3月〜4月にインターネットで開催された第8回どうするよ杯(シングル66)にて優勝したパーティの紹介です。
サン・ムーン環境でのシングル66大会は第20回夜空杯に続いて2回目の参加でしたが、これまた優勝出来て非常に満足です。
【パーティ】
種族名 | 性格 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ゲッコウガ | 臆病 | なみのり | あくのはどう | れいとうビーム | みずしゅりけん | いのちのたま | きずなへんげ |
ボーマンダ | 意地っ張り | すてみタックル | じしん | りゅうのまい | はねやすめ | ボーマンダナイト | いかく→スカイスキン |
マンムー | 意地っ張り | こおりのつぶて | じしん | ステルスロック | ほえる | オボンのみ | どんかん |
ゴチルゼル | 控え目 | サイコキネシス | 10まんボルト | くさむすび | トリック | こだわりメガネ | かげふみ |
テッカグヤ | 生意気 | ヘビーボンバー | かえんほうしゃ | やどりぎのタネ | まもる | たべのこし | ビーストブースト |
ミミッキュ | 意地っ張り | シャドークロー | じゃれつく | かげうち | つるぎのまい | ゴーストZ | ばけのかわ |
【概要】
親名:サトシの特性〔きずなへんげ〕ゲッコウガ(通称:サトシゲッコウガ)が今回のどうするよ杯では使用可能ということで、兼ねてから注目しており使ってみたかったのもあってサトシゲッコウガを軸として構築をスタートした。特性〔きずなへんげ〕は相手のポケモンをどれか1匹でも倒した瞬間に発動し、こうげき・とくこう・すばやさの種族値が大幅に上昇するというもの。この発動条件はシングル66というルールと良くマッチしており、比較的容易にサトシゲッコウガにフォルムチェンジすることが可能である。第6世代までの環境でも〔へんげんじざい〕ゲッコウガは非常に広い攻撃範囲とそのスピードからトップメタの一角を担うポケモンであったが、そのゲッコウガが更にすばやさを伸ばしメガゲンガーやカプ・コケコにも先手を取れるようになるのだから弱いはずがない。また、先制技「みずしゅりけん」が特殊技になったことで従来の特殊メイン型でもそれなりの威力を出せるようになった。この技のお陰で自身より速い『こだわりスカーフ』持ちや〔すなかき〕ドリュウズ、〔かそく〕バシャーモにも隙を見せないという、高速エースとしてこれ以上ない性能を持つ。
サトシゲッコウガを使う上で突破が難しいのは特殊耐久が高めのポケモンであるため、メガシンカ枠は物理アタッカーであるメガボーマンダとした。ゲッコウガが苦手なメガフシギバナに明確な打点があり、その他カプ・レヒレやマリルリ、ナットレイにも上からの「すてみタックル」で圧力をかけられる。当初の案ではこの枠はレヒレやマリルリ、ナットレイに安全に後出し可能なメガフシギバナを考えていたが、大会開始時にバンクの有効期限が切れており個体を連れてこられなかったためボックスにいたボーマンダにしたというのが本当の理由だったりもする(
メガフシギバナ入りの場合はもう少しサイクル寄りなパーティになるはずであったが、メガボーマンダとしたことでかなり攻めに偏ったパーティに仕上がっている。
ステルスロック要員としてやはり便利なマンムーまではすんなり決まり、ここまでは第18,19回夜空杯での使用パーティ(http://d.hatena.ne.jp/yuki_rotom/20161013/1476351493)と同じメンバーであり運用イメージもしやすかった。従来でいうジバコイルの枠に、今回はゴチルゼルを採用した。理由の1つはジバコイルの仮想敵であったクレッフィをほぼマークしなくても良くなった点。第6世代まではクレッフィはメガボーマンダ及びゲッコウガの目の上のたんこぶであったが、「でんじは」「いばる」の弱体化により従来の強さは失われ、更に〔いたずらごころ〕の仕様変更により補助技を悪タイプであるゲッコウガが被弾することがなくなり、ジバコイルで狩る必要がほとんどなくなったのだ。また、もう1つの理由としてはジバコイルでキャッチ出来ない鋼タイプ以外のポケモンもキャッチしたかったためだ。特にメガフシギバナを逃さず狩れる点、その他ラッキーやハピナス、ポリゴン2、ドヒドイデ+カプ・ブルル、クレセリア入り等の多くのサイクル要素を持った組み合わせを崩す役割を持たせ、エースをより通しやすくした。
テッカグヤはボーマンダを軸にした際に弊害となるマンムー受け、相手のメガボーマンダ受け、そしてサトシゲッコウガとメガボーマンダが不利な『こだわりスカーフ』カプ・テテフに対する受けの駒である。パーティ内唯一の耐久振りであり、優秀な耐性により広い範囲にクッションとして扱えるためなくてはならない存在であった。
最後に相手の積み展開へのストッパーを兼ねられる枠として「くろいきり」持ちではなくミミッキュを採用。Zクリスタルも余っていたので『ゴーストZ』と「つるぎのまい」を持たせてストッパーとしての役割に加え崩しの役割を持てるようにした。「くろいきり」と違い確実性はないが、相手に積みポケモンがいなくても腐らない点が、汎用性がありとても使用感が良かった。最後に採用を決めたポケモンであるが、実戦ではMVP並の撃墜数を誇った。
それでは、以下に詳細を個別に解説する。
■サトシゲッコウガ@いのちのたま 〔きずなへんげ〕
臆病 148-**-87-155-91-191
きずなへんげ時:148-**-87-205-91-202
なみのり、あくのはどう、れいとうビーム、みずしゅりけん
●採用理由
軸でありエース。強さについては概要で散々触れたので割愛。特性の発動条件を満たすため、相手が疲弊した終盤での掃除役としての運用が多い。文句なく強く、使えるルールでは積極的に採用したいポケモンだと感じた。
●技構成
・なみのり
タイプ一致のメインウェポン。命中安定で使いやすい。
・あくのはどう
同上。〔きずなへんげ〕ではタイプ不一致技よりタイプ一致技を優先して採用したい。
・れいとうビーム
タイプ不一致であるがメガボーマンダやガブリアスを上から縛れるため有用。水技との相性も良い。
・みずしゅりけん
先制技。自身より速いポケモンへの対抗策。〔かそく〕バシャーモや〔すなかき〕ドリュウズの弱点を突けるのが偉い。
●持ち物
全部の技の威力を上げたいので『いのちのたま』。
尚、決勝戦ではミミッキュからZクリスタルを取り上げた都合上『ミズZ』にしていた。
●努力値配分
アタッカーらしくとくこう・すばやさ全振り。すばやさに補正をかけないと〔きずなへんげ〕後にメガゲンガーやカプ・コケコが抜けないためすばやさ上昇性格はマスト。
■ボーマンダ@ボーマンダナイト 〔いかく〕→〔スカイスキン〕
意地っ張り 171-205-100-**-100-152
メガシンカ時:171-216-151-**-110-172
すてみタックル じしん りゅうのまい はねやすめ
●採用理由
依然シングル66におけるメガシンカ枠の頂点に君臨する絶対的エース。サン・ムーンで増えたフェアリー勢に対しても上からの物理打点を押し込めるため弱体化したという印象は全くない。
いつも使っていた無邪気両刀個体をサン・ムーンに送っていなかったので、若干の不安を覚えながらもボックスにいた意地っ張り「りゅうのまい」型の個体を入れた。ミラーでは基本テッカグヤに退いて、最終的にゲッコウガかマンムーで処理するようにしていたので最速でなくともあまり困らなかった。
●技構成
・すてみタックル
威力の高いメインウェポン。サン・ムーンから〔スカイスキン〕の倍率が弱体化したとはいえ広い範囲に圧力をかけられた。
・じしん
メインの飛行技との相性補完に優れるサブウェポン。飛行技が半減のヒードラン、バンギラス等を倒すために採用。反動がないのでHPが削れたポケモンへのトドメ用にも。
・りゅうのまい
『こだわりスカーフ』カプ・テテフへの切り返し手段を多めに用意したかった。隙を見て積めば強いと脳内では思うのだが、そんなことするなら殴った方がいい場面が多かったので実戦では一度も使わなかった。
・はねやすめ
すてみタックルの反動、ステルスロックの蓄積を回復することで自身の行動回数を増やせるようになる。自然と回復ソースを仕込めるメガ枠であるというのがメガボーマンダの強みである。
●努力値配分
純粋な攻撃性能を重視してこうげき・すばやさ全振り。
■マンムー@オボンのみ 〔どんかん〕
意地っ張り 196-168-101-**-105-126
ステルスロック じしん こおりのつぶて ほえる
●採用理由
「ステルスロック」要員として採用。ゲッコウガが苦手な『こだわりスカーフ』カプ・コケコの行動を制限する大事な電気無効枠であり、またメガボーマンダの処理ルートの1つ。こいつ以外のステロ要員採用出来ないってぐらい役割を多く持たせられて便利なキャラである。ちなみに第20回の夜空杯で使った個体そのまま。
●技構成
・ステルスロック
採用理由。エースで全抜きを目指す際の火力補佐になる。
・じしん
高威力なメインウェポン。
・こおりのつぶて
メガボーマンダ意識の先制技。「りゅうのまい」を許しても止められるため非常に重要。
・ほえる
苦手なギャラドスに起点にされないように採用。特性「どんかん」により「ちょうはつ」無効で「ほえる」を使えるので、カプ・コケコやメガゲンガーによる起点作りから全抜きを狙う類の構築に強く出られる。
●持ち物
前回同様後出しの安定感を増すための『オボンのみ』。相手のマンムーの「じしん」を2発耐えたりと行動回数の増加に一役買ってくれた。
●努力値配分
最速ギルガルド、最速ジバコイルより先に動いて「じしん」を撃ちたいので、すばやさを124以上に設定。すぐ上に最速テッカグヤがいたので、最速テッカグヤ抜き調整のポケモンを更に抜くため126にした。
耐久は初手でカプ・コケコと対面した時の行動保障として『いのちのたま』+「くさむすび」を確定耐え(=『いのちのたま』}「マジカルシャイン」2発耐え)。
●特性
〔あついしぼう〕個体をサン・ムーンに送ってこられなかったという甘えた理由でボックスにいた〔どんかん〕個体。しかしながら環境にいる電気タイプの多くがめざめるパワー(氷)以外のサブウェポンを持つため、〔あついしぼう〕でないせいで受からないという場面はなかった。採用理由でもある「ステルスロック」を確実に撒ける上に「ちょうはつ」で止められない「ほえる」持ちであるため、〔どんかん〕は〔あついしぼう〕解禁後の今でも十分採用の余地があると感じた。
■ゴチルゼル@こだわりメガネ 〔かげふみ〕
控え目 151-**-116-155-131-116
サイコキネシス 10まんボルト くさむすび トリック
●採用理由
〔かげふみ〕で相手のサイクルに穴をあけ、ゲッコウガ、ボーマンダ、ミミッキュのいずれかのエースを通す役割。どんなパーティにも受けポケモンやクッション枠はいるため、腐ることがほぼなかった。役割が薄い時はエースの無償降臨のために犠牲にしたりもした(
●技構成
・サイコキネシス
メインウェポン。メガフシギバナへの確定数意識で「サイコショック」ではなくこちらを採用。ラッキー、ハピナス、「めいそう」勢を意識するなら「サイコショック」だが、基本的に威力が高いこちらを採用したい。
・10まんボルト
エアームド、テッカグヤを潰すための技。テッカグヤは特殊耐久が高く倒しきれないが、削りを入れることでメガボーマンダを通せる場面があったので十分。
・くさむすび
最初はナットレイ意識の「めざめるパワー(炎)」だったが使う気配がなかったのでカバルドン、バンギラス意識で変えた。結局使わなかった。
・トリック
殴るだけでは突破が難しい高耐久ポケモンへのアイテム押し付けとして。補助技を固定して後続の積みの起点を作ることも可能。
●持ち物
瞬間火力を上げて役割を遂行しやすくなる『こだわりメガネ』。「トリック」で受けポケモンを機能停止に追い込むためにはこだわり系アイテムを持たせるのはほぼ必須となる。
●努力値配分
すばやさは最速マリルリを意識した配分のメガフシギバナまで抜けるよう調整。
火力はHP振りのメガフシギバナを「ステルスロック」+「サイコキネシス」で1発。
耐久は「ステルスロック」+バシャーモの『いのちのたま』「だいもんじ」耐えかつ「ちきゅうなげ」3発耐え。
■テッカグヤ@たべのこし
生意気 204-121-124-127-168-72
ヘビーボンバー やどりぎのタネ かえんほうしゃ まもる
●採用理由
メガボーマンダ、マンムー、カプ・テテフ受け。強い相手にはとことん強く、周りでテッカグヤを突破出来るポケモンを倒してから仁王立ちエンドを狙えるのも他のクッション枠よりも優秀な点。エアームドと比較すると積み技に弱めになる代わりに特殊に強くなり全抜きが狙えるようになった感じ。〔すなかき〕ドリュウズと準決勝・決勝で当たったが、どちらも「つのドリル」持ち『とつげきチョッキ』個体だったのでその時ばかりはエアームドの〔がんじょう〕が強いと思った。マンムー同様第20回夜空杯使用個体。
●技構成
・ヘビーボンバー
タイプ一致のメインウェポン。カプ系を始めとするフェアリーへの役割遂行技。体重が重いので最大威力が出しやすく、受けポケモンにしては削り性能も優秀。また「ちいさくなる」を使った相手に必中であるため、ピクシーへのメタにもなる。
・かえんほうしゃ
ヘビーボンバーを半減する鋼タイプへの打点として採用。呼ぶ電気や炎に抜群が取れ、ジバコイルを倒せる「じしん」も選択肢だが、頻発するであろうテッカグヤミラーで打点を持ちたい点、パーティに炎打点がないためハッサムやナットレイを処理したいしたい点から炎技を採用。
・やどりぎのタネ
実質メインウェポンである強力な補助技。相手の能力に関係なく最大HPの1/8の定数ダメージを与えるだけでなく、自身の回復ソースにもなる。重要なのは自分自身だけでなく味方全員の回復ソースになる点。これにより回復技のない味方ポケモンともサイクルを回しやすくなる。また、「やどりぎのタネ」無効の草タイプや〔マジックガード〕持ちに強い点も追い風。
・まもる
非常に重要で用途が多い技。基本は「やどりぎのタネ」「たべのこし」の回復量を稼ぐために使う。また、今作から強化されたZワザへの対抗策としても優秀で、「まもる」を使うと本来受けるはずの25%のダメージを受けてしまうが相手のZクリスタルは消費されるので、怪しい相手には一度「まもる」を使えば役割破壊されずに済む。また『こだわりスカーフ』持ちの技を一度見ることで安全に交代先を選べるので、試合の組立てがしやすくなる。更に、カプ系を始めとするフィールド展開特性や、対天候パーティにおいてきっちりターン数稼ぎをすることで、火力の上がった攻撃を凌ぎ切れる可能性が上がる。そしてフェローチェの「とびひざげり」に対するケアにもなる。これだけ使い道のある技を自然に採用できるこのポケモンはとても強い。
●持ち物
再生回復技を持たないため『たべのこし』で回復ソースを確保。「やどりぎのタネ」「まもる」と相性抜群で、ゾンビのようにHPを回復しながら戦える。
●努力値配分
仮想敵のカプ・テテフへの安定感重視で特殊耐久に特化。物理方面も最低限の耐久はあり、ガブリアスやメガボーマンダ等はタイプ相性だけでほぼ受けられる。強化アイテムや積み技を持ったガブリアス、メガボーマンダはゲッコウガやマンムーで処理出来るため、最低限『こだわりスカーフ』ガブリアスやフルアタ、セミフルアタのメガボーマンダが受かれば困ることはなかった。特殊耐久に振ることでメガボーマンダの「だいもんじ」等で崩されにくくなったり、本来厳しいカプ・コケコやデンジュモクの電気技を1発耐えるようになる等のメリットもある。性格は「ヘビーボンバー」「かえんほうしゃ」どちらの火力も下げたくなかった&ギルガルドに対してなるべく後攻で動きたかったのですばやさを下げる生意気とした。
■ミミッキュ@ゴーストZ 〔ばけのかわ〕
意地っ張り 131-156-100-**-125-148
シャドークロー じゃれつく かげうち つるぎのまい
●採用理由
相手の積みアタッカーに先に展開されてしまった場合のストッパー。シングル63と異なりメガガルーラもパルシェンもほとんどいないため〔ばけのかわ〕の強さが活かしやすい。「ステルスロック」や「まきびし」がいくら撒かれていても1回は動けるというのは本当に強く、積み技抜きにしても雨キングドラを無理やり止めたり、受からない相手へのクッションとして使ったりと用途は多い。また、自身が決定力になることも出来るためパーティの穴埋めとして以上の活躍をしてくれた。特にクレセドランやメガフシギバナ入りサイクルへの崩し能力が高く、予選ではゲッコウガやメガボーマンダが出る幕もなくゴチルゼルとのタッグでこれら低速受け連中をズタズタにした試合もあった。
●技構成
・シャドークロー
タイプ一致のメインウェポン。通りが良く、命中安定。威力は低いが急所も狙える優秀な技。
・じゃれつく
外すのであまり撃ちたくないが、シャドークローでは威力が足りない相手や悪タイプへ。
・かげうち
優秀な先制技。ストッパー運用時も積んで全抜きを狙う時も有用。
・つるぎのまい
素の攻撃力は低いので積んでから戦いたい。特性により1回は確実に舞える上、相手が低火力なら2回以上も狙える。
●持ち物
ストッパーとしての運用時は舞う暇もなく瞬間火力を求められるため『ゴーストZ』とした。『フェアリーZ』とは選択だが、エーフィを止める際の火力が欲しかったことやエアームド、テッカグヤをゴチルゼル以外でも崩す手段を用意出来るのは魅力だったことから『ゴーストZ』。
決勝のわいたろうさん戦では、相手がバトンパを使ってくることを想定して『レッドカード』を持たせた。しかし実際に蓋を開けたらメガフシギバナ、ヤドラン、ハピナス等の入ったサイクルだったので素直にZの方が刺さっていた・・・w
とはいえバトンパへの回答としてはかなり手軽な上に確実性が高いと思うので、今後も選択肢としては面白いかもしれない。
●努力値配分
こうげき・すばやさ全振り。火力が低いので意地っ張り。意地っ張りでも最速ヒードランやギャラドスを抜いているので十分。
【雑感】
今回初めて使ったサトシゲッコウガ・ミミッキュの性能の高さを存分に実感することが出来、これらの活躍により勝利を重ねられた。
サトシゲッコウガの終盤での抜き性能の高さから、今後使用可能なルールにおいてトップメタと言えるキャラであると感じた。しかしサトシゲッコウガは技範囲が〔へんげんじざい〕ゲッコウガに比べて狭いため、数値受けだけでなくタイプ受けもある程度許してしまうところが難しい。今後環境の変化によってはサトシゲッコウガを装った〔へんげんじざい〕ゲッコウガが刺さる場面もあるだろうし、このように対処法の異なる強力な裏択があることでもう一方が活きてくるのは、まるでメガリザードンXとYのような存在だと感じる。
補完枠として採用したミミッキュも雑に強く、これまた対策が難しいので敵に回すと厄介なタイプだろう。このポケモンもアイテムや技構成によるカスタマイズ性が高いので、パーティに合わせて色々試して行きたい。
また、環境については準決勝・決勝とどちらも〔すなかき〕ドリュウズを添えた砂パーティであった。ドリュウズが登場した第5世代から砂パは第一線級のパーティタイプであるが、あまり代わり映えがしないのでサン・ムーンで初登場の〔ゆきかき〕なる特性についても考察してみたい。シングル66はパーティ構築の幅が広く、様々なポケモンやギミックに活躍の場があるところが醍醐味であると感じているので、他にも新しい要素を軸にしたパーティが出てくることを楽しみにしつつ自分でも考えて行きたい。
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次の記事に対戦レポート及び準決勝・決勝のバトルビデオ動画を載せます。
また、来たる5/20に第21回夜空杯が予定されていますので、興味と時間のある方は是非どうぞ!私も参加予定です。
ではでは今回はこの辺でノシ