アローラ!ユウキです。
今回は、8月にアメリカ・ワシントンにて開催された世界大会WCS2019 DAY2にてアカバさん(@akiakaba)が使用したパーティの解説記事です。
2人で一緒に完成させたパーティなので、今回私が筆を執らせて頂きました。
私自身は今年は世界大会に参加することは叶いませんでしたが、一緒に世界大会用パーティを考えることにより、WCS2019という競技を長く楽しめたのは大変嬉しかったです。
【パーティ】
①京都ユウキトリパ2019 Ver.A(アカバ使用)
種族名 | 性格 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ルナアーラ | 控え目 | シャドーレイ | れいとうビーム | まもる | トリックルーム | ルナアーラZ | ファントムガード |
ゲンシグラードン | 意地っ張り | だんがいのつるぎ | ほのおのパンチ | みがわり | まもる | べにいろのたま | おわりのだいち |
トゲキッス | 図太い | エアスラッシュ | このゆびとまれ | アンコール | まもる | ぼうじんゴーグル | てんのめぐみ |
ツンデツンデ | 寂しがり | ジャイロボール | いわなだれ | みがわり | トリックルーム | いのちのたま | ビーストブースト |
メガミミロップ | 陽気 | ねこだまし | とびひざげり | てだすけ | おさきにどうぞ | ミミロップナイト | じゅうなん→きもったま |
バルジーナ | 穏やか | イカサマ | バークアウト | はねやすめ | おいかぜ | ウイのみ | ぼうじん |
[pokepaste]https://pokepast.es/c966245dc061f0b4
アカバさんが実際に世界大会DAY2で使用した形。
グラードンが物理型なのはカイオーガに対して天候を取られても勝ち筋を残すため。
〔いかく〕や「まもる」意識でサブウェポンの枠に「みがわり」採用となっている。
トゲキッスとルナアーラに「おいかぜ」を入れた方が強いと何度か勧めたが、本人は「まもる」が欲しいとのことで「おいかぜ」は不採用。バルジーナのみが「おいかぜ」要員を担う。
しかし世界大会終了後に『キッスかルナに「おいかぜ」があれば勝てた試合があって後悔してる』と仰っていたので、すばやさ操作手段はやはり多い方が良いとの結論に。
「おいかぜ」1つ、「トリックルーム」2つ。攻め一辺倒だけでなく、「はねやすめ」バルジーナによる詰めも狙えるのがワンポイント。
②京都ユウキトリパ2019 Ver.Y(ユウキ使用)
種族名 | 性格 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ルナアーラ | 控え目 | シャドーレイ | れいとうビーム | おいかぜ | トリックルーム | ルナアーラZ | ファントムガード |
ゲンシグラードン | 冷静 | ふんか | ほのおのパンチ | だいちのちから | まもる | べにいろのたま | おわりのだいち |
トゲキッス | 図太い | エアスラッシュ | このゆびとまれ | アンコール | おいかぜ | ぼうじんゴーグル | てんのめぐみ |
ツンデツンデ | 寂しがり | ジャイロボール | いわなだれ | みがわり | トリックルーム | いのちのたま | ビーストブースト |
メガミミロップ | 陽気 | ねこだまし | とびひざげり | てだすけ | おさきにどうぞ | ミミロップナイト | じゅうなん→きもったま |
ミミッキュ | 意地っ張り | じゃれつく | かげうち | つるぎのまい | トリックルーム | ミミッキュZ | ばけのかわ |
私の中での結論形。
大きな差はルナアーラ、トゲキッスの「まもる」を切って「おいかぜ」を入れている点。これにより同選出でも「トリックルーム」展開、「おいかぜ」展開の好きな方を臨機応変に選べるようになり、攻めの幅が広がる。私は前のめりなパーティが好きなので常に上を取るプレイングを心掛ければ「まもる」切りは全く気にならなかったが、アカバさんには「まもる」採用の方が合っていたようで、ここはプレイヤーのスタイルによる。
グラードンの「だんがいのつるぎ」は個人的に全く信用していないので、特殊メインの二刀流にした。命中不安技のないゲンシグラードンは信頼性が高い。しかし特殊型だと雨になった場合の突破力が非常に残念なことになるため、対ゲンシカイオーガは気を遣う必要がある。そこで、バルジーナと比較してオーガレックイベルに強い打点を持つミミッキュを採用した。
ミミッキュも含めて全体的に攻撃的で、「まもる」が1個しかない点、「おいかぜ」2つ、「トリックルーム」3つと、素早さ操作技を多く採用している点が特徴。グラードン以外全員が味方への素早さサポートを行える。やられる前にやれ、の理論。
【QRレンタルパーティ】
https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-4A46-A3D7
Ver.Aに世界大会での反省点等を踏まえつつ、レーティング向けに手を加えた形をアカバさんが公開。
【WCS2019に向けての取組み】
アカバさんの世界大会参加の意思決定後、既存のオーガレックを改善して持ち込む案も含めてかなりの数の構築を2人で検討した。
途中どんな構築タイプを試したかについてはこれまでの記事を参照。
没となった構築の中にも本構築に採用された要素や参考になった考え方があり、どれも無駄ではなかったと言える。
先にこちらに目を通して頂けると理解度が深まると思うので、是非お読み頂きたい。
参考:WCS2019使用構築まとめ
https://yuki-rotom.hatenablog.com/entry/2019/10/31/110055
色々な案を経て、最終的に採用に至ったのはルナアーラ+ゲンシグラードンのトリパ。
以下、本記事で紹介する「京都ユウキトリパ」の構築経緯、構築変遷について詳しく触れて行く。
【構築経緯】
■ツンデエースのトリパ
PJCS2019にて準優勝した、たくろーさんのトリパが印象的だった。特に『いのちのたま』「みがわり」ツンデツンデが強そうだったので使ってみたいというところから、ツンデツンデをエースとしたトリパを構築することに。
■「このゆびとまれ」要員の選定
「トリックルーム」を決めるためのサポートとしての「このゆびとまれ」要員はトリパには必須であると考えている。他の候補パーティでも度々採用していた『ぼうじんゴーグル』トゲキッスが綺麗にハマりそうだったので、採用。トゲキッスの利点は以下。
・「いかりのこな」と違い草タイプの攻撃もしっかり吸える
・「おいかぜ」を覚えるので取り巻きによってはスイッチ展開も狙える
・ツンデツンデの4倍弱点である地面、格闘を無効、1/4という低負担で吸い寄せられるので、うまく並びを作れると強力
・催眠対策が可能(『ぼうじんゴーグル』)
■伝説「トリックルーム」要員の選定
ツンデツンデも「トリックルーム」を覚えるが、ツンデツンデをエース運用する上でなるべく攻撃回数を稼がせたいためあまり初手からダメージを蓄積させたくない点、また後出しや死に出しで出す方が〔いかく〕を貰いにくい点から、基本的には別のキャラで「トリックルーム」を展開してからツンデツンデを出して、スムーズに攻撃に参加させたい。
基本選出に組み込みやすくなるよう伝説枠から選びたいので、今回はルナアーラを選択。
月食ネクロズマと比較した利点は「おいかぜ」を覚える点と、素早さが高く「トリックルーム」へ依存せずともある程度立ち回れる点。また特性も優秀で、サポートなしで動ける範囲が広い。
■相方の伝説の選定
次に伝説枠2匹目の選定だが、ここにはツンデツンデが苦手な水や鋼に強くなれるゲンシグラードンが入った。「だんがいのつるぎ」「ふんか」等の強力な全体技を持ち、「トリックルーム」エースとしても「おいかぜ」エースとしても扱える絶妙な素早さを持ち、サポートを受けて攻撃するアタッカー枠としては申し分ない性能。
ルナアーラ/トゲキッス/グラードン/ツンデツンデの4枠をひとまず固定とし、残り2枠の検討を重ねた。
■残り2枠に求める要素
・「ねこだまし」:「このゆびとまれ」以外での「トリックルーム」サポートも欲しい
・「てだすけ」:面倒なカプ・レヒレを「てだすけ」+「ムーンライトブラスター」で一撃で倒すギミックを入れたい
・メガシンカ枠
・素早さ操作
・対ルナアーラ性能:ミラーに不安しかないので補強したい
・対イベル性能:ルナに強い上にグラの地面技も無効でかなり厄介なのでイベルに強い枠が欲しい
・対オーガレック性能:水耐性をグラードンの特性に依存しているのでレックウザ+水技がそもそも厳しい
このあたりを補完出来るような2枠の組合せを色々試した。
実際にこの軸に決めてからの検討は8/1~12の短期間ではあったが、2人で意見交換しながら様々な可能性を模索した。
【残り2枠変遷】
①ルカサザン
■ルカリオ@ルカリオナイト 〔せいぎのこころ〕→〔てきおうりょく〕
コメットパンチ インファイト このゆびとまれ てだすけ
■サザンドラ@きあいのタスキ 〔ふゆう〕
あくのはどう だいちのちから(りゅうせいぐん) おいかぜ まもる
メガルカリオは〔いかく〕込でも〔てきおうりょく〕「インファイト」でガオガエンをワンパン可能なため、ルナアーラと並べて強いメガ枠。「てだすけ」も覚えたり「このゆびとまれ」サポートも出来るので噛み合いが良かった。またメガ前の特性〔せいぎのこころ〕により「バークアウト」を誘いにくかったり悪技を読んだ後出しで火力を上げられたり出来るのも地味に強く、イベルタルにも気持ち強く出られる。
サザンドラは対ルナ、イベル、オーガレック性能を持つ「おいかぜ」要員。浮いておりグラードンに強い点も高評価だった。
攻撃的な並びを維持しつつサポートにも回れるメガルカリオの感触は悪くなかったが、サザンドラ選出時にルナアーラ入りに全然勝てなかったので解散。
特にルナアーラの隣にいるコケコ等から干渉を受けてしまうので相手ルナアーラに強いコマとして扱いきれず。特にルナコケコ相手に「おいかぜ」で張り合おうという考えが間違いで、サザンドラでは「フリーフォール」「エレキネット」コケコ+最速「おいかぜ」ルナアーラが依然無理だったので別ルートを取れるように改善が求められた。
②ルカ襷ゲン
■ルカリオ@ルカリオナイト 〔せいぎのこころ〕→〔てきおうりょく〕
コメットパンチ インファイト このゆびとまれ てだすけ
■ゲンガー@きあいのタスキ 〔のろわれボディ〕
シャドーボール ヘドロばくだん まもる トリックルーム
ルナコケコに「おいかぜ」ではなく「トリックルーム」を展開したいが、「フリーフォール」コケコ+最速『ルナアーラZ』ルナアーラの並びには既存のキャラでは「トリックルーム」選択が不可能なので『きあいのタスキ』ゲンガーで無理やりトリルすることにした。中速で「おいかぜ」との相性も悪くない。
イベルタルやガオガエンが重かったり、トリル成功しても結局ルナアーラ入りに負けたり、オーガレックに勝てず解散。
③ブラキウツロ
■ブラッキー@ウイのみ 〔せいしんりょく〕
イカサマ バークアウト てだすけ つきのひかり
■ウツロイド@きあいのタスキ 〔ビーストブースト〕
パワージェム ヘドロばくだん まもる トリックルーム
レートで見かけて強かったブラッキーを採用してみた。「てだすけ」要員、対ルナ、イベル、オーガレックに万遍なく活躍してもらうつもりだった。グラードンとの並びで撃つ「つきのひかり」が理論上強い。
・悪半減、高耐久によりイベルタル絡みにも殴り合える(取り巻きにもゼルネ以外には高速処理されないのが〇)
・低い攻撃、「イカサマ」「バークアウト」「つきのひかり」によりイベルタルとのタイマンでほぼ勝てる
・オーガレックにも高耐久で行動が出来、それぞれ「バークアウト」「イカサマ」で有効打を持てる
と、強い要素はかなりあった。
ブラッキー採用によりゼルネアス等フェアリーに隙が増えたのでもう1匹はすばやさ操作が可能な毒タイプが良かったが、ゲンガーだとガオガエンが重かったのでガオガエンに強めなウツロイドを採用。役割はゲンガーとほぼ同じだが、高い特殊耐久や岩技が役に立ってウツロイド自体の使用感はかなり良かった。
一方でブラッキーは耐久は高いが火力がない上、素早さ操作を持たないため隣との強い並びを作るのに苦労し、結局ブラッキーを放置されてから2vs1や3vs1でやられる展開が多く、解散。
④バルジウツロ
■バルジーナ@ウイのみ 〔ぼうじん〕
イカサマ バークアウト おいかぜ はねやすめ
■ウツロイド@きあいのタスキ 〔ビーストブースト〕
パワージェム ヘドロばくだん まもる トリックルーム
若干腐りやすかったブラッキーを「おいかぜ」で素早さ操作可能なバルジーナに差替え。ブラッキーと比較して耐久値は少し下がる点、「てだすけ」を覚えない点、「ねこだまし」で怯む点はデメリットだが、それを補って余りあるメリットが「おいかぜ」にはあると思えた。特にグラードンを立てたい時にブラッキーよりも明らかにサポート性能が優れていると感じた。「はねやすめ」回復量は天候に左右されないのも対オーガレックやオーガイベルを考慮するとメリットとも言える。また浮いているので対グラードン性能はブラッキーよりも上。このパーティならブラッキーよりバルジーナの方が合っていると感じた。
ウツロイドはスイッチとの相性も良く、ある程度雑に扱えるトリル要員としても活躍していたが、良く考えると役割対象が完全にツンデツンデと被っておりツンデツンデの選出機会を減らしていた上、ルナアーラミラーで若干の不安が残っていたり「てだすけ」「メガ枠」「ねこだまし」あたりが補い切れていないのが気になった。
⑤バルジミミロ
■バルジーナ@ウイのみ 〔ぼうじん〕
イカサマ バークアウト おいかぜ はねやすめ
■ミミロップ@ミミロップナイト 〔じゅうなん〕→〔きもったま〕
ねこだまし とびひざげり てだすけ おさきにどうぞ
ルナアーラミラーの不安解消、「てだすけ」「メガ枠」「ねこだまし」要員としてウツロイドを抜いてミミロップを導入。〔きもったま〕+「ねこだまし」と「おさきにどうぞ」によりルナアーラミラーの勝率が跳ね上がり、メガ枠かつ「ねこだまし」要員であるため先発起用率も高く、メガミミロップはパーティと非常にマッチすることが分かり、以降スタメンに。
特に「ねこだまし」と「おさきにどうぞ」が偉く、「このゆびとまれ」も含めて3通りの「トリックルーム」補佐が出来るようになり、状況に応じて使い分けられるのはBo3を見越しても強い要素となる。
アカバさんはこの並びを世界大会DAY2に持ち込んだ。
⑥エルフミミロ
■エルフーン@フェアリーZ 〔いたずらごころ〕
ムーンフォース くさむすび アンコール おいかぜ
■ミミロップ@ミミロップナイト 〔じゅうなん〕→〔きもったま〕
ねこだまし とびひざげり てだすけ おさきにどうぞ
バルジーナでオーガレックにあまり勝てなかったので対オーガレック要員を検討する上で、「おいかぜ」が出来てオーガ、レックに打点のあるエルフーンに注目。バルジーナが担っていた対イベル絡みも問題なく有利。
しかし配分が難しく、CSベースにしないとメガレックウザを上から「ムーンフォースZ」で倒せないが、そうするとカイオーガの「れいとうビーム」で一撃で倒れる耐久しかなくて不安定なのが気に入らず、没。
⑦ミミミミロ
■ミミッキュ@ミミッキュZ 〔ばけのかわ〕
じゃれつく かげうち つるぎのまい トリックルーム
■ミミロップ@ミミロップナイト 〔じゅうなん〕→〔きもったま〕
ねこだまし とびひざげり てだすけ おさきにどうぞ
対イベルタル、オーガレック性能を維持したままエルフーンよりも行動保証があるミミッキュを採用。〔ばけのかわ〕により広く行動が許され、味方の「おいかぜ」「トリックルーム」どちらとも相性が良い素早さを持ち、自身も「トリックルーム」要員となれる。
専用Zと〔ばけのかわ〕の圧力によりイベルタル、カイオーガ、レックウザとの対面を有利と捕えやすく、そこから「つるぎのまい」に繋げて崩し切る動きが強力だった。
ミミッキュに鋼タイプへの打点が不足しているため、ナットレイやテッカグヤ入りのオーガレックがかなり厳しい点が課題だったが、私の中での結論はこの並び。
⑧ミミロサンダー
■サンダー@デンキZ 〔プレッシャー〕
10まんボルト ねっぷう みきり おいかぜ
■ミミロップ@ミミロップナイト 〔じゅうなん〕→〔きもったま〕
ねこだまし とびひざげり てだすけ おさきにどうぞ
ミミッキュが抱えていた鋼への打点不足を解消しつつ、イベルタル、カイオーガへの打点と「おいかぜ」による素早さ操作を可能なサンダーを採用。レックウザへの打点は不足するが、相手からも打点を持たれにくいので殴り合いに持ち込みつつこちらだけ「おいかぜ」で素早さ優位を展開出来る。
テッカグヤやナットレイにも打点があるのは偉いが、やはりレックウザの処理が遅いことがネックとなった。
【個別解説】
■ルナアーラ@ルナアーラZ 〔ファントムガード〕
(アカバ)控え目 217-**-110-207-128-144
(アカバ)シャドーレイ れいとうビーム まもる トリックルーム
(ユウキ)控え目 213-**-109-207-127-149
(ユウキ)シャドーレイ れいとうビーム おいかぜ トリックルーム
●技構成
・シャドーレイ
高威力、高い一貫性を持つメインウェポン。Zワザのベースとしても。特性無視の効果はたまに重宝する。
・れいとうビーム
グラードンやツンデツンデと組ませるにあたり、レックウザやランドロス、ボーマンダへの打点が増えると嬉しいので採用。初見で想定されにくいのも利点。地味な所では通常は手が出せないイベルタルやバルジーナへの打点にもなる。
・まもる(アカバ)
〔きもったま〕「ねこだまし」の対策や、大事に扱って任意の並びを作るために採用。
・おいかぜ(ユウキ)
攻めのパターンを増やすために採用。特にガオガエンやモロバレル入りには「トリックルーム」を選びたくないが隣のレックウザ等には抜かれていて困る、という場面は多く、そのような場面で選べる「おいかぜ」があることで立ち回りの幅が広がった。無論「トリックルーム」との両立による素早さ操作状態の継続もメリットが大きい。
・トリックルーム
ツンデツンデを最大限活かす素早さ操作。グラードンも概ね相手より遅いのでトリル下で動かしたい。
●努力値配分
・C最大
・「てだすけ」+「ムーンライトブラスター」で177-200カプ・レヒレを93.8%で1発(177-199以下は確定)
・S準速ランドロス+1(アカバ)
・S準速=準速カプ・テテフ+1(ユウキ)
トリパを謳っているが、ルナアーラは控え目CSベースの努力値振りとしている。
すばやさに配分する理由としては仮想敵であるカプ・レヒレが臆病でない限りは上を取って「ひかりのかべ」や「こごえるかぜ」等をさせずにワンパンを狙いたい点、そして素の状態で相手の準速ゲンシグラカイを抜いていると便利な点から。従ってS143を最低値に設定したが、どうせここまで振るなら「れいとうビーム」もあるので準速ランドロスまで抜こうというのがアカバさんの配分。私の場合はルナアーラ自身に「おいかぜ」を入れたことや、余りを多少耐久に回したところでそこまで差が出ないため準速テテフ等も抜けるようになる準速とした。
火力は特防特化カプ・レヒレまでなるべくワンパンするために、削る訳にはいかなかった。
●持ち物
基本選出に組み込む際に最も性能が高くなる『ルナアーラZ』。相手の頭数を減らしてサイクルを回させなくするのが攻撃的なパーティと噛み合う。
■ゲンシグラードン@べにいろのたま 〔おわりのだいち〕
(アカバ)意地っ張り 183-247-180-**-142-109
(アカバ)だんがいのつるぎ ほのおのパンチ みがわり まもる
(ユウキ)冷静 177-201-180-220-138-103
(ユウキ)だいちのちから ほのおのパンチ ふんか まもる
●技構成(アカバ)
・だんがいのつるぎ
一貫性、威力を重視したメインウェポン。主に対カイオーガを意識して物理技の採用。カイオーガ後投げに対する蓄積や、雨下でも先手を取れていれば勝てる可能性を上げられる。
・ほのおのパンチ
「ワイドガード」対策、汎用炎打点。攻撃に補正を掛けているので火力はかなり出る。
・みがわり
物理一本となり〔いかく〕が辛いのでその対策。素早さ操作最終ターンに相手が「まもる」隙に置けると非常に強い。
・まもる
エースでありすばやさ操作を待つ必要があるので必須。
●技構成(ユウキ)
・だいちのちから
対グラードン、「ワイドガード」ツンデツンデ、命中率を意識して採用。「だんがいのつるぎ」を採用しないことにより技外しによる負けが減り、ストレスがなくなる。実際欲しい場面もカイオーガ以外はそこまでなく、特殊メインでも取り巻きや立ち回りを考えれば、対カイオーガの勝率自体は悪くなかった。
・ほのおのパンチ
主にゼルネアス、「ワイドガード」テッカグヤを意識して採用。攻撃はほぼ無振りだがゼルネアスを2発で倒すくらいの火力は出る。またHPが減っても炎打点が確保出来る点が重要。
・ふんか
高威力、命中安定のメインウェポン。素早さ操作から撃つゲンシグラードンの技の中では一番強いと思っている。うまく着地させて通せれば相手をかなり削れるので、倒し切れずともツンデツンデのエサに出来る。
・まもる
エースであり、味方の素早さ操作を待ちたいターンがあるので必須。
●努力値配分(アカバ)
・C222ゲンシグラードンの「だいちのちから」87.5%耐え
・C207ルナアーラの「ムーンライトブラスター」56.3%耐え
・S無振り90族-1(S個体値調整)
・S「おいかぜ」時『こだわりスカーフ』準速カイオーガ、ランドロス等は抜ける(準速テテフは抜けないので注意)
なるべく攻撃を高くしつつ、特殊耐久を高めてミラーを意識。素早さは同速を避けつつ「トリックルーム」下で相手の素早さ無振りグラードンの先手を取れる値の中で最速となる109。
●努力値配分(ユウキ)
・C202ゲンシグラードンの「だいちのちから」確定耐え
・C189ルナアーラの「ムーンライトブラスター」81.3%耐え
・S「おいかぜ」時最速135族+1
なるべく特攻を高くしつつ、特殊耐久を高めてミラーを意識。素早さは下降補正ではあるが「おいかぜ」で最速135族を抜ける値まで振った。
■トゲキッス@ぼうじんゴーグル 〔てんのめぐみ〕
図太い 191-**-158-141-136-104
(アカバ)エアスラッシュ このゆびとまれ アンコール まもる
(ユウキ)エアスラッシュ このゆびとまれ アンコール おいかぜ
●技構成
・エアスラッシュ
6割怯みが非常に強いメインウェポン。「おいかぜ」からも「トリックルーム」からも先手で撃てる範囲が広く有効に働く。「このゆびとまれ」よりアドバンテージが稼げそうな場合にも撃つ。
・このゆびとまれ
優秀なサポート技。基本的に隣を殴られると絶対困る場合のみ撃つようにして、欲張るとアドが取れて強い。グラードンやツンデを守ったり「ちょうはつ」を吸って隣ですばやさ操作を通すのがメイン。
・アンコール
テクニカルだが場面を選べば強い技。狙い目は「ねこだまし」、「ジオコントロール」、「まもる」あたり。素早さ操作を絡めることでこれらの行動を誘発しやすく、一度決めると一気にこちらの押せ押せな展開に持って行ける。また初手ゼルネアス絡みに対する「トリックルーム」+「アンコール」は有効なカウンターになる。
・まもる(アカバ)
「ねこだまし」絡みやモロバレル絡みへの立ち回りの安定感向上を買って採用。Bo3である点や狙われやすいキャラである点から「まもる」自体は強い技だと思うが、「おいかぜ」の方が良かったと本人も振り返っている。
・おいかぜ(ユウキ)
「まもる」が欲しい場面は限定的だが、「おいかぜ」採用により勝てる試合は「まもる」採用により勝てる試合より格段に増えるので採用。攻めのパターン、選出幅が拡がった。
今回は先述の「アンコール」を採用したことにより初手〔きもったま〕「ねこだまし」+「ジオコントロール」の動きに対して「アンコール」か「トリックルーム」どちらかを通せば問題なく、キッスルナに「まもる」を両採用する理由がなくなったため、私の場合は両方に「おいかぜ」を採用することが出来た。
●努力値配分
・A197メガルカリオの「コメットパンチ」63.9%耐え
・A207ソルガレオの「メテオドライブ」確定耐え
・A229日食ネクロズマの「メテオドライブ」87.5%耐え
・A255メガレックウザの『こだわりハチマキ』+「ガリョウテンセイ」93.8%耐え
・C182カプ・テテフのPF「サイコショック」2発耐え
・S「トリックルーム」時無振り85族抜き
・S「おいかぜ」時最速135族+3
・S味方ゲンシグラードン+1(ユウキ)
当初は穏やかでの採用だったが、図太いに変更した。
穏やかの最大の理由は初手ガルゼルネに対してキッスルナで両「まもる」→「このゆびとまれ」+「トリックルーム」を選択した後にキッスがゼルネの攻撃を1回耐えるためだった。しかし「アンコール」採用のお陰で「ジオコントロール」後の攻撃を耐える穏やかの必要性がなくなったため、『こだわりハチマキ』レックウザ入りに強くなれる図太いとした。
素早さは味方ゲンシグラードンと並んだ時を考えて先に動けるように調整。弱攻撃→強攻撃の順になることで〔ファントムガード〕やピンチベリーの対策となる。
●持ち物
モロバレルを始めとする催眠キャラの対策として『ぼうじんゴーグル』。
メジャーなカプ系による催眠対策は個人的に評価が高くない。モロバレルにカプ系自体が弱く、仮に催眠を通されなくても処理に時間がかかり、結果的に「いかりのこな」等で仕事を許してしまうのが欠点であるからだ。
また、パーティの選出枠を圧迫してしまい、結果的に基本選出が出来なくなるのも嫌っていた。
一方で『ぼうじんゴーグル』「このゆびとまれ」トゲキッスは以下の多数のメリットがある。
・基本選出を崩さないまま催眠対策が可能(素早さ操作役+このゆびサポートの形を崩さずに展開出来る)
・相手から見えにくい対策であることから選出して裏目になることがなく、初見では「キノコのほうし」を選択させて一手得することもある
・トゲキッス自身がモロバレルに打点があり、その気になれば自身で処理を狙える
・「いかりのこな」で吸われずに隣に「エアスラッシュ」や「アンコール」が撃てるので、モロバレルを腐らせつつ隣を止める動きも狙える
■ツンデツンデ@いのちのたま 〔ビーストブースト〕
寂しがり 168-201-201-**-122-18
ジャイロボール いわなだれ みがわり トリックルーム
●技構成
・ジャイロボール
高威力のメインウェポン。命中安定。低い素早さから、ほとんどの相手に150の高威力が叩き込めるのが強み。
・いわなだれ
雑に削るのに強い全体攻撃。トリル下では怯みを狙えるのも強い。特性との相性も良い。
・みがわり
相手の「まもる」や交代に刺す技。ガオガエンを前にして選択するとその後〔いかく〕が通らなくなるので強い。またトリル下でモロバレルより先制で貼れるので、『ぼうじんゴーグル』トゲキッスも併せてモロバレルに非常に強いトリパになっている。
・トリックルーム
ルナアーラだけでなく自身でも狙えた方が良いだろうということで採用。寂しがりでも耐久は意外とある。相手の両「まもる」が見えている場合に限るが、ルナと並んでWトリルの動きも狙える。
●努力値配分
・HA最大
・実数値A=B ※〔ビーストブースト〕でA上昇
〔ビーストブースト〕で火力を上げて行けるように性格寂しがりの防御個体値下げとした。アタッカー性能が非常に高くなる。
●持ち物
火力を増強する『いのちのたま』。「ジャイロボール」が初撃から無振りメガレックウザを縛れるレベルになるのが売り。ルナアーラとZ被りになるので不採用だったが、『イワZ』もガオガエンの処理が速くなったりゲンシカイオーガに強めになったり等メリットは大きく、検討の余地があった。
■メガミミロップ@ミミロップナイト 〔じゅうなん〕→〔きもったま〕
陽気 141-128-104-**-116-172
メガシンカ時:141-188-114-**-116-205
ねこだまし とびひざげり てだすけ おさきにどうぞ
●技構成
・ねこだまし
特性〔きもったま〕のお陰でゴーストタイプ、特に相手ルナアーラの行動を止められる点が優秀。隣で「おいかぜ」「トリックルーム」等を使うサポートに。
・とびひざげり
悪タイプへの打点となるメインウェポン。
・てだすけ
主にルナアーラとの並びでカプ・レヒレを強襲する時に使う初見殺し技。自身が〔いかく〕で腐った場面や「トリックルーム」下でも活躍出来る技として汎用性が高い。ゲンシグラードンやツンデツンデ等のエースにも。
・おさきにどうぞ
高い素早さを活かしたサポート技。優先度が低い「トリックルーム」を先手で出せるようになるので、トリル役が縛られた時にも実質「このゆびとまれ」のような使い方も出来る。この技のお陰でルナアーラミラーにも強くなれる。
●努力値配分
・陽気AS
・A(-1)「ねこだまし」+「とびひざげり」で202-111ガオガエンを78.1%で突破
数は多くないがミミロップミラーまで考えると最速は切れない。また、対ガオガエンも突破確率を妥協したくないので、攻撃振り切り。
●特性
メガ前の特性は〔ぶきよう〕〔メロメロボディ〕〔じゅうなん〕の3択。メガ前で運用すること自体稀だが、世界大会用ともなると細かい要素まできちんと後悔ないよう考えておくべきだということで検討した。
〔ぶきよう〕は完全デメリット特性であり、『かえんだま』等を持たせないのであれば利用価値は基本的にない。唯一活きる場面は〔トレース〕と対面した場合に相手にデメリット特性を渡せる点だが、環境にほとんど〔トレース〕持ちがいない上にいたとしても50%でしか渡せないので没。
〔メロメロボディ〕は、まずミミロップは交代で出すキャラではなく、メガ前の本体が接触技を受ける場面があまり想定出来ない。また、伝説には性別がない点、発動自体が低確率な上仮に発動したとしても自身が場に長く居座れないと効果がすぐ切れる点から没。
消去法のようになるが、最後の〔じゅうなん〕に関しては明確に有効になりそうな場面が一応想定出来たのでこれを採用した。具体的に例を挙げると、メガシンカを敢えて温存したいシーンの中で、先発コケコ対面でコケコの隣に「ねこだまし」を選ぶ場合。この場合は「ねこだまし」の威力に期待しなくて良いのであれば「マジカルシャイン」が抜群にならないように敢えてメガシンカせず行動する可能性がある。この際コケコの行動が「ほうでん」や「10まんボルト」だった場合に麻痺しないというのは大きい。また、一応「でんじは」への後投げが可能になるなど、他の特性よりは明確な理由を持って採用出来た。
■バルジーナ@ウイのみ 〔ぼうじん〕
穏やか 217-**-140-76-145-101
イカサマ バークアウト はねやすめ おいかぜ
●技構成
・イカサマ
伝説は攻撃の値が高いキャラが多く、かなりの打点を稼げる。この技を高い耐久からタイプ一致で撃てるのが強い。
・バークアウト
対特殊で役に立つ。「はねやすめ」と併せて等倍相手なら伝説にも粘り強く戦える。
・はねやすめ
自身が詰め筋になれる技。2回目の「おいかぜ」を狙う場合にも有効。
・おいかぜ
強力なサポート技。主に味方アタッカーが恩恵を受けるが、自身も先制「バークアウト」「はねやすめ」に活かせる。
●努力値配分
・A255メガレックウザの『こだわりハチマキ』+「ガリョウテンセイ」93.8%耐え
・A167カプ・コケコのEF「ワイルドボルト」確定耐え
・C147カプ・コケコのEF「かみなり」77.9%耐え
・C183ゼルネアスの「ムーンフォース」確定耐え
対オーガを楽にするため特殊耐久を高めつつ、レックウザにもワンパンされないような物理耐久を確保。
●持ち物
回復量が多く行動回数増加に繋がりやすいピンチベリー。
■ミミッキュ@ミミッキュZ 〔ばけのかわ〕
意地っ張り 161-154-101-**-128-117
じゃれつく かげうち つるぎのまい トリックルーム
●技構成
・じゃれつく
対レックウザ、イベルタルに抜群のメインウェポン。専用Zのベースとなるため必須。
・かげうち
便利な先制技。ルナアーラとの強弱関係を逆転する。「トリックルーム」切れ後に先制する手段として。
・つるぎのまい
〔いかく〕を回されやすいので火力を確保するために採用。特性と専用Zの圧力により、サポートなしでも使用機会に恵まれやすい。
・トリックルーム
パーティ全体がこの技を活かせるように組んでいるので3つ目になるが採用。あらゆる選出から仕掛けられるようになると幅が広がる。
●努力値配分
・A(-1)「ぽかぼかフレンドタイム」で181-121メガレックウザ確定1発
・A(+1)「ぽかぼかフレンドタイム」で207-119ゲンシカイオーガ、202-123ガオガエン、177-140カプ・レヒレ確定1発
・C255ゲンシカイオーガの雨W「こんげんのはどう」93.8%耐え
・A136ガオガエンの晴れ「フレアドライブ」93.8%耐え
〔いかく〕を入れられても相手を倒し切れるようになるべく攻撃を高めに設定し、残りは耐久。素早さは無振りでも「おいかぜ」「トリックルーム」両方で動きやすい絶妙な値になる。
●持ち物
不足気味な火力を補う『ミミッキュZ』。伝説との撃ち合いに有利になる他、一般枠でも止まりにくくなる。
【選出】
●基本選出1 後発ツンデ
先発:ルナアーラ+ミミロップ
後発:グラードン+ツンデツンデ
最もパワーのある選出。メガミミロップの「ねこだまし」でサポートしつつルナアーラの行動を通す。ルナアーラに「おいかぜ」採用の場合は初手から狙って行くのも良い。「トリックルーム」はミミロップが発動後に腐るので、積極的に初手からは狙わない。
「てだすけ」「ムーンライトブラスター」で瞬間火力もあり、「おいかぜ」に頼らずとも高速「おさきにどうぞ」からルナアーラが動かせる場面は多いので、盤面に応じて殴るか素早さ操作をするかを柔軟に選べる。
理想は序盤に頭数を減らしてから、相手が「おいかぜ」して来たりルナアーラが縛られた場面で「おさきにどうぞ」+「トリックルーム」発動からグラードンやツンデツンデで一気にフィニッシュを狙う展開。
●基本選出2 後発追風
先発:ルナアーラ+ミミロップ
後発:グラードン+トゲキッス(バルジーナ)
序盤〜中盤にかけては状況を見てトリルからグラードンを立てて、トリルが切れた後は「おいかぜ」で上を取り続けることを狙う選出。
ツンデの刺さりが悪い場合はグラードンの刺さりが良い場合が多いので、グラードンの攻撃回数を全力で稼ぐ。
●対催眠、テテフ、クロバット入り
先発:ルナアーラ+トゲキッス
後発:グラードン+ツンデツンデ
モロバレル等の催眠入りには『ぼうじんゴーグル』トゲキッスを選出する。ツンデツンデは「トリックルーム」下でもモロバレルに先制で「みがわり」が貼れるため、相手にモロバレルがいても初手から「トリックルーム」を躊躇せず展開出来るのが本パーティの強み。無論、「おいかぜ」の方が刺さりが良ければそちらで展開して行く。
ミミロップの「ねこだまし」でのサポートが難しいテテフやクロバット入りにもトゲキッスの「このゆびとまれ」からルナアーラの素早さ操作を通したい。
●対ルナアーラ
先発:ルナアーラ+ミミロップ(トゲキッス)
後発:グラードン+ツンデツンデ(バルジーナ)
メガミミロップのお陰でルナアーラミラーは有利マッチングと言える。〔きもったま〕「ねこだまし」で止めつつ〔ファントムガード〕を潰しながら素早さ操作を通す動きが丸い。守られた場合も、次ターンに上から「おさきにどうぞ」+「ムーンライトブラスター」で〔ファントムガード〕貫通でワンパンする選択肢が取れることや、「おさきにどうぞ」+「トリックルーム」で無理やり素早さ操作だけでも通せるのが強い。相手のルナアーラの隣がコケコやガルーラ、メガルカリオ等でもメガミミロップが先に動けるため、非常に立ち回りやすい。テテフ入りには「ねこだまし」が通せないため、メガせず「おさきにどうぞ」を選んで行くか、トゲキッスで「このゆびとまれ」をする。
バルジーナはルナアーラには非常に強いが、メガミミロップを出せばルナアーラ入りには充分有利であるという考えなので、取り巻きにも刺さっている場合以外は出さなくても良い。
●対オーガレック
先発:ルナアーラ+ミミロップ
後発:グラードン+バルジーナ(ミミッキュ)
レックウザが残った状態だとカイオーガの水技が怖いので、グラードンは後発から。先発で素早さ優位を取りつつ、サイクルのどこかに穴を開けるように立ち回る。
初手でレックウザがいたらレックウザを優先処理して、グラードンでの詰めを狙うプランへ。カイオーガや鋼枠に対しても先発2匹の攻撃は広く通るので、それらを先に処理して後続を動かしやすくするイメージで試合を展開する。
ミミッキュ採用の場合は2Z選出となるため、ルナアーラは素早さ操作に徹してミミッキュでZワザを切る等の立ち回りも。
いずれにしてもZワザを誰にぶつけるかが重要となるので、取り巻きや選出次第で狙いを良く考える。
【雑感】
●パーティの総評
・トリパとして見た場合、モロバレルが怖くないトリパとして仕上げられたのは良かった
・ツンデツンデが非常に遅いため「トリックルーム」下で後れを取ることがまずないのも良かった
・「トリックルーム」一辺倒ではなく「おいかぜ」も採用し、スイッチ要素も持たせられた
・スイッチパーティは攻め方が多彩で、Bo3にも向いていたので良い選択だった
・キッスルナに「おいかぜ」があれば勝てた試合があったとのことなので、もっと強くアカバさんを説得するべきだった(
・ルナアーラの相方としてメガミミロップは攻撃面、サポート面で非常に強かった
●WCS2019を終えての評価
・今回のWCS2019決勝はルナアーラ+グラードンvs日食ネクロズマ+グラードン
・優勝したのはルナグラだったので今回軸とした伝説の選定に関しては悪くなかったと言えるが、決勝に残った両名とのパーティ構築力の差を感じた
・特に差が出たのはグラードンの型。2人とも物理で「ドラゴンクロー」採用だったが、その発想はなかった
・相手レックウザにグラードンが打点を持てると違った選出や立ち回りが可能になり、構築の幅が広がったであろう
・ブラッキーが使いにくくてバルジーナにしたが決勝にブラッキーが残ったので、もう少し煮詰めるべきだったかも?
・優勝したペンギンさんの『ナモのみ』ルナアーラ+『フェアリーZ』レヒレのように柔軟な発想も必要
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解説は以上になります。
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
いよいよ剣盾の発売が2週間後に。楽しみですね!