ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

ポケモン竜王戦2017 伝説ポケモン(制限枠)考察

アローラ!ユウキです。
今回は来る2017年12/1〜4に開催される「第3回ポケモン竜王戦」のインターネット予選大会についての考察記事です。
竜王戦の詳細については下記リンクからご確認下さい。
「第3回ポケモン竜王戦」公式サイト


【ルール】
大雑把に言うと、普段のシングルレートでは使えない「伝説のポケモン」がパーティに1匹だけ採用可能なシングル63。
ただし幻のポケモンに分類される以下のポケモンとサトシゲッコウガは使用不可。
尚、過去作から送ってきた個体も使えるとのことなので「Vジェネレート」レックウザを始めとする過去の配布限定技も使用可能。


■使用不可
ミュウ、セレビィジラーチデオキシスフィオネマナフィダークライシェイミアルセウスビクティニケルディオメロエッタゲノセクトディアンシーフーパボルケニオンマギアナマーシャドー


■パーティに1匹だけ採用可能
ミュウツー、ルギア、ホウオウ、カイオーガグラードンレックウザディアルガパルキアギラティナ、レシラム、ゼクロムキュレム、ゼルネアス、イベルタル、ジガルデ、コスモッグコスモウムソルガレオルナアーラネクロズマ


今回はこのパーティに1匹だけ採用可能な制限枠について、個別に掘り下げて行きたいと思います。
まだ竜王戦で使う伝説が決まっていないという方の参考になれば。



【制限枠キャラランク】※2017/11/29時点。あくまで主観。
★★★★★:カイオーガ レックウザ ゼルネアス ネクロズマ
★★★★☆:ミュウツー グラードン ルナアーラ イベルタル
★★★☆☆:ディアルガ キュレム ジガルデ ソルガレオ 
★★☆☆☆:ギラティナ レシラム ゼクロム 
★☆☆☆☆:ルギア ホウオウ パルキア

コスモッグコスモウムは使える場面が思い浮かばないためランク外。



【制限枠すばやさランク】
140:メガミュウツー
130:ミュウツー メガミュウツー
129:ウルトラネクロズマ
115:メガレックウザ
110:ルギア
100:パルキア
99:ゼルネアス イベルタル
97:ソルガレオ ルナアーラ
95:レックウザ (通常/ホワイト/ブラック)キュレム
90:ホウオウ (通常/ゲンシ)カイオーガ (通常/ゲンシ)グラードン ディアルガ ギラティナ レシラム ゼクロム
77:(通常/日食/月食)ネクロズマ



【個別評価】
ミュウツー
○基本データ
通常:106-110-90-154-90-130 〔プレッシャー〕/〔きんちょうかん〕
メガX:106-190-100-154-100-130 〔ふくつのこころ〕
メガY:106-150-70-194-120-140 〔ふみん〕


○総合評価:★★★★☆
2通りのメガシンカが可能。リザードンと同様にXかYかの判断が選出画面で分からない点が非常に厄介。
多くのサポート技や積み技も覚え型が豊富なため、2通りのメガも含めて選出画面での圧力はかなりのものになる。
エスパータイプでありサイコフィールドの恩恵を受けやすいため、単純な高速アタッカーとしては制限枠の中でも使いやすい部類に入る。
ただしミミッキュに弱点を突かれるため、簡単に止まらないよう工夫が必要。
また、メガシンカ抜きでも十分なスペックがあり、Zワザや火力増強アイテムで採用して他にメガ枠を回すのもあり。
Xは格闘タイプ複合であるため、エスパータイプでありながら悪タイプに強い点が魅力。物理技で瞬間火力が高いメインウェポンがないため「ビルドアップ」を絡めて戦う選択肢も。
Yはすばやさが上昇し、制限枠トップとなる点が特長。また、通常ミュウツーでは同速となるメガゲンガーやカプ・コケコにも勝てる。


○型例
通常:サイコブレイク はどうだん かえんほうしゃ れいとうビーム@いのちのたま
メガX:しねんのずつき ドレインパンチ れいとうパンチ ビルドアップ
メガY:サイコブレイク はどうだん かえんほうしゃ シャドーボール



■ルギア
○基本データ
106-90-130-90-154-110 〔プレッシャー〕/〔マルチスケイル〕


○総合評価:★☆☆☆☆
高い耐久とそこそこのすばやさを併せ持つ。
「はねやすめ」を先手で使える場面が多いため特性〔マルチスケイル〕を能動的に複数回発動させられる。積み技や状態異常を絡めずに突破するのはかなり難しい。素の耐久も高いので「ステルスロック」等を絡めても耐えられてしまう攻撃は多い。
カイリューのようなすばやさ上昇系の積み技も先制技も持たないため、シングル63においてはストッパーや抜きエースとしての運用には向かず、サポートや積み技による要塞化を狙う型になる。対策のない相手への詰ませ性能は高いが、急所や状態異常での事故率も高く全抜きエースに添えるにはあまりにも不安なため低評価。火力がないため相手に起点にされるパターンも怖い。一応「ふきとばし」も覚えるが、せっかくの伝説枠で起点回避をしつつ耐久戦を仕掛けること自体があまり得策とは思えない。


○型例
エアロブラスト だいちのちから めいそう はねやすめ@たべのこし



■ホウオウ
○基本データ
106-130-90-110-154-90 〔プレッシャー〕/〔さいせいりょく〕


○総合評価:★☆☆☆☆
高い特殊耐久とサイクル戦に強い特性〔さいせいりょく〕を持つが、サイクル戦を仕掛ける場合「ステルスロック」のケアが必須となり、噛み合いにくい性能。66であれば「こうそくスピン」や「きりばらい」等を他のポケモンに持たせる余裕もあるが63でそんな技スペはないに等しく、「ステルスロック」1つで性能が半減してしまう点が評価を下げている。
評価点があるとすれば制限枠の中でも抜き性能の高いゼルネアスのメインウェポンを半減しつつ物理技で反撃出来る点ぐらいだが、ゲンシグラードンでも同様のことは可能。物理アタッカーに対して「せいなるほのお」で牽制が効くのは良い。フェアリー半減に加えて「せいなるほのお」の性能があるためミミッキュに多少強め。


○型例
せいなるほのお ブレイブバード どくどく はねやすめ@たべのこし



カイオーガ
○基本データ
通常:100-100-90-150-140-90 〔あめふらし
ゲンシ:100-150-90-180-160-90 〔はじまりのうみ〕


○総合評価:★★★★★
ゲンシカイキが可能。〔はじまりのうみ〕による強い雨状態はゲンシグラードンレックウザでしか書き換えられないため一般枠の〔すなおこし〕や〔ゆきふらし〕等では対策にならない。ゲンシカイオーガゲンシグラードンレックウザの存在により通常ルールで一定の強さを誇る天候パーティ(バンドリ、ペリラグ等)は全て使いにくい環境となる。
水タイプでありながら「かみなり」を覚えるため、通常ルールの感覚では受けが成立しにくい。
交代からカイオーガを受けるのであればナットレイトリトドンのような専用枠が必要なレベルだが、「めいそう」等からゴリ押しも可能。すばやさがあまり高くなく、すばやさ上昇の積み技も持たないため上からの攻撃に弱い。
しかしそこに刺さるのが『こだわりスカーフ』持ちの通常カイオーガであり、対処を間違えるとパーティが半壊では済まないため選出画面で見た場合は水の一貫を切れるポケモンがしっかりいないと厄介。(並の耐久では半減程度では受からないため、水無効となるポケモンが欲しい)


○型例
通常:しおふき なみのり れいとうビーム かみなり@こだわりスカーフ
ゲンシ:しおふき こんげんのはどう れいとうビーム かみなり



グラードン
○基本データ
通常:100-150-140-100-90-90 〔ひでり〕
ゲンシ:100-180-160-150-90-90 〔はじまりのうみ〕


○総合評価:★★★★☆
ゲンシカイキが可能。〔おわりのだいち〕による強い日差し状態がカイオーガの強力なメタとなるため評価が高め。また、ゲンシグラードンの地面/炎タイプで水無効という独特の耐性は通常ルールで使えるほとんどの電気タイプのサブウェポンを等倍以下にするため、広く電気タイプに強い枠にもなれる。フェアリー半減のためゼルネアスのストッパーとしても運用可能。
高い攻撃性能があるが、「りゅうのまい」のような積み技はないため「つるぎのまい」「ロックカット」両採用にしないとすばやさか火力のどちらかが不足してしまい全抜きは狙いにくい。
伝説枠でやるのは少々もったいない気もするが「ステルスロック」要員としても優秀で、高い火力と「ほえる」「ドラゴンテール」「でんじは」による起点回避性能も相まって展開役としては非常に強い。
また、通常グラードンは基本的にゲンシグラードンの劣化になるため運用する機会は少ないと思われる。


○型例
ゲンシ:じしん ほのおのパンチ ドラゴンクロー ロックカット
ゲンシ:だいちのちから ふんか りゅうのはどう ソーラービーム



レックウザ
○基本データ
通常:105-150-90-150-90-95 〔エアロック〕
メガ:105-180-100-180-100-115 〔デルタストリーム〕


○総合評価:★★★★★
メガシンカが可能。特性により天候パーティやカイオーガグラードンに強く出られる点が優秀。
特にメガレックウザは「ガリョウテンセイ」を覚えていれば持ち物を自由に持たせつつメガシシンカ可能という仕様のため、非常に自由度が高い。
単純な攻撃性能で見ても、威力120のタイプ一致メインウェポン「ガリョウテンセイ」「げきりん」に加えて鋼タイプへの打点として威力180の炎技「Vジェネレート」を覚えるため、テッカグヤエアームド等でも受けるのはほぼ不可能。さらに「りゅうのまい」「つるぎのまい」という優秀な積み技2つに先制技「しんそく」もあるため、自身より速い相手や先制技による切り返しにも強い。一度隙を見せたら壊滅的な被害を受ける。特性〔デルタストリーム〕により4倍弱点がなくなり一撃で倒すのも難しいため、トップメタの一角となるだろう。
通常レックウザメガレックウザの下位互換になりやすいので採用する機会はほぼない。


○型例
メガ:ガリョウテンセイ Vジェネレート しんそく りゅうのまい@いのちのたま



ディアルガ
○基本データ
100-120-120-150-100-90 〔プレッシャー〕/〔テレパシー〕


○総合評価:★★★☆☆
鋼/ドラゴンの複合タイプを持つ唯一のポケモン。すばやさ以外平均的に高いが、悪く言えば中途半端な種族値となっている。
トップメタとなるレックウザの飛行技を半減しつつ「Vジェネレート」で弱点を突かれない点、カイオーガの水技を半減しつつサブウェポンでも弱点を突かれない点は優秀。
攻撃性能はそこそこ高く、ドラゴンでありながらフェアリーを呼びにくいため「りゅうせいぐん」を通しやすい。しかしすばやさが微妙なため全抜きを目指せる訳でもなく、アタッカーとしてよりストッパー気味な採用理由になるか。「トリックルーム」も可能であり相手の展開を阻止する役としてはそれなりに高スペック。


○型例
りゅうせいぐん ラスターカノン かえんほうしゃ トリックルーム@ドラゴンZ



パルキア
○基本データ
90-120-100-150-120-100 〔プレッシャー〕/〔テレパシー〕


○総合評価:★☆☆☆☆
水1/4で電気・氷等倍のためカイオーガへのメタとなる。すばやさも制限枠で多い90族や99族を抜ける絶妙なライン。
タイプ一致の攻撃範囲が広いのが優秀だが、特殊一本だとゼルネアスに隙を見せやすいのがネック。
ディアルガ同様「トリックルーム」の始動も可能だが、始動役にしてはすばやさが高めなので素直に殴る方が扱いやすいだろう。全体的に数値が中途半端で、制限枠に優先して採用したい理由も見当たらないため評価は低め。


○型例
あくうせつだん りゅうせいぐん ハイドロポンプ かえんほうしゃ@こだわりメガネ



ギラティナ
○基本データ
アナザー:150-100-120-100-120-90 〔プレッシャー〕/〔テレパシー〕
オリジン:150-120-100-120-100-90 〔ふゆう〕


○総合評価:★★☆☆☆
ゴースト/ドラゴンの複合タイプを持つ唯一のポケモン。持ち物を『はっきんだま』にすることで通常のアナザーフォルムからオリジンフォルムにフォルムチェンジが可能。より攻撃的な運用をするならオリジンとなる。
耐久値が非常に高く、弱点でも無理やり耐えていける。「おにび」や「めいそう」で耐久を強化する術も持つためルギア同様に要塞化を狙う戦術が得意。特にタイプや耐久によるカイオーガには強め。オリジンであれば〔ふゆう〕になりグラードンにも強く出られる。
要塞化を狙う場合急所や上からの強い物理打点が厳しく、オリジンで攻めて行く場合もすばやさの低さがネックとなる上にメインウェポンが使いづらいため評価は低め。


○型例
アナザー:おにび シャドーボール めいそう ねむる@カゴのみ
オリジン:シャドーダイブ かげうち ドラゴンクロー ストーンエッジ@はっきんだま



■レシラム
○基本データ
100-120-100-150-120-90 〔ターボブレイズ〕


○総合評価:★★☆☆☆
攻撃技の通りの良いドラゴン/炎タイプ。特性〔ターボブレイズ〕は相手の特性無視でありミミッキュ等の特性を気にせず抜きに行けるアタッカーという点が優秀。
しかし積み技は「ニトロチャージ」ぐらいしかなく火力を上げないと一撃で倒せる相手も多くないため、活躍させるには味方での削りが必要。


○型例
あおいほのお りゅうせいぐん りゅうのはどう きあいだまこだわりスカーフ



ゼクロム
○基本データ
100-150-120-120-100-90 〔テラボルテージ〕


○総合評価:★★☆☆☆
珍しい電気/ドラゴン複合の物理アタッカー。特性〔テラボルテージ〕により相手の特性を無視して攻撃出来る点はレシラム同様優秀。カイオーガに強めな点、防御が高めで「しんそく」で縛られにくい点、物理主体のためゼルネアスに起点にされにくい点でレシラムよりも多少扱いやすいと思われる。


○型例
らいげき クロスサンダー げきりん ボルトチェンジこだわりスカーフ



キュレム
○基本データ
通常:125-130-90-130-90-95 〔プレッシャー〕
ホワイト:125-120-90-170-100-95 〔ターボブレイズ〕
ブラック:125-170-100-120-90-95 〔テラボルテージ〕


○総合評価:★★★☆☆
氷/ドラゴンの組み合わせを持つ唯一のポケモン
フォルムチェンジが2通りあり、特殊主体と物理主体であるため対処方法が異なる。しかしながらミュウツーリザードンのようにメガシンカによるフォルムチェンジではないため、選出画面の時点でどちらのフォルムかは割れており択を与えることが出来ないのは残念。
ホワイトキュレム・ブラックキュレムは特性により相手の特性を無視出来るのでアタッカーとして優秀。
通常キュレムはフォルムチェンジキュレムの劣化となるため採用する意義はない。



○型例
ホワイト:れいとうビーム りゅうせいぐん クロスフレイム だいちのちから@こだわりスカーフ
ブラック:げきりん ドラゴンクロー クロスサンダー アイアンヘッドこだわりスカーフ



■ゼルネアス
○基本データ
126-131-95-131-98-99 〔フェアリーオーラ〕


○総合評価:★★★★★
とくこう・とくぼう・すばやさを2段階上昇する積み技「ジオコントロール」による全抜き性能が高く、本ルールでもトップメタの一角となるであろうポケモン。フェアリー技自体の通りも良く、積み技抜きにしてもアタッカーとしてそこそこ優秀。
特殊耐久を上げられることからほとんどの特殊アタッカーを起点にしてしまえる。すばやさも2段階上昇のため『こだわりスカーフ』による切り返しは狙いにくく、積まれると威力の高い物理先制技以外では止めにくい。
サポートなしで十分活躍出来るが、サポートすることでより止まりにくくなり、サポートを受けるだけの価値があるポケモンである。ゼルネアスをエースに採用するとZワザもメガシンカも余るのでパーティパワーを上げやすいのもポイントである。
しかしながら自身の特性によりメジャーなミミッキュのフェアリー技も強化してしまいミミッキュに止められやすい点、日食ネクロズマという汎用性を持ちつつゼルネアスを止めうる存在の登場により思った以上に運用は難しいか。スペックは間違いなく高いのでこれらの障害に対し取り巻きでどうカバーするか次第。


○型例
ムーンフォース 10まんボルト めざめるパワー(地面) ジオコントロール@パワフルハーブ
ムーンフォース サイコショック きあいだま ジオコントロール@フェアリーZ



イベルタル
○基本データ
126-131-95-131-98-99 〔ダークオーラ〕


○総合評価:★★★★☆
ゼルネアスと種族値は同じだが、「ジオコントロール」のような強力な積み技がない上にゼルネアスには明確に不利である点が残念。しかしながら新登場のウルトラネクロズマの「フォトンゲイザー」の一貫を阻止出来る点で、制限枠唯一の悪タイプとして採用の旨みがある。ソルガレオルナアーラミュウツーといったエスパー勢に軒並み有利であるため、制限枠にそれらを採用した構築には非常に強く出られる。ネクロズマが環境に多くゼルネアスが少ないと予想されるため、当初より使いやすいと考え評価を改めた(★3→★4)。
単体性能もまずまずで、悪技の一貫性の高さに加え「イカサマ」のお陰で物理アタッカーに起点にされにくい点、「ふいうち」ですばやさの遅さを補える点は高評価。


○型例
あくのはどう デスウィング ふいうち ねっぷう@いのちのたま
あくのはどう デスウイング イカサマ とんぼがえり@こだわりスカーフ



■ジガルデ
○基本データ
10%:54-100-71-61-85-115 〔オーラブレイク/スワームチェンジ〕
50%:108-100-121-81-95-95 〔オーラブレイク/スワームチェンジ〕
パーフェクト:216-100-121-91-95-85 〔スワームチェンジ〕


○総合評価:★★★☆☆
ガブリアスと同じドラゴン/地面タイプの物理アタッカー。先制技「しんそく」と「りゅうのまい」を両立しており、素の火力は低いが積みアタッカーとして優秀。専用技「サウザンアロー」は地面技でありながら飛行タイプや〔ふゆう〕で無効化されない唯一無二の追加効果を持つため攻撃技を一貫させやすい。
特性〔スワームチェンジ〕により残りHPが50%を切るとパーフェクトフォルムにフォルムチェンジする。パーフェクトフォルムは非常にHPが高く、高い耐久から無理やり「りゅうのまい」を複数回積んで抜きに行くのがジガルデの基本戦術となる。合計種族値がかなり高いためゴリ押しがしやすく、レックウザ程の爆発力はないが要対策である。
また、10%フォルムはすばやさが優れているため、「りゅうのまい」に頼らずに殴っていく運用も可能となる。


○型例
10%:サウザンアロー げきりん しんそく りゅうのまいきあいのタスキ
50%:サウザンアロー げきりん しんそく りゅうのまい@たべのこし



ソルガレオ
○基本データ
137-137-107-113-89-97 〔メタルプロテクト〕


○総合評価:★★★☆☆
特性により〔いかく〕等に強い物理アタッカー。メタグロスと同タイプであるが、メガメタグロスに比べて火力もすばやさも負けているのが残念。ただし「メテオドライブ」によりミミッキュの〔ばけのかわ〕を無視して上から一撃で倒せる点はメタグロスにはない強み。今回のルールでも高い採用率が予想されるミミッキュに一方的に勝てる可能性が高い点がこのポケモンの最大の採用理由となるだろう。また新たな専用Zワザ「サンシャインスマッシャー」はベース技の特性無視の効果をそのままに威力200の瞬間火力を発揮するため、積み技抜きでの突破力もそこそこ。
同タイプの日食ネクロズマとはすばやさの値で差別化可能。


○型例
メテオドライブ しねんのずつき じしん ニトロチャージソルガレオ
メテオドライブ じしん ニトロチャージ はねる@ノーマルZ



ルナアーラ
○基本データ
137-113-89-137-107-97 〔ファントムガード〕


○総合評価:★★★★☆
特性が非常に優秀で、『きあいのタスキ』に頼らずに行動回数を確保しやすい。その強力さ故に「ステルスロック」で対策される可能性も高いので、比較的先発向けなポケモンでもある。高い耐久と「めいそう」「おにび」「はねやすめ」等でルギアのように要塞化を狙う戦法も可能だが、優秀な特性とルギアと比べて非常に高い火力を活かして対面で撃ち合う型も強い。
ソルガレオ同様、専用技「シャドーレイ」が相手の特性を無視するためミミッキュを上から一撃で倒せるポケモンだが、自身がミミッキュの「かげうち」が4倍弱点であるため対ミミッキュ性能はソルガレオにはかなり劣る。
月食ネクロズマにはすばやさが勝っている上に特性はこちらの方が圧倒的に強いため、差別化には困らないどころかこちらの方が採用しやすい。


○型例
シャドーレイ ムーンフォース ねっぷう こごえるかぜ@ルナアーラ
シャドーボール おにび めいそう はねやすめ@たべのこし



ネクロズマ
○基本データ
通常:97-107-101-127-89-79 〔プリズムアーマー〕 エスパー
日食ネクロズマ:97-157-127-113-109-77 〔プリズムアーマー〕 エスパー/はがね
月食ネクロズマ:97-113-109-157-127-77 〔プリズムアーマー〕 エスパー/ゴースト
ウルトラネクロズマ:97-167-97-167-97-129 〔ブレインフォース〕 エスパー/ドラゴン



○総合評価:★★★★★
通常ネクロズマは器用貧乏な性能で単体性能は高くないが、ウルトラサン・ムーンから追加された日食/月食ネクロズマが非常に強力。日食はソルガレオ月食ルナアーラと同タイプであるが種族値は微妙に異なり、HPとすばやさがネクロズマベースとなるため本家よりも下がるが代わりに火力が強化されている。また特性も〔プリズムアーマー〕となり、弱点を突かれた場合のダメージを75%に軽減する。伝説の中で一番遅いためトリックルーム要員兼アタッカーにも向く。
また、日食/月食ネクズマに『ウルトラネクロズマZ』を持たせることで戦闘中にウルトラネクロズマにフォルムチェンジが可能となる。フォルムチェンジ後のタイプはエスパー/ドラゴンとなり、種族値が飛躍的に上昇する。火力とすばやさに特化したポケモンとなり、特性も『たつじんのおび』と同様に弱点を突いた際のダメージが1.2倍となる効果を発揮する〔ブレインフォース〕となり、よりアタッカー向けになる。
ウルトラネクロズマはトップメタとなるであろうメガレックウザを上から縛れる性能を持ち、更に専用技「フォトンゲイザー」は相手の特性を無視するためミミッキュでも止まりにくい(ソルガレオ/ルナアーラの専用技だった「メテオドライブ」「シャドーレイ」も使える)。今大会の台風の目となるであろう性能である。
フォルムチェンジ前のタイプがエスパー/はがねである日食ネクロズマは、フォルムチェンジによるタイプ変化で弱点・耐性を大きく変えられることから月食よりも行動回数を稼ぎやすいと思われる。またゼルネアスのストッパーにもなれる点でも非常に優秀。


○型例
日食ネクロズマフォトンゲイザー じしん げきりん つるぎのまいウルトラネクロズマ
月食ネクロズマフォトンゲイザー りゅうのはどう ねっぷう ボディパージ@ウルトラネクロズマ



* * *


以上、各ポケモンについてたくさん書いてみました。
どのポケモンもチャンスがあるので、様々なパーティのタイプがあると思います。
一度しかないルールだと思うので、普段使えない超パワーを楽しんで行きましょう!