【レジェンドオブラウンド】バクアイベルサイクル【最終8位/R1815】
こんばんは、ユウキです。
レジェンドオブラウンドに参加された皆さん、お疲れ様でした。
マッチングした皆さんは対戦ありがとうございました。
考察段階から実戦に至るまでとても楽しめる大会でした。
今回使用したパーティを紹介します。
【パーティ】
【戦績】
●レジェンドオブラウンド
勝敗:36勝9敗
勝率:80.0%
最高:レート1835 4位
最終:レート1815 8位
公式のインターネット大会で初の1桁順位!
1位も狙えるんじゃないかと夢を見ながら潜れたのは良い思い出になった。
【コンセプト】
①高耐久ポケモン達によるサイクル
②マーシャドーを強く使わせない
③デバフによる詰ませと起点作り
①高耐久ポケモン達によるサイクル
ムゲンダイナ、イベルタル、日食ネクロズマの3匹を軸にしたサイクルパーティ。
伝説戦は非常にパワーが高い環境になるため力押しオンリーな構築も一定数あり、それらを数値と耐性でしっかり受け切ることで安定した勝ちを生み出せる。
時間稼ぎが得意なポケモンが多いため、殴るだけのパーティと比べて壁パーティやトリパ等に対しても強いのが特長。
②マーシャドーを強く使わせない
攻撃系の積みポケモンはタスキやスカーフマーシャドーをケアしないと使いにくい環境だが、防御系の積みポケモンである「コスモパワー」ムゲンダイナはマーシャドーにコピーされても問題ない。
火力UPアイテムのないマーシャドーへの受けが成立するムゲンダイナ、イベルタルを採用することで相手のマーシャドーを強く使わせない構築になっている。
③デバフによる詰ませと起点作り
ムゲンダイナの「マジカルフレイム」とイベルタルの「バークアウト」、ランドロスの「いかく」等のデバフ要素を盛り込んだ。
・相手のダイマックスを弱く切らせる
・単体で相手を詰ませる勝ち筋になる
・詰め切るのが無理でも裏のネクロズマに繋いで積みの起点を作れる
という動きが本パーティの真髄。
【構築経緯】
①ムゲンダイナ
耐久戦術を軸にするにあたり、まず高い耐久性能と優秀な耐性のムゲンダイナを採用。
・「コスモパワー」での誤魔化し性能が高い
・殴るだけの構築を簡単に詰ませられる
・マーシャドーに弱くない積みエース
・高い素早さからの「マジカルフレイム」によるサポート性能
・「どくどく」で面倒な要塞系(耐久イベル、ホウオウ、ルギア等)を崩せる
・特性「プレッシャー」でPP枯らしが狙える
・アタッカー型も一定数いる
という強みから、詰ませやサポートを行える。
ダイマックス出来ないというよりもダイマックスを必要とせずに性能が完結している点が強く、取り巻きのパワーを上げられる。
②イベルタル
次に採用を決めたのはイベルタル。ムゲンダイナの弱点となる地面(グラードン、ランドロス)、エスパー(黒バドレックス等)に強い。
基本コンセプトに沿ってイベルタルも耐久型での採用としたが、このポケモン自体は一般的には珠持ちのダイマアタッカーの印象が強いため、相手目線での認識とのずれを勝ち筋に繋げられるのも強みの1つ。
・黒バド、グラードン対策
・「はねやすめ」「デスウイング」で高い耐久性能
・ムゲンダイナが苦手なディアルガのダイマを枯らせる
・アタッカー型を警戒させての「バークアウト」が強い
=ダイマックスを誘って枯らす性能がムゲンダイナ以上に高い
③日食ネクロズマ
ここまでザシアン、氷タイプ、ゼルネアスが一貫しているため日食ネクロズマを採用。
高耐久と優秀な耐性でサイクル加入出来るだけでなく、「りゅうのまい」から全抜きエースになれる点が強い。
・ザシアンに繰り出せる
・白バド、Wキュレム、ゼルネアスへの切り返し
・「マジカルフレイム」「バークアウト」からの「りゅうのまい」が強い
・DM適正が最高のエース
④マーシャドー
相手の積みエースへの切り返し手段の1つとして採用。
このポケモンは選出画面に存在するかしないかで相手側の取れる選択肢が大幅に変わってくる(いないと特定のポケモンに積まれ放題になる)ため、実際に出すかは置いておいて相手の戦術を狭めるためにも是非入れておきたい。
・「コスモパワー」ムゲンダイナを突破する積みエースへのカウンター
(竜王戦ルールのメタモンのようなイメージ)
・非ダイマで高い対面性能
・腐りにくい攻撃範囲
⑤カイオーガ
ここまでザシアン対策をほぼ日食ネクロズマに一任しているが、ザシアンがカイオーガやホウオウ、黒バドレックス、イベルタル等と組んでいると結局辛いことがあるためまとめて相手に出来るカイオーガを第二のエースとして採用。
ムゲンダイナが雨ザシアンに「マジカルフレイム」が全く入らず「つるぎのまい」の起点にされたり、日食ネクロズマが雨だと「あさのひざし」回復量が減ったりそもそもカイオーガとの撃ち合いが厳しいため、ザシアン+カイオーガに対しては別ルートを用意することに。
・「きょじゅうざん」半減でザシアンをほぼワンパン可能
・日ネクロが通りにくいホウオウ、グラードン、日ネクロに強いアタッカー
・カイオーガ、黒バド、イベルとの撃ち合い意識のチョッキ
・環境に強い草タイプがいない&電気タイプも多くない等タイマン性能が高い
⑥ランドロス
最後にカイオーガや日食ネクロズマのお供として優秀な耐性を持ち、その他のサイクルパーツとも相性の良い並びを形成しつつ構築に不足している要素を埋めることが出来るランドロスを採用。
ザシアン+カイオーガ入りに対して味方カイオーガとの組み合わせである程度有利サイクルを回せる。
・地面の一貫切り(ムゲンダイナ、日食ネクロとの並び)
・電気の一貫切り(カイオーガ、イベルタルとの並び)
・威嚇要員
・ステロ要員
・ザシアンを上から殴れる枠
以上で6匹が決定した。
以下、各ポケモンについて詳細を述べる。
【個別解説】
■ムゲンダイナ@くろいヘドロ
どくどく マジカルフレイム コスモパワー じこさいせい
臆病247-**-116-166-144-168
252-0-4-4-228-20
●努力値配分
・B(+1)でA222(+1)ザシアンの「きょじゅうざん」が受かる
・C222カイオーガの「れいとうビーム」2発耐え(くろいヘドロ1回込)
・C222カイオーガの雨「しおふき」+D(+1)で「Dれいとうビーム」耐え
・C202(-1)パルキアの白玉「あくうせつだん」+D(+1)で同攻撃耐え(くろいヘドロ1回込)
・C222(-1)ディアルガの珠「Dりゅうせいぐん」14/16耐え
・S最速パルキア+1
Dに寄せた配分としているのはメインエースの日食ネクロズマが苦手とするカイオーガへの繰り出しを意識して。不利対面を取っても後出しから処理が狙える。
B方面はザシアンとは真正面からは撃ち合わずネクロに逃げるので1回積んだら「つるぎのまい」がないザシアンを返り討ちに出来るだけあれば充分と判断。
●技構成
・どくどく
回復手段を持つイベルタル、ホウオウ、ルギア等への崩し手段。不意の要塞化で詰むことがないように採用していることが重要。
パーティ全体を耐久に寄せているためダメージソースとしても優秀で、裏のイベルタルやネクロズマが回復連打しているだけで相手を倒せる状況を作れる。
・マジカルフレイム
追加効果が本体の炎技。高めの素早さからこの技でデバフを撒くことでイベルタルやカイオーガ等のダイマックスを凌ぎ切れる。裏の日食ネクロズマの起点作りとして優秀。
・コスモパワー
自身が詰め筋となれる優秀な積み技。「つるぎのまい」等の明確な崩し手段がない相手は一度有利対面を取って積んだだけでゲームエンドに持って行けるだけの性能がある。
・じこさいせい
HP管理のために必須。PPが多いのが偉い。
●持ち物
耐久戦術をするならくろいヘドロ一択。
■イベルタル@たべのこし
バークアウト デスウイング イカサマ はねやすめ
臆病233-135-123-152-132-143
252-0-60-4-108-84
●努力値配分
・A244(+1)ザシアンの「ワイルドボルト」14/16耐え
・A177マーシャドーの「インファイト」2発耐え(残飯なしで)
・A194マーシャドーの「インファイト」2発92%耐え(残飯1回込み)
・C202カイオーガの雨「しおふき」耐え
・C183イベルタルの珠「Dデスウイング」+C(-1)同攻撃を残飯1回込で高確率耐え
・S準速90族+1
耐久にガッツリ割くことで多くの相手に対する誤魔化し性能を手に入れた。
素早さ調整によりある程度相手の持ち物や型を判別出来る。
チョッキカイオーガ等に対して物理「ダイアーク」を撃つ場面もあったので攻撃個体値はVとした。
●技構成
・バークアウト
このポケモン最強の技。特に初手で対面しやすい珠ディアルガや珠イベルタル、チョッキオーガ等の特殊アタッカー全般のダイマターンを枯らせる点が強く、何度も相手を無力化した。相手は珠イベルタルのダイマックスを警戒して高確率でダイマを切って来るため、この動きが決まるだけで実質3vs2でこちらだけダイマックス権を残して有利に展開出来る。単体で詰め切れずとも、ムゲンダイナ同様裏の日食ネクロズマ等に繋げる使い方も強い。
・デスウイング
回復も兼ねられる優秀な飛行技。マーシャドーへの遂行技。
火力は無振りだが一致「ダイジェット」は強く、上を取ることで詰ませられる相手が増える場合に有力な勝ち筋になる。
・イカサマ
「バークアウト」との相性が抜群の攻撃技。特殊アタッカーを「バークアウト」で無力化すると相手はたまらず物理アタッカーに交代して来るため、交代際に刺すことでサイクルが非常に有利になる。
特にザシアンを半分削れるのは破格の性能で、この技を見せることで「つるぎのまい」を抑制し、日食ネクロズマでのサイクルを回しやすく出来る。
伝説戦は攻撃種族値が高いポケモンが多いため全体的に通りが良く、タイプ一致+ダークオーラが乗るのでカイオーガやディアルガ等の特殊アタッカーにもかなりのダメージを見込める。
ザシアンやグラードン等に撃った時のダメージ割合が相手の配分を予測する判断材料になるのも偉い。
・はねやすめ
優秀な再生回復。「ダイサンダー」「ダイアイス」持ちに対して弱点を消しつつ回復出来るのが偉い。
●持ち物
耐久を底上げすることでダイマターン枯らしで役に立ったり、「はねやすめ」を撃つ回数を抑えて隙を少なく出来るたべのこし。
■日ネクロズマ@じゃくてんほけん
メテオドライブ じしん りゅうのまい あさのひざし
腕白204-178-180-**-130-112
252-4-132-0-4-116
●努力値配分
・「Dじしん」でB(-1)199-136ザシアン14/16で1発
・A(+2)「じしん」で199-136ザシアン15/16で1発
・A222(+1)ザシアンの「インファイト」2発耐え
・A222(+3)ザシアンの「きょじゅうざん」2発耐え
・A194マーシャドーの「シャドースチール」2発耐え
・C216ムゲンダイナの「かえんほうしゃ」2発耐え
・S(+1)で最速パルキア抜き
・S(+2)で最速フェローチェ抜き
基本はザシアンに対する物理受けの役割を重視した配分。
多くの相手に「りゅうのまい」1回から崩しを狙えるように素早さを多めに配分したため物理耐久はカツカツ。しかしながらうまくダイマックスを絡めて耐久を上げることが出来ると詰められる範囲が格段に増える。
●技構成
・メテオドライブ
タイプ一致のメインウェポン。役割対象のWキュレム、白バド、ゼルネアスへの遂行技。
とにかく一致「ダイスチル」が強過ぎるため物理相手は負ける気がしない。「イカサマ」「ふいうち」イベルタルでも止まらない。
・じしん
鋼技との補完に優れたサブウェポン。「ダイアース」での特殊耐久補強が強い。カイオーガやパルキア、ディアルガ等の多くの特殊アタッカーに等倍以上で入るのも偉い。
ザシアンに対する遂行技でもある。
・りゅうのまい
優秀な積み技。1回でザシアンや黒バドを抜ける「ボディパージ」や詰ませ性能の高い「コスモパワー」も魅力だが、火力を上げて相手の耐久ポケモンを突破しに行く動きを重視してこちらを採用。
・あさのひざし
役割維持のために必須の回復技。「りゅうのまい」を複数回狙う動きにも繋げられる。
「つきのひかり」の方が微妙にエフェクトが長くTODに向くらしいということをPPを増やした後に知ったのでこちら。太陽のイメージに合っているので・・・
●持ち物
ザシアンを処理しやすくなるゴツゴツメットと迷ったが、単体で最も勝ち筋に貢献するアイテムとしてじゃくてんほけん。ダイマックスありのこのポケモンはこの型が一番強い。
■マーシャドー@きあいのタスキ
インファイト シャドースチール かげうち れいとうパンチ
陽気166-177-100-**-110-194
4-252-0-0-0-252
●技構成
・れいとうパンチ
他でケアが効きにくいジガルデ意識での採用。ジガルデを「ダイアイス」でワンパンして勝てた試合があったので採用して正解だった。
一応ランドロスやイベルタルにも手が伸びる。ムゲンダイナに対しても高打点となるが突破は難しい。
●持ち物
ザシアンに強いこだわりスカーフもありだが、運用難易度が高いため素直にタスキ。
無難に強く出せる場面を選ばなかったが、ステルスロック持ちがいると腐るため高レート相手では信用出来ないアイテムとなっていた。
■ランドロス@こだわりスカーフ
じしん いわなだれ とんぼがえり ステルスロック
陽気177-177-118-**-101-157
100-92-60-0-4-252
●努力値配分
・A244ザシアンの「きょじゅうざん」+「でんこうせっか」耐え
・A202(-1)グラードンの珠「Dストーンエッジ」2発耐え
・C197ムゲンダイナの珠「ダイマックスほう」耐え
・S最速90族+1
耐久を多めに配分してある程度後出しが可能にした。これにより初手以外でもサイクル加入しやすくなる。
素早さはすぐ下に最速カイオーガがいるので最速は必須と考えた。
どうせザシアンは皆耐久振ってると思い攻撃はかなり削ったが攻撃不足を感じる場面も割とあった。このルールでは種族値の低さは否めなかったが、それでもタイプと特性が偉過ぎて活躍していた。
●技構成
・いわなだれ
ホウオウやイベルタルへの打点。命中、怯み重視でこちらにしたが一度だけ非ダイマ状態でダイマホウオウに撃って耐えられた場面があったので「ストーンエッジ」の方が良かったかもしれない。
・ステルスロック
構築のどこかしらに入れておきたいと思っていたので採用。この技があるとマーシャドーやルギア入りへの選出の選択肢が増える。
スカーフアタッカーは「ダイウォール」があると強いので補助技が1つ欲しかったというのもある。
スカーフ「ステルスロック」も3回ぐらい選択した上にしっかり機能したし「ダイウォール」も3回撃ったので採用は正解だった。
フルアタでいいなら「そらをとぶ」「ばかぢから」あたりも選択肢。
●持ち物
1匹はザシアンに先制出来るポケモンが欲しかったのでこだわりスカーフ。最速カイオーガやホウオウ等を抜いていることから役に立つ場面は多く、序盤の様子見から終盤の高速スイーパーとして幅広く活躍した。
■カイオーガ@とつげきチョッキ
しおふき ねっとう かみなり れいとうビーム
控え目199-**-110-222-160-119
188-0-0-252-0-68
●努力値配分
・DM時C202カイオーガの「Dかみなり」+EF「Dかみなり」2発耐え
・D(-1)マーシャドーを「Dれいとうビーム」+霰ダメで68.7%
・S(+2)で最速スカーフランド抜き調整(118)の日食ネクロ抜き
・S20振りジガルデ抜き
特攻最大にすることでザシアンやマーシャドーワンパンの可能性を高めつつ素早さに多めに配分。
特にチョッキカイオーガミラーで上を取っていることが多く、役立った。
耐久に関しては割と削ってしまったが不足を感じる場面はほぼなかったのでこれで正解だった。
●技構成
・ねっとう
HPが削れた場面での削り手段として。命中安定に加え追加効果が強いので「ねっとう」を選択。
・れいとうビーム
ドラゴンへの打点として。ダイマックス前提の「ふぶき」とも迷ったがチョッキ型は様子見で居座りながら攻撃を押す場面も多いので安定感重視で。
●持ち物
スカーフカイオーガやイベルタル、黒バドレックスとの撃ち合いを意識してとつげきチョッキ。最悪パルキアやディアルガ、ゼルネアスとも撃ち合う覚悟が出来るのは強い。
ダイマックスするカイオーガの中ではチョッキが最もタイマン性能が高いと感じた。
物理耐久はランドロスでカバー可能。
【選出】
スタンダードなパーティなので決まった選出というのがなく、毎回相手の微妙に異なる並びに対して出し方を変えていた。
選出がある程度パターン化されている展開パが好きな人間からすると選出段階でのプレイヤー負担が凄く、めちゃくちゃ頭を使ったので疲れた。
最近のランクマでムゲンダイナサイクルを愛用しているため慣れているつもりだったが、ランクマでは伝説枠1匹をしっかりマークしておけば残りの一般枠にはそんなに崩される心配はないし、ダイマックスもないので受け崩しの手段は限られ、選出は割と楽なことが多い。
一方このルールは全員がサイクル破壊して来る可能性があるので全く隙を見せられず、選出難易度が跳ね上がる。
全員しっかり受かる選出が出来れば理想だが、枠が足りないことがほとんどなので初手の出し負けをケア出来ない選出をしてしまうと即負けになる。
いかに初手で出し負けないか、出し負けてもケアが可能な裏を用意出来るか、試合終盤までの勝ちのルート(受け切って詰ませる、どこかで受けられなくなったら崩しに転じる、受けを放棄してある程度対面的に動くetc)をイメージ出来るかを意識して選出した。
当初想定していた基本のサイクル選出(のはずだったもの)。
カイオーガはムゲンダイナで受け、黒バドはイベルタルで受け、ザシアンは日ネクロで受けるサイクル。
「マジカルフレイム」「バークアウト」+再生回復で相手のDMを枯らす。
全員受け切れずとも、デバフを撒いた状態でネクロに繋いで「りゅうのまい」の起点にして崩して行く。
実際に多かった選出。
ザシアン+カイオーガ+αの並びが多過ぎたのでムゲンダイナ+日食ネクロズマの選出がかなり抑制されてしまった。
イベルタルはディアルガ等の初手ダイマを枯らす役割を任せることが多く、実際うまく選出読みが決まり序盤の流れを作ってくれた。
チョッキカイオーガ+ランドロスの組み合わせは相手のカイオーガに非常に強く、カイオーガ対面で「かみなり」や「ダイサンダー」読みランドロス交代、ランドロスへの水技読みで「とんぼがえり」で削りながらカイオーガに交代等で相手のこだわり固定やダイマターン枯らしを行えると非常に楽になる。
勿論ザシアンに対しても「ワイルドボルト」無効のランドロスも併せて隙を見せない並びとなっているため、ザシアン+カイオーガを見たらこの並びを絡めてうまく立ち回りで対処していた。
★選出回数/45戦
ムゲンダイナ 13
イベルタル 33
日食ネクロズマ 24
マーシャドー 5
カイオーガ 32
ランドロス 28
ムゲンダイナから組み始めた割に全然選出が出来なかった。雨ザシアンが多かったこと、思った以上にグラードンやディアルガ、パルキア他ドラゴンが多かったことが原因か。
良く考えればパルキアやゼクロム、レシラム、キュレム等には「ダイマックスほう」があれば有利ではあるが今回はドラゴンはネクロズマで相手にすることにしていたため不採用としており、それが選出機会の減少に繋がっていたかもしれない。
イベルタル、カイオーガ、ランドロスの選出が飛びぬけて多く、実際この3匹の相性も良かった。
特にイベルタルが一番多く、このポケモンの誤魔化し性能の高さを軸に柔軟な試合運びが出来た。この型のイベルタルは使用者がいないせいか読まれにくく、間違いなく今回のMVP。
マーシャドーはルール発表当初は高い評価をしていたが終盤は対策が進んでおり全然通る気がせず、ほとんど見せポケと化していた。選出画面にいることが一番大事なので採用したことは間違いではなかったし、あまり強くないポケモンを出した方が負けるのがこのルールの真理なのでこれで良かった。
逆にランドロスは事前段階では全然評価しておらずあまり出せないと思っていたが、蓋を開けてみればネクロズマ以上に出している大活躍ぶりだった。数値は確かに不足気味だが、貴重な電気・地面耐性と「いかく」、スカーフによる素早さが選出の穴を綺麗に埋めてくれることが多く、終盤はかなり信頼していた。
★ダイマックス回数
イベルタル 3/33=9%
日食ネクロズマ 10/24=42%
マーシャドー 1/5=20%
カイオーガ 17/32=53%
ランドロス 4/28=14%
合計35回/45戦
カイオーガ、日食ネクロズマのダイマックス率が高いのは概ね構築段階の想定通り。
補完のつもりのカイオーガの方が多くなってしまったのは環境に雨ザシアンがあまりに多かったから。
イベルタルは選出率トップだがダイマックスに依存せずに高い性能を持っているのが数字にも出ている。
また、45戦中10戦はダイマックスなしで勝っているというのが驚きだった。
ムゲンダイナやイベルタル、ネクロズマの詰ませ性能の高さに加え、デバフにより相手の先行ダイマックスを弱く切らせる動きがうまく決まった結果、こちらがダイマックスすることなく試合を終えていたということが良くわかる。
パーティコンセプトがしっかり機能していたと言える。
【負け試合分析】
構築負け2
選出負け1
プレミ・択負け3
運負け3
耐久戦術を軸にすると急所や凍結等の運負けがかさむと思ったが、ムゲンダイナは選出回数が少なかったのでそこまで運負けは多くなかったのは幸い。
代わりにイベルタルの選出が多く「バークアウト」が初手で外れて負けた試合があって以降は毎回祈りながら撃っていた(心臓に悪かった)。
全体的に難しい環境でありながら致命的な選出ミスも少なく、集中してやれていた。
【雑感】
・当初の想定からは少し軸がずれてしまったものの、サイクルという観点は悪くなかった
・イベルタルのダイマなしで強い型というのが新鮮だった
・禁止伝説のパワーが高過ぎて600族が低種族値扱いなのが恐ろしい
・高種族値の努力値配分計算、やりたいことを沢山両立出来るので考えるのが楽しい
・上位に展開系の構築もいたのでもう少し時間があれば触ってみたかった
・竜王戦ルールとは違った贅沢な使い方(起点作りグラードンとか)が開拓されていて面白かった
・バトルは迫力あるし、とにかくお祭り感があって楽しいルールだった
* * *
今回の記事は以上となります。
長文になりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。
ご意見、ご感想、ご質問等があればコメント欄やTwitter(@yuki_rotom)に遠慮なくお願いします!
ではまたノシ