アローラ!ユウキです。
今回もまたVGC2018の記事です。来週1/26にWCS日本国内予選の最初の大会開催が決定しましたね。
最近アイデアがどんどん湧き出てくるので、様々な系統のパーティで遊んでいますが、本番用のパーティは決まっていません・・・
さて、今回はピィを採用したパーティを紹介します。
パーティ名は「ララン」テスとジャ「ララン」ガの2匹でWララン。ピィは小さなお星様。
【パーティ】
種族名 | 性格 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
メガバクーダ | 冷静 | ふんか | ねっぷう | だいちのちから | かえんほうしゃ | バクーダナイト | ハードロック→ちからずく |
ヤレユータン | 生意気 | サイコキネシス | めざめるパワー(岩) | さいはい | トリックルーム | オボンのみ | せいしんりょく |
ラランテス | 勇敢 | リーフブレード | ばかぢから | はたきおとす | まもる | イアのみ | あまのじゃく |
ジャラランガ | 寂しがり | スケイルノイズ | ドレインパンチ | どくづき | まもる | ジャラランガZ | ぼうおん |
メガメタグロス | 陽気 | アイアンヘッド | いわなだれ | じだんだ | じこあんじ | メタグロスナイト | クリアボディ→かたいツメ |
ピィ | 生意気 | うそなき | あまえる | いやしのはどう | がむしゃら | きあいのタスキ | フレンドガード |
※Ver.0はピィの枠が以下のルカリオだった。
種族名 | 性格 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ルカリオ | 意地っ張り | このゆびとまれ | いのちがけ | インファイト | ストーンエッジ | きあいのタスキ | せいしんりょく |
【背景】
●テテフグロスに強いパーティ軸の選定
エルゲンジャララを回している際に勝率が稼ぎにくかったテテフグロスに対し、もっと楽に勝てる軸はないかと模索していた。よくいるテテフグロスのパーツ(テテフ/グロス/サンダー/霊ランド/レヒレ/バンギ/モロバレル他)に対して刺さりがいいエースを考えた際、トリル+メガバクーダに着目した。
テテフグロス自体が炎の通りが良い並びであり、セットでいることが多いサンダーやモロバレルにも非常に有利を取れるメガバクーダは、この系統のパーティを崩し得ると考えた。
メガバクーダをエースとしたトリパで誰をトリル要員にするか考えると、最初に浮かんだのはヤレユータンである。「さいはい」による攻撃性能倍化が非常に強く、全体技である「ふんか」「ねっぷう」との相性もいい。特に炎の一貫を消すカプ・レヒレやバンギラスに対しても「だいちのちから」を2発撃つことで倒せるのがミソで、なかなか隙が少ない。
●第二エースの選定
しかしながらレヒレやバンギ方向に「だいちのちから」を撃つターンは隣がフリーになってしまうので、レヒレ+ランドのように「ふんか」が2匹に通らない並びで両方に弱点を突かれる場合はメガバクーダでの制圧が難しくなる。またレヒレ以上の特殊耐久を持つ水タイプの突破も厳しい。
そこで第二のエースとして、水タイプと地面タイプに同時に強い草タイプのアタッカーを採用することにした。候補としてはこれまたトリルエース適正の高いユキノオーか、特性〔あまのじゃく〕獲得により面白い動きが可能なラランテスが挙がった。
基本的に今回のパーティは2回目のトリルは狙わない方向性で考えている(ヤレユータン程度の耐久では2回目を狙うのは難しい)ので、基本選出は「トリル補佐要員」+「トリル要員(ヤレユータン)」、「トリルエース」+「トリルが切れた後のスイーパー」がスマートな形となる。そうするとトリルエースは出しても1匹なので、バクーダと草枠は同時に出すことは多くはない。そのためラランテスの枠はメガユキノオーにしてもほとんど問題はないのだが、今回はユキノオーでは相手するのが厳しいギルガルドやヒードラン等に対しても〔いかく〕で弱体化しない打点を持てるラランテスを採用した。
●Z枠兼スイーパーとしてのジャラランガ採用
次にZ枠が余っていたのでジャラランガを採用。バクーダ、ラランテスが苦手なドラゴンタイプの弱点を突くことが出来るため、攻撃面での相性が良い。「ブレイジングソウルビート」の殴りながらすばやさを上げるという性質上、トリルを1回しか狙わないトリパにおいて貴重な終盤の掃除役となれる素質があり、トリル最終ターンに下から「ブレイジングソウルビート」→トリルが切れた後にも上から縛るという動きが可能なのが非常に強い。相手が守っても能力は上昇するので、相手の守るに左右されずにスイープすることが可能。
●サブギミック「じこあんじ」メタグロス
ラランテス、ジャラランガのWラランがそれぞれ能力上昇を武器に戦うポケモンであるため、「じこあんじ」を使えるポケモンをサブのギミックとして組み込むことにした。
能力が上昇したラランテスはトリル中では制圧力が高いが、トリルが切れると鈍足のため縛られやすい。特に炎タイプのリザードンやヒードランにはトリル後まで温存されると縛られてしまうので、トリルが切れた状態でこれらを上から縛れるポケモンが欲しい。
そこで、これらを上から縛れるメガメタグロスを採用した。ラランテス選出の際はメガ枠が余るのでなるべく数値が高いポケモンで探していたが、「じこあんじ」も覚えるので申し分ない。
ジャラランガとの並びも良好であり、元々はジャラランガ+メガメタグロスの「じこあんじ」コンボを軸にしたパーティを練っていた時期があったのでその名残のギミックでもある。
●トリル補佐要員の選定
最後にトリルを補佐する「このゆびとまれ」要員を考えた。最初は特性〔せいしんりょく〕により「ねこだまし」に強く、「いのちがけ」で自主退場も可能なルカリオを採用していた。ルカリオ自身がそれなりの攻撃性能があるポケモンであるため放置されにくく、放置されてもそれなりにアドが取れる技構成とした。
●ルカリオの問題点
しかしながらルカリオで回している際に気になったのがルカリオが生存してしまった場合のテンポの悪さである。「いのちがけ」による自主退場は「まもる」やゴーストタイプにスカされると不発に終わるため、トリルを決めたターンにルカリオが死にきれない場合がある。そうすると次のターンから攻撃にスムーズに移れず、トリルエースを存分に活躍させることが出来ない問題点があった。
また、ヤレユータンは「さいはい」でラランテスの「ばかぢから」を連打させることで能力上昇を狙う動きが基本となるが、単体攻撃技を相手のどちらかに集中するという動きの性質上「まもる」に弱く、守っていない方に攻撃を当てないと1ターン無駄になってしまうリスクがあった。
以前回していたエルフーン+カラマネロの〔あまのじゃく〕コンボにおけるギミックのように、味方の「うそなき」「あまえる」で能動的に能力を上昇出来ると、相手が「まもる」を使ったターンも無駄なくアドバンテージを得られるため、このギミックも取り入れたいと感じていた。
●ピッピに着目
そこで「このゆびとまれ」と「うそなき」「あまえる」が両立可能なピッピに目を付けた。しかしながらピッピはラランテスよりは遅いがメガバクーダより速い。そのためトリル下でピッピ+メガバクーダで並んだ際に「うそなき」→「ふんか」や「いやしのはどう」→「ふんか」の流れが踏めない。
『くろいてっきゅう』等を持たせてピッピのすばやさを下げる案もあったが、『しんかのきせき』も『きあいのタスキ』もないピッピを採用するのはサポート枠としては厳しいと考えた。
そこで例の如くこう考えた。「ピッピと同じことが出来てもっと遅いポケモンはいないのか?」
●ピィとの出会い
ピィのすばやさ種族値は驚異の15。そう、メガバクーダの20よりも更に遅いのである。これならトリル下でメガバクーダと並んでもラランテスと並んでも先に動けるため存分にサポートが可能である。
幸い『きあいのタスキ』は余っていたので、ピィがいくら紙耐久だったとしても最低限の行動保証は得られる。
さて、ピィの技構成はまず「このゆびとまれ」・・・ん?
ピィはなんと「このゆびとまれ」を覚えないことが発覚!orz
なんとピッピに進化しないと使えないようだ。なんてこった・・・
仕方ないので、試しに「このゆびとまれ」なしでピィを採用してみることにした。特性〔フレンドガード〕による軽減効果が偉大なので、「このゆびとまれ」をせずとも隣の『オボンのみ』持ちヤレユータンが相手の集中攻撃で落とされる可能性はかなり低いはずだ。
それに私自身ピィが「このゆびとまれ」を覚えないのを今回知ったばかりなので、相手も知らなければ勝手に警戒してくれる可能性もある(
●「このゆびとまれ」がないデメリット
「このゆびとまれ」が出来ないデメリットとしては「ちょうはつ」や「ほえる」「ふきとばし」でトリルを阻止する動きに何も出来ない点が挙げられるが、これらを採用している人は少数である上に「このゆびとまれ」があれば対策として意味をなさないので、大丈夫だろうと判断した。
一応ピィを選出して「ほえる」サンダー持ちや「ちょうはつ」ゴチルゼル入りに当たって泣きそうになったことがあるが、どちらの試合も後続でなんやかんや頑張ってたら勝てたので、当たったら100%負けという訳でもないようだ。そもそも遭遇率が低い上に当たっても勝てるのなら問題は全くないと言える。
こうしてお試しのつもりのピィ採用のまま意外と勝ち続けて最高レートを記録するまでに至ってしまい、無事にピィの存在が正当化された。
ここまで長くなったが、以下に個別解説を行なう。
【個別解説】
■バクーダ@バクーダナイト 〔ハードロック〕→〔ちからずく〕
冷静 177-**-91-172-95-40
メガシンカ時:177-**-121-216-125-22
ふんか ねっぷう だいちのちから かえんほうしゃ
○採用理由
炎、地面の通りが良いテテフグロス系統に強いと思い採用。トリル下でのエースアタッカーとして「高威力な全体攻撃技」「充分に遅いすばやさ」「メインと相性のいいサブウェポン」を兼ね備えるためかなりの資質を誇る。
特性のお陰で「ふんか」以外の威力も高いのでHPが減ってもお荷物にならない。
○技構成
・ふんか
HP満タン時は威力150で命中100の全体攻撃となり、最強のメインウェポン。いかにこれを多く通せるかを意識する。
・ねっぷう
HPが減った場合のメインウェポン。
・だいちのちから
レヒレやヒードラン、バンギラス等の炎が通らない相手に撃つサブウェポン。タイプ一致と特性込でこちらもかなりの指数が出せるのが強み。
・かえんほうしゃ
炎技が全体攻撃技しかないと「ワイドガード」+浮いているキャラの組合せで詰んでしまうので渋々採用。「まもる」を使わされる場面はどちらにせよ不利なので、有利な盤面で攻めあぐねることがないように。
○努力値配分
トリルエースなのでHP・とくこう全振り。
■ヤレユータン@オボンのみ 〔せいしんりょく〕
生意気 196-**-104-120-165-58
サイコキネシス めざめるパワー(岩) さいはい トリックルーム
○採用理由
メガバクーダを最大限活躍させるトリル要員として採用。エースを2回行動させる「さいはい」が非常に強い。
○技構成
・サイコキネシス
自身も削りに参加するためメインウェポンとして採用。高めの特殊耐久と併せて対雨パ等では重宝する。
・めざめるパワー(岩)
バクーダ、ラランテスの両エースが打点を持ちにくいウルガモス、リザードンへのピンポイント対策として採用。対リザードンだけを考えるなら「10まんボルト」も汎用性があり選択肢に入るが、バクーダを出す前にウルガモスに「ちょうのまい」を連打されると厳しいので隙を見せずに済むためのめざ岩。メガリザYを2発で倒せるように調整することで、リザY入りにもラランテスを選出して行けるようになるのが非常に大きい。
・さいはい
言わずと知れた壊れ補助技。トリルエースを2回動かせればだいたいの相手は倒れる。
・トリックルーム
メガバクーダ、ラランテスの行動回数を稼ぐために必須。
○持ち物
「このゆびとまれ」抜きで「トリックルーム」発動の成功率を高めるための『オボンのみ』。ルカリオと組む場合でもこのポケモンの行動回数がそのままエースの行動回数に繋がるため『オボンのみ』が最有力。
○努力値配分
〔フレンドガード〕+『オボンのみ』込で
・C147コケコのEF+「10まんボルトZ」+C212メガリザYの晴れ「オーバーヒート」確定耐え
・C156ルンパッパの雨「ハイドロポンプZ」+C161ペリッパーの雨「しおみず」耐え
・「めざめるパワー(岩)」で175-131メガリザY確定2発
○特性
味方を巻き込む攻撃技を主軸にしたエースを不採用としたため「ねこだまし」対策となる〔せいしんりょく〕。「いわなだれ」等の追加効果にも怯えずに済むのが偉い。
■ラランテス@イアのみ 〔あまのじゃく〕
勇敢 173-154-110-**-132-45
リーフブレード ばかぢから はたきおとす まもる
○採用理由
メガバクーダに釣られて出てきやすい水や地面をカモるために採用。使用率の高い霊獣ランド、レヒレ、コケコあたりに有利なタイプであり、特性により止まりにくいので広範囲を見ることが出来るスーパーエース。メジャーな炎であるリザードンにはヤレユータン及びメタグロスで対処が狙え、ヒードランには自身が打点があるため炎がいても選出可能。
○技構成
・リーフブレード
威力、命中安定のメインウェポン。ヤレユータンを〔テレパシー〕にして「はなふぶき」を採用することも可能だが、「じこあんじ」メタグロスに「まもる」を入れられなかったため味方を巻き込んでしか攻撃出来ないメインウェポンは今回は不採用。
・ばかぢから
草が通りにくい鋼に抜群が取れるサブウェポン。主に能力上昇のために撃つ。
・はたきおとす
草も格闘も通らないタイプへのサブウェポン。主に対ギルガルド用。
・まもる
盤面に不利な相手がいる場合に大事にしたいエースなので採用。
○持ち物
耐久上昇と相性の良い回復木の実。「ばかぢから」や「うそなき」の耐久上昇で被ダメージを調整することで発動条件を満たしやすい。
○努力値配分
・「リーフブレード」で136-120ペリッパーを90.6%(急所込92.8%)で2発
・A+1「リーフブレード」で177-136レヒレを87.5%(急所込89%)で1発
・A+3「リーフブレード」で196-101霊ランドロスを87.5%(急所込89%)で1発
・A+3「はたきおとす」で167-171ギルガルドを93.8%で1発(持ち物あり計算)
・C222ギルガルドの「シャドーボールZ」を75%耐え
・C161ペリッパーの「ぼうふう」を68.7%耐え
■ジャラランガ@ジャラランガZ 〔ぼうおん〕
寂しがり 151-178-130-120-125-137
スケイルノイズ ドレインパンチ どくづき まもる
○採用理由
余っていたZ枠で、トリル最終ターン〜トリル切れ後のスイーパーとしての役割が担える枠として採用。メガバクーダとラランテスの手が届かないドラゴンに抜群が取れる攻撃範囲も好相性。
○技構成
・スケイルノイズ
Z技のベースとして。ドラゴンへの打点にも。
・ドレインパンチ
ラランテスが苦手なトリル切れ後のヒードランへの打点として。自身の場持ちの良さにも貢献。
・どくづき
自身でカプ系に手が出せると便利なので採用。〔いかく〕がなければ能力上昇後にカプ・コケコを上から縛れるようになる。ラランテスが〔いかく〕に強いため、物理アタッカーとラランテスは相性がいい。
・まもる
メタグロスの「じこあんじ」用に生存させたい場面があるため。
○特性
今回もミラー意識で〔ぼうおん〕。ジャラランガの数がかなり増えているので他の特性にする場合は他のメンバーで厚く見なければならない。
○努力値配分
特に捻らずこうげき・すばやさ全振り。「スケイルノイズ」の威力も捨てたくなかったので意地っ張りではなく寂しがり。
■メタグロス@メタグロスナイト 〔クリアボディ〕→〔かたいツメ〕
陽気 156-187-150-**-110-134
メガシンカ時:156-197-170-**-130-178
アイアンヘッド いわなだれ じだんだ じこあんじ
○採用理由
ジャラランガ及びラランテスとの並びの相性が良く、「じこあんじ」を使えるポケモンの中でも数値が高いので採用。メガシンカ前後ですばやさの値が大きく変わる点も便利で、トリル中に出した場合はメガシンカせずに下からの「いわなだれ」でメガリザYを縛り、トリル切れ後はメガシンカして上から縛るという芸当が可能。
○技構成
・アイアンヘッド
安定のメインウェポン。ジャラランガとの並びで重いフェアリーに撃つ。
・いわなだれ
便利な範囲技。ラランテスの横でメガリザYを縛るために採用。
・じだんだ
前述の2つと補完の取れたサブウェポン。ラランテスの横でヒードランを縛るために採用。
・じこあんじ
ジャラランガ、ラランテスの上がった能力をコピーして勝ち筋を増やす。
○努力値配分
特に捻らずこうげき・すばやさ全振り。
■ピィ@きあいのタスキ 〔フレンドガード〕
生意気 110-**-80-**-117-18(HP個体値0)
うそなき あまえる いやしのはどう がむしゃら
○採用理由
トリル下でメガバクーダより速く補助技が撃てるため採用。このゆびとまれは覚えないが、特性によりトリル始動のサポートをこなす。
○技構成
・うそなき
メガバクーダの火力補佐、ラランテスの特殊耐久UPに使う。ヤレユータンとの並びでも使える。
・あまえる
主にラランテスの攻撃強化用。たまに物理アタッカーへ撃つ。
・いやしのはどう
味方のHP管理に使う。「うそなき」「ばかぢから」と併せてラランテスの要塞化を狙ったり、削れたメガバクーダの「ふんか」の威力を戻したり、ヤレユータンで2回目のトリルを狙う等の使い道がある。
・がむしゃら
「ちょうはつ」にあまりに無抵抗だとまずいので最低限採用したかった攻撃技。HPを下げているため満タンでもほとんどの相手にダメージを与えられる。『きあいのタスキ』発動後だとヤレユータンとの並びだけで盤面を大いに荒らすことが出来る。この技があるお陰で、相手がピィを放置すれば存分にサポート技が使え、迅速に倒してくるようならトリルターン最大でエースが降臨出来、半端に削って残してくるようなら相手のHPを削りまくる脅威の存在と化すためどの場合でも機能するようになる。
○持ち物
耐久がほとんどないので『きあいのタスキ』で行動保証。
○努力値配分
・「がむしゃら」で与えるダメージを多くしたいのでHP最低
・耐久がある程度あると行動回数を稼げるのでBD振り
・S最遅 トリル下でメガバクーダより先に動ける
【選出】
●基本選出(トリルバクーダ)
先発:ピィ+ヤレユータン
後発:バクーダ+ジャラランガ
初手からトリルを発動して行き、トリル下のメガバクーダで制圧を狙う選出。
1ターン目にトリル始動に成功しつつピィが生存してしまった場合でも、2ターン目にヤレユータンをバクーダに交代しながらピィで苦手な相手に「がむしゃら」や「うそなき」の動きが可能であり、エースに3ターンの行動猶予を与えられる。
交代のターンにピィが倒された場合はバクーダが無償降臨する形となり、バクーダ方向に攻撃が来ていた場合はピィが生存するため次ターン「いやしのはどう」でHPを回復しつつの「ふんか」が可能となる。バクーダの被弾ダメージが〔フレンドガード〕で抑えられるのもポイント。
トリル中にバクーダで削りを入れまくり、終盤に削れた相手を起点にジャラランガを立てて、トリル切れ後もジャラランガで制圧を狙う流れ。
●トリルラランテス選出
先発:ピィ+ヤレユータン
後発:ラランテス+メタグロス
水タイプと地面タイプが同居していたり雨パーティ等、バクーダの通りが悪そうな場合はこちらの選出。同様に初手からトリルを狙い、早い段階でラランテスを降臨させる。
初手でピィが生存してしまった場合は同じくヤレユータンをラランテスに交代しつつ、味方に「うそなき」「あまえる」を撃つと能力上昇したラランテスをトリル下で立てることが出来る。トリル中にラランテスを暴れさせて相手の残数を減らし、トリルが切れた頃に上からメタグロスで制圧する。ラランテスの能力が仕上がったがHPが足りずトリルも切れてしまった時は、「じこあんじ」でメタグロスが代わりに暴れてくれる。
ちなみにこの選出がうまく行った場合のリプレイはこちら。
https://replay.pokemonshowdown.com/gen7vgc2018-687508673
個別の所に書いている通り、ヤレユータンは初手の集中攻撃を耐える。(今回はかわしたが、基本この並びにもトリルは押せる)
「うそなき」+「めざめるパワー(岩)」でメガリザYを奇襲で落とすことに成功すれば、ラランテスでゲームセットまで持っていける。メタグロスに繋ぐ前に降参。
トリル下でピィとラランテスが並んだ際の制圧力が非常に高い。
このピンクのかわいい生き物たちがカプ系やランドロスをどんどんなぎ倒していく様はシュール。
●ジャラランガ軸非トリル選出
先発:ピィ+ジャラランガ
後発:ラランテス+メタグロス
初手からのトリルがどうしても厳しそうな場合。具体的には〔フレンドガード〕でも貫通してくるバンギラスやキリキザンのような物理悪アタッカーが見えた場合、ピィ+ヤレユータンからは展開出来ないのでジャラランガで先発に来た悪タイプを起点にしていく。ピィが倒れた場合はメタグロスで「じこあんじ」を狙い、ジャラランガが倒れていた場合はラランテスで能力上昇から最終的にメタグロスで抜いて行く。
●実質このゆびジャラランガ+トリル選出
先発:ジャラランガ+ヤレユータン
後発:ラランテス+メタグロス
物理悪アタッカー入りに対し、無理やり初手からトリルを狙う選出。ジャラランガが相手の悪タイプを縛ることで、ピィの代わりにヤレユータンのトリルを補佐する。ジャラランガ自体が放置出来ない駒でありオート「このゆびとまれ」状態なので、ヤレユータンでトリルを展開してトリルエースを立てる動きが可能になる。あとはトリルラランテス選出と同じ。
【雑感】
・ピィは案外仕事が出来る子だった。すぐに倒されるなら実質「このゆびとまれ」をしているようなものだし、倒されなくてもアドが取れる構成にしたのが良かった。
・トリル中の制圧力は文句なし。メガバクーダが選出出来ると判断した場合はかなりイージーウィンが出来る。
・ラランテスは非常に強い。メガバクーダよりもエースをしていた印象。幅広い相手に選出しやすいよう周りに工夫を凝らしたのが勝因だろう。
・ラランテスの強さを引き立てるのが「じこあんじ」メタグロス。単純にラランテスの苦手を駆除するだけでなく、ラランテスのHPが足りなかったり火傷や毒になった場合に第二のエースとして活躍出来るため、1匹のエースに依存し過ぎない点でパーティの安定感が増す。
・ジャラランガは今回のパーティでは軸としての採用ではないが、トリパの最後のピースとしてのスペックの高さが垣間見えた。
【課題】
ピィが「このゆびとまれ」を出来ないせいでトリル補佐として不安が残り、初手からトリル出来ない並びが出てきてしまう点が厳しいと感じた。トリパのくせにトリルが出来ないというのは安定性に欠けるので、ピィ自体は採用してもいいがもう1匹まともなトリル補佐役(このゆびorいかりのこな要員)を採用するか、高速アタッカーを増やしてトリルの依存度を下げた方がよさそうである。
しかしながらピィ+ラランテスにはかなり可能性を感じたので、メガバクーダとの並びを気にしないのであれば採用が可能になるピッピ+ラランテスで組み直すとラランテス選出の安定感は上がると思う。
* * *
今回は以上です。最後まで読んでくださりありがとうございました!