ご無沙汰してます、ユウキです。今回は久し振り(第七世代初)のシングル63のパーティ紹介記事です。
サンムーン発売以降ずっとオニゴーリ軸のパーティを煮詰めており、以下のような結果が出たこと、自分の予定しているサンムーン環境でのオフ出場が終わったことから公開することにしました。
こちらの記事では2017年8月中旬〜9月上旬に使用していた形(Ver.2)を紹介します。
他の形については以下のリンクを参照下さい。
Ver.1:http://d.hatena.ne.jp/yuki_rotom/20170922
Ver.3:http://d.hatena.ne.jp/yuki_rotom/20170924
【実績】
第38回あんぐらオフ 3位 (予選5-1で1位抜け→準決勝敗退 3位決定戦勝利)
【パーティ】
■Ver.2 ウツロゴーリ あんぐら使用
種族名 | 性格 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
クレッフィ | 図太い | でんじは | どくどく | リフレクター | ひかりのかべ | ひかりのねんど | いたずらごころ |
オニゴーリ | 無邪気 | フリーズドライ | じしん | みがわり | まもる | たべのこし | ムラっけ |
ウツロイド | 臆病 | ステルスロック | でんじは | どくびし | ヘドロばくだん | きあいのタスキ | ビーストブースト |
メガギャラドス | 陽気 | たきのぼり | でんじは | ちょうはつ | りゅうのまい | ギャラドスナイト | いかく→かたやぶり |
ポリゴンZ | 図太い | 10まんボルト | れいとうビーム | じこさいせい | テクスチャー | ノーマルZ | てきおうりょく |
メガフーディン | 臆病 | サイコキネシス | でんじは | ちょうはつ | リフレクター | フーディナイト | シンクロ→トレース |
※Ver.1からの変更点を赤字にしています
QRレンタルチームはこちら。https://3ds.pokemon-gl.com/rentalteam/BT-4511-4347
【構築の経緯】
■前回の反省点・課題
ミミッキュ入りへのカードとして「のろい」無効の〔マジックガード〕ピクシーを採用していたVer.1だったが、特性を読み切って積み技を使われて崩されるパターンやZワザ必中による全抜きの難しさを感じていたため、他のポケモンを探していた。
Ver.1で課題としていたのは以下の点だ。
・クレッフィを先発で出しにくいカプ・レヒレやカプ・テテフ入りへの選出が窮屈
・ミミッキュ入りを崩す手段にメガギャラドス以外でもう1つの勝ち筋を用意したい(ピクシーより安定感が欲しい)
■ウツロイドの採用
ここでまず、ピクシーを解雇した枠でカプ・レヒレやカプ・テテフにタイプ相性上有利なポケモンを展開役にもう1匹加えることを検討した。両者フェアリータイプであり、毒を弱点とするためカプ・テテフより速い毒タイプとしてウツロイドに白羽の矢が立った。ウツロイドを採用するメリットは以下。
・速い毒タイプで初手カプ系に対してどれも有利を取れる
・「どくびし」を覚えるためオニゴーリの安定感が上がる
・「どくびし」によりオニゴーリの苦手な〔てんねん〕ピクシー、〔トレース〕ポリゴン2、〔ムラっけ〕ミラーを対策出来る
・接地毒タイプであるためオニゴーリの苦手な「どくびし」を回収出来る
・「ステルスロック」でメガギャラドス、ポリゴンZの全抜きサポートも出来る
・「でんじは」でオニゴーリやポリゴンZのサポートをこなせる
このようにパーティに欲しい技をこれでもかと覚えてくれる上に種族値も申し分ない。まさにオニゴーリの相方になるために生まれてきたようなポケモンだ。
■ポリゴンZの型変更(永久保証ポリゴンZの開発)
Ver.1からピクシーを解雇した現段階で、対ミミッキュを考えると処理ルートが大きく分けて2つだった。
・「のろい」がなければオニゴーリで無理やり倒す
・メガギャラドスで〔ばけのかわ〕を無視して全抜きする
ここに「どくびし」ウツロイドを加えたことで、「のろい」のないミミッキュに対してオニゴーリの勝率は格段に上がった(従来は〔ばけのかわ〕を含めて2、3回殴らないと倒せないため「つるぎのまい」+「かげうち」との殴り合いになり壁ターンが足りなかったり能力の引きが悪いと負けることもあったが、毒が入ってしまえば「つるぎのまい」を使われようが一度も殴らず時間を稼いで毒殺すればいいだけなので楽になった)。また、メガギャラドスで全抜きするプランでも、ミミッキュ入りに入っているメガギャラストッパーがポリゴン2やカプ・レヒレだった場合に「どくびし」が入ればギャラドスで全抜きすることが現実的になり、対応範囲の拡張に成功した。
しかしながら「どくびし」を無効化する接地毒タイプ+ミミッキュ+メガギャラストッパーの構築や、「どくびし」が入らずメガギャラに強いキャラ(メガボーマンダ、ナットレイ等)+ミミッキュの構築には選出段階で不利を強いられ、「どくびし」を使ってもメガギャラでの全抜きが見えない上に、ポリZもミミッキュに止められてしまうというジレンマを抱えていた。
そこで「メガギャラストッパーに強い」という条件に加え更に「ミミッキュでも止まらない」という積みポケモンを模索し続けた。色々な種類のポケモンに着目しては考察したが、結局取り巻きの何かで止まる可能性があるポケモンばかりで、どれも全てのミミッキュ入りを考えると全抜きを仕掛けるには不十分なものだった。ミミッキュの使用率が現環境トップである以上、ミミッキュが誰と組んでいるかというのはまさに千差万別であり、そのすべてに回答を用意するのは不可能に思えた。
しかし更なる考察を続け、最終的に辿りついた結論が「ミミッキュで止まらないポリゴンZの開発」である。元々メガギャラストッパーの多くに強いポリゴンZが、ミミッキュで止まらないような型になればいいのではないか。という発想からダメージ計算を始め、試行錯誤の末若干のあやしさを感じながらも完成させた型である。最初は強いのか半信半疑だったが、運用していくと通常のポリゴンZと遜色ない抜き性能を持ちながらミミッキュに怯えずに済むというなかなかの使用感で、勝率もかなり安定したため無事採用に至った。
以下、変更のあったポケモンについて個別に解説を行う。
【個別解説】
■ウツロイド@きあいのタスキ 〔ビーストブースト〕
臆病 184-**-69-178-151-170
ステルスロック でんじは どくびし ヘドロばくだん
○採用理由
クレッフィの状態異常技を封じてしまうカプ・レヒレ及びカプ・テテフに有利な展開役として採用。オニゴーリの補佐となる「でんじは」に加え、「どくびし」も覚える、まさにオニゴーリの相方となるために生まれてきたようなポケモン。オニゴーリと「どくびし」の相性がいいのは言うまでもなく、能力上昇を狙うために「みがわり」「まもる」を繰り返すだけで相手を削って行ける。またメガギャラドスやポリゴンZの全抜きを補佐する「ステルスロック」も覚える点もこのパーティとマッチしていた。
○技構成
・ステルスロック
ポリゴンZを通したい場合に相手の『きあいのタスキ』が邪魔なので採用。リザードンX入りにもポリゴンZを選出しやすくなる。オニゴーリが苦手とするウルガモスにも良く刺さる。
・でんじは
オニゴーリのサポートとして。「どくびし」と両立出来る数少ないポケモンの中でも種族値が高いのがウツロイドの特権である。
・どくびし
浮いていないポケモンに毒を浴びせる設置技。オニゴーリが〔ムラっけ〕で都合よく能力を上げられずともターンを稼ぐだけで勝てるようになり、試合を運に左右されにくくなる。また「どくびし」が無効の浮いているポケモンにはオニゴーリの氷技の通りが良く、単純に「どくびし」+オニゴーリの相性がいい。また、後述の「じこさいせい」ポリゴンZともシナジーがあった。
・ヘドロばくだん
クレッフィが苦手とするカプ・レヒレ及びカプ・テテフを意識した採用なので攻撃技は自ずと毒技になった。ヘドロウェーブの方が威力が高いが、レヒレはどちらにしても2発必要な上、ウツロイド対面で突っ張ってくるテテフは『こだわりスカーフ』か『きあいのタスキ』か耐久振りなので一撃で倒せる場面はほぼない。という訳で追加効果の確率が高い「ヘドロばくだん」にした。「でんじは」で麻痺を入れられない地面タイプに毒を浴びせたり、ミミッキュや『きあいのタスキ』キノガッサにアドバンテージを取りやすくなる。
○持ち物
確実に1回以上動いて仕事するための『きあいのタスキ』。
○努力値配分
・A156ミミッキュの「Zシャドークロー」+「かげうち」耐え
・最速残りC
■ポリゴンZ@ノーマルZ 〔てきおうりょく〕
図太い 161-**-134-163-96-134
10まんボルト れいとうビーム じこさいせい テクスチャー
詳細は個別解説記事を参照。
永久保証ポリゴンZ -ユウキのめざめるパワー(氷)
以下、Ver.1と変更なし。一応この記事から見始めた人のためコピペ。続きを読むからどうぞ。
■クレッフィ@ひかりのねんど 〔いたずらごころ〕
図太い 164-**-146-**-118-95
でんじは どくどく リフレクター ひかりのかべ
○採用理由
優秀な耐性と特性〔いたずらごころ〕により先制で状態異常技や壁技を放てる点で、サポーターとして見ればまだまだその強さは健在であるため、オニゴーリを始めとするエースの相方として採用した。麻痺撒きだけでなく壁貼りサポートを絡めることで、麻痺を入れられない相手にも攻撃を耐えてオニゴーリの「みがわり」を残す戦法へとシフト出来る。オニゴーリ以外のエースポケモンも壁があると活躍の場が広がるため、積極的に選出したい。
○技構成
・でんじは
オニゴーリの無限の勝ち筋を生み出すために必要。すばやさの減少が1/2になってしまったため特性〔かそく〕のポケモンには麻痺を入れても安心しきれなくなったのは痛い。しかし行動不能率は変わっていないためオニゴーリの「みがわり」での痺れ待ち戦法は健在。
・どくどく
カプ・コケコやデンジュモクのように「でんじは」が無効でかつ「イカサマ」の通りも良くない強力な特殊アタッカーが登場してしまったので採用。メガボーマンダに対しても「りゅうのまい」「はねやすめ」型には麻痺よりこちらの方が有効となる。「でんじは」の通らない電気や地面タイプに毒を入れ、壁を貼ってからオニゴーリで時間を稼ぐことで、これらの相手がいても問題なく展開が可能になる。
・リフレクター、ひかりのかべ
受けるダメージを減らし、オニゴーリの「みがわり」を残しやすくしたりギャラドスやポリゴンZで積み技を使うサポートをする。
○持ち物
壁ターンを伸ばす『ひかりのねんど』。
○努力値配分
・リフレクター込でA182ガブリアスの「じしん」2発耐え
・ひかりのかべ込でC147カプ・コケコのエレキフィールド「10まんボルト」3発耐え
(=同条件『こだわりメガネ』+「10まんボルト」2発耐え)
■オニゴーリ@たべのこし 〔ムラっけ〕
無邪気 177-101-112-101-90-143
フリーズドライ じしん みがわり まもる
○採用理由
先述の通り、パーティの軸としての採用。環境の変化による追い風が多く、以前より活躍しやすくなった。
○技構成
・フリーズドライ
タイプ一致のメインウェポン。水タイプに抜群が取れることにより、積み対策となる「くろいきり」を持ったカプ・レヒレやドヒドイデ、「ほろびのうた」持ちのアシレーヌやニョロトノ、特性〔てんねん〕で能力上昇を無効化してくるヌオーやナマコブシの弱点を突いて有利に戦える。これらによる対策を覆せるのは大きなメリットであるため、氷技には「フリーズドライ」を優先的に採用したい。
・じしん
氷技の通りが悪い炎タイプや鋼タイプへのサブウェポン。数値受けを手っ取り早く崩せる「ぜったいれいど」も採用率が高く人気だが、自分の運に自信がないので運要素に左右されず堅実な立ち回りで試合を組み立てられるように「じしん」とした。この技がないと環境に多いバシャーモやギルガルド等を見るだけで選出を渋ったり選出しても不利な運ゲーを仕掛けるハメになるため、個人的には必須。ヒードランやジバコイルにも恐れをなさずに済む。また、「ぜったいれいど」がないと突破できない相手は実はそこまで多くなく、時間をかけてしっかりこうげき・とくこうを上げきればだいたいの相手は倒せる。
・みがわり、まもる
〔ムラっけ〕による能力上昇を1回でも多く稼ぎたいのでセットで必須となる。今作から登場したZ技に対してローリスクで受け流せる手段を2つも持っており、それが汎用性を全く失わない技構成で実現出来る点がオニゴーリの強みである。
○持ち物
「みがわり」による体力消耗を回復出来る『たべのこし』。「はたきおとす」等を受けない限り無限に回復出来る点でいつでも希望を失わずにチャンスを生み出せる。
○努力値配分
・A182ガブリアスの「げきりん」を受けてから「みがわり」が貼れる
・A233メガバシャーモの「とびひざげり」を「リフレクター」込で最高乱数以外耐え
・A197メガボーマンダの「すてみタックル」耐え
・最速ヒードラン抜き
・最速マンムー抜かれ(同速により「みがわり」「まもる」のパターン崩壊を避けるため)
■ギャラドス@ギャラドスナイト 〔いかく〕→〔かたやぶり〕
陽気 177-170-100-**-121-146
メガシンカ時:177-200-130-**-151-146
たきのぼり でんじは ちょうはつ りゅうのまい
○採用理由
オニゴーリが苦手とする「バレットパンチ」持ちに軒並み強い点から相性がいいメガ枠として採用。他にもオニゴーリの天敵となる〔すりぬけ〕シャンデラや「むしのさざめき」ウルガモス・フェローチェに強い点、「のろい」でオニゴーリを止めてくるミミッキュに対し〔かたやぶり〕による〔ばけのかわ〕貫通で倒しに行ける点、オニゴーリを妨害してくる特性〔いたずらごころ〕による補助技が悪タイプにより無効な点、特性〔てんねん〕でオニゴーリの能力上昇を無視して来るヌオーやピクシー、ナマコブシにも〔てんねん〕を無視して攻撃を通せる点などなど、オニゴーリと相性のいい点が非常に多い。
○技構成
・たきのぼり
役割対象となる鋼や炎に通りのいいメインウェポンとして採用。後述の補助技を採用したい関係で攻撃技を1つに絞ることになったので、フーディンと同時選出した場合に非メガシンカ状態でも運用可能な水技になった。
・でんじは
主にオニゴーリのサポートとして採用。ギャラドスだけで簡単に全抜き出来るパーティは最近では多くないので、ギャラドスを止めに来たポケモンに麻痺や「ちょうはつ」を入れてからオニゴーリやポリゴンZで全抜きを目指すというのが実際によく用いる勝ち筋であり、このメガギャラドスはエースというより囮の意味も含めた展開役である。オニゴーリに次ぐ第二のエースであるポリゴンZも先手で「Zテクスチャー」を撃てれば残りHPを温存出来るため、そのサポートにもなる。また、「たきのぼり」の怯みと「でんじは」の行動不能率を合わせれば相手は60%でしか行動できなくなるため、相性が悪い相手を無理やり突破してしまう芸当も可能になる。
・ちょうはつ
「ステルスロック」+「ほえる」「ふきとばし」戦法によりオニゴーリもギャラドスも手痛いダメージを喰らってしまい試合をうまく展開出来ないため、その対策として採用。地面技しか攻撃技を持たないカバルドンやグライオン等を完全に起点に出来るようになる。また、自身が全抜き出来ないと分かった際には「ちょうはつ」を当てた状態で後続のポリゴンZに繋ぐことでカプ・レヒレやドヒドイデの「くろいきり」等の補助技を封じつつ「Zテクスチャー」へと展開出来る。他にも「じこさいせい」や「トリックルーム」等を止めて受けを突破したり展開を阻止するのに一役買う。
・りゅうのまい
優秀な積技。自身が全抜きを狙うのは勿論、すばやさを上げて上から「でんじは」「ちょうはつ」を撃てるようになることで後続へ繋ぐ動きをスムーズにとりやすくなるため非常に便利。
○努力値配分
・メガシンカ状態でC147カプ・コケコのエレキフィールド「10まんボルト」耐え
・ステルスロック+「りゅうのまい」1回「たきのぼり」で無振りカプ・コケコ確定1発
・最速(最速マンムー抜き)
■フーディン@フーディナイト 〔シンクロ〕→〔トレース〕
臆病 162-**-80-155-115-173
メガシンカ時:162-**-100-195-125-206
サイコキネシス でんじは ちょうはつ リフレクター
○採用理由
クレッフィを初手に置くとどうしても相手のカプ・テテフやバシャーモ入りが厳しくなってしまうので、相手のパーティにこれらがいた場合に代わりに選出する枠としてカプ・テテフ及びバシャーモに弱くないメガフーディンを採用した。カプ・テテフより先に「でんじは」を撃てるすばやさ、カプ・テテフが『こだわりスカーフ』だった場合でも一撃でやられないタイプと耐久を併せ持つ。また、バシャーモと初手で対面しても〔かそく〕をトレースしてしまえば相手が「まもる」を使っても常に上を取り続けることが出来るのでバシャーモ入りに対してもバシャーモを退かせた上で他のポケモンに麻痺を入れることが可能となる。特にメガバシャーモ軸の「バトンタッチ」パーティによくいる霊獣ボルトロスに対しても〔ちくでん〕をトレースすれば完封出来るため、バシャバトン系統に屈指の強さを誇る。また、厄介な「ほろびのうた」持ちのメガゲンガーも上から縛ることが出来る(=メガゲンガーを退かせて控えを起点に出来る)点でもオニゴーリやポリゴンZとの相性はいい。
○技構成
・サイコキネシス
仮想敵とするバシャーモやゲンガーを一撃で倒すメインウェポン。
・でんじは
オニゴーリやポリゴンZのサポートとして。
・ちょうはつ
相手に起点にされると困る場合に。カバルドン展開にも強くなれる。ギャラドス同様、「でんじは」+「ちょうはつ」で多くの相手をオニゴーリ及びポリゴンZの起点にする。
また「ムラっけ」による能力上昇を無視して一方的に積んでくる特性〔てんねん〕ピクシーは「ぜったいれいど」不採用のオニゴーリの天敵であるが、メガフーディンに「ちょうはつ」を入れることで〔てんねん〕をトレースして「ちいさくなる」を無視して「ちょうはつ」を当てて削り切れるため、オニゴーリに「ぜったいれいど」を採用せずに済む。
・リフレクター
初手で対面したバシャーモが特性〔もうか〕個体であった場合、こちらが先にメガシンカして〔もうか〕をトレースしてしまうため、相手にメガシンカしつつ「まもる」ですばやさを上げられると次のターンに上を取られてしまう。メガバシャーモの「フレアドライブ」耐えは必要努力値が多過ぎてすばやさの最低ラインであるメガゲンガー抜きと両立不可であり、すばやさを最速にしても1回加速したすばやさ149以上のメガバシャーモには抜かれてしまうため、全パターンに対応するため「リフレクター」を採用。対レヒレやアシレーヌを考え「ひかりのかべ」採用も検討したが、バシャーモを見て安心して出せないような型では採用した意味が薄れるのでこちらになった。「リフレクター」によりオニゴーリの「みがわり」がカバルドンやグライオンの「じしん」で割れなくなったり、ポリゴンZが先制技で縛られにくくなる等のメリットもある。
○努力値配分
・A167カプ・コケコのエレキフィールド「ワイルドボルト」耐え
・A183カプ・コケコのエレキフィールド「ワイルドボルト」87.5%耐え
・A200ガブリアスの「げきりん」耐え
・C147カプ・コケコのエレキフィールド『こだわりメガネ』+「10まんボルト」耐え
・C161カプ・レヒレの「Zハイドロポンプ」耐え
・最速メガミミロップ・メガライボルト抜き
○特性
メガシンカ前の特性を〔シンクロ〕としているのは主に〔マジックミラー〕持ちのエーフィ、ヤミラミ等を意識して。通常「でんじは」による麻痺を入れられないこれらの特性持ちに対しても、メガシンカせずに「でんじは」を放つことで〔マジックミラー〕で跳ね返されて自身が麻痺になる→〔シンクロ〕で相手にも麻痺を移すという芸当が可能になる。
フーディンがメガシンカせずに〔マジックミラー〕に麻痺を入れることが可能である一方で、ギャラドスはメガシンカすることで〔かたやぶり〕で〔マジックミラー〕を無視して麻痺を入れることが可能であるため、イーブイ+エーフィ等の特定の並びを見た際にこれら2匹を同時選出がしやすくなる。特にイーブイバトン系統にはこのフーディンが〔シンクロ〕かどうかで選出の可否が変わってくるため、〔シンクロ〕で採用したかった。カバルドン入り等に対してもフーディン・ギャラドスを同時選出することは多いが、その際に〔マジックガード〕であれば「ステルスロック」や砂嵐のダメージを受けないため一見便利に見えるが、〔マジックガード〕であることが直接勝敗や選出の可否にかかわってくることはないため、特定の並びに対し選出幅を広げる〔シンクロ〕に軍配が上がった。
【選出例】
Ver.1から増えた選出だけ紹介。
・ウツロイド/ギャラドス/オニゴーリ
「どくびし」の刺さりがいい場合の選出。「どくびし」を撒いてからオニゴーリに繋げられればかなり安定して勝てる。相手にカプ・レヒレやカプ・テテフがいる場合も先発クレッフィよりも安定して展開出来る場合が多いためこちらの選出。
・ウツロイド/ギャラドス/ポリゴンZ
オニゴーリが出せない場合。「ステルスロック」から積みリレーの形でどちらかの全抜きを狙っていく。
【雑感】
Ver.1よりも選出に厚みが出たため、オニゴーリ軸でもポリゴンZ軸でも勝ちやすくなった印象。しかしながらまだミミッキュの処理ルートが安定しているとは言い難く、あんぐらオフ準決勝でもうまく「のろい」ミミッキュ入りに崩されてしまい敗北。更なる改善が求められる。
Ver.3の解説に続く→http://d.hatena.ne.jp/yuki_rotom/20170924