ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

【シングル66】〜雨サクラバトン〜 第16回夜空杯使用パーティ【準優勝】

お久しぶりです。
先日10/11に、シングル66のオフ会である夜空杯に参加してきました。


第16回夜空杯結果>http://d.hatena.ne.jp/Yozora_Hai/20151013/1444730600


夜空杯は開催当初から参加していたのですが、忙しくなってから足が遠のいており
2年以上ぶりの参加になってしまいました。よってORAS環境で66をやるのも初めてでしたが、
52名規模で準優勝という結果が残せたためパーティ記事を書こうと思います。
昔出てた頃は多くて20名程度の規模だった夜空杯が今回かなり大規模になっててびっくりでしたが、
これを機に66プレイヤー人口が増えてくれることを願いつつ、
66初心者の方にも興味を持ってもらえるようにいつもより丁寧にパーティ記事を書きます!w



【パーティ】


種族名 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
霊獣ランドロス 陽気 ステルスロック じしん がんせきふうじ だいばくはつ きあいのタスキ いかく
クレッフィ 穏やか リフレクター ひかりのかべ まきびし でんじは ひかりのねんど いたずらごころ
ニョロトノ 図太い ねっとう アンコール ほろびのうた さいみんじゅつ だっしゅつボタン あめふらし
サクラビス 控えめ なみのり れいとうビーム からをやぶる バトンタッチ しろいハーブ すいすい
ルカリオ 無邪気 インファイト しんそく ラスターカノン あくのはどう ルカリオナイト せいぎのこころ→てきおうりょく
エーフィ 控えめ アシストパワー シャドーボール めざめるパワー(格闘) めいそう オボンのみ マジックミラー


ちなみに夜空杯ではKP最下位だったらしい。それで優勝したらかっこよかったなー(



【パーティ編成の経緯】
 自分は66において、優れた相性補完を活かしたサイクル系のパーティを綺麗に回して勝つことこそが
理想的な勝利であり美しいと思っている。第四世代において66にハマっていた頃は常にそのようなパーティを
追い求めて来たし、そのような勝ち方はとても気持ちがいいものだ。
 しかしながら2年以上もブランクがある中で穴の少ないパーティを組んで当日の立ち回りもミスらない自信はあまりなく、
1戦の試合時間が長い66において今回のように1日の試合数が増える状況では、集中力を保って勝ち抜くのは難しいと思った。
 そこで、66の醍醐味とも言える交代合戦や交代読み等の、言ってしまえば頭を使う面倒な要素をなるべく考えずに、
いわゆる「イージーウィン」を狙えるようなパーティを組みたいと考えていた。
 このような経緯からコンボ系のパーティを模索していたところ、XY時代に66をしていた頃に使用しており、
当時からかなりの勝率を出していたサクラビス入りのパーティが候補に挙がり、そのパーティをリメイクした。


★参考リンク(全部63の記事だけどサクラビスについて語ってあるので)

サクラバトン概論>http://d.hatena.ne.jp/yuki_rotom/20130620/1371680014
カバドリ偽装サクラバトンパ>http://d.hatena.ne.jp/yuki_rotom/20120606/1339008881



【概要】
 このブログではお馴染みのサクラビスの「からをやぶる」+「バトンタッチ」コンボをメインにした全抜きパーティ。
サクラビスを使ってオフの決勝に上がるのは今回で通算5回目(キツネmf、同盟オフ、ABC、あんぐら、夜空杯)であり、
もはや信頼とか愛着とかの域を超えた特別な存在に思えて来る程の縁があるパートナーだ。
 シングル63では選出が3匹しかいない都合上どうしても「サポーター+サクラビス+アンカー」の形でしか戦えないが、
6匹も駒が出せる66では、サポーターに2枠割いたり、アンカーを複数から選択出来たり、ニョロトノを出して雨状態で
サクラビスを降臨させることで単騎で「からをやぶる」を決めたとき以上の爆発力が手に入る点が魅力だと感じた。

 
 パーティの原型はガブリアス/クレッフィ/ニョロトノ/サクラビス/ルカリオ/フシギバナで、後ろ2匹がメガストーン持ちの
2メガ構築だった。どちらか相手に刺さっている方をアンカーにしてメガらせる動きが取れるため勝ち筋を作りやすく、
また片方がメガした場合にもう一方が実質道具なしになってしまうデメリットも、アンカーに繋いでメガシンカが成功した
時点でほぼ勝ちであり後続の出番はないことと、ルカリオフシギバナも持ち物なしでも案外普通に戦えることから
使っていて不自由はなかった。
 今回、準伝説が解禁になることでこのパーティの天敵となる[いたずらごころボルトロスや、サクラビスの攻撃を耐えて
ぜったいれいど」「ほえる」をしてくるスイクンが新たに仮想敵に入ってきたため、フシギバナの採用をやめて
これらの対策となるエーフィを採用した。(「バトンタッチ」際の「ぜったいれいど」被弾まで考えると、「でんじは」が
無効で[がんじょう]を持つジバコイルもアンカーとしてはそれなりにありだが、「ほえる」「ふきとばし」への対策の
優先度が高いため採用には至らなかった)
 また、複数催眠も同時に解禁されたことでキノガッサやその対策のエルフーンも数を増やすと考えた。これらのポケモン
対策なしだとコンボパ側は非常に動きにくいが、エーフィの採用によりこのような相手がいても動きやすくなる。
  

 「リフレクター」+「ひかりのかべ」雨状態で「からをやぶる」を決めたサクラビスは実数値にして
131-160-250-364(546)-190-416 ※()内は「なみのり」を撃つ場合
という化け物となり、水半減以下やラッキークラスの耐久ポケ以外は基本的に全て消し飛ぶ。
 そんなサクラビスだけでも全抜きが余裕で狙えそうなのに、万が一止めてくるポケモンがいようものなら
すぐさま「バトンタッチ」でルカリオかエーフィという2大アンカーに繋ぐことが出来るのだから頼もしい。


それでは以下に個別解説を行う。



【個別解説】

霊獣ランドロスきあいのタスキ [いかく]
陽気 165-197-110-105-100-157
ステルスロック、じしん、がんせきふうじ、だいばくはつ


●採用理由
 シングル66における「ステルスロック」の重要性はシングル63のそれとは比較にならない。
今回のパーティはサクラビスメガルカリオ、エーフィのどれかで全抜きを狙う構築なので、
きあいのタスキ」や[がんじょう]で止まらないようステロ要員の採用は必須となった。


数あるステロ要員の中から今回ランドロスをチョイスした理由としては
・特性[いかく]によって壁を含まない耐久サポートが可能
・パーティに一貫している地面、電気技が無効である
・「だいばくはつ」により相手の起点になるのを回避しつつスムーズに退場できる
等から。XY時代にこのパーティを使用していた頃はこの枠はガブリアスだったのだが、
今回の大会より準伝説の使用が解禁されたので採用が可能となった。
使用感としては、序盤に撒いてすぐ退場という雑な使い方をするにしてもガブリアスより
こうげきが高いため相手への傷跡を大きく残せる点や、HP1でも残しておくだけで
[いかく]で仕事が出来るため温存しておく選択肢もある点から、ガブリアスより優秀に感じた。


●技構成
ステルスロック
採用理由でもあるため必須。1ターンかけてまでこれを撒くことで、得られるアドバンテージは
その1ターン分以上のものがあるため多少無理してでも撒きに行きたい。
エアームド等と違って「ちょうはつ」を貰いにくく、メジャーな「ちょうはつ」持ちに強い点からも
先発でのステロ要員に適している。


・じしん
威力、命中の安定したメインウェポン。


・がんせきふうじ
相手のすばやさを一段階下げることが出来るため、
初手で化身ボルトロスや霊獣ボルトロスのように自身より早い氷技持ちと対面した場合にも、
「めざめるパワー(氷)」を『きあいのタスキ』で耐えて「がんせきふうじ」を当て、すばやさ逆転から
先制「ステルスロック」等の芸当が可能になる。
「がんせきふうじ」2発で倒せる相手はだいたいすばやさが逆転して縛られた場合退くので、
その交代際にうまく「ステルスロック」を撃てればもう1ターン行動出来るかもしれない。


・だいばくはつ
[いかく]込みで「がんせきふうじ」を「みがわり」が耐える調整を施したメガボーマンダ等の、
ランドロスを起点にしてくる可能性のあるポケモンに対して、起点回避をしつつ自主退場する技として採用。
また、ランドロスに有利である水ロトム等を誘いつつ「だいばくはつ」でHPを大幅に削ることで、
サクラビスの「なみのり」を一貫させる間接役割破壊技としても使えるため非常に使い勝手がいい。


●持ち物
 『こだわりスカーフ』持ちや化身ボルトロス等から先制でワンパンされると「ステルスロック」が
撒けずに試合をしなければならなくなるため、最低限1回は動いて役割を果たすための『きあいのタスキ』。


努力値配分
 性格は最速マンムーを意識して陽気。
きあいのタスキ』に耐久面は任せ、少しでも相手への負担を増やすためこうげき・すばやさ全振り。




クレッフィ@ひかりのねんど [いたずらごころ
穏やか 164-84-121-100-143-95
リフレクター、ひかりのかべ、まきびし、でんじは


●採用理由
 サクラビスが「からをやぶる」を使用する際に受けるダメージを軽減するための壁サポート要員。
特性[いたずらごころ]により優先度+1で補助技を放てるので安定して仕事が出来るのが強み。
同じことが出来るポケモンとしてはニャオニクスも候補に挙がると思うが、耐性が優秀である点、
またステロ同様このパーティに欲しい要素である「まきびし」を覚える点を評価して採用。


●技構成
・リフレクター
採用理由の1つ。物理技のダメージを軽減することで、サクラビスの「からをやぶる」成功後に
「ふいうち」や「マッハパンチ」、ファイアローの「ブレイブバード」等の先制技で全抜きを阻止しに来る
相手に対して殴り合いで優位に立てる。


ひかりのかべ
採用理由の1つ。サクラビス自身がぼうぎょ>とくぼうであるため、こちらの技があると広い範囲を起点に
「からをやぶる」をしやすくなる。


・まきびし
ステルスロック」と併せて蓄積ダメージを与えて相手の耐久を大幅に削ることで、通常では倒せない相手も
サクラビス及びバトンエースの攻撃技の圏内に無理矢理ねじ込むことが可能になる。
壁を両方使った後に暇になったら連打する。相手がさっさと倒してくれれば後続に壁ターンが長く残るし、
グダグダしていれば「まきびし」を多く撒けるのでどっちに転んでもお得というのがよく出来ていた。


・でんじは
相手に積みの起点にされないように採用。足さえ奪えば「りゅうのまい」をしてくるボーマンダ
「かそく」バシャーモも後続で処理出来るようになる。
また、特性により優先度+1で「でんじは」を放てるため、相手の全抜き阻止の役割が持てる。


●持ち物
「リフレクター」「ひかりのかべ」持続ターンを延長するための『ひかりのねんど』。


努力値配分
・ぼうぎょ:「リフレクター」状態でA200ガブリアスの『こだわりハチマキ』+「じしん」を15/16耐え
・残り全てとくぼう


 最低限の物理耐久を確保した上でとくぼうに多めに割いた。タイプ上サザンドラニンフィア等の特殊アタッカーへの
繰り出しが多くなると考えてのことである。ランドロスを温存したい場合は[いかく]を入れた物理に繰り出すことも。
ぼうぎょ特化にすれば「リフレクター」込みでA182「じしん」を2発耐えるようになるが、地面タイプにはさっさと倒して
もらい壁ターンを残しながらサクラビスで起点にしていきたいのである程度柔らかい方が都合がいい。



ニョロトノ@だっしゅつボタン [あめふらし
図太い 197-85-134-111-121-95
ねっとう、アンコール、ほろびのうた、さいみんじゅつ


●採用理由
 サクラビスの単体性能を上げるための[あめふらし]要員。
サクラビスが雨状態で「からをやぶる」を使うことが出来れば特性[すいすい]で素早さ4倍となり
こだわりスカーフ」持ちに抜かれるのを防ぐことが出来る。
さらに水技の威力を底上げし、とくこう+2の「なみのり」では倒せない敵も圏内になる。
また、積み技による全抜きを目指すパーティを使う中で天敵となる特性[てんねん]の
ヌオーやピクシーへの対策になるという点でもこの2匹の相性はいい。


●技構成
・ねっとう
タイプ一致+雨補正で最低限の火力は確保出来ている。追加効果のやけども含め交代先へ負荷をかけられる。


・アンコール
主に積み技による起点回避のため採用。クレッフィが起点にされそうな場合に「でんじは」を当ててから
ニョロトノを出せば上から積み技を「アンコール」出来る。攻撃されたならそのままサクラビスが出せる。


・ほろびのうた
能力上昇+「バトンタッチ」による全抜きを目指す同系統の構築や、[ムラっけ]オニゴーリ、[てんねん]ピクシーへの
回答として。積み技や「みがわり」を「アンコール」することに成功した後に撃つことでスムーズに相手を流すことが出来る。


・さいみんじゅつ
氷技を入れるか迷ったが耐久振りの個体ではダメージを見込めそうになかったので、「アンコール」「ほろびのうた」で
交代を誘った後に一番アドバンテージを取れる可能性の高い技として採用。
基本的には撃つことはなく、当日も決勝戦を除いては使わなかった。不利な場面でも強引に勝ち筋を作れる。


●持ち物
 サクラビスが雨状態で1ターンでも長く行動出来るように『だっしゅつボタン』。
交代でニョロトノを出して、『だっしゅつボタン』発動→サクラビス無償降臨という流れが非常に強い。
(雨状態でそのまま殴るもよし、「からをやぶる」から攻めてもよしなので)


努力値配分
・すばやさ:エアームドを意識したゴチルゼル抜き
・残り全てぼうぎょ


 タイプ上物理への繰り出しが多いため、ぼうぎょ特化から少しすばやさ調整にした形。なるべく小ダメージで
脱出出来ると2サイクル目以降が楽になるため、『だっしゅつボタン』ニョロトノはなるべく耐久に特化したい。



サクラビス@しろいハーブ [すいすい]
控えめ 131-80-125-182-95-104
なみのりれいとうビーム、からをやぶる、バトンタッチ


●採用理由
 メインコンセプトのエースとして採用。「からをやぶる」や雨状態を駆使して自身が全抜きを狙うだけでなく、
水+氷の攻撃範囲が通らない相手に対して「バトンタッチ」から後続に能力上昇を引き継いで
そちらで全抜きを狙うという二段構えの戦法が単純ながら強力。
元々はシングル63で使用していたギミックであるが、サポートに2枠割けることや
バトンのアンカーを複数匹から選べる点で66においては更に強みが増すと感じていた。


●技構成
なみのり
命中安定のメインウェポン。雨状態であれば更に火力が上がる。
ハイドロポンプ」を採用することで砂嵐状態のとくぼう特化バンギラスまで吹き飛ばせるようになるが、
ステロやまきびしで蓄積を与えることで多くの敵を「なみのり」圏内に押し込む方が安定すると判断。


れいとうビーム
水技を半減するドラゴンや草に抜群を取れる「れいとうビーム」とし、攻撃範囲を広げることで止まりにくくした。
一度「からをやぶる」後に「バトンタッチ」を使用したり「ほえる」等で能力上昇がリセットされても、
ニョロトノが生存していれば「からをやぶる」を使用せずとも[すいすい]を活かした
高速アタッカーとして再利用が可能になる点からも、攻撃範囲は広い方がいいと判断。


・からをやぶる
説明不要の最強積み技。一度使うだけでほとんどの敵を抜き去り、倒せる火力が手に入る。


・バトンタッチ
自身では倒せない相手と直面した場合に「からをやぶる」による能力上昇を後続に引き継ぐ技。
これがあるだけで全抜きのルートが多岐に拡がる。


●持ち物
 「からをやぶる」のデメリットであるぼうぎょ・とくぼうダウンを1度ならなかったことに出来る『しろいハーブ』。
[いかく]等により暴発することもあるが、それらの特性を持つポケモンを後出しされても問題なく倒せる。


努力値配分
 耐久調整を施すよりも先手で倒せる敵をなるべく多くしたいのでとくこう・すばやさ全振り。
バトン後の雨エースとしての再利用時を見据えてもこの配分がベストだった。


●特性
 雨状態ですばやさを2倍にし、「からをやぶる」だけでは抜けない『こだわりスカーフ』持ちのポケモン
上から縛れる[すいすい]。これによりバトン後の再利用が可能になり、立ち回りの幅が拡がる。


ルカリオルカリオナイト [せいぎのこころ]→メガシンカ時[てきおうりょく
無邪気 145-131-90-167-81-156
メガシンカ時 145-166-108-192-81-180
インファイトしんそく、ラスターカノン、あくのはどう


●採用理由
バトンのアンカーその1。「からをやぶる」バトンが成功した場合に全抜きを妨害してくる
ファイアローの「ブレイブバード」よりも先に「しんそく」を放てるのが最大の採用理由。
その他にも高火力な先制技による全抜き阻止はこのようなパーティの弊害となるが、
メジャーな先制技である「バレットパンチ」「こおりのつぶて」「ふいうち」等に耐性を持つ点も優秀。
また、バトンパが苦手とする「どくびし」が無効な点、「ステルスロック」が1/16ダメージにしかならない点も高評価。
勿論全抜きを目指す上で必要な火力・攻撃範囲・すばやさ全てを兼ね備えておりエースとしての資質も充分。
ピクシーに強い点も見逃せない。


●技構成
インファイト
メインウェポンその1。とくこう振りなのに物理技を採用しているのは、とくこう振りでも「はどうだん」より
インファイト」の方が火力が高い点、「からをやぶる」+「バトンタッチ」をルカリオにしなかった場合に
単体でラッキーやハピナス入りの受けパーティを崩せるようにしたかった点から。


しんそく
優先度+2の先制技なので、相手が先制技で全抜きを阻止しようとしてきてもそれを上から黙らせることが出来る。
単純に威力が高いので積まなくても強い。


・ラスターカノン
メインウェポンその2。物理1本だと鋼技が威力不足の「バレットパンチ」や命中不安の「アイアンテール」になるため、
威力・命中共に安定しており反動もない「ラスターカノン」を採用。なるべくこの技を一貫させたい。
[てんねん]ピクシーの存在を考えると鋼技は切れない。


あくのはどう
格闘の効かない対エスパー・ゴースト用のサブウェポン。特にギルガルドの「キングシールド」を意識すると、
対ゴースト技も非接触技でなければならなかった。ヤドラン等のぼうぎょ>とくぼうの相手への通りもいい特殊技。



●持ち物
唯一のメガシンカ枠なので『ルカリオナイト』。
火力を上げるだけなら『いのちのたま』でもいいが、反動ダメージが痛い。また、非バトン時に高いすばやさを活かして
抜いていくことも考えるとメガルカリオの意味は大きい。地味にぼうぎょが上がるのも先制技耐性が出来てグッド。


努力値配分
・「ステルスロック」+「まきびし」+C(+2)「あくのはどう」で167-171ギルガルドを15/16で1発


 『ゴツゴツメット』や[さめはだ]、「キングシールド」の影響を考えてとくこう・すばやさ全振り。
こうげきには下降補正はかけず、物理技の威力も確保。努力値4しか割いていないが、それでも火力は充分高い。
種族値上は物理耐久の方が高く、先制技等を耐えて欲しいのもあって性格は無邪気とした。


●特性
 メガシンカ前に特性の発動タイミングがあるとすれば「バトンタッチ」から場に出たターンしかほぼないので、
悪技を受けた場合に恩恵のある[せいぎのこころ]。この特性の存在により相手はサクラビスに悪技を安易に撃ちにくい
ため、エーフィへの「バトンタッチ」成功率が少しだけ上がっているかもしれない。


エーフィ@オボンのみ [マジックミラー]
控えめ 144-63-109-199-115-130
アシストパワー、シャドーボール、めざめるパワー(格闘)、めいそう


●採用理由
 バトンのアンカーその2。特性により「ほえる」「ふきとばし」「ちょうはつ」「でんじは」「いばる」「アンコール」等の
ギミックを邪魔してくる全ての補助技をシャットアウト出来るため採用。
 勿論アンカーとしての全抜き性能にも文句はなく、「からをやぶる」を「バトンタッチ」した時点で「アシストパワー」の
威力は140になっており、とくこう上昇も併せてほとんどの敵を一撃で葬れる。
 地味にルカリオとの相性保管に優れているのも見逃せない。ルカリオが苦手な「マッハパンチ」を半減出来るため、
相手に「しんそく」では潰せない「マッハパンチ」持ち(ローブシン等)がいた場合はエーフィでの全抜きを狙う。
バトン後のメガルカリオでも一撃で倒せなく「でんじは」をしてくる耐久サンダーやボルトロスに軒並み強い点でも優秀。


●技構成
・アシストパワー
能力が上がる程威力が増すという、積みとの相性抜群のメインウェポン。
「からをやぶる」+『しろいハーブ』の組み合わせで一気にこの技の威力を120も引き上げられる。


シャドーボール
エスパー半減の中でも耐久が高く数が多いギルガルドは対策必須と考え、ギルガルドで止まらないように採用。
ステルスロック」と「まきびし」があれば一撃で倒せるようになる。


・めざめるパワー(格闘)
エスパー無効の対悪タイプ専用技。基本的に「マジカルシャイン」の方が威力が高いのだが、
数の多いバンギラスに耐えられてしまうので一撃で倒せるこちらを採用。サザンドラ程度であればこの威力でも足りる。
マジカルシャイン」でないとヤミラミミカルゲを一撃で倒せなくなってしまうが、この2種類を合計しても
バンギラスより数が少ないだろうと判断。また、C(+2)威力140の「アシストパワー」では倒せないナットレイ
あらかじめ「まきびし」を撒くことで一撃で倒せる。


・めいそう
バトン後に更に火力を増強するために採用。主にポリゴン2やクレセリア、ラッキー等の低負担だが耐久が高い相手が
いる場合に使用することを想定している。
また、サクラビスから繋げなかった場合に「リフレクター」等から単騎で第二の勝ち筋になれる点も高評価。
実際に夜空杯の予選では「ほえる」ヒードランサクラビスを強制交代させられた後にそのヒードランを起点に「めいそう」
から6タテを決めた試合もあったので、採用して正解だった。


●持ち物
 火力はほぼ足りているので、ただでさえ低い耐久を増強するアイテムが欲しかった。
『たべのこし』だと瞬間的な回復量が足りないので『オボンのみ』として行動回数を稼げるようにした。


努力値配分
 とくこうをぶっぱし、HPをオボン意識で4n調整して後はぼうぎょ。すばやさは『からをやぶる』で補えるので、
「リフレクター」でしか補えない防御面を強く意識。壁が切れた後の先制技の被ダメージをなるべく抑えたい。
準々決勝と決勝で、雨状態のキングドラ及び砂状態のドリュウズ相手にS+2エーフィが先手を取れないことから、
エーフィへの「バトンタッチ」という選択肢が取れなかった場面があったため、すばやさがもう少しあってもいいと感じた。



【立ち回り&雑感】
 ざっくりと流れだけ書くと以下のようになる。
(1)「ステルスロック」「まきびし」を必要に応じて撒く。
(2)「リフレクター」「ひかりのかべ」を貼る
(3)サクラビスを繰り出して「からをやぶる」
(4)サクラビスで全抜きを狙う
(5)止められそうだったらルカリオかエーフィにバトンして全抜きを狙う
 今回のパーティにおいてはニョロトノを採用しているため、(3)のタイミングでニョロトノを出すことで
『だっしゅつボタン』発動により雨状態になる&サクラビスが無償で繰り出せるようになっている。
また、(5)でルカリオかエーフィへのバトンが失敗したり、それらが全抜きする前に倒されてしまった場合にも
ニョロトノサクラビスという純粋な雨パとしてごり押しをしていくという第二の勝ち筋が用意されている。


 実際サクラバトンが決まって全抜きという試合ばかりではなく、むしろ技スペースが多く採用出来る66においては
「ほえる」「ふきとばし」がどこから飛んでくるかというのは分からないこともあり、結構コンボ失敗もする。
 コンボパを組むに当たり気を付けたい点としては、「コンボが失敗したらほぼ負け」というようなコンボへの依存度の
高いパーティはどんなにそのコンボ自体が強力だとしても弱いという点だ。
 コンボ自体の成功率を高めるのは勿論最低限やるべきではあるが、どうしても思わぬ妨害や事故により失敗することは
防げないため、その場合にどうリカバリーするかを構築時に強く意識したい。


 今回のパーティはコンボ失敗時でも雨サクラビスメガルカリオ(積み技なし)、エーフィという勝ち筋のどれかに
切り替えることで試合を諦めずに常に勝ち筋を模索出来るようになっていた。夜空杯では予選から決勝まで10戦を消化し、
そのうち3試合で「ほえる」で「からをやぶる」後のサクラビスを飛ばされたが、うち2試合は別の勝ち筋で勝利している。
このように複数の強力な勝ち筋を備えたロバストなパーティを組むことが出来ると、失敗や事故にもへこたれずに
試合を進めて行ける。


* * *


 長くなりましたが以上でパーティ解説を終わります。久しぶりに記事書いたので文章のボリューム感覚がイマイチ
戻ってきてないけど、多分かなり書いてしまったと思う(
 対戦レポートの方も時間を見て書こうと思います。全試合バトビは録画してあるのでUPする予定!
 次回はコンボパから離れて普通のパーティを組んでみたいと思いますが、結局こういうパーティが使っていて楽しいし
勝てるのでまた戻ってきてしまいそうw


 ではでは今回はこの辺で。次回更新は10月中に出来たらいいな!