ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

INC November反省会

アローラ!ユウキです。
11/30-12/3に開催されたINC Novemberに参加された皆さん、お疲れ様でした。
WCS2019の全国大会出場の切符を賭けた最初の戦いでしたが、色テテフの配布による参加者激増、ボーダーインフレと大荒れの大会でしたね。
今回の大会の参加記録と振り返りを記しておきます。



【戦績】
勝敗:27勝2敗
勝率:93.1%
最高/最終レート:1820
順位:世界69位(日本57位)/73060人


全国大会出場の上位30名には残念ながら入れなかった。
30位のレートが1827だったことから、もう1戦潜って勝っていれば抜けられる位置にはつけていたことになる。
しかしその「もう1戦」を潜るのがとてつもなく精神力が要るものであり、今回抜けられなかったのは自分の弱さだと言わざるを得ない。
今回抜けた人はすべからくそのような状態から前に進むことを選べた強い精神力の持ち主であり、称賛に値する。


一方で「ポケモンの実力」という側面で見れば彼らとの差はほとんどないはずであり、今回ダメでも次回以降きちんと努力した上でそのような重要な局面で弱い自分に打ち勝つことが出来れば、予選抜けはまだまだ可能であると思えた。
例年言っているが、「ポケモンの実力」だけでなく「ボーダーを読む力」や「ボーダーが不明な中で爆死するリスクを背負いながらも前に進む豪胆さ」も必要なのがWi-Fi予選の辛いところ。他の要素に左右されず、純粋に「ポケモンの実力」だけで勝負させて欲しいのが本音・・・
自身の戦績だけで見れば過去最高勝率で、ある程度自信に繋がる結果は出たが、今後の取り組み方に関しては課題が大きく残る大会であった。



【パーティ】

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INC Nov
カイオーガ/トゲキッス/カプ・コケコ/ルナアーラ/モロバレル/カミツルギ
パーティ解説記事は後程更新予定。



【振り返り】
■戦績内訳
初日(深夜):15-0
2日目(午前):3-0
最終日(午後):9-2


初日夜は事前の予想通り参加賞の色テテフ目当ての初心者(伝説なしパーティ含む)もチラホラおり、結果的には全勝。
しかしながら普段見ない系統のパーティ(ミミッキュカビゴン入りのガチトリパ等)やシングル流用の予想外の技にヒヤヒヤさせられ、やり慣れている人との試合以上に心臓に悪かった。
2日目、最終日には伝説なしパーティ等は一切なし。ボーナスステージ狙いなら初日に潜るのが正解だったようだ。
海外のガチ勢とも多くマッチングした。パーティはテンプレ寄りだが立ち回りの練度が高く、下手な日本人よりもよほど怖かった。海外勢にとっては、日本勢と違って今回のINCは全国大会出場権がかかった大事な大会等ではないためそこまで本気で取り組んでいる人はいないと踏んでいたが、全然そんなことはなかった。噂によるとINCの結果次第でCPがもらえたっぽい?



■パーティ選択は合っていたか?
格下相手に取りこぼさず、ガチ勢に対しても高い勝率をマーク出来た。特に不利マッチングも多くなく、パーティ選択自体は正解。
カイオーガを軸としたのは命中安定の全体攻撃をメインウェポンと出来るからであり、目論見通りパターンに入った時は安心して勝てた。直前まで迷っており当日に採用決定・育成した枠も予想以上に機能した。



■立ち回りはミスしていないか?
2敗したうちの1敗では、相手のとあるアイテムのケアを怠った結果勝ち濃厚試合から拾われてしまった。ここは要反省。
もう1敗は構築相性悪い+読み合いで択負け+低確率の技外しが重なったもので、ある程度仕方なし。
それ以外の試合は全て勝てた上、勝敗抜きにしても途中の立ち回りで大きなミスはしていないと思う。
集中力、眠気等のコンディションは比較的良い状態で試合に臨めた。



■ボーダー予想はどうだったか?
大会開始前は、過去のINC大会の結果を参照して最高でも1770手前だったので、多く見積もって+20で1790に仮設定。
実際に潜って1日目を全勝で終えたあたりで、今までになくボーナスステージが多いため、ある程度真面目にやっている人であれば通常時よりも高い勝率/レートとなりやすいことが予想されたので1800に再設定。
最終日に1809とマッチングした(その人は倒した)事実から、1800超えだけでは安心出来ないと思っている人がいるということなので、1810あたりから更にもう1勝必要と判断。


1799から1勝した1809で一度終わりにするか悩み、30分以上悩んだ末勇気を出してもう1戦。
海外ガチ勢のルナゼルネとマッチングし、試合の最中に昼寝していたあやとナツキが起きて来て集中力が続くか焦ったが、ギリギリの試合で辛勝。
最後の試合中は指が震える程の緊張感で、これ以上潜るのは精神的にきつかったことや、次の日に朝から旅行へ出かける予定だったことからもう楽になりたいという思いが強く、そのまま終わりにしようと考え、一旦は夕飯を食べたりM1を見てしばらくポケモンのことは忘れて過ごした。
しかし寝る前あたりからやっぱりもう1戦潜るべきか迷い始め、モヤモヤしながらボーダーを予想するための情報を収集していた。2~3時間して最終的に潜る踏ん切りがつかないまま眠気が襲ってきたため、このコンディションでは戦えないと判断して祈りながら就寝。



【反省点分析】
■もう1戦潜る勇気がなかった
高レートになるにつれ、1戦1戦の緊張感が増して疲れるようになる。そしてボーダーが分からない中での判断は非常に難しく、精神を更に削る。
「自分はもう抜け圏内なのか?もしそうなら、ここから欲をかいて潜って爆死したら愚か過ぎる。それだけは嫌だ」という強迫観念が次のもう1戦を潜る気力を削ぐ。
1820付近まで行ったものの確実に抜けたと安心出来るレートではなかったためもう1戦潜るか何度も悩んでいたが、弱い自分が「もうこんな苦しみは終わりでいいよ。きっと抜けているよ」と囁いてくる。非常に辛い時間だった。
葛藤した結果潜れなかった理由にはリアルの事情等も若干は含まれるが、一番はやはり自分の精神力が弱いから。
モヤモヤした状態から抜け出すには、もっと潜って安心出来るレートまで伸ばすしかない。


●今後の対策
考え方・気持ちの切り替え。
「安心出来るレート」の定義は難しいが、そこまで上げるために弱い自分を押し殺してひたすら前に進むことを心掛ける。
その結果勝てば安心だし、爆死したらそれはそれで諦めがつくので、長時間悩んでいる状態よりはいっそ楽になる。



■ボーダーを読み間違えた
安心出来なかったと言いつつ、当時は情報を収集した限りでは1820もあれば抜けている可能性もそれなりに高いと踏んでいた。
当初のボーダー予想からかなり上がったが、それでも1820より高くなることはさすがにないだろう、という考えだったのだ。結果的にこの判断は失敗だったのだが・・・
ボーダーは毎回読めないし、終わってみなければ正解は分からない。ボーダー予想が外れること自体は防ぎようがないので、ここで一喜一憂する必要はあまりない。
今回は特に参加者の激増による不確定要素が多く、ボーダー予想が困難だったと思う。多くの人がボーダーを読み違えて、同じように対戦数をある程度残していながらにして予選敗退している。


●今後の対策
今回の結果も次回以降の参考にはなるので、今後もある程度ボーダーを予想し、その予想精度を上げる努力はする。
しかしボーダー予想は事前に正解は分からないし、あまり考え過ぎないことも大事。



■GSというゲーム性特有の精神的負担
今回のルールのように伝説ありだと、ゼルネアスやカイオーガ等の伝説のパワーが単純に高く、一度のミスや技外し、運要素で試合が簡単に引っ繰り返る。誰でも簡単に勝てるキャラを握れるため、格下とのマッチングで異常に神経が擦り減る。(通常ルールではプレイングで巻き返せることがある場合でも、GSルールだと取り返しがつかない)
実際格下相手の取りこぼしは結果的にはなかったものの、「あそこで技をかわされていたら負けていた」「2連まもるを決められたら負けていた」という内容もあり、毎試合決勝戦のような緊張感だった。
これに関してはルールなのでどうしようもないのだが、特にこういった側面のせいで伝説戦には苦手意識があるので慣れて行きたい。


●今後の対策
たくさん試合をしてルールに慣れる。
なるべく相手にワンチャンスを与えず、安定して勝てる構築を組む。



■パーティが1つしかなかった
上位勢の多くがやっている戦い方(メインとサブを両方登録し、メインがボーダー付近まで行ったら一旦保存してサブで潜り、どちらかをそこそこに保存した状態で更に上を目指す)が、予選抜けの確率を少しでも上げるなら理想的である。
この方法のメリットはやはり、ボーダーが分からない状態で「もう1戦」を潜る時のリスク緩和である。片方がある程度のところで保存してあるならば爆死するリスクは避けられ、その状態であれば精神的負担も軽くなるため積極的に上を目指しやすい。
今回はパーティが1つしかなかったため2ROM同時に潜ることが出来なかった。メインを解除しなければサブで潜れない、というのでは2ROMを登録するメリットが薄れてしまう。


●今後の対策
2ROMで参加登録をし、パーティも2つ用意する。どちらかを解除せずとも好きな方で試合を重ねて、保険をかけつつレートを上げたい。
正直私自身が妻子持ち+仕事も忙しい身分で、そのやり方が出来たとしても2、3日で計90戦を消化しきるのは物理的に難しいとは思う。
だがあくまで精神安定のための保険、との意味合いでも大いにやる価値はあると思うので、次回は万全の準備をして臨みたい。



■ボーダーすれすれを狙う姿勢が悪かった
1820でやめた時、ボーダーは1810~1820の間くらいだろうと予想していた。
当時の感覚としては「確実に安心は出来ないけど、ボーダーすれすれで予選を抜けられるかどうか?」というところでやめたのだ。
それは予選抜けを目指す取り組み方の上で間違っているとは言えないが、余力があればもっと上を目指す姿勢も大事なのでは?と思った。


●今後の対策
ボーダーすれすれを狙うのではなく、1位を取るぐらいの気概でやる。見えているレートは全部抜かせ!
実際過去の全国大会でも予選トップ通過から日本一になった例は割とある。
日本一を目指すなら、まずは予選からでも誰にも負けてはいられないのだ!



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精神論が多かった気がしますが、技術的な面での反省点はあまりなく精神的な面で落ちたと思っているので仕方ないですね(
この記事を書く前に昔の自分の記事を読み返したのですが、2012年と2013年のWi-Fi予選後も同じように「ボーダーを読み間違えて早めに撤退してしまい惜しくも予選抜けを逃した。もっとやっておけば・・・」みたいな記述があって、自分の成長のしていなさに思わず笑ってしまいました。
人間、なかなか簡単に変わることは出来ないというのは重々承知ですが、今後も全国大会、世界大会を目指したいので頑張って殻を破って進化するしかないですねw
文章化したことで反省点も自分の中で明確に出来たので、ムーンシリーズでは勝てるように気合い入れて行きます!!