザシアン、ガオガエン、レジエレキの弱点を突ける上に通りが良いのが偉い。
素では若干撃ちづらいが、ヌケニンは巻き込んでも問題ない。
「ダイアース」で特殊耐久を上げるのがシンプルに強力。ディアルガに対しても有効なため、取り巻きによってはこのポケモンを通しに行く。

そらをとぶ
メインウェポン。「ダイジェット」をカイオーガやザシアンに乗せる動きが強力。
攻撃範囲としても地面半減の草タイプに抜群を取れるため相性が良い。
素で撃った際に1ターン無敵になれるのも便利で、ヌケニンの処理を狙った「ダイアイス」や「キョダイベンタツ」をスカせる。

いわなだれ
地面無効の飛行タイプに抜群を取れるサブウェポン。イベルタルやホウオウ等に撃つ。
「ダイロック」で砂嵐状態になると味方ヌケニンが天候ダメージで倒れるため、同時選出した際は立ち回りに注意が必要。
相手にヌケニンがいた場合は「サイドチェンジ」に屈さずに相手を削れるこの技が有効となる。
積極的には狙わないが、ガチトリパに対して「このゆびとまれ」や「いかりのこな」持ちがいても怯み狙いが出来る側面もある。

つるぎのまい
決定力を向上させるために採用。基本的にイエッサンの「このゆびとまれ」サポートを受けて積む。
特にオーロンゲの壁や「いかく」を回してくる相手に刺さる。
晴れパと戦う際はトリトドンと殴り合うことも想定しているため、ゴリ押せるように火力を上げる手段は持っておきたい。

●持ち物
ガオガエンランドロスの「いかく」で腐らないようにしろいハーブ。
これにより一般的な晴れパに対して初手出しから裏目なくペースを握って行ける。
INC Mar.でザシアン/グラードン/リザードン/ガオガエン/トリトドン/オーロンゲを使っていたアルカナさんのブログに「キツいポケモン:しろいハーブランドロス」と書いてあり、晴れパ対策の選択としては限りなく正解に近いことを確認出来て安心した。
また、当初の狙い以外にも「いやなおと」「こわいかお」「がんせきふうじ」「こごえるかぜ」「ダイアタック」「ダイアーク」等の能力ダウンで発動する場面があり、何かと役立ってくれた。


【選出・立ち回り】

①vs RinyaSun
先発:インテレオン+イエッサン♀
後発:カイオーガ+ザシアン

今回の肝となる選出。
初手インテレオン+イエッサンの対応範囲は非常に広く、RinyaSunがどういう出し方をして来ても対応出来るように組んだつもりである。


●初手オーロンゲ+αの場合
壁+隣の攻撃に対しては「このゆびとまれ」+「きあいだめ」でOK。
オーロンゲの隣に誰がいても基本的にはイエッサンが1発耐えるので、次ターンも2匹で行動が出来る。
オーロンゲ+ザシアンの場合は2手目は「このゆびとまれ」+「ダイジェット」で2回目の「きょじゅうざん」を吸いながらオーロンゲを倒しに行くと良い。
最悪耐えられてインテレオンに「ソウルクラッシュ」が入っても、確定急所なので問題ないのが非常に心強い。
そのままインテレオンとスカーフオーガ、ザシアンで上から制圧を狙って行く。
DMトリトドンすら雨「キョダイソゲキ」急所で一撃なので、相手は誰も受からない。

初手オーロンゲの隣がガオガエントリトドン等の圧力の低いキャラだと更に楽になる。


●初手グラードンリザードンの場合
初手から前のめりな選出をされた場合は「きあいだめ」を積む暇はない。
特に「だんがいのつるぎ」は素で食らうと乱数によっては倒れてしまう(37.5%で倒れる)ことに注意。
そのためグラードンの前では悠長にしていられないが、雨「キョダイソゲキ」でDMリザードンやDMグラードンを縛ることが出来るため、積まずにダイマックスから残数有利を取りに行く形で問題ない。
イエッサンをカイオーガに下げつつ「キョダイソゲキ」を撃つことで相手を1匹持って行ける。トリトドンが交代で出てきてもワンパンなので、どちらの方向に水技を撃っても裏目がないのが強み。
チョッキグラードンにDMを切られた場合のみワンパン不可能だが、先に雨「キョダイソゲキ」を当てれば70~83%削れるため取り巻きですぐ倒せる。

残数有利を取りつつ天候を雨で固定すればかなり有利になる。
尚、インテレオンは「きあいだめ」が積めずとも50%急所「ねらいうち」を振り回せるのが非常に強い。雨ならば「ねらいうち」急所でHP振りザシアンもワンパンなので、DM終了後も高い圧力を掛けられる。


●初手ガオガエン+ザシアンの場合
このゆびとまれ」+「きあいだめ」スタートで裏目なし。

ランドロスの場合はガオガエンの決死の「ねこだまし」で「つるぎのまい」を止められる択が存在するのが面倒だったが、インテレオンはサイコフィールドの恩恵をしっかり受けられるのが強い。
ガオガエン絡みに対しては他にもシュカの実や「しっとのほのお」、2回目の「いかく」や「すてゼリフ」等、ランドで崩す上で嫌な要素が多々あるため立ち回りに気を遣わないと勝てないが、インテレオンはガオガエンをほぼ無視出来るのが非常に強い。

仮にガオガエンから「バークアウト」が飛んできたり、「きょじゅうざん」急所や意地っ張りザシアンの「きょじゅうざん」高乱数でイエッサンがワンパンされて「すてゼリフ」を入れられたとしても、「きあいだめ」を積んだインテレオンには関係ない。

また、天候合戦になる場合はイエッサンの最遅が活きて来る。
ガオガエン>イエッサンの行動順だった場合(特性発動順を初手できちんと確認しておく)はこちらの方が後から交代を行える点で天候を取りやすくなる。
ガオガエングラードン交代+ザシアン動かしのような動きに対して、イエッサン→カイオーガ交代+雨「キョダイソゲキ」で咎めて行ける。



②vs晴れ(トリトドンなし)
先発:ランドロス+イエッサン♀
後発:カイオーガ+ザシアン

トリトドン不在の晴れパーティは、インテレオンで無理しなくてもランドロスカイオーガで充分荒らして行ける。
基本は「このゆびとまれ」+「つるぎのまい」から崩して行く。
ガオガエンが来てもしろいハーブで火力を維持出来るため、ランドロスダイマックスで数的有利を取りに行きやすい。先に数的有利を取って天候を雨に固定出来ると楽。



* * *



今回の記事は以上です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
ご意見、ご感想、ご質問等があればコメント欄やTwitter(@yuki_rotom)にお願いします!
ではではノシ

【WCS2022】狙撃の王・インテレオン ~RinyaSun絶対倒すマン~

現ダブル環境で猛威を振るい続けている晴れパーティ、通称RinyaSun。

グラードンザシアンガオガエンオーロンゲトリトドン

数々の大会で立て続けに結果を残し、直近のEUICでも優勝者が使っていたことで話題となった。
攻守の相性補完に優れて対応範囲が広く、もはやWCS2022ルールのBIG6との呼び声も高い結論級の並びである。

 

今回はこのRinyaSunを破壊するために編み出した必殺仕事人を紹介する。

元々はシングルで愛用していたポケモンと戦術だが、きちんとサポートすればダブルでも通用するのではないか?と考えて導入してみたところ、上手くハマった。壁パや晴れパの対策に困っている人は是非試してみて欲しい。

 

【個体紹介】

f:id:yuki_rotom:20220430024828j:image
■巨インテレオン@ピントレンズ スナイパー
ねらいうち エアスラッシュ あくのはどう きあいだめ
臆病146-**-85-177-85-189
4-0-0-252-0-252

リザードンを抜くだけなら控え目でも可能だが、化身ボルトロスカミツルギ等を抜けたり、稀に甘えたザシアンの上を取れるメリットが大きいため基本的には最速推奨。

 

【仮想敵】
①壁パーティ全般
②水耐性をトリトドンに一任したサイクルパーティ
→RinyaSunの全ての選出に対応可能

 

【組ませるポケモン
①イエッサン♀イエッサンの画像
このゆびとまれ」+「きあいだめ」で壁パーティの対策が可能。
イエッサンである理由は「サイコメイカー」によるサイコフィールドが残ることでイエッサンが倒された後もオーロンゲの「でんじは」や「トリック」「こわいかお」等で足を奪われずに攻めて行けるため。

カイオーガカイオーガ
天候を「あめふらし」で上書きしながら水技を撃つことで晴れパーティの対策が可能。
インテレオンだけで相手全員を倒せずとも、インテレオンでトリトドンを破壊することに成功すれば「しおふき」の一貫を作れるため、水タイプ2匹での攻めの布陣が強力。

 

【アピールポイント】
①「ねらいうち」の狙撃性能
インテレオンの専用技「ねらいうち」には「よびみず」「このゆびとまれ」を無視する効果があり、ダブルでメジャーなトリトドンの「よびみず」に吸われず水打点を好きな方向に振れるのが利点。
水耐性をトリトドンに大きく依存した晴れパーティ等をカイオーガによる天候上書きとのセットで崩せる。
尚、攻撃を「よびみず」に吸い寄せられないだけで、トリトドンに向かって撃つと普通に無効化された上で特攻が上がるので注意。

ちなみに急所率が高い技であり、素で撃つとピントレンズのお陰で50%で急所に当たる。


②「キョダイソゲキ」で「よびみず」貫通
水技でトリトドンを殴れない弱点も、キョダイマックスすることで完全克服可能。
「キョダイソゲキ」の効果により「よびみず」を含むあらゆる特性を無視して攻撃を与えられる。
これでインテレオン自身でトリトドンを突破することが可能。
特性貫通は他にもミミッキュの「ばけのかわ」を無視して倒しに行けたり、ヌケニンに対して択を考えずに済んだりと便利な場面が多い。


③確定急所コンボ
「きあいだめ」+ピントレンズにより、全ての技を急所に当てられるようになる。
更に特性「スナイパー」により急所時の威力が1.5倍となるため、実質2.25倍の火力をたった一手で永続で出せるようになる。
確定急所戦術の強い所はオーロンゲの「ひかりのかべ」やトリトドングラードン等の「ダイアース」、ガオガエンの「すてゼリフ」「バークアウト」等の耐久バフ、火力デバフを全て無視出来る点。
晴れパーティ以外にも広く役割を持てるようになる。


④「ダイジェット」が可能
汎用性が高いダイマックス技をそれなりに高い威力で撃てるのも魅力。
自身が相手のザシアンの上を取りに行ける他、味方のカイオーガ等を加速出来ると非常に強い。フシギバナモロバレル等の草タイプへの打点にもなる。


⑤「ダイアーク」が可能
自身の決定力増強になるだけでなく、味方カイオーガの「しおふき」「こんげんのはどう」でスイープを狙いやすくなる。
最近増えている黒バドレックスやルナアーラにも4倍弱点を突ける。

 

以下はvsRinyaSunで活躍するカードであるランドロスとの違いについて触れる。
イエッサン+ランドロスは晴れパーティに強い組み合わせだが、いくつかの不安要素を抱えている。
インテレオンはそれらを解消する要素を持つのが利点。

 

リザードンより速い
リザードンに初速で勝っており、天候上書きからの「キョダイソゲキ」で初手のリザードンをワンパン可能なので大きな行動制限を掛けられる。
ランドロスだとリザードンに1,2手は動かれてしまうため最低限の仕事をされてしまう上、常に下から動く場合はこちら側が不利な読み合いとなる。
インテレオンであれば主導権を握れるのはこちら側となるため、この差は大きい。


②地面に足がついている
ランドロスと異なりサイコフィールドの恩恵を受けられるため、初手イエッサンとの並びで相手のガオガエンの「ねこだまし」を気にせず積める。
初手イエッサン+ランドロスを見た相手ガオガエンが決死の「ねこだまし」をして来るパターンも稀にあり、それに対してはランドロスダイマックスを合わせないと損をするためダイマしたいが、一方で相手が「ねこだまし」をしていない場合はダイマし損なので正直択。この択を拒否出来るのは大きなメリット。


③特殊アタッカーである
ランドロスと異なり、特殊アタッカーである点が大きな利点。
最近はイエッサン+ランドロスの「つるぎのまい」や「ダイアース」「ダイジェット」対策でオーロンゲやガオガエンが「しっとのほのお」を持つことが増えたからである。
(キヌガワさんが下記の動画の2戦目で紹介していた動き)
特殊アタッカーのインテレオンであれば積んだターンにやけどを貰っても機能停止せず、「いかく」を回す動きにも強くなれる。


参考:【レート2030~】通常では絶対に勝てないレベルの不利構築⁉️圧勝する完璧なプランがあります!!【ポケモン剣盾/ダブルバトル】 - YouTube


④「きょじゅうざん」半減
イエッサンの行動補佐がなくなった後も最悪1回はザシアンの攻撃を受けられるのもランドロスにはない強み。

 

 

【実績】
・S29ダブルランクマ最終日(4/30)にレート1904、暫定26位達成。

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カイオーガザシアンイエッサンの画像霊獣ランドロス

・初手ロンゲガエンスタートのRinyaSun相手に指きあいだめから4タテ
・雨「キョダイソゲキ」で壁下のチョッキグラードンをワンパン
・雨「キョダイソゲキ」急所で壁ダイマトリトドンをワンパン
・1900チャレでミミガエン白バドレシラムトドンバレルをボコボコに

グラードンのW「だんがいのつるぎ」でワンパンされる(乱数37.5%)
カイオーガのW雨珠「しおふき」でワンパンされる(半減とは)


(おまけ)
・実はS15シングルランクマにて瞬間1位を達成した時の個体
・当時コスモパワームゲンダイナ、ダイマミミッキュメタモンを3タテ
・INC March予選突破時に使っていた剣舞ランドもこのパーティ出身という謎の縁

【剣盾シングル】壁+まきびしゼルネアス【S15瞬間1位/レート2014達成】 - ユウキのめざめるパワー(氷) (hatenablog.com)



 

* * *

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました!
6月の全国大会に向けて、これからも様々な可能性を模索して行きます。
皆さん良いGWを!

【WCS2022】すいすいヌケザシオーガMar.【INC Mar.最終15位&32位】

こんばんは、ユウキです。
3/11~14に開催されたINC Marchにて、私とアカバさん(@akiakaba)が上位の成績をおさめてPJCS2022出場権を獲得した構築を紹介します。
レンタルチームも公開中なので、本記事を参考に是非使ってみて下さい!



★目次

【パーティ】

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【戦績】

●INC Mar.(ユウキ)
勝敗:31勝3敗
勝率:91.2%
レート:最高/最終1885
順位:最終15位/304858名


●INC Mar.(アカバ)
勝敗:33勝5敗
勝率:86.8%
レート:最高/最終1877
順位:最終32位/304858名
(海外勢、権利持ちの繰り上げで全国権利獲得)


2人で同じ構築を使用し、同時に予選抜けを達成。
ランクマでも瞬間1位や2人同時1桁を取る等、安定していた。
パーティの完成度には自信があったが、それを証明する最高の結果が得られた。


【コンセプト】

①ザシオーガに強いザシオーガ
②上からの高火力押し付け
ヌケニンを最大限に活かす


①ザシオーガに強いザシオーガ
INCで勝ち切るためには、現環境のトップメタであるザシアン・カイオーガに強い構築を組むことが必須であると考えた。
事前にランクマやINC Feb.で得たデータから試算した結果、最低でもどちらかが採用されたパーティとマッチングする確率は8~9割近くなると予想された。

この2匹に強い構築を組めれば有利マッチが増え勝率を稼げるようになるため、「ザシオーガガンメタ構築」を第1コンセプトとした。
パワーの高いザシオーガを自身が使いつつも、相手のザシオーガに滅法強いヌケニンを採用することでミラーで差をつけることを狙う。


②上からの高火力押し付け
前回のINC Feb.で予選を抜けた人の勝率を調査した結果、最低でも82%以上の勝率が求められることが分かった。
不特定多数相手に高い勝率を維持するためには事故率の低さがマストとなるため、以下のような要素が欲しい。

・攻撃の被弾回数をなるべく抑える
・命中不安技を多用しない
→上から命中安定の範囲技を含めた高火力を押し付ける

これを実現するのがスカーフカイオーガキングドラの組み合わせ。
S300からのダイマックス技とS234からの命中安定・高火力範囲技「しおふき」を初手から撃てるため、遅い相手に行動させる余地を与えず安定して勝ちを重ねられる。


ヌケニンを最大限に活かす
ヌケニンを構築の軸として、大きく3通りの勝ちパターンを用意した。

(A)ヌケニン仁王立ちエンド
(B)ヌケニン囮ビートダウン
(C)選出誘導


(A)ヌケニン仁王立ちエンド
ヌケニンに打点がありそうなポケモンから優先的に倒してしまえば相手がヌケニンを倒せなくなるため勝ち、という最もスタンダードなプラン。
ザシアンやカイオーガを始めとしてヌケニンに一切打点がないポケモンは案外多く、それらを簡単に詰ませられるのが強み。

ただし気を付けたいのが相手がヌケニンを倒せないがこちらも相手を崩し切るのに時間が掛かる場合。残数不利を取った場合・同数の場合はTODで負けになるため、ヌケニンで倒すのに手間取るポケモンも優先して倒し切って残数有利を取れるようにする。


(B)ヌケニン囮ビートダウン
ヌケニンへの打点がなくなることを恐れた相手の立ち回りを逆手にとってアドバンテージを重ねて勝ちを狙うプラン。
(A)を狙いながらも途中で(B)に切り替えて行く等、同じ選出でも柔軟に立ち回って行けるのが本構築の強みの1つ。
最終的にヌケニンが倒れようともこちらがそれ以上のリターンを得られていれば問題ないという考えで、ヌケニンをある程度雑に扱って行く。
相手がヌケニンを倒すために「ダイジェット」や「ダイアイス」を撃つ(大体がタイプ不一致だったり隣が氷半減だったりで大ダメージにはならない)のを気にせず、タスキを盾に「ポルターガイスト」や「かげうち」で攻撃に専念することで、ダメージレースで有利を取ることが出来る。


(C)選出誘導
ヌケニンをパーティに入れている強みとして、相手の選出が読みやすくなる点が挙げられる。
基本的にヌケニンに打点があるかどうかは見せ合いの段階である程度分かるが、極端に打点持ちが少ないパーティの場合(2匹ぐらいしかいない場合)はすぐにそれらは出されることが予想出来る。
こちらはそのポケモン達を処理するルートが想像出来れば(A)の勝ち筋を狙った出し方をすれば良いし、逆に打点持ちを出させた上でヌケニンを出さない選出の方が強そうであれば出さない場合もある。
いずれにしても選出段階から有利なゲームとなる。


【構築経緯】

①INC Feb.までの取り組み
環境トップのザシオーガに強いヌケニンを軸に構築を組み始め、ランクマ等での試運転を経て最終的に下記6匹でINC Feb.に挑んだ。
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●参考
yuki-rotom.hatenablog.com
本構築の原型である上記構築の詳しい構築経緯、課題点について記した記事。可能なら先にこちらに目を通して頂くとより分かりやすい。


②INC Feb.以降の取り組み タッグ復活
INC Feb.では結果としてあと1勝で予選抜けというチャンスを2回逃してしまい敗退したが、構築には確かな手応えを感じていた。
大会終了後、アカバさんに「今回は惜しくも予選抜け逃したけど、絶対強いので3月一緒にこの構築使いましょう!」と持ち掛けた(2月はアカバさんは不参加)。
彼とはこれまでも何度か一緒に構築を作って来たが、彼自身がヌケニン愛好家というのもあってすぐ気に入ってくれるだろうと思った。
実際、詳しい選出や立ち回りの説明は抜きで構築を渡した数日後にはランクマ瞬間1位を取るくらいすんなり使いこなしてくれたので、驚きつつも構築の強さに疑いの余地がないことが分かり安心した。
以降は3月での予選抜けを目指して、2人で構築の改良に取り組んで行った。


③課題点
INC Feb.の負け試合を分析した結果、浮き彫りとなったのが以下の課題。

(1)「いたずらごころ」対策が甘い
(2)晴れパが重い
(3)ディアルガ、Wキュレムが重い

基本選出「カイオーガ/キングドラ/ヌケニン/ザシアン」を崩さずにこれらの改善を図るべく、残り2枠の補完枠を最初から検討し直した。


④イエッサン♀の採用
まず第一に採用を決めたのはイエッサン♀。
特性「サイコメイカー」により相手の「いたずらごころ」の補助技全般を無効化出来る。
この特性だけならカプ・テテフも候補になるが、「このゆびとまれ」や「てだすけ」により汎用性のあるサポート能力を発揮出来る点を買ってイエッサンとした。

持ち物にサイコシードを選択することでディアルガやWキュレムに対しても行動回数を稼ぐことが出来る上、「このゆびとまれ」も併せることで「おいかぜ」等で上を取られたとしても味方アタッカーの攻撃を通せるようになるため、オーロンゲやエルフーンがセットでいても安心して戦える。

これにより課題点(1)(3)のある程度の解決が可能となった。


⑤霊獣ランドロスの採用
晴れパが重く、特にグラードンの地面技が一貫している点を改善したい。
流行し始めたリンヤさん、カ・エールさんの並びに勝てるようにすることを想定して検討を重ねた。

●仮想敵
ザシアン/グラードン/リザードン/ガオガエン/トリトドン/オーロンゲ
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ザシアン/グラードン/リザードン/ガオガエン/レジエレキ/ポリゴン2
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●欲しい要素
・地面の一貫切り(グラードンに強い)
リザードンに打点がある
・ザシアン、ガオガエンに打点がある
トリトドンに打点がある
・レジエレキの「エレキネット」に屈しない

イエッサンは文句なしですんなり決まった一方で、この枠は色々と迷走した。
沢山の没案を経て、最終的にはこれらの条件を満たしつつ汎用性の高い霊獣ランドロスに落ち着いた。
ディアルガ入りに対しても取り巻き次第ではあるが勝ち筋になれる可能性があるのも嬉しいポイント。

これで課題点(2)と(3)の対ディアルガが緩和出来た。


キングドラの型変更
「リフレクター」「ひかりのかべ」まで考えると、オーロンゲの対策がイエッサン♀だけでは不十分と感じていた。
そこでキングドラを特殊型から物理型へ変更した。
通常カイオーガキングドラの並びは両方特殊なので、初手でオーロンゲが対面した場合は「ひかりのかべ」から入ることがほとんどである。
そこに物理「ダイストリーム」を打ち込むことで片方しか壁を貼らせずに展開出来るのが非常に強い。

これで課題点(1)の対策が更に万全となり、構築が完成した。
完成後はランクマで調整を重ねた後、特に大会直前の1週間は流行している並びのレンタルチームを使って2人でスパーリングを沢山した。
増えそうな並びや苦手意識のある伝説との選出・立ち回りを固めて行き、細部を調整して完成度を高めた上で本番に臨んだ。

それでは以下に詳しい個別解説を行う。


【個別解説】

カイオーガこだわりスカーフ あめふらし
しおふき こんげんのはどう かみなり れいとうビーム
臆病175-**-111-202-160-156
0-0-4-252-0-252

努力値配分
・スカーフで最速ザシアン、黒バド等を抜くため臆病

●技構成
・しおふき
最強の全体技。この技をいかに上から通すかが、カイオーガを使えるルールにおける共通テーマ。本構築ではキングドラランドロスの「ダイジェット」に乗せて上から放つ場面が多い。

こんげんのはどう
HPが削れた際の水技として。命中不安なのでなるべく撃たないで済む立ち回りを心掛けた。

・かみなり
カイオーガミラーやカメックスへの打点。「ダイサンダー」が撃てるとモロバレル入りが楽になる。
ヌケニンを採用しているとは言え相手のオーガに一方的に不利を取る型は弱いため、電気技は切れない。

れいとうビーム
草タイプ、ドラゴンタイプへの打点。トリトドンに対して削りが出来たり、グラードントリトドンに一貫する点も偉い。

●持ち物
以前はしんぴのしずくだったが、こだわりスカーフへ変更。
最大の理由は初手のタスキエレキ。初手オーガグドラがタスキエレキと対面した場合、グドラは上を取れるがタスキで耐えられると何かしらの仕事をされてしまう。「ダイジェット」や「こごえるかぜ」をしてもカイオーガが1加速ではレジエレキを抜けないため、「エレキネット」や「10まんボルト」を通されて厄介だった。
そこでスカーフを持たせることで「ダイジェット」or「こごえるかぜ」でエレキの上から「しおふき」を選択出来、何もさせずに落とせるようになった。
他にも対追風パで相手の「おいかぜ」(素早さ2倍)よりも「ダイジェット」+スカーフの補正(実質2.25倍)が上回るため相手の上を取れるメリットがあったり、キングドラがいなくとも単体性能が高まるのが強かった。
特にイエッサン+スカーフオーガの組み合わせも強力で、「てだすけ」を絡めて上から高威力の全体技を押し付ける動きでダメージレースを優位に進められた。
技固定のデメリットに関しても、裏に最強のクッションであるヌケニンがいることでローリスクで技を選び直すための交代を行いやすく、通常のパーティよりかなり使い勝手が良く感じた。



キングドラ@いのちのたま すいすい
たきのぼり げきりん とびはねる こごえるかぜ
陽気151-147-115-103-115-150
4-252-0-0-0-252

努力値配分
・S(+1)で最速ザシアン、黒バド等を抜くため陽気

主に壁対策のため物理型とした。「ひかりのかべ」無効の他にも多々メリットがある。

カイオーガに大ダメージを出せる
とつげきチョッキ持ちを強襲出来る
・「バークアウト」が一貫しない
・「ダイアース」の影響を受けない(オーガグドラは「ダイスチル」半減で撃たれにくいのも強い)
・メインウェポンの命中安定(非ダイマダイマ終了後に安定した打点がある)

●技構成
たきのぼり
物理水技の候補としては威力が5高い「アクアブレイク」があるものの、非ダイマで水技を撃つ場合のリターンを考えると「たきのぼり」の怯み効果の方が「アクアブレイク」のBダウンより嬉しい場面が多いだろうと考えてこちらを選択。主に「このゆびとまれ」のない「トリックルーム」を止めることが出来れば一気に勝ちが近付く点を評価した。

げきりん
ドラゴンタイプへの打点。ダイマせずに気軽に放てた「りゅうせいぐん」とは異なり対象がランダムな上に行動固定のデメリットが痛いので素で撃つことはほぼない。
ダイマ時にカイオーガ等に撃つことが多く、チョッキの有無に関係なく特殊ベースよりも大ダメージを与えられるため、物理ベースの旨味を存分に感じられた。地味に「ダイドラグーン」の攻撃ダウンの追加効果も便利だった。

・とびはねる
「ダイジェット」の媒体。S300から味方のカイオーガやザシアンを加速させる動きがとにかく強い。純粋に草タイプへの打点としても優秀で、技範囲の拡大に貢献している。
ダイマ時は特殊型の「ぼうふう」と比べると非常に使いにくい技となってしまうが、対トリパの時間稼ぎが出来るメリットがある。
対トリパで隣に「このゆびとまれ」や「いかりのこな」要員がいて「たきのぼり」で怯みが狙えない場合に先制で「とびはねる」を使うと、「トリックルーム」が決まった2ターン目は一番最後に落下して来るため実質2ターンの間相手の攻撃対象にならない。2ターン目にヌケニンを交代で出して「サイドチェンジ」を絡めて再度「とびはねる」を使うことで、ヌケニンキングドラの2匹だけでトリルを凌ぎ切ることもあったため、案外便利だった。
また、ヌケニンを「ダイアイス」の霰ダメージや「キョダイベンタツ」の定数ダメージで処理する動きに対しても「サイドチェンジ」の択ゲーを回避して先制「とびはねる」でダイマックス技を失敗させることで定数ダメージを発生させない立ち回りが狙えるのも強み。

・こごえるかぜ
主に「ダイジェット」の代替技として非ダイマ時に撃つ。
特殊型の頃からこの技が非常に強くて使用感が良かったため、物理型にした後も続投した。
キングドラが初手で狙われなさそうな場合にダイマターンを節約しつつ素早さ操作をしたり、ダイマ終了後も腐らずに上からの素早さ操作が出来る点が優秀。
特に試合序盤に「ダイジェット」を積んでおけば雨が切れた終盤にも上から「こごえるかぜ」→味方ザシアンで相手の上を取るという展開が狙えるため、終始素早さ優位を取ることが出来た。

ちなみにこの枠は「ダイウォール」媒体となる補助技もいくつか検討した。
りゅうのまい」はリターンは大きい反面狙える場面が多くない(イエッサンと並べれば狙えなくはないが、あまりに露骨な上にその出し方が相手にカイオーガがいないと微妙)ため没となった。
次に「にらみつける」も試したが、机上論ではかなり強そうだった(自身だけでなく基本選出のザシアン、ヌケニンの火力補助にもなる)一方で試運転しても有効に使える場面があまりなく、こちらも残念ながら没となった。
特に「せいなるつるぎ」が防御ダウンも無視してしまう仕様なのが痛く、もしこの仕様でなければHBナットレイ等のワンパンを狙えたのでもっと強かったと思う。

●持ち物
火力が心許ないので満遍なく強化できるいのちのたま。
これでも伝説に対しては水技以外は火力不足を感じるが、一般枠を圧倒するには充分。



ヌケニンきあいのタスキ ふしぎなまもり
ポルターガイスト かげうち サイドチェンジ こらえる
寂しがり1-156-45-**-35-92
0-252-0-0-0-252

努力値配分
・B個体値0+下降補正
・A156「かげうち」でH155-B45メタモン確定

このルールではメタモンの使用率が比較的高く、ヌケニンをコピーされる展開もたまにあるため対策として防御最低値。
相手がスカーフでこちらのタスキが残っていれば一方的に勝てる。

●技構成
ポルターガイスト
威力110のメインウェポン。ゴースト技は一貫しやすく、打点として純粋に非常に強力。この技の習得のお陰でヌケニン自身がかなりの攻撃性能を手に入れたため、ビートダウン展開に組み込みやすくなった。
命中後に相手のアイテムが判明する追加効果により、手に入れた情報アドバンテージを活かして最適な立ち回りを選択出来るのが強かった(とつげきチョッキが判明した方に次ターン集中のリスクがなくなったり、「しおふき」で固定したスカーフカイオーガのHPを削った後に放置する選択肢を取れたり)。
ただしアイテム消費後の相手には攻撃が失敗する仕様には注意。時折この仕様に困る場面もあったが、忘れて撃ってしまう等のプレミがなければ問題ない範囲。

・かげうち
便利な先制技。素早さに関係なく上を取れるため対追風パ、トリパで役に立った。
ビートダウン展開でも非常に強力で、この技で相手を縛ることで味方の行動保証が得られる場面があるので「サイドチェンジ」よりも安定した試合運びが出来る。

・サイドチェンジ
味方と自分の位置を瞬時に入れ替える超凶悪技。大半の技をスカせるヌケニンがこの技を使うことで上手く行けば絶大なアドバンテージを得られる。
相手の攻撃から味方を守るために撃つ場合、自身に飛んで来る飛行技や炎技を味方に受けてもらって自身の延命を狙う場合、そしてその両方を兼ねる場合が存在するため、用途は多岐に渡る。
ヌケニンの「サイドチェンジ」の真に強い所は一度見せるだけで相手に「安定択」が存在しなくなること。
読み合いの域を超えたじゃんけんになりがちで嫌われることも多いが、「サイドチェンジ」を使うか使わないかの単純な二択だけではなくこちらの選択肢は非常に多いため、50%より有利な勝負が仕掛けられるのが強み。

ヌケニンが場に出ている状況だけで考えても
(1)ヌケニンを退いて裏で有効打を受ける
(2)「こらえる」でダイマターンを枯らして最小限の被害で食い止める
(3)タスキを盾にして「ポルターガイスト」+「かげうち」で対面処理を狙う
等、「サイドチェンジ」を選ばずに展開するパターンも多々存在するため相手側からしてみれば相当厄介だろう。

ヌケニンが場に出ていない場面ではヌケニン交代もケアしなければならないため、試合序盤~ヌケニンが倒れる瞬間までの全てのターンで相手の取れる選択肢の幅を狭めつつ試合の主導権を握り続けられる。
また相手が勝手に「サイドチェンジ」読みで自爆する可能性すらあり、トータルで見てもこちらに分の良い勝負に持ち込める。

・こらえる
ヌケニンを延命したい場合に使う技。「まもる」との大きな差は

(1)「ダイジェット」や「ダイバーン」等のダイマ技に対して「まもる」だと貫通ダメージで倒れるorタスキが潰れてしまうが、「こらえる」だと無償で済む(タスキも残る)
(2)悪ウーラオスの「あんこくきょうだ」に対して延命出来る

という点。特にダイマックス技を実質無力化出来る点が強力で、ダイマックス技が飛び交う中でも3ターン生存出来る確率がグンと上がる。

一方で「まもる」で防げる補助技を食らってしまう点には注意が必要。「ちょうはつ」や「あくび」はまだしも「おにび」や「やどりぎのタネ」は当たると即死するため、これらを持つ相手の前では慎重に行動することが求められる。

●持ち物
あらゆる弱点技持ちの前で1回は行動保証が得られるきあいのタスキ
天候ダメージで倒されるパターンも多いためそれらを無力化出来るぼうじんゴーグルとは選択だが、基本的にはタスキの方が発動機会が多い。
実際に発動するかどうかは別として、安心して動かせる=強気なプレイングが可能になる点も非常に大きい。ヌケニンへの打点を持っているのか微妙な相手(レジエレキやゴリランダー等)の前でもタスキが残っていれば堂々と動けるのは安心感がある。黒バドレックスにもタイマンで勝てるようになるのは嬉しい。



■ザシアン@くちたけん ふとうのけん
きょじゅうざん じゃれつく せいなるつるぎ まもる
陽気189-216-137-**-136-201
172-204-12-0-4-116

・「せいなるつるぎ」で145-152(84-4)カミツルギ確定

・A244(+1)「きょじゅうざん」耐え
・A222(+1)「きょじゅうざん」+「でんこうせっか」耐え
・A222「きょじゅうざん」+A222(-1)「きょじゅうざん」耐え
・A161(-1)ガマゲロゲの珠「Dじだんだ」耐え
・A222グラードンのW「だんがいのつるぎ」14/16耐え

・C222パルキアの「Dだいちのちから」15/16耐え
・C222カイオーガの雨W「しおふき」耐え
・C217黒バドレックスのW「アストラルビット」2発97.3%耐え
・C244Wキュレムの珠「だいちのちから」15/16耐え
・C152レジエレキの珠「D10まんボルト」15/16耐え

・S意地準速ザシアン抜き
・S(+1)で最速雨キングドラ抜き

以前はボルトロスとセットにしていたので「ダイナックル」+「きょじゅうざん」を初手で狙えるように素早さを敢えて下げていたが、その調整の最たる理由のギガスドガスと全然当たらず、むしろ相手のダイマボルトロスの上を取れずに不利になる試合の方が多かったため配分を変更した。
耐久ラインは前回使ったものが気に入っていたのでそれをベースにした。ザシアンは一発で倒されずになるべく場に残ることが大事。
素早さを思い切って陽気にしたのはミラー意識。当初はヌケニンがいるのでザシアンミラーは捨てていいや、という考え方だったが、実際は何度もザシアン同士の素早さ関係で不利を取っているせいで仕掛けたくない「サイドチェンジ」に頼る羽目になる場面があった。
ヌケニンザシアンvsガエンザシアンのように相手のザシアンの隣がヌケニンに打点がある場合、そのポケモンを処理しに行く必要があるが、そこで相手のザシアンにこちらのザシアンが縛られていると「サイドチェンジ」を成功させるしかなくなり読まれると負けとなる。こちらが抜いていればそういう場面を減らせるため、環境に多い(64%程)意地っ張りザシアンの上を取れる陽気とした。
勿論陽気最速も一定数いるが、火力を削り過ぎても弱いため今回は素早さはある程度で妥協した。

●技構成
・きょじゅうざん
ダイマックスに対して威力200となる壊れ技。インチキ過ぎる性能のお陰で最悪こちらがダイマックスを上手く使えなくても勝てる。

・じゃれつく
カイオーガと組む上で重くなるパルキアゼクロムを始めとするドラゴン勢に対する貴重な有効打。命中不安なのでなるべく撃たないよう心掛ける。

せいなるつるぎ
カイオーガの苦手なディアルガカミツルギナットレイへの打点。仮想敵の「ダイスチル」を考えると「インファイト」よりも防御無視の「せいなるつるぎ」の方が優先度が高い。
格闘技がないとポリゴン2に「ふしぎなまもり」をトレースされた瞬間負けになるのでこの構築に格闘技は必須。

・まもる
ザシアンを大事にする立ち回りが重要なため採用。トリパや追風に対しても時間を稼げるよう「みがわり」より「まもる」。



■イエッサン♀@サイコシード サイコメイカ
このゆびとまれ てだすけ エナジーボール まもる
のんき177-**-128-115-126-81
252-0-252-0-4-0

努力値配分
・A222(+1)ザシアンの「きょじゅうざん」耐え
・S最遅

ザシアンにワンパンされないよう防御特化。
ゴリランダー入りにも初手で出せるように最遅。
基本的に攻撃技は押さず、それ以外の技は全て優先度が+1以上なので素早さの値は遅くても気にならない。
唯一の仮想敵であるトリトドンに対しては最遅でも上を取れるため問題ない。
また、対トリパでは最遅のお陰で先制して相手を殴れると得する場面もあるかもしれないと考えた。

●技構成
このゆびとまれ
味方のエースの行動回数を確保する最高のサポート技。特にカイオーガの「しおふき」やランドロスの「つるぎのまい」との相性が抜群。素早さマウントを取られる可能性がある追風パやトリパに対しても有効で、味方の行動保証に大きく貢献した。
また、サイコフィールド下でも浮いているランドロスは相手のオーロンゲの「トリック」等を被弾してしまうため、特性に加えてこの技があることで完璧にエースを守る役割を遂行出来る。

・てだすけ
エースの攻撃を強化するサポート技。カイオーガのスカーフ「しおふき」に重ねて縛り範囲を拡大したり、ザシアンの「きょじゅうざん」や味方のダイマックス技に重ねることで絶大なアドバンテージを得られる。

エナジーボール
パーティ単位で苦しめなトリトドンへのピンポイント対策。カイオーガランドロスの隣に置くことが多く、初見であれば誘い殺しが出来る。
前述の通り攻撃技はほとんど押さないポケモンなので、汎用性を多少落としても運用に支障がない。
エスパー技でないお陰で稀にタスキオーロンゲ等を触れるのが偉い場面もある。

・まもる
イエッサンを大事にしたい場面で撃つ技。対トリパでの時間稼ぎにも有用。

●持ち物
特防を強化してサポート技を押せる回数を増やすサイコシード。
これにより特に対ディアルガ、Wキュレムが劇的に楽になったので採用して正解だった。

●特性
採用理由でもある「サイコメイカー」。これのお陰でオーロンゲ等に運負けすることが減り、前回のINCより高い勝率を出せたことが予選抜けに繋がった。間違いなく勝利の女神
いたずらごころ」対策としてだけでなく先制技や「ねこだまし」無効でビートダウン展開が更に補強されるのも嬉しい。
ただし自身のヌケニンの「かげうち」が通らなくなる点にだけは注意が必要。



■霊獣ランドロス@しろいハーブ いかく
じしん そらをとぶ いわなだれ つるぎのまい
陽気165-197-110-**-100-157
4-252-0-0-0-252

努力値配分
・S(+1)で最速ザシアン、黒バド等を抜くため陽気
・S最速90族抜き

伝説戦において最速90族を抜けるというメリットは大きいため最速。
晴れパを崩す際に攻撃力も重要と考えてAS振り切り。
耐久がもっと欲しい場面もなくはないが、イエッサンのサポートと「いかく」でどうにかしていた。

●技構成
・じしん
メインウェポン。特に対晴れパではザシアン、ガオガエン、レジエレキの弱点を突ける上に通りが良いのが偉い。
素では若干撃ちづらいが、ヌケニンは巻き込んでも問題ない。
「ダイアース」で特殊耐久を上げるのがシンプルに強力。ディアルガに対しても有効なため、取り巻きによってはこのポケモンを通しに行く。

そらをとぶ
メインウェポン。キングドラ同様「ダイジェット」をカイオーガやザシアンに乗せる動きが強力。
キングドラと異なりタイプ一致で火力が高い上、攻撃範囲としても地面半減の草タイプに抜群を取れるため相性が良い。
キングドラの「とびはねる」同様、素で撃った際に1ターン無敵になれるのも便利。

いわなだれ
地面無効の飛行タイプに抜群を取れるサブウェポン。イベルタルやホウオウ等に撃つ。
「ダイロック」で砂嵐状態になると味方ヌケニンが天候ダメージで倒れるため、同時選出した際は立ち回りに注意が必要。
相手にヌケニンがいた場合は「サイドチェンジ」に屈さずに相手を削れるこの技が有効となる。
積極的には狙わないが、ガチトリパに対して「このゆびとまれ」や「いかりのこな」持ちがいても怯み狙いが出来る側面もある。

つるぎのまい
決定力を向上させるために採用。基本的にイエッサンの「このゆびとまれ」サポートを受けて積む。
特にオーロンゲの壁や「いかく」を回してくる相手に刺さる。
晴れパと戦う際はトリトドンと殴り合うことも想定しているため、ゴリ押せるように火力を上げる手段は持っておきたい。

●持ち物
ガオガエンランドロスの「いかく」で腐らないようにしろいハーブ。
これにより一般的な晴れパに対して初手出しから裏目なくペースを握って行ける。
INC Mar.でザシアン/グラードン/リザードン/ガオガエン/トリトドン/オーロンゲを使っていたアルカナさんのブログに「キツいポケモン:しろいハーブランドロス」と書いてあり、晴れパ対策の選択としては限りなく正解に近いことを確認出来て安心した。
また、当初の狙い以外にも「いやなおと」「こわいかお」「がんせきふうじ」「こごえるかぜ」「ダイアタック」「ダイアーク」等の能力ダウンで発動する場面があり、何かと役立ってくれた。


【選出】

①基本選出
先発:カイオーガキングドラ
後発:ヌケニン+ザシアン

パワーが高い最強の基本選出。この選出を5秒で出来た時点で負ける気がしない。
相手にザシアン、カイオーガの最低片方がいてグラードンがいない場合はほとんどこの選出で有利を取れる。
特に今回のINCにおけるvsザシオーガの勝率は驚異の100%で、ミラーでは無類の強さを発揮してくれた。
ヌケニンだけでなく物理キングドラも相手のカイオーガに強いコマになれるのがポイント。

上からダイマックス技と「しおふき」を押し付けてダメージレースで有利を取り、ヌケニンへの打点持ちを優先処理して詰ませるか、相手がヌケニンに構っている隙にタスキを盾に「ポルターガイスト」+「かげうち」のリーチの長さを活かしてビートダウン展開を狙う。
後発ヌケニン自体があらゆる不利対面の退き先となれる他、「サイドチェンジ」でエースを守る盾の役目を担ったり、単体で詰ませを狙えたりと非常に便利。総じて対応範囲が広い基本選出となっている。


②vsいたずらごころ
先発:カイオーガ+イエッサン♀
後発:ヌケニンorキングドラ+ザシアン

いたずらごころ」+「でんじは」「こわいかお」「トリック」等が厄介なオーロンゲを始め、面倒な化身ボルトロスレパルダスヤミラミニャオニクス♂等の妨害を全てシャットアウト出来るイエッサン♀を絡めた選出。
イエッサン採用によりこれらの運要素や素早さ操作に頭を悩ませる必要がなくなり、ストレスフリーな状態で試合が出来た。

・スカーフオーガが「ねこだまし」を受けない
・「このゆびとまれ」で攻撃を吸い寄せて「しおふき」を複数回通せる
・「てだすけ」で縛り範囲拡大

というメリットもあるため、いたずらごころ対策抜きにしても単純に強い並びとなる。
役割対象を選出されていなくても腐りにくく、またイエッサンが倒れた後でもフィールドが残っていれば「でんじは」等を気にせず立ち回れるのも良かった。

裏からヌケニンザシアンを出す場合はカイオーガダイマを切ることになるが、スカーフ「しおふき」とどちらが強いかの判断が難しく、ダイマするタイミング等に気を遣う。ヌケニンのせいで「ダイアイス」を撃ちにくい点も注意が必要。
キングドラを出しているパターンでは雑に「しおふき」で削った後にキングドラで掃除しながらカイオーガ、ザシアンで立て続けに攻めて行く展開が強かった。

ヌケニンが不要な場合、カイオーガキングドラを初手に置いて相手の初手がオーロンゲ等の場合のみ裏からイエッサンを投げて「でんじは」「トリック」をケアする立ち回りも有効。


③vs晴れ(トドン入り)
先発:ランドロス+イエッサン♀
後発:カイオーガ+ザシアン

晴れパ相手にはランドロスが刺さるので、「このゆびとまれ」+「つるぎのまい」から崩して行く。
トリトドンに対しては先に「つるぎのまい」や「ダイアース」を積めれば充分戦える。初手で出て来ても「エナジーボール」を不意に決めることが出来れば裏のカイオーガを通しやすくなる。
ガオガエンが来てもしろいハーブで火力を維持出来るため、ランドロスダイマックスで数的有利を取りに行きやすい。先に数的有利を取って天候を雨に固定出来ると楽。


④vs晴れ(トドンなし)
先発:ランドロスキングドラ
後発:カイオーガ+ザシアン

トリトドン不在の晴れパーティは、先発キングドラ+後発カイオーガから交代雨「ダイストリーム」でテンポを取れる場合があるため、積極的にキングドラを出して行く。
ランドロスキングドラのどちらをダイマックスするべきかは臨機応変に判断して立ち回る必要があるが、非ダイマキングドラの「こごえるかぜ」連打もサポートとして優秀なのがポイント。


⑤vs白バドパルキア(他トリパ系統全般)
先発:カイオーガキングドラ
後発:ヌケニン+ザシアン

前回のINC後に急増した並び。質問が多かったので選出・立ち回りの一例を載せておく。
基本的にガチトリパ相手は鉄則として

(1)初手はトリルを貼らせる代わりに数的有利を取る(指要員を倒す)
(2)トリルターンはダイマヌケニンを絡めて凌ぐ
(3)2回目のトリルをザシアンで止めに行く

という形で勝ちを狙う。

パルキアトリル系は初手キングドラかザシアンを出すことで「このゆびとまれ」や「いかりのこな」を強要して数的有利を取りつつトリルを貼らせ、2ターン目以降は「まもる」やヌケニン交代で凌いで行く。
ヌケニンの存在が非常に偉大で、下記のように「サイドチェンジ」を一切使わずともトリックルームは枯らせる。

1.トリックルームされる
2.ヌケニン交代出し(攻撃無効化)
3.こらえる
4.タスキを盾に行動
5.こらえる

そこに「サイドチェンジ」を絡めれば味方のHPや自身のタスキを守りつつ余計にターンを稼げるため、対トリパでは非常に頼れる存在。
白バドはヌケニンに一切打点がないため、パルキアの「かえんほうしゃ」をいかに被弾させないか勝負となる。カイオーガキングドラが炎技でほぼダメージを受けないため、横にこれらがいると有利な択ゲーとなる。
基本的には白バドの「ダイアイス」ケアでカイオーガダイマさせ、後攻で「ダイストリーム」を撃つことで天候雨を維持する立ち回りが安定する。ダイマオーガは耐久無振りでも白バド側が倒し切るのに時間が掛かるため、こちらもターン稼ぎにはうってつけ。

このゆびとまれ」要員を先に処理した上でトリルターンを凌ぐことで、ザシアンの攻撃で2回目の「トリックルーム」を貼らせずに制圧を狙う。

尚、キングドラは「まもる」がないためvsトリパに向かないように見えるが、「とびはねる」で空中に逃げることでターンを稼げる立ち回りは意識しておく。相手にレジエレキやウーラオス等がいて高速展開も考えられる場合は、初手で出し負けて上から制圧されないようにキングドラを出しておくのが無難と考えている。
逆に相手が低速ばかりでその必要がなさそうな場合は、キングドラではなくイエッサン♀を出した方が「このゆびとまれ」や「まもる」でより安全に相手の攻撃を凌げるようになるため、相手の取り巻きによって出し方を変えていた。


⑥vsWキュレム
先発:カイオーガキングドラ
後発:イエッサン♀+ザシアン

相手はイエッサン♀+Wキュレム、裏エレキザシアンの形を想定。
初手キングドラの圧力で「このゆびとまれ」を押させてオーガの「しおふき」で相手イエッサンを削りつつ、こちらはグドラをザシアンに下げる。大体の場合は「ダイアイス」、良くて「ダイドラグーン」がグドラ方向に飛んで来るのでオーガザシアンが残る。相手イエッサンが次の「しおふき」圏内になっているため、次ターン「しおふき」+「きょじゅうざん」で「このゆびとまれ」を考えても両縛りとなる。スカーフオーガが味方ザシアンより先に動けるのがポイント。
「ダイウォール」+イエッサン捨てからエレキ死に出しで打開される可能性があるが、そうなった場合はオーガをイエッサン♀に下げつつザシアン「まもる」で安全にやり過ごし、「このゆびとまれ」+「きょじゅうざん」で切り返して行く。
最終的に相手のダイマを枯らしてからこちらの雨キングドラで打開ダイマを狙い、制圧する。
グドラの物理が偉く、「ダイアース」を連打されていた場合も問題なく倒せる。

元々ヌケニンが出せない上に「ダイアイス」が辛くて苦手意識があったWキュレムだったが、イエッサン♀採用により安定感が出て全部勝てた。


【動画】

配信者の方が本構築を使用した対戦動画を上げてくれたので、ここにリンクを貼っておきます。
実際の動きを文章で伝えるのは難しいしイメージしにくいと思うので、私のパーティに興味を持ってくれた方の参考になれば幸いです。


ビエラさん(@SHADEviera)
www.youtube.com
言わずと知れたWCS2015の日本・世界チャンピオン。
マタドガスカメックスとマッチしていたため残念ながらヌケニンは出ていないが、物理グドラにフォーカスを当てた動画構成。
物理グドラの強みと、世界王者の立ち回り(&面白さ)が光る動画なので是非観てみて欲しい。


■Cybertronさん(@CybertronVGC)
www.youtube.com
www.youtube.com

言わずと知れた海外の古豪Aaron Zhengさん。
動画を2つ出してくれているため参考資料が多く、特にヌケニンが活躍している様子はこちらでチェック出来る。
色々なパーティとの試合が収録されており、立ち回りも勿論上手い為とても参考になる。


【最後に】

スペシャルサンクス
・前回、今回とINC期間の試合消化に全面的に協力してくれた家族
・構築相談、練習に付き合ってくれたアカバさん
Twitterで応援や激励の言葉を下さった皆様
・Discordで励まし合った子育てポケモン勢の皆様

皆さんのお陰で素晴らしい結果を出せました。本当にありがとうございました!
6月に開催予定のPJCS2022も頑張ります!!

それでは最後までお読み下さり、ありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!