アローラ!ユウキです。
6/9に行われたライブ大会「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2018」に参加された皆さん、お疲れ様でした!
今回は2018年5/11〜13にWi-Fiにて行われたPJCS予選大会にて好成績を残し、自身初の全国大会への切符を手にしたパーティの解説記事を書きましたのでご覧下さい。
種族名 | 性格 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
メガゲンガー | 臆病 | シャドーボール | ヘドロばくだん | ほろびのうた | まもる | ゲンガナイト | のろわれボディ→かげふみ |
ガオガエン | 生意気 | ねこだまし | フレアドライブ | とんぼがえり | まもる | フィラのみ | いかく |
ジャラランガ | 控え目 | スケイルノイズ | りゅうのはどう | かえんほうしゃ | まもる | ジャラランガZ | ぼうおん |
カプ・ブルル | 陽気 | ウッドハンマー | ウッドホーン | いわなだれ | ばかぢから | こだわりスカーフ | グラスメイカー |
モロバレル | 生意気 | キノコのほうし | ヘドロばくだん | いかりのこな | まもる | イアのみ | さいせいりょく |
マリルリ | 意地っ張り | アクアジェット | じゃれつく | はらだいこ | まもる | オボンのみ | ちからもち |
【実績】
PJCS2018予選 マスターカテゴリ 29勝12敗の勝率70.7% 最終/最高レート1739で国内24位
ライブ大会PJCS(全国大会)への出場権獲得
【QRレンタルパーティ】
https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/usum/BT-CFDE-45B7
【English Text】
Gengar-Mega @ Gengarite
Ability: Shadow Tag
Level: 50
EVs: 220 HP / 36 Def / 252 Spe
Timid Nature
IVs: 0 Atk
- Shadow Ball
- Sludge Bomb
- Perish Song
- Protect
Incineroar @ Aguav Berry
Ability: Intimidate
Level: 50
EVs: 252 HP / 100 Def / 156 SpD
Sassy Nature
IVs: 0 Spe
- Fake Out
- Flare Blitz
- U-turn
- Protect
Kommo-o @ Kommonium Z
Ability: Soundproof
Level: 50
EVs: 4 HP / 252 SpA / 252 Spe
Modest Nature
IVs: 0 Atk
- Dragon Pulse
- Clanging Scales
- Flamethrower
- Protect
Tapu Bulu @ Choice Scarf
Ability: Grassy Surge
Level: 50
EVs: 4 HP / 252 Atk / 252 Spe
Jolly Nature
- Wood Hammer
- Horn Leech
- Rock Slide
- Superpower
Amoonguss @ Iapapa Berry
Ability: Regenerator
Level: 50
EVs: 252 HP / 180 Def / 76 SpD
Sassy Nature
IVs: 0 Atk / 0 Spe
- Spore
- Sludge Bomb
- Rage Powder
- Protect
Azumarill @ Sitrus Berry
Ability: Huge Power
Level: 50
EVs: 228 HP / 252 Atk / 28 Spe
Adamant Nature
- Aqua Jet
- Play Rough
- Belly Drum
- Protect
【背景】
■参考リンク(前回までの使用構築)
エルゲンジャララVer.1 Wコットン -ユウキのめざめるパワー(氷)
エルゲンジャララVer.2 イカスイッチ -ユウキのめざめるパワー(氷)
エルゲンジャララVer.3 襷ゲン+暗示メガグロス 〜INC January使用パーティ〜-ユウキのめざめるパワー(氷)
エルゲンジャララVer.4 W影踏み 〜WCSレート シーズン8使用パーティ〜 -ユウキのめざめるパワー(氷)
ゲンジャラブルルガエン withメガヤンマ 〜INC March使用パーティ〜-ユウキのめざめるパワー(氷)
WCS2018ルールにおいて上記の通り初期からメガゲンガー+ジャラランガの組合せを煮詰めて来たので、今回もジャラランガ軸をメインで使用パーティを考えていた。基本的には前回の構築を軸に変更を加えていったため下記の構築背景を読むにあたり、可能なら目を通して頂けると理解しやすいと思う。
■ゲンガーの「ほろびのうた」
前回のINC Marchの構築記事を眺めている中で、目に留まったのが「ほろびのうた」メガゲンガーを軸にしたゲンガエンジャラブル(通称BIG-K ※1)の形だった。私自身はINC March時点では「こごえるかぜ」メガゲンガーを使っていたが、「ほろびのうた」はラッキーやイーブイ等のコンボパへの対策となるだけでなく、運要素や相手の立ち回りの読み等の不確定要素を極力排除した形で勝ち筋を確保出来る点が非常に魅力的だった。実力の異なる不特定多数を相手に取るWi-Fi予選を勝ち抜くためには勝てる試合をなるべく取りこぼさない工夫が必要で、そういった要請を満たしてくれる「ほろびのうた」メガゲンガーの採用を決めた。
※1
カプ・ブルル(tapu Bulu)
ガオガエン(Incineroar)
ゲンガー(Gengar)
ジャラランガ(Kommo-o)
の4匹の組合せを英名頭文字から取った略称。
■ガオガエンの型変更
今までの形にただ「ほろびのうた」をピン差ししただけでは能動的に狙う勝ち筋としてカウントするのが難しいため、滅びルートでもきちんと勝てるようにガオガエンの型は『とつげきチョッキ』持ちのフルアタから『フィラのみ』持ちの「まもる」+「とんぼがえり」の型にした。
「とんぼがえり」ガオガエンはメガゲンの〔かげふみ〕維持のためにこれ以上なく便利なサポーターであり、また後攻「とんぼがえり」による盤面操作で味方のジャラランガやブルルの無償降臨、有利対面作成に良く貢献してくれた。
■残り2枠の検討
基本選出の4体がかなり完成された並びであるため、残り2枠ではここで苦手となる系統の構築への回答を用意することになる。
まず真っ先に必要だと感じるのがパーティの中核を成すメガゲンガーの耐久に不安が残るため、メガゲンの行動回数を増やせるようなサポーターの存在だ。物理方面はガオガエンの〔いかく〕で誤魔化しがある程度可能だが、特殊技で上から縛ってくるポケモンが苦手となる。
そこで「このゆびとまれ」や「いかりのこな」でメガゲンガーへ飛んでくる攻撃技を吸い寄せるサポーターの採用を検討した。構築記事を漁る中で多かったのはピッピだったので、試しにピッピを採用した形を回してみた。特性〔フレンドガード〕による味方の耐久補佐は優秀であったが、徐々に環境に増えてきたキリキザン、ミミッキュ入りとのマッチングで特に窮屈さを感じたので、INC Marchから引き続きミミッキュ入りに対してより強くなれるモロバレル入りも同時検討していた。
ピッピもモロバレルも「このゆびとまれ」及び「いかりのこな」でエースとなるジャラランガの補佐、滅び展開に入る際のメガゲンガーの生存補佐という意味では同じ役割を持つが、どちらを採用するかによって得意な範囲・苦手な範囲が変わってくるため検討には時間を要した。
今回は環境にバシャキザン+ミミッキュ等のBIG-Kに有利なパーティが増えるのを予想し、モロバレルの採用を決定した。モロバレルはミミッキュ攻撃をかなりの回数吸いながら生存出来るため、従来の形では辛いミミッキュ入りに対しての勝率をある程度確保出来るようになる。またピッピと比較して、味方を守るだけでなくトリル下で先制「キノコのほうし」を使える点から、対トリパ性能も上がる。攻撃性能もそこそこあり、自身でフェアリーの処理も担えるためピッピより能動的に勝ち筋に組み込めるという点も良い。能力上昇後のジャラランガとの相性は言わずもがなで、苦手なフェアリーに強いコマでありながら「いかりのこな」でサポートもこなす。
モロバレルが決まった上で、最後の枠は同系統の構築とのミラーマッチを考慮するとフェアリータイプが望ましいと考えていた。モロバレルと役割は被るが相手によって使い分けをする目的でモロバレル・ピッピを両方パーティに入れる案も検討していたが、ピッピとモロバレルを同時選出した場合のパーティパワーがかなり不足し(不慮の事故でエースが守り切れずに倒れると火力の無いポケモンだけが残ってほぼ負けになる)、あまり積極的にやりたい選出ではなかったため、没とした。
そこで、モロバレルとの縦横の相性も良く、ジャラランガにも滅法強いマリルリを採用することにした。モロバレルとのセットで「はらだいこ」を積むことでエースとしての活躍が出来る上、すばやさに関係なく高威力の先制技を使いながら相手に圧力をかけて行けるため、トリパや「おいかぜ」パ、砂パ等への耐性もパーティ単位で十分確保された。
では、以下に個別解説を行う。
【個別解説】
■ゲンガー@ゲンガナイト 〔のろわれボディ〕→〔かげふみ〕
臆病 163-**-105-190-115-200
シャドーボール ヘドロばくだん ほろびのうた まもる
○技構成
・シャドーボール/ヘドロばくだん/まもる
前回から変更なし。メガゲンガーの役割上全て切れない重要な技。
・ほろびのうた
今回新たに採用。「こごえるかぜ」でのすばやさサポートを失った代わりに、あらゆるポケモンに対して処理ルートを増やすことが可能になった。特にラッキーやイーブイ系統と当たった際の安心感が素晴らしく、JCSでもラッキー入りをボーナスゲームと思えた(相手は「ほろびのうた」をメタった〔ぼうおん〕マネネ入りだったが、モロバレルを駆使して「スキルスワップ」をさせないまま処理してからラッキーを詰めることが出来た)。
火力で押し切るのが難しいor時間がかかる耐久系のポケモン(ポリゴン2、カビゴン、クレセリア等)の処理や、「りゅうのまい」「めいそう」「ちょうのまい」等の積み技を使う相手の安定した処理にも使えるため用途が幅広く、想定していた以上に使用回数が多かった。
また「おいかぜ」パーティや「トリックルーム」パーティに対しても相手がすばやさ操作技を撃つタイミングで「ほろびのうた」を合わせることで、相手から攻撃をもらう回数は最低限にしつつターンを凌ぎ、果ては処理まで狙えることから、こちらのパーティにすばやさ操作技がないことのデメリットをある程度カバーしてくれた。
また、運要素を排除した「詰め」を狙える点が非常に優秀で、7〜8割勝ったと思った試合でも「だくりゅう」で命中を下げられた後に攻撃を外したら負けるかもしれない場面があったり、2連「まもる」を成功されると逆転される場合があったりするが、それらの運負けを防いで「ほぼ勝ち」を「勝ち確定」まで持って行けるのは大きな意味を持つ。
○努力値配分
・A197メガメタグロスの「じだんだ」93.8%耐え
・A183ガオガエンの「はたきおとす」+1/16定数ダメージ確定耐え
・C161カプ・レヒレの「だくりゅうZ」93.8%耐え
・S最速
初手からの「ほろびのうた」展開をより強固なものとするために、有利と思われる相手に動かれても攻撃を耐えるよう耐久寄りに配分。火力に全振りしても耐久に振ったメガメタグロスやカプ・レヒレはワンパン出来ないため、無振り。無振りでも一応カプ・コケコやテテフへの火力はほぼ足りている。
すばやさはコケコや同族との同速勝負に負けていると不利となるため最速。特に「ほろびのうた」後に「ボルトチェンジ」で逃げようとしてくるコケコに確実に上を取られているより、50%でその立ち回りを許さずに処理出来る方が後ろのジャラランガを立てる上で有利を取りやすいと判断。
■ガオガエン@フィラのみ
生意気 202-135-123-**-143-58
ねこだまし フレアドライブ とんぼがえり まもる
○技構成
・ねこだまし/フレアドライブ
前回から変更なし。炎タイプとして最低限の役割遂行のため炎技も切れない。
・とんぼがえり
主に「ほろびのうた」展開を意識した採用。
T1:ガオガエン「ねこだまし」+ゲンガー「ほろびのうた」 滅びカウント3
T2:両「まもる」 滅びカウント2
T3:ゲンガーを控えに交代+ガオガエン後攻「とんぼがえり」→ゲンガーを再度無償降臨 滅びカウント1
T4:両「まもる」 滅びカウント0
の流れで味方2匹は滅びをリセットしつつ〔かげふみ〕を維持して相手だけ滅ぼすことが出来る。
他にもジャラランガやポリゴンZが起点に出来るポケモンを〔かげふみ〕でキャッチしたまま安全に味方を無償降臨させたりと使い勝手が良い。
・まもる
滅びのターン稼ぎのために採用。
○持ち物
度重なるサポート要請を満たすため繰り出し回数、行動回数を稼ぐための『フィラのみ』。
○努力値配分
・A216メガメタグロスの〔かたいツメ〕「アームハンマー」93.8%耐え
・C161カプ・コケコのエレキフィールド「10まんボルトZ」確定耐え
・S最遅(後攻「とんぼがえり」狙い、トリパ対策、「ほろびのうた」で同時に倒れる場合の判定勝ち狙い)
全ての努力値を耐久に配分。クッションとしての繰り出し回数を増やすことで展開を握りやすくなると考えた。
■ジャラランガ@ジャラランガZ
控え目 151-**-145-167-125-137
スケイルノイズ かえんほうしゃ りゅうのはどう まもる
○技構成
・スケイルノイズ/かえんほうしゃ/まもる
前回から変更なし。
・りゅうのはどう
最近増えてきた〔ぼうおん〕ジャラランガミラーを意識して採用。また、ダブル補正のかかった「スケイルノイズ」より単体に対しては高威力で撃てる点から特定の相手を処理しにかかる際やフェアリータイプの隣にいるポケモンに撃つ際に使えたり、ぼうぎょダウンが勝敗に響きそうな場合にそれを避けつつドラゴン打点を持てる点で便利だった。
格闘技を抜く弊害は主にカビゴン、ポリゴン2、ラッキー等の高耐久だがいずれもメガゲンガーの「ほろびのうた」で対処可能。バンギラスやヒードランに打点が足りなくなるというデメリットもあるが、向こうからも大した打点がないのであまり問題はない。どうしてもこれらを迅速に処理したい場合はマリルリを軸に選出すれば良いため、マリルリの採用もこの技構成を決める後押しとなった。
○努力値配分
物理技を使わないので控え目とくこう・すばやさ全振り。ミラーをより強く意識するのであれば臆病にするべきだが、相手のジャラランガも「りゅうのはどう」を持っていない限りはこの技構成だけで一方的に有利なので今回は火力を重視した。「りゅうのはどう」採用率が高くなる環境であれば臆病の方が好ましい。
■カプ・ブルル
陽気 146-182-135-**-115-139
ウッドハンマー ウッドホーン いわなだれ ばかぢから
前回から変更なし。
■モロバレル@イアのみ 〔さいせいりょく〕
生意気 221-**-113-105-121-31
キノコのほうし ヘドロばくだん いかりのこな まもる
○技構成
・キノコのほうし/いかりのこな
前回から変更なし。モロバレルとしての仕事を考えると抜く理由はない。
・ヘドロばくだん
メインウェポンとして対フェアリーを意識して採用。特にマリルリの苦手な相手のカプ・ブルルを処理したり、ジャラランガの苦手なカプへの処理速度を意識。また草技に関してはパーティにカプ・ブルルがいるため、草打点が欲しい場面ではそちらを出せば良いためなくても気にならなかった。
・まもる
この技を持たせることでモロバレル自身を長生きさせることが可能になった。不利な盤面を「まもる」+交代で有利盤面に変えられそうな場合にあると便利なので、前回のINC Marchの際から採用したいと思っていた。特にガオガエンとの相性が良く、〔いかく〕と〔さいせいりょく〕と「ねこまだし」「とんぼがえり」を駆使してサイクルを回す立ち回りが可能になった。
○持ち物
重くなる炎タイプの前でも動かせる『オッカのみ』も選択肢に挙がったが、発動機会の多さやガオガエン等をうまく使うことで発動を狙いやすいことから回復量の多い『イアのみ』とした。
○努力値配分
・A233(-1)メガバシャーモの「フレアドライブ」93.8%耐え
・「うそなき」+C222メガゲンガーの「ヘドロばくだん」確定耐え
・S最遅
■マリルリ@オボンのみ 〔ちからもち〕
意地っ張り 204-112-100-**-100-74
アクアジェット じゃれつく はらだいこ まもる
○採用理由
モロバレルと攻撃的な並びを形成出来る点、相手のジャラランガに一方的に強い点、モロバレルだけでは対処出来ないバクーダ入り等のトリパへの耐性を上げられる点から採用。
すばやさ操作の補助技を持たない本パーティでは貴重な先制技持ちとなり、「おいかぜ」パーティや雨、砂パーティ等に抗う手段の1つにもなる。
○技構成
・アクアジェット
メインとなる先制技。
・じゃれつく
「はらだいこ」を使えなかった場合にも火力を出せるメインウェポンとして。重めなメガボーマンダへの打点にも。
・はらだいこ
主にモロバレルやガオガエンのサポートを受けて狙って行く。成功後の制圧力が非常に高く、大きな勝ち筋の1つとなる。
・まもる
「はらだいこ」後は特に狙われやすいため。不利盤面となっても盤面に維持させたい場合や速い「ねこだまし」持ちとの初手対面時に重宝する。
○持ち物
「はらだいこ」使用後スムーズに回復出来る『オボンのみ』。
○努力値配分
・HP4n(『オボンのみ』発動条件の満たしやすさ、回復量効率意識)
・A全振り
・余りS
【選出】
●基本選出(ジャラランガ軸)
先発:ガオガエン+ゲンガー
後発:ジャラランガ+カプ・ブルル
本パーティの基本選出。有利盤面にジャラランガを立ててビートダウンして行く。ガオガエンの「とんぼがえり」による対面操作が活きる。ジャラランガの苦手なフェアリーはメガゲンかブルルで処理を狙う。
あらゆるスタンダードパーティに対しては基本選出で戦えるようになっている。場合によっては初手ジャラランガ+ゲンガーでも良い。
●滅び選出
先発:ガオガエン+ゲンガー
後発:モロバレル+ジャラランガ(カプ・ブルル)
基本選出同様の先発から滅び展開も視野に入る。より滅び展開時のクッション性を意識するのであれば、後発にモロバレルを仕込むとサイクルを回しやすく、2回目の「ほろびのうた」まで手持ちの駒を生存させやすい。
●裏選出(マリルリ軸)
先発:モロバレル+マリルリ
後発:ジャラランガ+ガオガエン
マリルリの通りが良い場合の選出。ジャラランガより瞬間火力に秀でるため、クレセリア入りやメガライボルト入りのコントロール系パーティに刺さる。マリルリを全力で補佐するパターン、適当に荒らしてからジャラランガを立てるパターンどちらも強力。
●対トリパ
先発:ガオガエン+ゲンガー
後発:モロバレル+マリルリ
あからさまなトリパに対しては初手「トリックルーム」を読んで「ほろびのうた」を使う。適当にターンを稼いで相手の攻めのテンポを遅らせつつモロバレルによるクッションでメガゲンガーを生存させ、2回目の「ほろびのうた」も狙っていく。場合によってはメガゲンを残すよりトリル下のモロバレルで相手を眠らせる動きや、マリルリを立てて先制技で殴りに行く戦法にシフトする。
●対雨
先発:ガオガエン+ゲンガー
後発:ジャラランガ+カプ・ブルル
ルンパッパに対して「ねこだまし」+「ヘドロばくだん」の集中をちらつかせて相手の攻めのテンポをずらす。相手に「まもる」を使わせたりこちらも「まもる」を使って雨ターンを稼いでからジャラランガ、ブルルを立てるイメージ。ルンパ入りでなければモロバレルやマリルリが刺さっている場合もあるので臨機応変に。
●対砂
先発:ガオガエン+マリルリ
後発:モロバレル+ジャラランガ
バンギラス+ドリュウズや昼ルガルガンに対してはマリルリが刺さる。「ねこだまし」の補佐だけで十分に「はらだいこ」を狙える場合は初手から狙っていく。不利対面であればマリルリを守らせつつガオガエンをモロバレルに交代して2ターン目以降から展開を狙う。
相手にカプ・テテフが入っていた場合はフィールド書換えのためにブルルを出す。
●対イーブイ
先発:ガオガエン+ゲンガー
後発:モロバレル+マリルリ
「ほろびのうた」を通せれば基本的に勝てる。
●対ラッキー
先発:モロバレル+ゲンガー
後発:ガオガエン+マリルリ
こちらも「ほろびのうた」を通せれば勝てるが、〔ぼうおん〕+「スキルスワップ」要員により対策されている場合があるため「スキルスワップ」を吸い寄せるためにモロバレルを選出したい。〔ぼうおん〕さえラッキーに渡さなければ滅びで楽勝だが、うまく〔ぼうおん〕ラッキーを立てられた場合に備えてマリルリでの突破も視野に入れておく。
【雑感】
・「ほろびのうた」メガゲンが強過ぎて今まで使わなかったことを後悔するレベルだった
・命中や追加効果、立ち回り等の不確定要素に左右されず勝てるプランがあるだけで精神衛生上とても良い
・序盤に雑に頭数を削って最後に滅びで締めるのも強い
・ジャラランガを通せる試合は減ってきたが、ミラーでは「りゅうのはどう」のお陰で勝てる試合があった
・ミラーでモロバレル+ゲンガーを出せばピッピ+ゲンガーに勝てると思っていたがそうでもなかった(「しんぴのまもり」ピッピや「ちょうはつ」メガゲンがいると勝てない)
・テテフ入りに対しても厳しい戦いを強いられる
【課題】
・ミラーでピッピがいないと一方的に不利になるように感じ実際勝率も良くなかったので、ミラー対策をもう少し厚くする
・テテフ入りに対しての勝率をもう少し確保したい
・ジャラランガが出せない試合が多く、かつマリルリも出せないと「ほろびのうた」に頼るしかないのが辛い
・マリルリが刺さる場面では非常に強いが、環境にテテフやぼうぎょの高いメガメタグロス、メガボーマンダ等が多く思ったより選出しにくい
* * *
上記課題点への改善を図ったパーティで全国大会に出場したので、そちらの記事も読んで頂けると幸いです!
ではでは今回はこの辺でノシ