お久しぶりです。約10ヶ月ぶりの更新になります。
元々更新頻度が高いブログではないですが、ここまで空いてしまったのは初めてです。
主にリアルの事情がほとんどなのですが、今年度から就職し初の独り暮らしと仕事で忙しかったこと、
また都心まで3時間くらいかかる距離に引っ越したためオフの参加頻度が激減したことが原因です。
ポケモンに割くことが出来る時間は以前に比べてだいぶ減ってしまったのは事実ですが、
決してポケモンが嫌いになった訳でも飽きた訳でもないので、細々と時間を見て続けています。
約1年あったXYの対戦環境においてまともに使ったシングルのパーティは2つあり、
片方はムーバー解禁前のもので、もう片方が今回紹介するパーティになります。
XY環境で唯一参加していたシングル厨のつどいオフで使用し、参加した2回両方でベスト8入りを果たした構築です。
少ない回数ながら実績も出せており、これをXYの個人的結論パとして紹介したいと思います。
【パーティ】
種族名 | 性格 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ラティオス | 臆病 | サイコキネシス | リフレクター | ひかりのかべ | おきみやげ | ひかりのねんど | ふゆう |
ハッサム | 意地っ張り | バレットパンチ | はたきおとす | つるぎのまい | はねやすめ | ハッサムナイト | テクニシャン |
ヒートロトム | 控え目 | オーバーヒート | 10まんボルト | ボルトチェンジ | トリック | こだわりスカーフ | ふゆう |
ガブリアス | 陽気 | げきりん | じしん | がんせきふうじ | ステルスロック | きあいのタスキ | さめはだ |
マリルリ | 意地っ張り | アクアジェット | じゃれつく | ばかぢから | はらだいこ | オボンのみ | ちからもち |
化身ボルトロス | 臆病 | 10まんボルト | めざめるパワー(飛行) | くさむすび | わるだくみ | いのちのたま | いたずらごころ |
【概要】
メガハッサムをエースとした全抜きパーティ。フェアリーの登場によりラティオスが「りゅうせいぐん」を
一貫させにくくなってしまった上に「りゅうせいぐん」の威力が下がったため、第五世代以前よりもラティオス自身の
エース運用は厳しくなってしまっている。ラティオス+ハッサムの組み合わせは攻防どちらの面でも相性がいいが、
今回はメガシンカにより種族値が大幅に上昇し、また優秀なサブウェポンを得て攻撃範囲が広がったハッサムを
エース運用するべく、サポート要員のラティオス+アタッカー仕様のハッサムという組み合わせを採用し、
このハッサムを軸にパーティを構築した。
壁ラティオス+『いのちのたま』ハッサムという組み合わせは第五世代でも流行したが、参考までに筆者が過去(BW期)に
使用していたパーティの中でそのギミックを採用したものをリンクしておく。
>〜カバドリ偽装サクラバトンパ〜 第22回シングル厨オフ・第4回キツネの社mf使用パーティ
(http://d.hatena.ne.jp/yuki_rotom/20120606/1339008881)
珠ハッサムとメガハッサムの大きな違いは耐久力の有無だろう。決定力では珠の方が上だが、珠はサポートなしで
運用するのが難しく、またHP消耗も大きいため全抜き前に相手の先制技圏内に入ったりHPが尽きることがある。
一方でメガハッサムは火力を確保した上で耐久・素早さも上がるため、これらの問題点をクリアしつつ抜き性能は
ほぼそのままというエースとして理想的な性能を手に入れることが出来ている。そのため、今回は珠ではなく
メガストーンを採用した。
ハッサムで全抜きを目指す場合に必須となる「ステルスロック」要員にはタイマン性能が高いガブリアスを採用し、
ハッサムが苦手な炎タイプのポケモンを起点に全抜きを狙えるマリルリが補完として自然とパーティに入ってきた。
ハッサムとマリルリが苦手とするファイアローやメガライボルト、サンダー等に強いポケモンとしてヒートロトムが
入り、最後の穴埋めとしてボルトロスを入れた形となる。
それでは以下に個別解説を行う。
【個別解説】
■ラティオス@ひかりのねんど <ふゆう>
臆病 187-88-100-150-131-178
サイコキネシス、リフレクター、ひかりのかべ、おきみやげ
今回はアタッカーではなく完全なるサポーターとしての運用。「リフレクター」「ひかりのかべ」のサポートで
ハッサムやマリルリの被ダメージを抑えて積み技から攻めやすくする。「おきみやげ」も隙を作るのにうってつけなので、
サポート性能で見てもやはりこれ以上のポケモンはなかなかいないだろう。
また、ドラゴンタイプであることから相手のドラゴン技を誘いやすく、ラティオスが相手のドラゴン技で倒された場合
後ろのハッサムやマリルリがそれを起点に積んで行くことが可能。ハッサムの弱点である炎、マリルリの弱点である
電気・草に強い点も見逃せない。持ち物は壁ターンを長く持続させる『ひかりのねんど』。
技構成は先に挙げた3つの補助技でほぼスペースが埋まるが、最後には「ちょうはつ」や「みがわり」、
『きあいのタスキ』対策に攻撃技を1つ入れたい。第五世代まではここに無効属性のない「りゅうせいぐん」
「りゅうのはどう」が入ることが多かったが、フェアリーに無効化されるのを嫌って「サイコキネシス」とした。
格闘タイプを倒せるだけでなくマリルリ等にもダメージを入れられる。
努力値配分は行動回数を確保するためHP・すばやさ全振り。
■ハッサム@ハッサムナイト <テクニシャン>
意地っ張り 165-200-120-63-100-98
メガシンカ時 165-222-140-63-120-108
バレットパンチ、はたきおとす、つるぎのまい、はねやすめ
パーティのエースアタッカー。高威力な先制技である「バレットパンチ」で相手を殲滅して行く。
メガシンカすることで火力・耐久・すばやさ全てが上昇するため、サポートなしでも「つるぎのまい」を使いやすい。
『いのちのたま』だとHPの消耗が気になるが、『ハッサムナイト』にして「はねやすめ」を持たせれば消耗を気にせず
立ち回れ、火力もほぼ同等のレベルまで確保できる。特にファイアローの〔はやてのつばさ〕+「ブレイブバード」は
全抜きを目指す際に邪魔になってくる要素であるが、HPを確保しておけばメガシンカにより上昇した物理耐久や
「リフレクター」と併せて「ブレイブバード」圏外のままファイアローを処理できる。
技構成はメインの「バレットパンチ」に加えてサブウェポンとして「はたきおとす」を採用。相手の持ち物を無効化
できる上に威力が高く、また攻撃範囲も広い。特に悪技を採用することでギルガルドやブルンゲル、シャンデラ等の
相手に打点を持てるようになるのは大きい。後は「つるぎのまい」と「はねやすめ」を採用し、高い耐久を活かして
複数回「つるぎのまい」を使うことを狙って行く。
努力値配分はまずこうげきを最大にし、すばやさをメガシンカ状態で耐久振りのすばやさ無振りロトム抜きとし、
残りを耐久に。
■ヒートロトム@こだわりスカーフ <ふゆう>
控え目 141-63-128-155-128-138
オーバーヒート、10まんボルト、ボルトチェンジ、トリック
○B
・A146ファイアローの『こだわりハチマキ』+「ブレイブバード」を2発耐え
・A112マリルリの〔ちからもち〕+『こだわりハチマキ』+「アクアジェット」を15/16の確率で耐え。
○S
・『こだわりスカーフ』込みで最速メガライボルト抜き
・持ち物なし状態で補正なし最速85族抜き
自身のお気に入りポケモンであり、ハッサムと後述のマリルリを補佐する目的で採用。
元々ラティオス、ハッサムとの相性がいいことは昨年度の「ポケフリーク_vol.12」ので使用・紹介したパーティ
(ラティオス/ハッサム/ヒートロトム/マンムー/ブルンゲル/ローブシン)でも確認済み。
今回はハッサム・マリルリとの縦の相性の良さを活かすための『こだわりスカーフ』+「トリック」型。
ロトムはハッサムとマリルリの弱点を補っている上に、先手「トリック」で相手の技を固定して後ろのエースが安全に
積む隙を作ることができる。相手のすばやさを上げてしまうことになるが、こちらのエースは先制技がメインなので
問題ない。また、ハッサムとマリルリが苦手とするメガライボルトやサンダー、ファイアローに軒並み強い点でも相性がいい。
技構成は鋼タイプ等への役割遂行である「オーバーヒート」と、採用理由でもあり面倒な相手にアイテムを押し付ける
「トリック」は確定。残りの攻撃技には交代読みで便利な「ボルトチェンジ」とロトム自身の攻撃が一貫した場合に
連打できる「10まんボルト」とした。「めざめるパワー」がないと打点を持てない相手に関しては「トリック」で
技を固定させてから後続に任せる方が無難と判断し、威力の低いサブウェポンは隙を見せやすいのもあり採用は見送った。
努力値配分はすばやさを最低限で『こだわりスカーフ』込みでメガライボルト抜き、通常状態で補正なし最速85族抜きにし、
火力と耐久をなるべく高くなるようにした。耐久力の指標はこうげき146ファイアローの『こだわりハチマキ』+
「ブレイブバード」を2発耐え、こうげき112マリルリの〔ちからもち〕+『こだわりハチマキ』+「アクアジェット」
を15/16の確率で耐え。
■ガブリアス@きあいのタスキ <さめはだ>
陽気 183-182-116-90-105-169
げきりん、じしん、がんせきふうじ、ステルスロック
パーティの決定力を上げる「ステルスロック」要員。ハッサムもマリルリも「きあいのタスキ」に強くなく、
微妙に足りない火力を補える「ステルスロック」はなるべく欲しいサポートである。「ステルスロック」要員は先発に
出したいことがほとんどだが、ガブリアスは先発に出した場合に著しく不利になる相手が少なく、先発向けであるため
採用した。また、後続に置くハッサムやマリルリとの相性も良好で、ガブリアスが弱点とするドラゴンやフェアリー、
氷タイプの技を起点にハッサム・マリルリが積み技を使えるのでわざとこれらの技を持つ相手にガブリアスを倒させる
のも有効だ。最低限の仕事をしてもらうため持ち物は『きあいのタスキ』。
技構成は採用理由である「ステルスロック」に加えて安定感のあるメインウェポンに「じしん」、地面技と相性が良く
相手の『きあいのタスキ』を削りながらすばやさを下げられる「がんせきふうじ」、そして浮いている相手を大幅に
削りたい場合の「げきりん」。「がんせきふうじ」を持つことで『きあいのタスキ』持ちの化身ボルトロス等にも
すばやさを逆転させながら殴り勝てる。「げきりん」で相手を倒した場合に後ろからハッサムやマリルリを出されると
大きな隙を見せてしまうので、ドラゴン技は打ち分けられる「ダブルチョップ」「ドラゴンクロー」「りゅうせいぐん」
あたりでもいいかもしれない。ちなみにこのパーティの場合はガブリアスで相手のドラゴンを倒す必要はなく、むしろ
敢えて倒させ自分のハッサムやマリルリで起点にしたいので、ドラゴン技は対ドラゴンではなく相手のロトムや
クレセリアと言った「じしん」が効かない高耐久ポケモンを削る技である。相手に起点にされることを防ぎつつ倒して
もらうという点では「ほえる」の採用もありだと感じた。
努力値配分は物理型なのでこうげき・すばやさ全振り。
■マリルリ@オボンのみ <ちからもち>
意地っ張り 204-112-100-59-100-73
アクアジェット、じゃれつく、ばかぢから、はらだいこ
・HP2n調整(はらだいこ使用時オボン発動)
ハッサムの補完となる裏エース。今作から「はらだいこ」と「アクアジェット」が両立可能になっているので
〔ちからもち〕と併せて非常に高い火力を誇る。更にフェアリータイプの持つ優秀な耐性を盾にして「はらだいこ」を
決めやすくなっており、相手を選べばサポートなしで単体で積んで行くことも充分可能。ハッサムが苦手とする炎タイプ
を起点にできるためハッサムとは相性がいい。持ち物は「はらだいこ」でのHP消費を補う『オボンのみ』。これを持つ
ことで最大HPの75%弱の攻撃を食らった後でも「はらだいこ」が使える。
技構成は先制技の「アクアジェット」と積み技の「はらだいこ」、そして先制技では威力が足りない相手に撃つ
「じゃれつく」。「はらだいこ」を使う余裕がない場合もあるが、その場合でも高威力のメインウェポンがあれば一定以上の
仕事ができる。「ばかぢから」は「たきのぼり」と選択。「たきのぼり」を採用しない場合は「はらだいこ」後に相手の
ギルガルドが倒せなくなるのがネック。「ばかぢから」はナットレイで止まらないというのが最大の利点で、通常であれば
ナットレイはハッサムで倒したいが、ハッサムが出しにくい場合(炎タイプ等と組んでいる場合)にまとめて相手にできる
ようになる。また、「はらだいこ」なしで相手の弱点を突きに行く場合にも有効な技。
努力値配分はこうげきを最大にし、HPを「はらだいこ」使用直後に『オボンのみ』が発動するよう偶数にして、すばやさを
同族意識で少し上げた。
■化身ボルトロス@いのちのたま <いたずらごころ>
臆病 155-117-90-176-100-179
10まんボルト、めざめるパワー(飛行)、くさむすび、わるだくみ
最後に入ってきたパーティの穴埋め役。ここまでで辛いのはハッサムでもマリルリでも突破が厳しい相手。特にハッサムが
止まる炎タイプをマリルリで見ていると、ヒードラン+メガフシギバナのような炎タイプ+マリルリストッパーの組み合わせ
が無理になってしまうので、そのような耐久ポケモンの組み合わせを崩すためにボルトロスを採用した。メガフシギバナを
倒すために「わるだくみ」+「めざめるパワー(飛行)」+『いのちのたま』までが確定になった。また、化身ボルトロスで
ある理由はもう1つある。それはパーティ全体が催眠耐性がなく、〔いたずらごころ〕+「ねこのて」で「キノコのほうし」を
してくるレパルダスやニャオニクスへの対策が皆無だった点だ。これらの変化技主体の戦術に対して化身ボルトロスは
〔いたずらごころ〕+「ちょうはつ」で回答を持てるため、採用することにした。結果的に「ちょうはつ」の技スペースは
なかったので見かけ倒しということになるが、この技は実際に持っていなくても相手に警戒させることができれば充分仕事は
したと言えるため及第点だろう。
技構成は低速な受けパーティを崩すための「わるだくみ」と、メインの「10まんボルト」、メガフシギバナを倒す
「めざめるパワー(飛行)」、最後は攻撃範囲を広げる「くさむすび」とした。物理主体のこのパーティは「はらだいこ」や
「つるぎのまい」を無効化する〔てんねん〕ヌオーで詰んでしまうので、数は少ないとはいえ一応その対策も兼ねている。
努力値配分はアタッカーらしくとくこう・すばやさ全振り。
【選出パターン】
■ガブリアス/ラティオス/ハッサム(マリルリ)
第五世代でも見かけたオーソドックスなステロ+壁+抜きエースの選出。
選出の都合上エースで3匹倒さないといけないので負担は大きいが、相手のパーティ6匹を見てハッサムかマリルリが著しく
刺さっている場合は安定性を上げるため全力でサポートする。
■ガブリアス/ハッサム/マリルリ
2枚エースの耐久の高さ・耐性の多さを活かしてサポートなしで積んで行く選出。
相手の攻撃で削り切られるリスクは上がるものの、ハッサムが止まるポケモンをマリルリが起点にでき、
マリルリが止まるポケモンをハッサムが起点にできるため相性がいい。
■ヒートロトム/ガブリアス/ハッサム(マリルリ)
ファイアローやライボルト、サンダー等の相手がいる場合の選出。これらの多くはハッサムマリルリを見ると出てくるので、
ロトムと「ステルスロック」でこれらの相手のケアをしつつ、かつパワー不足にならないようこちらも決定力は控えさせておき
隙を見て抜きに行く。ロトムの「トリック」をうまく使って起点を作れるとベスト。
■ガブリアス/ラティオス/化身ボルトロス
マリルリやハッサムでの突破が難しいヌオーや、炎タイプ+メガバナの組み合わせを屠るためのボルトロス入り選出。
相手のパーティが受け寄りで低速に固まっている場合は先制技がなくともボルトロスで制圧できる。
ボルトロスは「でんじは」を受け付けないので、壁を貼れば安全に低負担な受けポケを起点にして行ける。
【実績】
・第27回シングル厨のつどいオフ(85人規模) ベスト8(予選7-3で1位抜け→決勝トナメ2回戦落ち)
・第29回シングル厨のつどいオフ(156人規模) ベスト8(6-3で2位抜け→決勝トナメ3回戦落ち)
* * *
以上で解説を終わります。
ラティハッサム(+ロトム)は第六世代でも健在なんだということが証明できたのではないかなと思います。
個人的にラティハッサムの組み合わせは長年使っているお気に入りで、ヒートロトムも一番好きなポケモンなので、
好きなポケモンで戦えるのはとても楽しかったです。2013年の春頃に使用率がほとんどなかった頃からヒートロトムに
目を付けて使い始めましたが、こいつは本当にかゆいところに手が届く良ポケだと思います。
XYになりファイアローやフェアリーの登場により相対的に評価が上がり、今ではだいぶメジャーな部類になりましたが、
今後もロトムが環境に刺さっているといいなぁw
さて、新作発売まであと少しですが、私は明日から会社の海外研修で3週間程日本を離れてしまうので、
発売日にプレイできないどころか12月中盤までソフトをゲットすることすらできなさそうで、非常に悲しいです。
スタートダッシュはできなくとも、年明け以降のオフで勝てるようには頑張りたいですね。
それではまたORAS環境でお会いしましょう!