アローラ!ユウキです。
今回の記事は11月上旬に開催されたシングル66のオンライン大会で全勝優勝したパーティ解説です。
サンムーン環境最後のシングル66大会も優勝で終えることが出来て非常に満足です。
【実績】
大湧泉杯ルーザーズマッチ 予選6-0で1位抜け→優勝 計8-0
種族名 | 性格 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
メガボーマンダ | 意地っ張り | すてみタックル | じしん | りゅうのまい | はねやすめ | ボーマンダナイト | いかく→スカイスキン |
マンムー | 陽気 | ステルスロック | じしん | こおりのつぶて | はたきおとす | きあいのタスキ | あついしぼう |
ハッサム | 意地っ張り | バレットパンチ | とんぼがえり | はたきおとす | つるぎのまい | オボンのみ | テクニシャン |
ゴチルゼル | 控え目 | サイコキネシス | 10まんボルト | くさむすび | トリック | こだわりメガネ | かげふみ |
バシャーモ | 無邪気 | かえんほうしゃ | ばかぢから | めざめるパワー(氷) | まもる | いのちのたま | かそく |
ミミッキュ | 意地っ張り | シャドークロー | じゃれつく | かげうち | つるぎのまい | ゴーストZ | ばけのかわ |
【概要】
第21回夜空杯で使ったゴチルゼル+バシャーモのギミック〜テテフーディンゴチル〜 第21回夜空杯3位パーティ-ユウキのめざめるパワー(氷)で『きれいなぬけがら』ドヒドイデ入りと『だっしゅつボタン』ドヒドイデ入りを崩し切れずに負けた経験から、これらのドヒドイデ入りまで全て崩すためのギミックとして「はたきおとす」+〔かげふみ〕ゴチルゼルを採用することにした。ドヒドイデを誘うポケモンに「はたきおとす」を持たせることで持ち物をなくしてゴチルキャッチを成功させ、ドヒドイデがいなくなった相手をバシャーモで抜いて行くのがメインのコンセプトである。
ドヒドイデを誘いつつ「はたきおとす」を覚えるポケモンとして今回はハッサムを採用。ハッサムにした理由は「はたきおとす」に加えて「とんぼがえり」を覚えるため、『きれいなぬけがら』を落とした後にゴチルゼルに繋ぐ際に相手の交代に対応しやすい点、『きれいなぬけがら』のない相手にも「とんぼがえり」からの即ゴチルキャッチが決まりやすい点、「はたきおとす」の採用自体がピンポイントにならず自身の汎用打点として無理なく扱える点だ。
今回の標的であるドヒドイデ以外にも、特定の受けポケモンをゴチルゼルやジバコイルで処理することでエースを通すという考え方自体は以前から好んで採用している。
参考1:〜サトシゲッコウガ+メガマンダ〜 第8回どうするよ杯優勝パーティ-ユウキのめざめるパワー(氷)
参考2:〜ジバコキャッチ+メガマンダ〜 第18回夜空杯優勝パーティ-ユウキのめざめるパワー(氷)
今回もその考え方を踏襲し、バシャーモ以外にもメガボーマンダやミミッキュをエースとして採用し、パーティ内の全てのポケモンを火力に振った超攻撃的なパーティに仕上げた。
【個別解説】
■ボーマンダ@ボーマンダナイト 〔いかく〕→〔スカイスキン〕
意地っ張り 171-205-100-**-100-152
メガシンカ時:171-216-151-**-110-172
すてみタックル じしん りゅうのまい はねやすめ
「はたきおとす」+ゴチルゼルを採用することで相手のエアームド、テッカグヤを処理するルートが用意出来ているため普段では通りにくい相手にも通して行けると考えて採用した王道エース。
鋼タイプをこいつで突破する必要がない構築なので、『こだわりスカーフ』カプ・テテフやゲッコウガ等の高速エースで止められないようになる「りゅうのまい」型とした。どうするよ杯の時にも同じ個体を使いその時は一度も「りゅうのまい」を使う隙がなかったが、今回は決勝戦でしっかり活きて『こだわりスカーフ』ゲッコウガまで倒してくれたので感謝。
最近の大会ではマークが厳しくメガボーマンダの使用率は一気に減っていたが、きちんと扱えばやはり強力であった。
■マンムー@きあいのタスキ 〔あついしぼう〕
陽気 186-182-100-**-80-145
ステルスロック じしん こおりのつぶて はたきおとす
崩し速度を大幅に上げるため必須となるステルスロック要員。電気の一貫阻止枠、対ボーマンダ枠でもある。
誘うテッカグヤ、エアームドの『たべのこし』『きれいなぬけがら』を「はたきおとす」で落としてゴチルゼルでキャッチし、メガボーマンダやハッサム、ミミッキュを通しやすくする役割も持たせた。他にも重めなロトムへの打点にもなる。
受けポケモンがおらず出し負けした際の切り返しも難しい構築であるため、あらゆる対面でも最低限の仕事をこなせるよう『きあいのタスキ』を持たせた。
■ハッサム@オボンのみ 〔テクニシャン〕
意地っ張り 172-198-120-**-100-93
バレットパンチ とんぼがえり はたきおとす つるぎのまい
ドヒドイデを誘う攻撃範囲と「はたきおとす」、「とんぼがえり」を併せ持つためゴチルゼルでドヒドイデを狩りやすくする場作りに長けている。他にもマンムー同様に誘うテッカグヤやエアームドをゴチルゼルでキャッチするサポートも可能。また、これら役割対象がいなかった場合や削れていた場合には自らが「つるぎのまい」から全抜きを仕掛けることも出来るためサポーターに留まらない活躍を見せてくれ、実際今大会での撃墜数はメガボーマンダ・バシャーモを遥かに凌ぐトップであり、こいつが主役だったのではと思うくらいだった。「つるぎのまい」により悠長な行動を許さず全抜きをチラつかせ、「くろいきり」持ちのドヒドイデを引きずり出して「はたきおとす」でゴチルゼルキャッチに繋ぎやすい点で『こだわりハチマキ』とは全く異なる強さを引き出せていた。
配分はこうげきを高めつつ仮想敵であるエアームドに先手を取れるようすばやさを調整。
持ち物は「はねやすめ」を採用出来なかったため起点に出来る相手を増やしたり行動回数を増やせる回復アイテムの中で発動条件の簡単な『オボンのみ』。
■ゴチルゼル@こだわりメガネ 〔かげふみ〕
控え目 151-**-116-155-131-116
サイコキネシス 10まんボルト くさむすび トリック
・「ステルスロック」+「サイコキネシス」でHP振りメガフシギバナ確定1発
・「ステルスロック」+C178バシャーモの『いのちのたま』「だいもんじ」耐え
・S準速バンギラス+3
説明不要のサイクルブレイカー。前述の「はたきおとす」コンビと組むことで一般的な『きれいなぬけがら』によるゴチルゼル対策を許さずにキャッチして崩して行ける。『きれいなぬけがら』を持たせているようなサイクルパーティはだいたいそのポケモンを失うとサイクルが崩壊するため、そこからこちらのエースを通して勝ち切ることが出来る。
技構成はエースの邪魔となるポケモンを狩るために必要なものを順に採用していくと自然と埋まった。「トリック」はあまり撃たないが味方の積み技の起点を作れる可能性がある点や要塞系の耐久ポケモン崩しに使う点から外せない。
配分はいつもの。
■バシャーモ@いのちのたま 〔かそく〕
無邪気 155-143-90-162-81-143
かえんほうしゃ ばかぢから めざめるパワー(氷) まもる
メガ枠を割かずに相手を殲滅する性能で言えばピカイチなためエースとして採用。ドヒドイデがいなければ「めざめるパワー(氷)」バシャーモで6タテ出来そうなパーティばかりだなぁというのは前々から思っていたので、前回のテテフーディンゴチルからリベンジ続投。強化したヒトデ狩りギミックにより、受けポケモンに止められることはほぼなくなった。ただ蓄積により全抜き前に消耗して先制技圏内に入る等は良くあることなので、こいつ1匹に全て任せ過ぎず適度に相手を削ってから他に任せるといった立ち回りも大事。
配分はいつもの。
■ミミッキュ@ゴーストZ 〔ばけのかわ〕
意地っ張り 131-156-100-**-125-148
シャドークロー じゃれつく かげうち つるぎのまい
Z枠の中でも腐ることがまずない点、このような攻め一辺倒のパーティは相手に先に展開された場合の切り返しが難しいのを1回だけカバー出来る点、自身も崩しの性能に長けておりゴチルキャッチによるドヒドイデやテッカグヤ、エアームド排除の恩恵を受けやすい点から採用した。
特にここまでの5匹では厳しめな対バシャーモ、ゲッコウガ、キングドラ、ドリュウズ等を誤魔化せる点ではマリルリとも迷っていたが、よりZワザをうまく使えるミミッキュに軍配が上がった。仕事をしない試合はなかったため、選択は間違っていなかったと思う。
【雑感】
夜空杯でテテフーディンゴチルという前のめり過ぎるパーティを使ってから「あまりに前のめりなパーティは一度崩し切れなかった時や先に展開された時に苦しいからきちんとサイクル要素を入れたパーティが無難だな」と思いライボルト入りサイクルを使い始めたが、崩しに重きを置いたパーティでも最低限のタイプバランスを考えたりミミッキュを採用したりすることでマシになると考えて今回の構築に至った。
結果としては満足の行くものとなったので、こういうパーティも上手に組んであげればまだまだ捨てたものじゃないな、と思えた。
なんだかんだサイクル回すのも好きではあるがサイクルを崩すのも好きなので、今後も楽しみながら様々なタイプのパーティを構築して行きたい。