ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

【WCS2022】狙撃ヌケザシオーガ【S29最終8位/R1973】

こんにちは、ユウキです。
S29お疲れ様でした。対戦して下さった皆さん、ありがとうございました!

個別記事にもしましたが、今シーズンは下記のインテレオンを使ってました。

yuki-rotom.hatenablog.com

こちらの記事に思った以上の反響があり、INC March予選抜け構築記事の倍以上のアクセス数を頂きました。ありがとうございます!
正直驚きましたが、RinyaSun対策に興味がある方が本当に多いようですね・・・w

今回幸いにも満足の行く結果が出せたので、単体紹介だけでなく構築解説記事を書きました。
晴れに対する選出や立ち回りについても触れてます。
要望のあったレンタルチームも公開したので、良ければ是非使ってみて下さい!



★目次

【パーティ】


【戦績】

●ランクマッチS29
勝敗:51勝16敗
勝率:76.1%
レート:最高/最終1973
順位:最終8位/209402名

ランクマッチにおける最終順位1桁は自身初だったので非常に嬉しい。


【コンセプト】

基本は原型となる下記構築がベースで、晴れパメタを強化した形。
yuki-rotom.hatenablog.com

①ザシオーガに強いザシオーガ
ヌケニンを最大限に活かす
③流行の晴れパを完全にメタる


【構築経緯】

キングドラを取り巻く環境変化
私が3月に構築記事とレンタルチームを公開して以来、ありがたいことにレンタルを利用してくれる人や参考にしてアレンジしてくれる人が増え、環境に変化がもたらされた。
キングドラの使用率自体もS27→S29で60位→39位と伸びているが、注目すべきは技の使用率がガラリと変わっている点。
物理型のシェアが下記のように激増した。

キングドラの技の使用率変遷

元はほとんどが特殊だったのに、今では採用率が「とびはねる」>「ぼうふう」なので、もはや物理型の方がメジャーということになる。環境の変化とは恐ろしい・・・

▼S29(4月)のキングドラの取り巻き


今までは初見殺しでオーロンゲに対して物理ダイストリームを決めて壁を片方しか貼らせずに処理が出来ていたが、ここまで来るとそうも行かない環境になってしまった。
(物理型ケアでリフレクターやいかくを先行される等の立ち回りは当たり前で、それに対して文句は言えない状況に)

従って、物理グドラとは異なるアプローチで壁パ対策をしたいと考えていた。


②RinyaSunの流行
これまた環境の変化だが、晴れパが以前にも増して流行して来ている。
海外の大会を含めて多くの大型大会で結果を残し、その強さが広まったのが原因だろう。
S27から29にかけての晴れパ主要メンツの使用率の変化を下記にまとめた。

特にグラードンリザードントリトドンの増加(使用率向上)が著しく、グラードン/ザシアン/リザードン/ガオガエン/オーロンゲ/トリトドンの6匹の並び(通称RinyaSun)が増えているのが良く分かる。

ヌケニンはこれらに対して有効ではないため、取り巻きでしっかりと晴れパをメタって行く必要がある。
オーロンゲの型の多様化も進んでおり、原型のリンヤさん版の鉄球トリック型から少し変化して、光の粘土を持った両壁サポート型が増えている印象。
すなわち、晴れパ対策は壁パにも対応出来ることが求められている。


③壁と晴れ対策のインテレオン
上記背景から、壁と晴れに対して同時に役割を持てるポケモンとして白羽の矢が立ったのがインテレオン。
特性「スナイパー」+「きあいだめ」+ピントレンズによる確定急所コンボで壁パに対する圧倒的な貫通力を持ち、更にトリトドンの「よびみず」を無視してリザードンより速い素早さから水打点を振り回せる。
これによりRinyaSun側が壁を軸とした耐久戦術を仕掛けて来る場合も、リザードンで押してくる場合も対応出来る。


こうして壁パ・晴れパ対策を補強して6匹が決まった。
以下に個別に解説を行う。


【個別解説】

カイオーガこだわりスカーフ あめふらし
しおふき こんげんのはどう かみなり れいとうビーム
臆病175-**-111-202-160-156
0-0-4-252-0-252

努力値配分
・スカーフで最速ザシアン、黒バド等を抜くため臆病

●技構成
・しおふき
最強の全体技。この技をいかに上から通すかが、カイオーガを使えるルールにおける共通テーマ。

こんげんのはどう
HPが削れた際の水技として。命中不安なのでなるべく撃たないで済む立ち回りを心掛けた。

・かみなり
カイオーガミラーやカメックスへの打点。「ダイサンダー」が撃てるとモロバレル入りが楽になる。
ヌケニンを採用しているとは言え相手のオーガに一方的に不利を取る型は弱いため、電気技は切れない。

れいとうビーム
草タイプ、ドラゴンタイプへの打点。トリトドンに対して削りが出来たり、グラードントリトドンに一貫する点も偉い。

●持ち物
単体で上を取って行けるこだわりスカーフ



■巨インテレオン@ピントレンズ スナイパー
ねらいうち エアスラッシュ あくのはどう きあいだめ
臆病146-**-85-177-85-189
4-0-0-252-0-252

努力値配分
リザードンを抜くだけなら控え目でも可能だが、化身ボルトロスカミツルギ等を抜けたり、稀に甘えたザシアンの上を取れるメリットが大きいため基本的には最速推奨。

●技構成
・ねらいうち
「よびみず」「このゆびとまれ」を無視する効果があり、ダブルでメジャーなトリトドンの「よびみず」に吸われず水打点を好きな方向に振れるのが利点。
水耐性をトリトドンに大きく依存した晴れパーティ等をカイオーガによる天候上書きとのセットで崩せる。
尚、攻撃を「よびみず」に吸い寄せられないだけで、トリトドンに向かって撃つと普通に無効化された上で特攻が上がるので注意。

ちなみに急所率が高い技であり、素で撃つとピントレンズのお陰で50%で急所に当たる。

キョダイマックス個体で採用することで、「キョダイソゲキ」の効果により「よびみず」を含むあらゆる特性を無視して攻撃を与えられるようになる。
これでインテレオン自身でトリトドンを突破することが可能。
特性貫通は他にもミミッキュの「ばけのかわ」を無視して倒しに行けたり、ヌケニンに対して択を考えずに済んだりと便利な場面が多い。

エアスラッシュ
「ダイジェット」の媒体。自身が相手のザシアンの上を取りに行ける他、味方のカイオーガやザシアン等を加速出来ると非常に強い。フシギバナモロバレル等の草タイプへの打点にもなる。

あくのはどう
自身の決定力増強になるだけでなく、味方カイオーガの「しおふき」「こんげんのはどう」でスイープを狙いやすくなる。
最近増えている黒バドレックスやルナアーラにも4倍弱点を突ける。
「ダイアイス」で天候を書き換えられる「れいとうビーム」とは選択。

・きあいだめ
「きあいだめ」+ピントレンズにより、全ての技を急所に当てられるようになる。
更に特性「スナイパー」により急所時の威力は2.25倍となる。「わるだくみ」以上の火力をたった一手で永続で出せるようになるため、非常に強い積み技となる。
確定急所戦術の強い所はオーロンゲの「ひかりのかべ」やトリトドングラードン等の「ダイアース」、ガオガエンの「すてゼリフ」「バークアウト」等の耐久バフ、火力デバフを全て無視出来る点。晴れパーティ以外にも広く役割を持てるようになる。

●持ち物
急所戦術を補強するためのピントレンズ。
積まずに殴る場合を想定するならば火力を満遍なく上げるいのちのたまもありだが、壁パ対策を任せているためこの持ち物に落ち着く。



ヌケニンきあいのタスキ ふしぎなまもり
ポルターガイスト かげうち サイドチェンジ こらえる
寂しがり1-156-45-**-35-92
0-252-0-0-0-252

努力値配分
・B個体値0+下降補正
・A156「かげうち」でH155-B45メタモン確定

このルールではメタモンの使用率が比較的高く、ヌケニンをコピーされる展開もたまにあるため対策として防御最低値。
相手がスカーフでこちらのタスキが残っていれば一方的に勝てる。

●技構成
ポルターガイスト
威力110のメインウェポン。ゴースト技は一貫しやすく、打点として純粋に非常に強力。この技の習得のお陰でヌケニン自身がかなりの攻撃性能を手に入れたため、ビートダウン展開に組み込みやすくなった。
命中後に相手のアイテムが判明する追加効果により、手に入れた情報アドバンテージを活かして最適な立ち回りを選択出来るのが強かった(とつげきチョッキが判明した方に次ターン集中のリスクがなくなったり、「しおふき」で固定したスカーフカイオーガのHPを削った後に放置する選択肢を取れたり)。
ただしアイテム消費後の相手には攻撃が失敗する仕様には注意。時折この仕様に困る場面もあったが、忘れて撃ってしまう等のプレミがなければ問題ない範囲。

・かげうち
便利な先制技。素早さに関係なく上を取れるため対追風パ、トリパで役に立った。
ビートダウン展開でも非常に強力で、この技で相手を縛ることで味方の行動保証が得られる場面があるので「サイドチェンジ」よりも安定した試合運びが出来る。

・サイドチェンジ
味方と自分の位置を瞬時に入れ替える超凶悪技。大半の技をスカせるヌケニンがこの技を使うことで上手く行けば絶大なアドバンテージを得られる。
相手の攻撃から味方を守るために撃つ場合、自身に飛んで来る飛行技や炎技を味方に受けてもらって自身の延命を狙う場合、そしてその両方を兼ねる場合が存在するため、用途は多岐に渡る。
ヌケニンの「サイドチェンジ」の真に強い所は一度見せるだけで相手に「安定択」が存在しなくなること。
読み合いの域を超えたじゃんけんになりがちで嫌われることも多いが、「サイドチェンジ」を使うか使わないかの単純な二択だけではなくこちらの選択肢は非常に多いため、50%より有利な勝負が仕掛けられるのが強み。

ヌケニンが場に出ている状況だけで考えても
(1)ヌケニンを退いて裏で有効打を受ける
(2)「こらえる」でダイマターンを枯らして最小限の被害で食い止める
(3)タスキを盾にして「ポルターガイスト」+「かげうち」で対面処理を狙う
等、「サイドチェンジ」を選ばずに展開するパターンも多々存在するため相手側からしてみれば相当厄介だろう。

ヌケニンが場に出ていない場面ではヌケニン交代もケアしなければならないため、試合序盤~ヌケニンが倒れる瞬間までの全てのターンで相手の取れる選択肢の幅を狭めつつ試合の主導権を握り続けられる。
また相手が勝手に「サイドチェンジ」読みで自爆する可能性すらあり、トータルで見てもこちらに分の良い勝負に持ち込める。

・こらえる
ヌケニンを延命したい場合に使う技。「まもる」との大きな差は

(1)「ダイジェット」や「ダイバーン」等のダイマ技に対して「まもる」だと貫通ダメージで倒れるorタスキが潰れてしまうが、「こらえる」だと無償で済む(タスキも残る)
(2)悪ウーラオスの「あんこくきょうだ」に対して延命出来る

という点。特にダイマックス技を実質無力化出来る点が強力で、ダイマックス技が飛び交う中でも3ターン生存出来る確率がグンと上がる。

一方で「まもる」で防げる補助技を食らってしまう点には注意が必要。「ちょうはつ」や「あくび」はまだしも「おにび」や「やどりぎのタネ」は当たると即死するため、これらを持つ相手の前では慎重に行動することが求められる。

●持ち物
あらゆる弱点技持ちの前で1回は行動保証が得られるきあいのタスキ
天候ダメージで倒されるパターンも多いためそれらを無力化出来るぼうじんゴーグルとは選択だが、基本的にはタスキの方が発動機会が多い。
実際に発動するかどうかは別として、安心して動かせる=強気なプレイングが可能になる点も非常に大きい。ヌケニンへの打点を持っているのか微妙な相手(レジエレキやゴリランダー等)の前でもタスキが残っていれば堂々と動けるのは安心感がある。黒バドレックスにもタイマンで勝てるようになるのは嬉しい。



■ザシアン@くちたけん ふとうのけん
きょじゅうざん じゃれつく せいなるつるぎ まもる
陽気189-216-137-**-136-201
172-204-12-0-4-116

・「せいなるつるぎ」で145-152(84-4)カミツルギ確定

・A244(+1)「きょじゅうざん」耐え
・A222(+1)「きょじゅうざん」+「でんこうせっか」耐え
・A222「きょじゅうざん」+A222(-1)「きょじゅうざん」耐え
・A161(-1)ガマゲロゲの珠「Dじだんだ」耐え
・A222グラードンのW「だんがいのつるぎ」14/16耐え

・C222パルキアの「Dだいちのちから」15/16耐え
・C222カイオーガの雨W「しおふき」耐え
・C217黒バドレックスのW「アストラルビット」2発97.3%耐え
・C244Wキュレムの珠「だいちのちから」15/16耐え
・C152レジエレキの珠「D10まんボルト」15/16耐え

・S意地準速ザシアン抜き
・S(+1)で最速雨キングドラ抜き

以前はボルトロスとセットにしていたので「ダイナックル」+「きょじゅうざん」を初手で狙えるように素早さを敢えて下げていたが、その調整の最たる理由のギガスドガスと全然当たらず、むしろ相手のダイマボルトロスの上を取れずに不利になる試合の方が多かったため配分を変更した。
耐久ラインは前回使ったものが気に入っていたのでそれをベースにした。ザシアンは一発で倒されずになるべく場に残ることが大事。
素早さを思い切って陽気にしたのはミラー意識。当初はヌケニンがいるのでザシアンミラーは捨てていいや、という考え方だったが、実際は何度もザシアン同士の素早さ関係で不利を取っているせいで仕掛けたくない「サイドチェンジ」に頼る羽目になる場面があった。
ヌケニンザシアンvsガエンザシアンのように相手のザシアンの隣がヌケニンに打点がある場合、そのポケモンを処理しに行く必要があるが、そこで相手のザシアンにこちらのザシアンが縛られていると「サイドチェンジ」を成功させるしかなくなり読まれると負けとなる。こちらが抜いていればそういう場面を減らせるため、環境に多い(58%程)意地っ張りザシアンの上を取れる陽気とした。
勿論陽気最速も一定数いるが、火力を削り過ぎても弱いため今回は素早さはある程度で妥協した。

●技構成
・きょじゅうざん
ダイマックスに対して威力200となる壊れ技。インチキ過ぎる性能のお陰で最悪こちらがダイマックスを上手く使えなくても勝てる。

・じゃれつく
カイオーガと組む上で重くなるパルキアゼクロムを始めとするドラゴン勢に対する貴重な有効打。命中不安なのでなるべく撃たないよう心掛ける。

せいなるつるぎ
カイオーガの苦手なディアルガカミツルギナットレイへの打点。仮想敵の「ダイスチル」を考えると「インファイト」よりも防御無視の「せいなるつるぎ」の方が優先度が高い。
格闘技がないとポリゴン2に「ふしぎなまもり」をトレースされた瞬間負けになるのでこの構築に格闘技は必須。

・まもる
ザシアンを大事にする立ち回りが重要なため採用。トリパや追風に対しても時間を稼げるよう「みがわり」より「まもる」。



■イエッサン♀@サイコシード サイコメイカ
このゆびとまれ てだすけ ワイドフォース まもる
のんき177-**-128-115-126-81
252-0-252-0-4-0

努力値配分
・A222(+1)ザシアンの「きょじゅうざん」耐え
・S最遅

ザシアンにワンパンされないよう防御特化。
ゴリランダー入りにも初手で出せるように最遅。
基本的に攻撃技は押さず、それ以外の技は全て優先度が+1以上なので素早さの値は遅くても気にならない。
対晴れパでは後から交代出来た方が雨の維持を狙いやすく、最遅のメリットがある。
対トリパでも最遅のお陰で先制して相手を殴れて得する場面に遭遇する可能性がある。

●技構成
このゆびとまれ
味方のエースの行動回数を確保する最高のサポート技。特にカイオーガの「しおふき」やランドロスの「つるぎのまい」との相性が抜群。素早さマウントを取られる可能性がある追風パやトリパに対しても有効で、味方の行動保証に大きく貢献した。
また、サイコフィールド下でも浮いているランドロスは相手のオーロンゲの「トリック」等を被弾してしまうため、特性に加えてこの技があることで完璧にエースを守る役割を遂行出来る。

・てだすけ
エースの攻撃を強化するサポート技。カイオーガのスカーフ「しおふき」に重ねて縛り範囲を拡大したり、ザシアンの「きょじゅうざん」や味方のダイマックス技に重ねることで絶大なアドバンテージを得られる。

・ワイドフォース
以前採用していた「エナジーボール」はピンポイント過ぎる上にレンタルが有名になったせいで初見で刺さる場面も減ったので、無難にエスパー技を採用。
トリトドンを無理してこいつで削らずともインテレオンである程度見られるようになったのも大きい。

・まもる
イエッサンを大事にしたい場面で撃つ技。対トリパでの時間稼ぎにも有用。

●持ち物
特防を強化してサポート技を押せる回数を増やすサイコシード。
これにより特に対ディアルガ、Wキュレムが劇的に楽になったので採用して正解だった。



■霊獣ランドロス@しろいハーブ いかく
じしん そらをとぶ いわなだれ つるぎのまい
陽気165-197-110-**-100-157
4-252-0-0-0-252

努力値配分
・S(+1)で最速ザシアン、黒バド等を抜くため陽気
・S最速90族抜き

伝説戦において最速90族を抜けるというメリットは大きいため最速。
晴れパを崩す際に攻撃力も重要と考えてAS振り切り。
耐久がもっと欲しい場面もなくはないが、イエッサンのサポートと「いかく」でどうにかしていた。

●技構成
・じしん
メインウェポン。特に対晴れパではザシアン、ガオガエン、レジエレキの弱点を突ける上に通りが良いのが偉い。
素では若干撃ちづらいが、ヌケニンは巻き込んでも問題ない。
「ダイアース」で特殊耐久を上げるのがシンプルに強力。ディアルガに対しても有効なため、取り巻きによってはこのポケモンを通しに行く。

そらをとぶ
メインウェポン。「ダイジェット」をカイオーガやザシアンに乗せる動きが強力。
攻撃範囲としても地面半減の草タイプに抜群を取れるため相性が良い。
素で撃った際に1ターン無敵になれるのも便利で、ヌケニンの処理を狙った「ダイアイス」や「キョダイベンタツ」をスカせる。

いわなだれ
地面無効の飛行タイプに抜群を取れるサブウェポン。イベルタルやホウオウ等に撃つ。
「ダイロック」で砂嵐状態になると味方ヌケニンが天候ダメージで倒れるため、同時選出した際は立ち回りに注意が必要。
相手にヌケニンがいた場合は「サイドチェンジ」に屈さずに相手を削れるこの技が有効となる。
積極的には狙わないが、ガチトリパに対して「このゆびとまれ」や「いかりのこな」持ちがいても怯み狙いが出来る側面もある。

つるぎのまい
決定力を向上させるために採用。基本的にイエッサンの「このゆびとまれ」サポートを受けて積む。
特にオーロンゲの壁や「いかく」を回してくる相手に刺さる。
晴れパと戦う際はトリトドンと殴り合うことも想定しているため、ゴリ押せるように火力を上げる手段は持っておきたい。

●持ち物
ガオガエンランドロスの「いかく」で腐らないようにしろいハーブ。
これにより一般的な晴れパに対して初手出しから裏目なくペースを握って行ける。
INC Mar.でザシアン/グラードン/リザードン/ガオガエン/トリトドン/オーロンゲを使っていたアルカナさんのブログに「キツいポケモン:しろいハーブランドロス」と書いてあり、晴れパ対策の選択としては限りなく正解に近いことを確認出来て安心した。
また、当初の狙い以外にも「いやなおと」「こわいかお」「がんせきふうじ」「こごえるかぜ」「ダイアタック」「ダイアーク」等の能力ダウンで発動する場面があり、何かと役立ってくれた。


【選出・立ち回り】

①vs RinyaSun
先発:インテレオン+イエッサン♀
後発:カイオーガ+ザシアン

今回の肝となる選出。
初手インテレオン+イエッサンの対応範囲は非常に広く、RinyaSunがどういう出し方をして来ても対応出来るように組んだつもりである。


●初手オーロンゲ+αの場合
壁+隣の攻撃に対しては「このゆびとまれ」+「きあいだめ」でOK。
オーロンゲの隣に誰がいても基本的にはイエッサンが1発耐えるので、次ターンも2匹で行動が出来る。
オーロンゲ+ザシアンの場合は2手目は「このゆびとまれ」+「ダイジェット」で2回目の「きょじゅうざん」を吸いながらオーロンゲを倒しに行くと良い。
最悪耐えられてインテレオンに「ソウルクラッシュ」が入っても、確定急所なので問題ないのが非常に心強い。
そのままインテレオンとスカーフオーガ、ザシアンで上から制圧を狙って行く。
DMトリトドンすら雨「キョダイソゲキ」急所で一撃なので、相手は誰も受からない。

初手オーロンゲの隣がガオガエントリトドン等の圧力の低いキャラだと更に楽になる。


●初手グラードンリザードンの場合
初手から前のめりな選出をされた場合は「きあいだめ」を積む暇はない。
特に「だんがいのつるぎ」は素で食らうと乱数によっては倒れてしまう(37.5%で倒れる)ことに注意。
そのためグラードンの前では悠長にしていられないが、雨「キョダイソゲキ」でDMリザードンやDMグラードンを縛ることが出来るため、積まずにダイマックスから残数有利を取りに行く形で問題ない。
イエッサンをカイオーガに下げつつ「キョダイソゲキ」を撃つことで相手を1匹持って行ける。トリトドンが交代で出てきてもワンパンなので、どちらの方向に水技を撃っても裏目がないのが強み。
チョッキグラードンにDMを切られた場合のみワンパン不可能だが、先に雨「キョダイソゲキ」を当てれば70~83%削れるため取り巻きですぐ倒せる。

残数有利を取りつつ天候を雨で固定すればかなり有利になる。
尚、インテレオンは「きあいだめ」が積めずとも50%急所「ねらいうち」を振り回せるのが非常に強い。雨ならば「ねらいうち」急所でHP振りザシアンもワンパンなので、DM終了後も高い圧力を掛けられる。


●初手ガオガエン+ザシアンの場合
このゆびとまれ」+「きあいだめ」スタートで裏目なし。

ランドロスの場合はガオガエンの決死の「ねこだまし」で「つるぎのまい」を止められる択が存在するのが面倒だったが、インテレオンはサイコフィールドの恩恵をしっかり受けられるのが強い。
ガオガエン絡みに対しては他にもシュカの実や「しっとのほのお」、2回目の「いかく」や「すてゼリフ」等、ランドで崩す上で嫌な要素が多々あるため立ち回りに気を遣わないと勝てないが、インテレオンはガオガエンをほぼ無視出来るのが非常に強い。

仮にガオガエンから「バークアウト」が飛んできたり、「きょじゅうざん」急所や意地っ張りザシアンの「きょじゅうざん」高乱数でイエッサンがワンパンされて「すてゼリフ」を入れられたとしても、「きあいだめ」を積んだインテレオンには関係ない。

また、天候合戦になる場合はイエッサンの最遅が活きて来る。
ガオガエン>イエッサンの行動順だった場合(特性発動順を初手できちんと確認しておく)はこちらの方が後から交代を行える点で天候を取りやすくなる。
ガオガエングラードン交代+ザシアン動かしのような動きに対して、イエッサン→カイオーガ交代+雨「キョダイソゲキ」で咎めて行ける。



②vs晴れ(トリトドンなし)
先発:ランドロス+イエッサン♀
後発:カイオーガ+ザシアン

トリトドン不在の晴れパーティは、インテレオンで無理しなくてもランドロスカイオーガで充分荒らして行ける。
基本は「このゆびとまれ」+「つるぎのまい」から崩して行く。
ガオガエンが来てもしろいハーブで火力を維持出来るため、ランドロスダイマックスで数的有利を取りに行きやすい。先に数的有利を取って天候を雨に固定出来ると楽。



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今回の記事は以上です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
ご意見、ご感想、ご質問等があればコメント欄やTwitter(@yuki_rotom)にお願いします!
ではではノシ