ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

【PJCS2021本戦】ユウキトリパ2021

こんばんは、ユウキです。
5/9(日)に実施されたポケモンジャパンチャンピオンシップス(以下PJCS)本戦にて使用したパーティを紹介します。
本気で考察して作成した自信作なので気合入れて詳細に書きました。
レンタルチームや選出・立ち回りも公開しているので、良ければランクマッチ等でも使ってみて下さい!



★ 目次


【パーティ】

f:id:yuki_rotom:20210511001825j:plain


【戦績】

●PJCS2021本戦(マスター)
勝敗:8勝12敗
最終レート:1444
順位:113位/150名


私自身は当日かなり下振れてしまい、残念な結果で終わりました。。。

しかし事前にフレ戦をしたジュニアの選手が私のパーティを参考にした並び(基本選出は同じでトゲキッスだけ変更)で予選を抜けられたとのことで、自分のことのように嬉しいです!
思うような結果が出せず凹んでいましたが、パーティの強さが証明されたので救われました。


●PJCS2021本戦(ジュニア)
勝敗:8勝3敗
最終レート:15--
順位:--位(20位以内)/150名
(ライブ大会終了まで詳しい情報は伏せます)


【コンセプト】

①全体攻撃技メイン
②初見殺しギミック
③上振れ要素を盛り込む
④高速展開も可能なトリパ
⑤再戦も想定



①全体攻撃技メイン
単体攻撃技で攻める場合は相手2匹のうちどちらにどの攻撃を通すかの択をしっかり当てて行かないとアドバンテージを取り切れないが、全国大会に出場するような上級者相手だとその択を通す難易度は非常に高い。
そこで全体技をメインにすることで読み合いとなる場面をなるべく減らし、「まもる」や交代でアドバンテージを取られにくい構築を目指した。
「ワイドフォース」「マジカルシャイン」「ふんか」「ねっぷう」を駆使して、両縛りの盤面を維持して数的有利を狙う。


②初見殺しギミック
名だたる強豪プレイヤーを相手にプレイング勝負だけで勝ち切るのは相当ハードルが高い。
構築段階で差をつけるのがベストなので、「なるべく読まれない、かつ一気にアドバンテージを取れる」強い初見殺しギミックを軸にしたいと考えた。

そこで思い付いたのがじゃくてんほけんを持たせたコータス
コータスの持ち物としては使用率が非常に低く(ランクマ5/11時点で1%台)、初見ではまず読まれないのが強み。
「てだすけ」+こだわりメガネの方が瞬間火力自体は高いが、じゃくてんほけんコータス

・技を自由に選べる
じゃくてんほけん発動後の「てだすけ」で更なる火力増強が見込める
・DM技で相手単体に対してWダメージ「ふんか」以上の高火力を当てられる
・DMして高耐久になることで返しの攻撃を耐えられる

というメリットがある。
天候特性+高威力全体技持ちのじゃくてんほけんエースのギミックはPJCS2021予選を共に戦ったキュワワーカイオーガを彷彿とさせるパワーで、コータスカイオーガより一回り特攻は低いものの全国ダブルでは非常に高い制圧力となる。


●参考
yuki-rotom.hatenablog.com


また、コータス以外のポケモンにも採用率の低い技や持ち物を随所に仕込み、初見殺しでアドバンテージを取れるようにした。

・イエッサン♀の「マジカルシャイン」「しんぴのまもり」
トゲキッスの「げんしのちから」、ぼうじんゴーグル
・ブリザポスの「つるぎのまい」、しろいハーブ

あたりは特に採用率が低いため初見で読まれにくく、通った時に大きく勝ちが近付く場面があった。


③上振れ要素を盛り込む
実力だけで勝ち切るには難しい環境において、運次第で勝ち試合が増える技や要素は入れ得である。
全国大会はまさにそういう場であるため、なるべく上振れ要素も盛り込みたいと考えていた。

・トリル中は常に上から全体技含む攻撃技を連打するため試行回数が多く、運勝ちを狙える
フシギバナの「ねむりごな」
トゲキッスの「エアスラッシュ

私の考えでは「トリパ」は1ターン目以外は上から攻撃技を通しまくるので運勝ちを狙える類のパーティという認識だったのだが、今回は残念ながら当日の運が相当下振れてしまい負け越してしまった。
怯みや急所を通常の2倍以上貰い運負けを複数した反面、自分の攻撃の急所率は理論値より低く有効急所も引けず運勝ちは0だった。
ただし運が悪かったで片付けず、トリパを選択したのがそもそもの間違いだったのかどうか(確率上トリパを使うと運負けが増えるのか?)については時間がある時に検証してみたい。

また本戦ではフシギバナは1回、トゲキッスは4回しか出さなかったので「ねむりごな」や「エアスラッシュ」で上振れを狙える場面はほぼなかったが、練習では厳しいマッチング相手に行動不能を押し付けまくって無理やり勝利をもぎ取る場面もあったので、やはり入れ得技ではあると感じている。

他には「サイドチェンジ」も初見で読まれにくいポケモンには完全に持たせ得で、採用がメジャーなポケモンであっても結局択ゲーには持ち込めるため技スペースがあれば是非入れたかったが、今回は他の技の優先度が高く採用には至らなかった。


④高速展開も可能なトリパ
ガチガチのトリパは初手積み技や「みがわり」からアドバンテージを取る動きや「トリックルーム」+「ふういん」に弱いので、上からも攻められるようにトゲキッスフシギバナを採用。
状況に応じて「ダイジェット」や「ようりょくそ」で高速展開も狙えるようにし、対応範囲を拡げた。

この動き自体は以前組んだ下記のパーティで愛用していた。
似たような並びで「サマヨールトゲキッスフシギバナコータス」の4匹が被っているが、戦術は180℃異なる。
下記パーティはトリパを偽装した高速展開パーティでメインのDMエースがフシギバナであるのに対し、今回はトリルメインでDMコータスがエースという対の形となっている。


●参考
yuki-rotom.hatenablog.com



⑤再戦も想定
参加者150人で6h以内に最低10戦~最大20戦実施する大会の性質上、再戦が発生する可能性もある。
初見殺しギミックを軸にしつつも、再戦で別プランを取る選択肢を残せるようにエースとなり得るポケモンを多く採用した。
コータスフシギバナ、ブリザポス、トゲキッスそれぞれがDMして強い上に、トリルする/しないの択を含めると戦術の幅はかなり広い。
これにより再戦でネタが割れていても一方的に不利を取ることなく展開して行ける。

今回、実際に20戦中2回も再戦が発生したが、どちらも無事勝つことが出来た。
(DMコータスが一番刺さっていたので選出は変えなかったが、精神的にゆとりを持てたのは大きい)


【環境考察】

ランクマッチ開始前に開かれた仲間大会やランクマッチにおける使用率上位は固まっており、特にガオガエンランドロスの「いかく」組とレジエレキは常に上位だった。
想定していたトップメタは以下のパーティ。


●コントロール系統
ガオガエンランドロスの「いかく」サポートとの親和性の高い「めいそう」カプ・レヒレや「かいでんぱ」ポリゴン2等の耐久ポケモンを軸にした構築。
それぞれの耐久が高い上にデバフや耐久バフで運用に安定感があり、特に人気だろうと予想。

DMアタッカーとしては「クリアボディ」でデバフに強く、味方の耐久を「ダイスチル」「ダイアース」で上げられるメタグロスや全抜き性能が高いブリザポス等が人気。


●壁パーティ
上記コントロール系と被る部分は多いが、オーロンゲ等の壁サポートを組み合わせて更に耐久に磨きを掛けるパーティも多いと想定。
特に素の耐久が高いメタグロスやガラルファイヤーがDMエースとして多く採用される印象。


●晴れパーティ
フシギバナコータスの晴れパーティも要対策と考えた。
それぞれ耐久と火力が高いだけでなく「ねむりごな」や「あくび」を使える点が強く、相手にした場合厄介だ。


●環境メタ枠
トップメタである晴れパやメタグロス、ブリザポスに対して有利に戦えるテッカグヤやHロトム等が環境メタ枠として増えるのではないかと予想。
それぞれ「ビーストブースト」や「わるだくみ」で全抜きを狙える性能もあるため、味方のピッピやイエッサン♀の「このゆびとまれ」や、オーロンゲの壁サポートを受けてエース運用されることも想定したい。


数が多いと考えられるパーティやポケモンになるべく厚くしつつ、少ないながらも対策していないと負ける類のパーティに対しても回答を用意して行く方針で構築を進めた。


【構築経緯】

①「トリックルーム」軸
まずパーティに入れるメインの素早さ操作手段を決めることで大まかな方針を定める。
高速展開の敵である「エレキネット」レジエレキや「おいかぜ」エルフーン、強力なタイプ一致「ダイジェット」持ちのランドロスやガラルファイヤーが使用率上位であるため、上から攻めることに躍起になるよりも「トリックルーム」を軸にした方が立ち回りやすいと判断した。
自身がダブルバトルを始めた10年以上前から「トリックルーム」中心のトリパを愛用しているため、扱いに慣れたトリパを選択した方が立ち回りの練度で勝負出来ると考えた。
また、ガチガチのトリパを全国大会に持ち込むプレイヤーは恐らく少ないため、対策も薄くなるのではと予想した。ミラーをそこまで想定しなくて良いのも利点だ。


②エース枠
次に環境に刺さるエースアタッカーを探した。

・環境に多い「いかく」で火力を削がれない
・高威力の全体攻撃技「ふんか」で読みに左右されず制圧を狙える
・S種族値20で「トリックルーム」下であればほぼ最速
メタグロス、ブリザポス、テッカグヤフシギバナ、ゴリランダー等に強い

という資質を備えたコータスを選択。


③「トリックルーム」要員
メインの素早さ操作役は以下の理由からサマヨールを選択。

・「じならし」でコータスじゃくてんほけん発動を狙える
・「ねこだまし」で怯まない
・耐久が非常に高い
・特性「おみとおし」で相手の戦術を見破れる


④「このゆびとまれ」要員
トリックルーム」サポートのためにほぼ必須となる「このゆびとまれ」役は以下の理由からイエッサン♀を選択。

・特性「サイコメイカー」で「ねこだまし」対策
・オーロンゲやエルフーンの「いたずらごころ」の補助技全般をシャットアウト
・タイプ一致「ワイドフォース」で火力を出せる


⑤補完のアタッカー
コータスとの相性が抜群のフシギバナは早い段階で自然に構築に入った。

コータスの苦手な水、岩、地面の全てに強い
・特性「ようりょくそ」で高速展開も狙える
・「ねむりごな」の誤魔化し性能


⑥補完のアタッカー
コータスフシギバナの攻撃範囲では倒すのに苦労するポケモンがいるため、それらに強いエースとしてブリザポスを採用。

・ドラパルト、ガブリアス等ドラゴンタイプ全般に強い
・ガラルファイヤーに強い
・「トリックルーム」と相性が良い
バンギラスに打点を持てる
・全抜き性能が高い


⑦補完のサポート
最後にイエッサン♀が仕事をしにくい悪タイプ絡みに代わりに出せるサポートとしてトゲキッスを採用。

・悪半減+一致フェアリー技で抜群を突けるため悪タイプに滅法強い
コータスフシギバナの苦手なドラゴン、ガラルファイヤーの両方に強い
・タイプ一致「ダイジェット」で高速展開も可能

以上で6匹が決定した。


【個別解説】

サマヨールしんかのきせき おみとおし
ナイトヘッド てだすけ じならし トリックルーム

呑気 147-78-189-80-161-27
努力値:252-0-172-0-84-0
個体値:31-7-31-31-31-0


●調整
・W「じならし」でB160コータスへのダメージ最低値で最大のA

・A172ドラパルトの珠「Dゴーストダイブ」耐え
・A182悪ウーラオスの鉢巻「あんこくきょうだ」12/16耐え
・A184エースバーンの珠「Dふいうち」確定耐え

・C197レイスポスの「Dシャドーボール」耐え
・C152ファイヤーGの珠「Dもえあがるいかり」15/16耐え
・C152ファイヤーGの珠W「もえあがるいかり」2発耐え
・C161リザードンの珠「ねっぷう」+C133キュウコンの眼鏡「ねっぷう」84.6%耐え

・S最遅

トリル時にコータスが相手のモロバレルに怯えずに済む(S30以下)ためにはサマヨールもS下降補正にする必要があり、最遅。
A個体値を調整し、コータスへのダメージを最低値に抑えられる範囲での最大値にし、相手へのダメージ期待値を上げた。
耐久はウーラオス等を意識してB振り。


●高耐久トリル要員
しんかのきせき込で耐久が高く、安定して「トリックルーム」を狙える。メジャーなポリゴン2と違い「じならし」でコータスじゃくてんほけんを発動出来る点、「てだすけ」を覚えるためより攻撃的な展開に向く点が主な採用理由。


●技構成
ナイトヘッド
安定した削り手段。「ちょうはつ」後に置物になるのを防ぐ他、壁や耐久積み技でダメージを軽減されない削りとして有効。アタッカーが全員倒れた時にサマヨールを最後の勝ち筋に出来る点でも優先度が高い。

・てだすけ
隣にどのアタッカーが並んでもサポート出来るようになる万能技で、ポリゴン2を差し置いてサマヨールを採用する理由の1つになる。サマヨール以外の全員が火力振りなので、どの並びでも強く使える。
逆にこの技がないとコータス以外のエースとの並びでの突破力がかなり下がるためこちらも優先度が高い。

・じならし
コータスじゃくてんほけん起動用。全体技で「このゆびとまれ」「いかりのこな」に吸われないことや自身がゴーストタイプで「ねこだまし」で止まらないことから起動の安定性がある。
単体技での味方殴りと違って相手のきあいのタスキ等を潰したりミミッキュの「ばけのかわ」を剥がしつつコータスの攻撃を通せるメリットも大きい。
また、地面技のためヒードランガオガエンのシュカの実を潰してからコータスの地面技を撃ち込める点も非常に優秀。
素早さ操作技としても強く、味方コータスがS(-1)で相手の最遅コータスにトリル下で先制出来るようになる他、通常時に味方が上を取れる盤面を作りやすい。巻き込まずに撃てるトゲキッスとの並びでは特に強力。

トリックルーム
採用理由となる素早さ操作技。コータス、ブリザポスを最大限強く使える。


●特性
「おみとおし」で相手の持ち物を見ることによりある程度の型判別が可能になる点が優秀。
初見殺しに強くなれる他、きあいのタスキや半減木の実等が分かっていればどう攻撃すれば良いかが明確になり、立ち回りの裏目がなくなる。



コータスじゃくてんほけん ひでり
ふんか ねっぷう ソーラービーム だいちのちから
控え目 177-81-160-150-91-28
努力値:252-0-0-252-4-0
個体値:31-0-31-31-31-7


●調整
・C(+2)「ソーラービーム」で177-153カプ・レヒレ確定
・C(+2)「Dだいちのちから」で202-146ガオガエン確定

・S27サマヨール+1
・S最遅30族-3
・S最遅29族(ブリムオン)-2
・S(-1)でS18 最遅20族-4

味方サマヨールとトリル下で「じならし」→攻撃の順で連携出来るようS調整。
1回「じならし」を当てれば相手の最遅コータスに確実に先制出来るのが偉い。


●エースアタッカー
トリックルーム」中に出すメインのアタッカー。晴れで強化したタイプ一致全体技「ふんか」により、少ない手数で効率的に相手を倒して行けるのが強み。


●DM適正も高い
通常コータスは「ふんか」をメインとするためDM率は高くないポケモンだが、じゃくてんほけん型の場合は積極的にDMを切って行ける。相手2匹を同時に倒したい場合は「ふんか」が強いが、DMすることでどちらか1匹に対してWダメージ「ふんか」以上の火力をぶつけられ、自身の耐久を二倍にすることで返しの攻撃もしっかり耐えて殴り合える。


●技構成
・ふんか
最大威力のメインウェポン。HPが残っている時や2匹同時に攻撃したい時は積極的に撃つ。DM技でいつでも威力150の「ダイバーン」になるのが強力。

・ねっぷう
非DM時にHPが削れた時用。主に非トリル下で相手の攻撃を受けた返しで撃ったり、DMで暴れ終わってから。

ソーラービーム
水タイプへの打点。じゃくてんほけん発動後にHP振りレヒレをワンパン可能。

・だいちのちから
炎タイプへの打点。「ダイアース」で足りない特殊耐久を補いつつ殴り合える。


●持ち物
採用率が低いじゃくてんほけんを採用することで相手の意表を突き、そのまま試合のペースを握ることを狙う。
読まれる場面は全くなく、綺麗に決まった試合では大きなアドバンテージを取れた。



■キョダイフシギバナ@いのちのたま ようりょくそ
リーフストーム ヘドロばくだん だいちのちから ねむりごな
控え目 156-**-103-167-120-132
努力値:4-0-0-252-0-252


●調整
特になし。高速アタッカーとして期待しているので控え目CS。
最速エレキを抜きたいなら臆病だが、トリパなのでそこまでしなくても処理ルートはいくらでもあるということで火力重視。
「ようりょくそ」抜きでも味方のどのポケモンよりも速いので、トゲキッスやイエッサン♀、コータスとの並びで「ダイアシッド」→味方の攻撃という行動順で攻めて行ける。


●サブアタッカー
コータスの苦手な地面や岩、水全般に強いサブアタッカー。特性「ようりょくそ」により、「トリックルーム」が切れた後や「トリックルーム」をしないプランで上から制圧する攻撃役となれる。


●キョダイマックス個体
メインのDMエースではないが、場合によっては「キョダイベンタツ」で相手を削って行く。取り巻きに全体攻撃技を多く採用しているため、定数ダメージによる削りで攻撃圏内に押し込んで両縛りにするという戦術も狙いやすい。


●技構成
リーフストーム
メインウェポン。威力重視の「ハードプラント」でないのは、基本コータスにDMを切る関係で反動なしで撃ち逃げ出来た方が都合が良い場面が多いため。

ヘドロばくだん
メインウェポン。「ダイアシッド」で味方の火力も上げられる点が優秀。

・だいちのちから
単体で攻撃範囲を完結させるならこれ。ヒードランガオガエンコータスに見せる隙が減る他「ダイアース」で耐久を強化出来る。

・ねむりごな
積極的に撃ちたい訳ではないが、事故ってどうしようもなくなった時や苦しいマッチングでワンチャンスを狙えることから採用。格上と多く当たる全国大会では実力以上の上振れを狙えるこの技は採用し得。
リーフストーム」を撃った後に隙を見せにくくなる点や、ヘイトを集めてさっさと退場し「トリックルーム」から裏のエースに繋げやすい点でも価値がある。


●持ち物
全ての攻撃技の威力を増すいのちのたま。DMを切っても強く、切らなくても強いアイテムとして。


●特性
高速展開を担ってもらうため「ようりょくそ」を選択。「ようりょくそ」偽装の最遅「しんりょく」フシギバナも面白そうではあるが、今回は他のメンツが低速で固まっているので通常時に上を取る手段が欲しかった。



■イエッサン♀@きあいのタスキ サイコメイカ
ワイドフォース マジカルシャイン しんぴのまもり このゆびとまれ
控え目 168-**-95-161-125-104
努力値:180-0-76-252-0-0
個体値:31-0-31-31-31-29


●調整
・A189ドラパルトのいのちのたま「ドラゴンアロー」87.1%耐え
・A200水ウーラオスの「すいりゅうれんだ」耐え
・A204カイリューのこだわりハチマキ「ダブルウイング」91.4%耐え

サマヨールと並んだ時に合計値がB<D(「ダウンロード」でA上昇)

・C167フシギバナの「Dハードプラント」+1/6定数ダメ1回耐え
・C177リザードンの「Dブラストバーン」+1/6ダメ87.5%耐え

・「てだすけ」PFW「ワイドフォース」で177-91コータス15/16で1発
・「てだすけ」PFW「ワイドフォース」で154-105リザードン14/16で1発
・PFW「ワイドフォース」で176-121フシギバナ1発 187-121は11/16で1発
・W「マジカルシャイン」で180-82悪ウーラオス1発

・S無振り85族-1
・S(+1)で最速88族+2

特攻特化してなるべく相手に負担を掛ける配分。
耐久はある程度タスキに任せ、タスキを貫通して来る恐れのある物理連続技に対してある程度の行動保証を得られるように調整。
素早さは初手でゴリランダーやレヒレと対峙した時にフィールドを取りたいため若干下げた。
当初はなるべく遅い方がトリル下では強いと考えて最速モロバレル抜きであるS91で使っていたが、同じ調整のガオガエンニョロトノ等と同速になったりしてプランを立てにくかったので激戦区から少し上げることに。
晴れパーティとのマッチングでトゲキッスの「ダイジェット」に乗せて攻める場面があったので、その際に最速フシギバナを抜けると便利だと思いS98以上を検討。
S98~104の間にトリル下で抜かれて致命的な相手がいなかったので、どうせならとS104まで伸ばした。


●「このゆびとまれ」要員
数種類いる「このゆびとまれ」要員の中でも、タイプ一致の高威力全体技「ワイドフォース」があり攻撃性能が高いため採用。「このゆびとまれ」+「トリックルーム」をした後にイエッサンが場に残ったとしても相手に負荷を掛けて行ける。


●技構成
・ワイドフォース
メインウェポン。自身の特性で威力120の全体技となり、フィールド補正も乗るため相当な火力が出る。

マジカルシャイン
メインのエスパー技を無効にする悪対策。悪ウーラオスに刺せると非常に美味しく、本戦でも2匹の悪ウーラオスを葬った。

・しんぴのまもり
催眠対策。ニンフィアの「あくび」等もケアしつつエースを繰り出せる。

このゆびとまれ
採用理由。サマヨールの「トリックルーム」サポート以外にも、コータスを守りながら「ふんか」の威力を維持したりブリザポスで「つるぎのまい」を狙える等、様々な面で役立つ。


●持ち物
あらゆる攻撃への耐性を考えてきあいのタスキレジギガスマタドガスのような初手にも指トリルを通せるようになる。


●特性
「サイコメイカー」によるサイコフィールド展開が以下の強みを持つ。

・「ねこだまし」+「ちょうはつ」対策になる
・裏のアタッカーも「ねこだまし」を気にせず攻撃に移れる
・オーロンゲ、エルフーン等の「いたずらごころ」持ちの補助技をシャットアウト
フシギバナ+後発イエッサン♀でミスト(エレキ)フィールド書き換え+「ねむりごな」も狙える



■ブリザポス@しろいハーブ しろのいななき
つららおとし 10まんばりき インファイト つるぎのまい
意地っ張り 201-216-150-**-130-57
努力値:204-252-0-0-0-52


●調整
・トリル時に最遅60族-1

・S(-1)準速セキタンザン+3
・S(-1)S84調整のポケモン+1

・S(+1)で準速セキタンザン+3
・S(+1)でS84調整のポケモン+1

ブリザポスは最遅にしてもモロバレルと同速、トリル下でコータスが抜けない等、最遅にするメリットをあまり感じない。
そのため非トリル時にある程度安心して上から動ける素早さ設定を意識した。
ブリザポスミラーやトリパミラー等でトリルせずに動かす際に強みを発揮する。
普通のパーティに対してはこれでも充分遅いため、トリル時に抜かれて困る場面はない。
むしろ通常時にコータスナットレイの上を確実に取れるメリットの方が大きいと感じる。
準速セキタンザンや少しSに割いたポリゴン2やガオガエンバンギラスに対する展開の選択肢を多く持つためにSを調整。
サマヨールの「じならし」やトゲキッスの「ダイジェット」との組み合わせで状況に応じて先手を取りに行く。


●サブエース
コータスをメインにした場合に障壁となるのが以下のポケモン達。

ランドロス(とつげきチョッキ)
・ドラパルト(ドラゴンタイプ全般)
・ファイヤーG
バンギラス

これらに強い打点を持つ鈍足エースとしてブリザポスを採用。


●選出誘導
DMブリザポスは非常に高い全抜き性能を持つため、対戦相手は鋼タイプの選出を余儀なくされる。コータスは鋼タイプ全般に有利なので、ブリザポスで誘った鋼タイプ絡みに有利に展開して行ける。


●技構成
・つららおとし
メインウェポン。「つららばり」は命中100だが期待出来る威力が低く倒し切れない場合が多いため、命中は不安だが当たれば多くの相手を縛れる「つららおとし」を採用。

・10まんばりき
氷技との相性補完がほぼ完璧なサブウェポン。「ダイアース」で耐久を上げる動きが強力。

インファイト
バンギラスロトム系統への打点。「ダイナックル」の攻撃上昇が強いが、瞬間火力は「インファイト」の方が高いためDMせずに撃つ場合も多い。

つるぎのまい
「ダイウォール」のベースとして採用。トリル中の「まもる」や交代読み、コータスの「ふんか」で両縛りの盤面、イエッサン♀やトゲキッスの「このゆびとまれ」サポート等で狙って行く。特に「いかく」を回してくるサイクルパーティ相手に刺さる。
この技があることにより大幅に全抜き性能を高められ、勝ち筋を太く出来る。また、苦しい展開においても無理やり勝ち筋を生み出す技としても優秀。


●持ち物
ランドロス意識の採用なのでいかく対策のしろいハーブ。
不意の「あまえる」「うそなき」等に対する保険になる他、「ダイホロウ」「ダイアーク」の耐久ダウンやカプ・レヒレの「だくりゅう」命中ダウン、自身の「インファイト」の耐久ダウンを解除出来る点でも強く、非DM時に「インファイト」を選びやすくなる。
味方サマヨールの「じならし」に巻き込んでも素早さダウンを解除出来るという使い方も。



トゲキッスぼうじんゴーグル てんのめぐみ
マジカルシャイン エアスラッシュ げんしのちから このゆびとまれ
控え目 191-**-115-176-135-114
努力値:244-0-0-156-0-108


●調整
・C167フシギバナの珠「ヘドロばくだん」15/16耐え
・DM時C161リザードンの晴れ珠「Dブラストバーン」+1/6定数ダメージ1回を15/16耐え

・「Dげんしのちから」+砂ダメで177-91コータス13/16で1発
・「Dげんしのちから」+砂ダメ+珠ダメで308-105リザードン15/16で1発
・「げんしのちから」で154-105リザードン1発

・S準速バンギラス+1
・S(+1)で最速ガブリアス+2

トリル補佐の「このゆびとまれ」要員としての最低限の仕事をするためHPに振り、トリル後の制圧力を重視して特攻を上げた型。
ダイジェット展開を意識して素早さを多少上げている。


●第二の「このゆびとまれ」要員
イエッサン♀の「ワイドフォース」の通りが悪い悪タイプ入りに対して強い第二の「このゆびとまれ」要員として採用。コータスが不利なドラパルト、ファイヤーGに打点を持てる点も優秀。


●技構成
マジカルシャイン
全体攻撃技のメインウェポン。バナコータスでは穴になるドラゴンへの打点となる点、イエッサン♀の「ワイドフォース」の一貫を切る悪全般に刺さる点が頼りになる。

エアスラッシュ
もう1つのメインウェポン。6割の怯みを狙える点が超強力。DMを切る時は基本この技をベースとした「ダイジェット」で上を取って行く動きが強い。

・げんしのちから
重いリザードンコータスやHロトムに対する初見殺しでの処理ルート。バンギラスのようなあからさまな岩タイプとは違って読まれないので無警戒から刺しやすい。単体の技範囲を見ればここは炎技が妥当だが、コータスをエースとしている以上炎打点よりもコータスの苦手に刺して行ける技の方が優先度が高かった。

このゆびとまれ
採用理由の1つであるトリル展開補佐のサポート技。トリル起動時以外にもエースアタッカーを護衛する役目でどの盤面でも使いやすい。DM時に「ダイウォール」を使える点も優秀。


●持ち物
フシギバナの「ねむりごな」対策が甘いと感じたのでぼうじんゴーグルを採用。
自身のフシギバナにも「ねむりごな」を採用しているが、今回のように実力差が少ない場においては「ねむりごな」は採用価値が高いため、普段よりも採用率が上がるのではないかと予想した。
「Dげんしのちから」による天候書き換えも相まって晴れパーティに対する有効な勝ち筋となれる。
自身の「Dげんしのちから」やブリザポスの「Dつららおとし」による天候ダメージを受けずに延命しやすい点も偉い。


●特性
元はピントレンズ+きょううん型だったが、ピントレンズを持てないと急所率が50%→12.5%と下がりあまり期待出来ないため、通常時に相手を「エアスラッシュ」で60%で止める動きを狙える「てんのめぐみ」を選択。主にポリゴン2やサマヨール等の高耐久サポーターに対して優位に立てるようになる。
また、「げんしのちから」も20%で全能力が上昇するようになるため侮れない。


【選出】

①基本選出
先発:イエッサン♀+サマヨール
後発:コータス+ブリザポス

基本選出だけで多くのパーティに対応出来るように構築を組んでおり、この選出が最もパワーが出る。
本戦では20戦中15戦でこの出し方が出来たので、その対応範囲の広さが伺える。
基本となる動きを以下に示す。

(1)「このゆびとまれ」+「トリックルーム
まずはイエッサン+サマヨールで「トリックルーム」の展開を狙う。
イエッサンのきあいのタスキサマヨールの高耐久により多くの場合は安全に「トリックルーム」を決められる。

(2)ダメージを稼ぐ
イエッサンが生存した場合は「てだすけ」「ワイドフォース」等で攻めて行き、相手をコータスの「ふんか」圏内まで削る。
「ワイドフォース」の通りが悪い場合は「このゆびとまれ」で倒してもらって安全にコータスを出す。
相手が時間稼ぎに徹して敢えて攻撃して来ない場合があるが、それが読める場合はイエッサンを引っ込めてコータスを出しながら「じならし」をする動きで大きなアドバンテージを取れる。リスクはあるが相手が上級者かつ初見なら結構無償で決まる。

(3)「じならし」+「ふんか」
サマヨールコータスの並びを作れたら「じならし」でじゃくてんほけんを発動させながら火力を上げた「ふんか」で攻めて行く。
全体技なので相手を効率良く倒して行ける。
コータスの通りが良い場合はDMを切ってコータスを倒されにくくし、そのまま全抜きを狙っても良い。
「ふんか」で充分な場合はブリザポスにDMを回す。

(4)コータス、ブリザポスで制圧
コータスとブリザポスの攻撃範囲の相性は非常に良く、「トリックルーム」中に2匹が並べば相手を制圧出来る。
両エースのうち通りそうな方をDMすることでそのまま試合を決める。
どちらも耐久が高く、「トリックルーム」が切れても戦える点が優秀。

コータスでドラパルトやガラルファイヤー、とつげきチョッキランドロスのDMを誘ってから裏のブリザポスを通したり、ブリザポスででメタグロステッカグヤのDMを誘ってから裏のコータスを通したりという動きが可能。どう転んでもどちらかを通せるため非常に強い。


②対ガラルファイヤー等悪タイプ絡み
先発:トゲキッスサマヨール
後発:コータスフシギバナ

イエッサン♀の「ワイドフォース」の通りが悪く、「このゆびとまれ」から生存してしまった2ターン目以降に腐ることが想定される場合はトゲキッスを出す。タイプ一致「マジカルシャイン」であれば悪タイプに抜群を取ってダメージを稼げるため不利にはなりにくい。
特にガラルファイヤーは「わるだくみ」もあるので早急に削りたい他、「もえあがるいかり」が「このゆびとまれ」無効で交代もなかなかしにくいためトゲキッスで負担を掛けたい。
場合によっては初手「わるだくみ」読みで「ダイフェアリー」でファイヤーを処理しに行く立ち回りも狙える。


フシギバナ選出
先発:イエッサン♀+サマヨール
後発:コータスフシギバナ

トリックルーム」に失敗した場合の保険を兼ねてラストをフシギバナにした選出。
トリックルーム」中はコータスで暴れ、切れた後にもフシギバナで上からの制圧力を維持出来るため息切れしにくい。


④対「ふういん」
先発:トゲキッスサマヨール
後発:コータスフシギバナ

対トリパを「ふういん」+「トリックルーム」で見ているパーティは初手で「ふういん」役を置いてくる可能性が高いので、その場合はトゲキッスのDMで「ふういん」している隙にアドを取って行く。先に「ふういん」役を排除しておくことで試合中盤以降にスイッチトリル展開も狙えるようになる。
初手で数的有利と素早さ優位を取った後はフシギバナも含めて上から押し切る形を狙う。


⑤対リザードン入り晴れパ
先発:トゲキッス+イエッサン♀
後発:コータスフシギバナ

このゆびとまれ」無視の高威力「ねっぷう」や相手のコータスが邪魔で「トリックルーム」プランが取りにくいため、フシギバナの「ねむりごな」にも対応出来るぼうじんゴーグルトゲキッスをDMエースとして全員を迎え撃つ選出。
「ダイロック」でリザードンコータスを強襲出来るため、初見であればリザバナコータスの並びはこれでほぼ完封出来る。
ランクマッチでも高順位の海外勢のガチ晴れパを完封した。


⑥アシッドビート
先発:フシギバナ+イエッサン♀
後発:コータストゲキッス

フシギバナの通りが良い場合に「このゆびとまれ」要員と並べて攻めて行く選出。
イエッサン、コータストゲキッスのどれに「ダイアシッド」を乗せても強い特殊全体攻撃に繋げられるので、フシギバナだけで全抜き出来ずとも相当なダメージを稼げる。
「キョダイベンタツ」の定数ダメージと全体攻撃で効率的にダメージレースを制する。
「ようりょくそ」フシギバナで上を取るだけでなくコータスで「トリックルーム」にも対応し、「このゆびとまれ」要員2匹をサポートに回すことで更にエースの行動回数を稼げるため柔軟に立ち回れる。

先発をフシギバナコータス、後発イエッサン♀とすることでカプ・レヒレやカプ・コケコ、ゴリランダー入りに対してフィールドを奪って「ねむりごな」を通したり「ねこだまし」を防いだりする動きも有効。


⑦ブリザポス全力サポート
先発:イエッサン♀+ブリザポス
後発:トゲキッスサマヨール

ブリザポスの通りが良い場合に「このゆびとまれ」+「つるぎのまい」ブリザポスで全員倒しに行く選出。
初手で「つるぎのまい」を無償で決めたら後はDMして1匹ずつ倒して行くだけ。「トリックルーム」の成功に依存しない戦い方が出来るのが強み。
相手が「ふういん」して来る可能性があったり、ポリゴン2で「トリックルーム」を返す構えの場合に有効な選出でもある。


⑧対雨滅び
先発:フシギバナ+イエッサン♀
後発:コータストゲキッス

ゴチルゼルニョロトノ入りにはフシギバナを通したい。
イエッサンの「しんぴのまもり」でゴチルゼルニョロトノの「さいみんじゅつ」を対策しつつ、動かれると厄介な方に「ねむりごな」を当てる。
上手く崩せそうなら「ダイアシッド」や「キョダイベンタツ」でフシギバナを通して行く。「ねむりごな」が当たらなかったり起きられてガオガエンの「バークアウト」を入れられてしまった場合は裏のトゲキッスに託す。
ニョロトノさえいなくなればコータストゲキッスの組合せで相手エースのDMキングドラに対してはかなり攻撃回数を稼げるため、先に残数有利を取ることを意識して立ち回る。


【実際の試合ログ】

本戦の中で、特にじゃくてんほけんコータスがうまく機能した試合を紹介。


①TN:カルテットさん(HN:テルさん)
●相手パーティ
ポリゴン2 ランドロス モロバレル ブリザポス レジエレキ ウーラオス

●相手選出
先発:ポリゴン2+ランドロス
後発:モロバレル+ブリザポス

●自分選出
先発:イエッサン♀+サマヨール
後発:コータス+ブリザポス

●0ターン目
ランドロスのいかく
イエッサン♀のサイコメイカ
ポリゴン2のダウンロード 攻撃上昇
サマヨールのおみとおし
ランドロスとつげきチョッキ
ポリゴン2:しんかのきせき

●1ターン目
サマヨール てだすけ
ランドロス いわなだれ
イエッサン♀ ワイドフォース
ポリゴン2 トライアタック→イエッサン♀

(解説)
とつげきチョッキランドロスの大幅にHPを削ることでDMでコータスを止められなくする意図。
また、次ターンのポリゴン2の「じこさいせい」を強要させて「トリックルーム」展開へ繋ぐ。

●2ターン目
ランドロス とんぼがえり→イエッサン♀ モロバレルに交代
イエッサン♀ 倒れる(相手のモロバレル交代を想定してしんぴのまもりを選択)
ポリゴン2 じこさいせい
サマヨール トリックルーム

●3ターン目
モロバレル まもる
サマヨール じならし コータスじゃくてんほけん発動
コータスDM Dふんか→ポリゴン2 倒れる

相手はランドロスを繰り出す

(解説)
モロバレル「まもる」+ポリゴン2の「トリックルーム」返しを読んでポリゴン2を処理しに行き、読み通りに成功。

●4ターン目
コータス Dふんか→モロバレル 倒れる
サマヨール ナイトヘッドランドロス
ランドロス そらをとぶ

相手はブリザポスを繰り出す

●5ターン目
ブリザポスDM ダイウォール
サマヨール てだすけ
コータス Dふんか→ブリザポス 守られ
ランドロス そらをとぶサマヨール

コータスDM終了

●6ターン目
ブリザポス 2連ダイウォール失敗
サマヨール てだすけ
コータス ふんか ランドロス、ブリザポス倒れる

カルテットとの勝負に勝った!


初手「てだすけ」+「ワイドフォース」でとつげきチョッキランドロスのHPを大幅に削ったことで、コータスの攻撃をDMで無理やり耐える動きを制限することが出来た。
トリックルーム」下でサマヨールコータスの並びを作った後、モロバレル「まもる」+ポリゴン2の「トリックルーム」返しを読んだ「Dふんか」が綺麗に決まった所が最大の勝利ポイント。



②TN:Springさん(HN:はる撒きさん)
●相手パーティ
エビワラー オムスター ゴリランダー イエッサン♀ Hロトム ランドロス

●相手選出
先発:ゴリランダー+Hロトム
後発:イエッサン♀+ランドロス

●自分選出
先発:イエッサン♀+サマヨール
後発:コータス+ブリザポス

●0ターン目
ゴリランダーのグラスメイカ
自イエッサン♀のサイコメイカ
サマヨールのおみとおし
ゴリランダー:きせきのタネ
ロトム:ラムの実

●1ターン目
ロトム→イエッサン♀交代 サイコシード発動
自イエッサン♀ このゆびとまれ
ゴリランダー ちょうはつ→イエッサン♀で吸い寄せ
サマヨール トリックルーム

●2ターン目
サマヨール てだすけ
自イエッサン♀ ワイドフォース ゴリランダー残20% 相手イエッサン♀残70%
相イエッサン ワイドフォース
ゴリランダー はたきおとす→イエッサン♀ 倒れる

こちらコータス繰り出す

(解説)
相手のサイコシードイエッサン♀が邪魔なのでなるべく削りたかった。

●3ターン目
相手ゴリランダー→ランドロス交代
サマヨール じならし コータスじゃくてんほけん発動
コータス ふんか 相イエッサン♀倒れる

相手Hロトム繰り出す

●4ターン目
コータス ふんか ランドロス倒れる
サマヨール ナイトヘッド→Hロトム
ロトム DM ダイバーン→サマヨール

相手ゴリランダー繰り出す

●5ターン目
ゴリランダー ねこだましコータス
サマヨール てだすけ
コータスDM Dふんか→Hロトム 倒れる

トリックルーム終了

(解説)
ゴリランダーの「ねこだまし」読みでDM。
トリックルーム」ラストターンだがHPが半分以上残ったHロトムは動いて来る可能性も高いので倒しに行った。

●6ターン目
ゴリランダー グラススライダー→サマヨール 倒れる
コータス Dふんか→ゴリランダー 倒れる

Springとの勝負に勝った!


先発Hロトムがイエッサン♀の「ワイドフォース」直撃を嫌ってサイコシードイエッサン♀に交代して来たお陰で先にこちらのコータスを展開することが出来、Hロトムに「わるだくみ」をする暇を与えなかったのが勝利のカギだった。じゃくてんほけんコンボも想定されておらず、半減ながら無理やりDMロトムを倒し切ることが出来た。


【感想】

●パーティはしっかり機能した
環境予想は概ね当たっており、本戦で想定外の相手に悩まされる場面は少なかった。
20戦やって15戦が基本選出の4匹で、残りの5戦もサマヨールコータス、ブリザポスは固定でコンセプト通り戦えた。
これは環境予想と構築作りが上手く行った証拠だと言える。


●初見殺しはかなり決まった
仕込んでいた初見殺し要素の数々は、初戦では読まれることなく上手く決まる場面が多かった。
特にじゃくてんほけんコータスは環境に刺さっており、何匹ものポケモンを相手の想定外の火力で倒すことが出来た。
相手の想定を上回る構築を組むという目標も達成出来ていた。


●不運による負け筋
パーティの刺さり自体は良かったが、当日の運に見放され確率を上回る数の怯みや急所を被弾してしまい負け数がかさんだ。
特に初手の怯みや急所は「このゆびとまれ」+「トリックルーム」を狙うパーティにおける大きな課題であるため、運が多少悪くてもカバー出来るように構築段階での改善を試みたい。


【改善点】

トゲキッスの型
「ねむりごな」フシギバナ対策でぼうじんゴーグル+「てんのめぐみ」としていたが、20戦やってフシギバナとのマッチングは0回だった。
「ねむりごな」対策が薄くても問題ない環境であれば攻撃性能が高くなるピントレンズ+「きょううん」型の方が強い場面が多いため、検討の余地はあるだろう。
ただし今回私がたまたま当たらなかっただけで「ねむりごな」フシギバナ使用者は一定数いたようなので、一概にどちらが良いとは言い切れない。

攻撃を50%で急所に当てられることで壁パーティや「めいそう」カプ・レヒレ、「かいでんぱ」「バークアウト」「すてゼリフ」等のデバフ全般に強めになる他、DM時の火力期待値も跳ね上がるのがメリット。


サマヨールの枠
本戦では明らかに「トリックルーム」が刺さっているにも関わらず「いわなだれ」怯みで止められて勝てなかった試合もあった。
基本的には耐久が高いサマヨールであれば1回の怯みは許容出来ると考えていたが、ランドロスの隣にレイスポス等の削れたサマヨールを一撃で倒せるポケモンがいた場合は1ターン目に怯んでイエッサン♀を失ってしまうと2ターン目に「このゆびとまれ」が出来ない盤面となり、致命的となる。

怯みに絶対負けないようにするのであれば特性「せいしんりょく」の「トリックルーム」要員も検討の余地がある。
その中でも特に可能性を感じるのはヤレユータン。DM技に撃てない点は惜しいものの、専用技の「さいはい」には唯一無二の強みがある。
ただしイエッサン♀とタイプが完全に被る他、「トリックルーム」下でコータスより先に「じならし」を撃つためには工夫が必要な点は注意。
そのままの差し替えは難しいが、上手くヤレユータンを活かしたパーティに組み直すのも面白いだろう。


【外部リンク】

当記事の内容をベースにGameWithさんの方でも記事を作成頂きました。
私のブログは文字ばかりで見辛いと思いますが、こちらは画像などを用いて非常に見やすく纏めて下さってるので、良ければ読んでみて下さい!
gamewith.jp


【最後に】

今回の構築は初見殺し性能を重視して組んだため、ネタバレにならないようランクマッチや仲間大会では練習をせず、フレンド対戦で調整を重ねました。
練習に付き合って下さった皆さんには本当に感謝しています!

特に予選から引き続き相談に乗ってくれたり何十戦もフレ戦に付き合ってくれたえむさん、アカバさん、大変ありがとうございました。

そして元々あった予定をズラして、日曜日の朝〜夕方というゴールデンタイムをポケモンに使わせてくれた家族にも最大限の感謝。来年こそ頑張ってロンドンに連れて行くぞ…!w



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今回の記事は以上になります。
長文でしたが最後までお読み頂きありがとうございました!
ご意見、ご感想、ご質問等があればコメント欄やTwitter(@yuki_rotom)にお願いします!
ではではノシ