〜ヌオー入りラティハッサム〜 第20回シングル厨オフ使用パーティ
検索用:ヌオー 構築 パーティ シングル ラティハッサム
第20回シングル厨の集いオフにて使用したパーティの解説記事。
オフの詳しい結果・KP等は主催トルンのブログ↓からどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/meikaizerogin6y/20120206
では早速解説。
【使用パーティ】
種族名 | 性格 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ラティオス | 臆病 | 流星群 | 竜の波動 | 波乗り | トリック | 拘りメガネ | 浮遊 |
ハッサム | のんき | バレットパンチ | とんぼ返り | 剣の舞 | 羽休め | オッカの実 | テクニシャン |
ヌオー | 腕白 | 地震 | ストーンエッジ | 鈍い | 自己再生 | オボンの実 | 天然 |
ウルガモス | 臆病 | 虫のさざめき | 炎の舞 | 蝶の舞 | 眠る | カゴの実 | 炎の体 |
スイクン | 臆病 | 熱湯 | 瞑想 | 身代わり | 守る | 食べ残し | プレッシャー |
カイリュー | 意地っ張り | 逆鱗 | 地震 | 炎のパンチ | 神速 | 拘り鉢巻 | マルチスケイル |
【パーティ解説】
ラティハッサム軸のスタンダードパーティ。
ただ1匹だけどう見ても浮いているのが「ヌオー」の存在。
ヌオーは夢特性「天然」により、相手の能力変化の影響を無視することが可能。
これは「竜の舞」「蝶の舞」「剣の舞」「殻を破る」等の強力な積み技が流行っている現環境において非常に大きなメリット。
これらの積みアタッカーを後出しから対処するのは本来であれば困難だが、ヌオーは特性のお陰で絶対的なストッパーとなり得る。
そんなヌオーの秘めた強さに注目して組んだのが、今回のヌオー入りラティハッサムである。
ラティオス+ハッサムの組み合わせは今や数々の大会やオフ会でも使用率上位2匹となった鉄板コンビ。
その強さは今更説明するまでもないが、これだけのトップメタとなったことにより多くの対策を講じられている。
ラティハッサムの弱点を考えたときにぱっと浮かぶのが
・ボルトロス(悪巧み)
・カイリュー(竜の舞)
・ギャラドス(竜の舞)
・ウルガモス(蝶の舞)
・ドリュウズ(剣の舞)
・珠ハッサム(剣の舞)
・パルシェン(殻を破る)
・サクラビス(殻を破る)
あたりだろうか。他にも似たようなのはいるけど省略。
これらのポケモン全てに共通して言えることは
・ラティが流星を撃った後/ハッサムと対峙させることにより出来た1ターンの隙をついて
・強力な積み技を使うことで
・全抜きを仕掛けに来る
ということである。
後ろにこれらを対処出来るポケモンがいないと、その1ターンでゲームが終わってしまうことも多々ある。
そこでラティハッサムにヌオーを組み合わせることで、上記の積みアタッカーに対する保険をかけようというのが今回の構築のコンセプト。
後ろにヌオーが控えている状態であれば、通常では相手の積みの起点にされかねない流星群も撃ち放題となる。
ラティの眼鏡流星群が弱い理由など皆無なので、この最強技をリスクを気にせずにどんどんぶっぱ出来る構築は間違いなく強い。
積極的に流星群でダメージを稼ぎに行き、相手が積み技で切り返そうとしてきたらヌオーで無力化してしまえばいい。
現状でラティの眼鏡流星群への対処法で最も多く見受けられるのが「特攻が下がった1ターンでアドを取り返す」というものなので、それを許
さない眼鏡竜の波動やヌオーのような存在は多くのパーティに刺さるはずだ。
ヌオーを採用したことで出来る穴を残り3匹で埋めていく。
ヌオーの弱点は特殊アタッカー全般と草タイプ。特にラティオスに対しては大きく隙を見せてしまう。
「天然」は相手の能力上昇を無視するというメリットもあるが、同時に相手の能力下降も無視してしまうというデメリットも孕んでいる。
つまり、ラティオスの流星群による特攻ダウンや、パルシェンの殻を破るの防御・特防ダウン等の影響も受けないのである。
これが天然最大の弱点なので、残りはなるべくラティに対して強い駒を集めたい。
まずヌオーが呼んでしまうラティオスを始めキノガッサ、ユキノオー、フシギバナ等の草タイプに強いポケモンとしてウルガモスを採用。
ラムかカゴを持たせることでキノガッサの胞子やフシギバナ・ドレディア等の眠り粉という催眠技への保険をかけながら、上記草タイプへの後
出し及び起点にすることが出来るので相性がいい。
ラティに流星群を撃たせることが出来れば死に出し蝶の舞から全抜きを狙うことも可能。
次に入ったのはスイクン。
ここまでで一貫気味だった水技を拘らせることにリスクを負わせ、また受けループも見ることが出来る残飯みがまも。
守るを入れることで、上記の5匹ではきつかったバシャーモに対しても気休めではあるが対面で有利な択ゲーを仕掛けられる。
最後に入ったのはカイリュー。
バシャーモがまだだるいのと、草結びを持ったボルトロスが絶望的にきつかったので、後出しから処理出来るように鉢巻。
このパはウルガやハッサムにバシャーモを合わせられた場合に剣舞からの全抜きを許すリスクがあるが、ヌオーがいることでそれは防げる。
しかし当然相手側もヌオーを見ているため、交代を読まれて飛び膝されたりするとオボン込み2発でヌオーが倒れてしまう。よって後出しでバ
シャーモを処理出来る枠は欲しかった。
ボルトロスも同様に、ハッサムにボルトを合わせられてもとんぼ+珠ダメ×1+鉢巻神速で高乱数で落とせるので被害を抑えられる。
このようにして6匹が決まった。
以下、個別解説。
【個別解説】
■ラティオス@拘りメガネ
臆病 155-**-100-182-131-178
流星群 竜の波動 波乗り トリック
・CSぶっぱ
パーティのエース。現環境で使わない理由がない最強ポケモン。
技構成は流星群が最優先とし、残りは選択。
竜の波動はヌオー抜きにしても命中安定・起点にされにくいので優先度は高め。
トリックも受けループ及び小賢しい耐久ポケやサポートポケに刺さるので欲しい。こちらの後続の起点づくりの補佐にもなる。
サブウェポンは波乗りを採用。鋼に通るだけでなく、バンギブシンガブグロスハッサムテラキカバドリあたりに一貫するのが強み。
配分・アイテムは今更特筆すべきことはないだろう。
■ハッサム@オッカの実 <テクニシャン>
のんき 177-150-135-**-130-63
バレットパンチ とんぼ返り 剣の舞 羽休め
○B
・A204カイリューの鉢巻逆鱗 高乱数2発耐え
・A182ガブリアスの地震 2発耐え
○D
・C182ラティオスのメガネ波乗り 2発耐え
○S
・最遅
ラティオスの良き相棒。有利な対面からのとんぼ返りで味方を無償降臨させ、攻撃回数を稼ぐ。
今回は防御に補正をかけて鉢巻逆鱗を2発耐える配分を使用。理由はヌオーが鉢巻逆鱗を受けられないから。
鉢巻以外の物理ドラゴンは(剣舞ガブや竜舞カイリュー)はヌオーで対処可能だが、鉢巻だった場合はオボンがあっても2発で死ぬため、相手の鉢巻逆鱗にリスクを負わせる鋼枠として最低限の物理耐久を確保。
また、素早さを下げカバのあくびループへの1つの対処法(相手のカバもSを下げている可能性があるので絶対的ではない)としたり、ユキノオーに対して後攻とんぼの成功率を上げた(※1)。
技構成は鉄板の4つ。アイテムは不意の炎技への保険でオッカの実。
※1
ラティハッサムのハッサムが早いと、襷ユキノオーがハッサムよりも遅かった場合に不利になる可能性がある。
例を挙げると、初手の対面でこちらラティvs相手ユキノオーの場合。
1ターン目にこちらラティをハッサムにチェンジ、相手吹雪。
次のターンはこちらはとんぼ返り選択が安定であるが、この際相手のユキノオーがハッサムより遅いと、襷を盾に吹雪を選択されていた場合に安全に後出し出来る駒がいなくなってしまう。
零度やめざ炎まで考慮するとハッサムの素早さをノオー以下にするリスクもあるが、これらの技を持ったノオーはそもそもS85よりは早い場合が多く、ハッサムを最遅にすることで有利不利が逆転するわけではない。
相手のノオーも最遅だった場合はS種族値の関係上こちらが先手を取ってしまい、上記と同様に吹雪を撃たれた際に安全に出せる駒がいないと一気に不利となる。ラティハッサム選出をする際に3匹目の枠にカイリューを入れてしまうとこのような場合困ったことになるので、対ノオーに関しては慎重な選出・立ち回りをしたい。
■ヌオー@オボンの実 <天然>
腕白 202-105-137-**-98-55
地震 ストーンエッジ 鈍い 再生
○A
・186-81ドリュウズに地震で150-176ダメージ(珠ダメ2回込みで確定)
・156-91バシャーモに地震で132-156ダメージ(珠ダメ2回込みで確定)
・191-86ウルガモスにエッジで184-220ダメージ 81.3%で1発
○B
・A205ドリュウズの珠地震 オボン込み高乱数2発耐え
・A187ドリュウズの珠地震+ステロ オボン込み2連最高乱数以外耐え
・A204カイリューの逆鱗 オボン込み2発耐え
・A200ハッサムの珠虫食い 通常+鈍い込み オボン未考慮で2発耐え
・A172ガブリアスの鉢巻逆鱗 通常+鈍い込み オボン込み2連最高乱数以外2発耐え
・A194ギャラドスの珠滝登り 2発耐え
○D
・C205ウルガモスのジュエル虫のさざめき 確定耐え
・C205ウルガモスの虫のさざめき オボン込み2連最高乱数以外耐え
・C161キングドラの珠流星群 確定耐え
・C177ボルトロスの珠気合い玉 オボン込み2連最高乱数以外耐え
・C125パルシェンの水ジュエルポンプ+通常ポンプ オボン込み高乱数2発耐え
今回のワンポイントおしゃれ(
積み技無効の特性「天然」により、ラティハッサムの弱点となる強力な積みポケに対するボディガードを任せられる。
数値は低い(95 85 85 65 65 35 合計430)が、特性と優秀な補助技により相手に出来るポケモンは意外と多い。
配分はかなりメタ寄りだが、仮想敵を絞ることで対応範囲を広げた。
後出しすると種族値の低さが露呈して負けてしまうことが多いが、死に出し及びタイマンでは以下のポケモンには急所以外でほぼ勝てる。
・ドリュウズ(剣の舞。襷、珠、地面ジュエル、風船等すべての型に対応。つのドリルは除く)
・カイリュー(竜の舞。ラム、スカーフ、珠に対応。鉢巻は鈍い・オボン込みでも押し切られる可能性あり)
・ガブリアス(剣の舞、つめとぎ。襷、スカーフ、残飯、粉に対応。鉢巻はA172以下なら鈍い・オボン込みで勝てる)
・バンギラス(竜の舞。襷、鉢巻、スカーフに対応。眼鏡は少し厳しい)
・メタグロス(つめとぎ。ラム、シュカ、オボン、鉢巻、スカーフに対応。草結びとジュエル爆発は厳しい)
・バシャーモ(剣の舞。珠、ジュエル等すべての型に対応)
・ハッサム(剣の舞。オッカ、珠、鉢巻、スカーフ等すべての型に対応)
・ギャラドス(竜の舞。ラム、珠、水・ドラゴンジュエル等すべての型に対応。)
・テラキオン(剣の舞。襷、鉢巻、珠等すべての型に対応)
・ローブシン(ビルドアップ。残飯、オボン、黒帯、火炎玉等すべての型に対応)
・パルシェン(殻を破る。襷、スカーフ、鉢巻、水ジュエル、珠等に対応。めざ草は無理。王者の印は運次第)
・ボルトロス(悪巧み。達人の帯、珠、襷、残飯等に対応。草結び持ちは無理)
・ウルガモス(蝶の舞。ラム、カゴ、スカーフ等に対応。珠及び虫ジュエルは後出しは厳しいがタイマンなら勝てる)
・ラッキー(小さくなる。どくどく持ち以外)
・フワライド(小さくなる。すべての型に対し有利)
・スターミー(小さくなる。通常のアタッカー型には勝てないが小さくなる型には有利)
これらはほんの一例で、特性抜きにしてもタイプ相性と補助技によって火力の低い物理全般や草技のない電気全般を任せられる。
ただ上記の厄介な積みポケに対する絶対的な防御力は天然ヌオーの特権であるので、パーティにいるだけで安心感がある。
ちなみにDが低いのでサクラビスとのタイマンは実は怪しい(C182ハイドロポンプでオボン込み確定2発)。
また、特性「貯水」の択もあるため、初見では水技を撃つことに対してためらわせることも可能。
技構成はまずメインに命中・威力安定の地震。ドリュウズやバシャーモへの遂行速度を確保できる。
サブウェポンは地面技との相性補完に優れるストーンエッジ。命中が不安だが、ウルガモスを1発で処理したいので仕方なく採用。
カイリューやギャラドス、ボルトロス等はこの技がないと倒せないため、対飛行技は必須となる。
ちなみに夢ヌオーは旧作の教え技である冷凍Pは習得不可能。冷凍Bは一応覚えるが、Cの低さや鈍いとの相性を考えて岩技推奨。
補助技は対物理で素の能力値の低さを補いつつ全抜きも狙える鈍いと、優秀な回復技である自己再生の2つ。
ド忘れや蓄えるといった積み技も覚えるため、相手の積みは無力化しつつ自分だけは積みまくるといった一方的な展開も可能。
今回は主な役割である物理方面に対する処理速度を重視して鈍いを採用。特殊には薄くなるが、周りでカバーする。
アイテムはオボンの実。
この技があるとないとで持てる役割の広さが格段に変わる。数値が低いことをうまくアイテムと技でカバーしているので外せない。
■ウルガモス@カゴの実
臆病 185-**-87-172-126-155
虫のさざめき 炎の舞 蝶の舞 眠る
○HP
・地球投げ+天候ダメージ 3回耐え
・2n+1(ステロ考慮)
○B
・A200ガブリアスの逆鱗確定耐え
・A200ハッサムの鉢巻石化+ステロ 最高乱数以外耐え
○C
・175-151ラティアスを+1さざめきで最低乱数以外1発
・151-116キングドラを+2さざめきで確定1発
・186-86ドリュウズを炎の舞で乱数下2つ以外(87.5%)1発
・186-85ドリュウズを炎の舞で確定1発 186-218
○D
・C182ラティオスの眼鏡波乗り確定耐え
○S
・最速ドリュウズ抜き
対草タイプ枠。蝶の舞からの全抜きを狙うことが出来る第2のエース。
配分は最低限の素早さと火力を確保し、残りを耐久に。
技構成はメインのさざめき+炎技は確定。今回は命中重視のため大文字は敬遠し、火炎放射と炎の舞の2択に。
威力がそこまで変わらず、またドリュウズに対する確定数は炎の舞でも変わらないので炎の舞を試験的に採用。
オッカハッサムやメタグロスを焼き切れないというデメリットがあるが、それ以上に5割での特攻アップが魅力的だった。
相手の鋼+炎受けに対して安定行動となるのが最大のメリット。エアームド+バンギラス(ラッキー)等の組み合わせを追加効果次第で突破の可能性を広げられる。
眠るを採用することでステルスロックでの削りや受けループのラッキー等への対応力を上げた。
催眠への保険も含めてアイテムはカゴの実。
■スイクン@食べ残し
臆病 207-**-136-110-135-150
熱湯 瞑想 身代わり 守る
○HP
・身代わりが地球投げ耐え
○B
・A150ハッサムのとんぼ返りを身代わりが81.25%耐え
・A205ドリュウズの剣舞地震耐え
・A182ガブリアスの剣舞逆鱗75%耐え
○D
・C182ラティオスの眼鏡雷75%耐え
○S
・最速
広い範囲への誤魔化し。
準伝説の高種族値とプレッシャーみがまもで無理やりではあるがかなりの敵を見ることが出来る。
配分はHSぶっぱ。最速にしたことで対ヒードランやカイリュー等への安定感を増した。最速ではないグライオンに対しても先手が取れる。
主に受けループを崩したいので、毒ではなく瞑想を採用。(毒だとラキムドーを崩せない)
雨パーティにも積極的に選出していく。
瞑想みがまもでもグドラに押し切られてしまう可能性があるが、ウルガモスと合わせることで相手のグドラが拘りであった場合に水技を拘るとスイクンに隙を見せ、竜技を拘るとウルガモスに隙を見せるという2択を迫る。
瞑想にしたことで、ミラーで相手の毒みがまもスイクンを55%で起点に出来るため、最速は切れなかった。
■カイリュー@拘り鉢巻 <マルチスケイル>
意地っ張り 179-204-121-**-121-114
逆鱗 地震 炎のパンチ 神速
○A
・鉢巻逆鱗で157-132ロトム確定
・鉢巻逆鱗で207-183スイクン残飯込み確定2発
・鉢巻逆鱗で297-121ソーナンスオボン込み乱数2発
・鉢巻逆鱗で191-145奇跡ポリゴン2確定2発
・鉢巻逆鱗で187-166メタグロスまで確定3発
・鉢巻地震で183-132バンギラス高乱数1発
・鉢巻地震で177-130ハッサム確定2発
・鉢巻炎のパンチで172-211エアームド高乱数2発
・鉢巻炎のパンチで174-174ドータクン確定2発
・鉢巻炎のパンチで181-201ナットレイ高乱数1発
・鉢巻神速で156-101ラティオス確定2発
・鉢巻神速で186-99以下のボルトロス・トルネロス確定2発
・鉢巻神速で192-97以下のウルガモス確定2発
・鉢巻神速で151-116キングドラ確定2発
・鉢巻神速で168-111以下のラティアス確定2発
○B
・A182ガブリアス 鉢巻逆鱗 最高乱数以外耐え
○D
・C181ラティオス 珠流星群 高乱数耐え
・C178ボーマンダ 珠流星群 最高乱数以外耐え
・C162ラティアス メガネ流星群 高乱数耐え
・C161キングドラ メガネ流星群 高乱数耐え
○S
・S補正なし最速バンギ+1=最速ラッキー+2
汎用物理エース。
主に相手のバシャーモやボルトロス、ウルガモス等への切り返しを担当させるので、神速の即効性を上げるべく鉢巻。
配分は以前バシャーモ軸ラティハッサムパーティで使っていた時の流用。
鉢巻型はこの配分が一番安定感があって使いやすい。技構成も安定の4つ。
どのポケモンとの対峙でも基本的に1回以上の行動が約束されているため、非常に腐りにくい。
序盤に出して鉢巻逆鱗で相手を積極的に崩していくもよし、終盤に神速で掃除させるもよし。
ラム竜舞だと相手のラティオスに眼鏡流星を撃たせたあとの勝ち筋が1つ増えたりガッサ対策になったりするが、鉢巻神速じゃないと上記のポケモンを処理しきれなくなりそうだったので竜舞させる選択肢はなかった。
【選出回数】
オフ予選9戦+フリー3戦の合計12戦での個別選出回数。
種族名 | 選出回数 | 計 |
---|---|---|
ラティオス | ■■■■■■■ | 7 |
ハッサム | ■ | 1 |
ヌオー | ■■■■■■■■■■■ | 11 |
ウルガモス | ■■■■■■■■ | 8 |
スイクン | ■■■■■ | 5 |
カイリュー | ■■■■ | 4 |
ヌオーがぶっちぎりでトップ。1回以外すべて選出という快挙。
理由としてはヌオーが仮想敵にしているポケモンとの遭遇率の高さが挙げられる。
ガブリアスやカイリュー、バンギラス、ハッサム、ローブシン、ドリュウズ等はKPも高く、オフでも使用者が多い。
それらが入ったパーティにはヌオーの出番がほぼ毎回あるので、選出回数も多くなったのだろう。
つまり、ヌオーは現在の環境に適合したポケモンであると言える。
そのほかのポケモンはまんべんなく選出されている傾向にあるが、ハッサムが1回のみだったのが少しだけ気になった。
物理ドラゴンはヌオーで、特殊ドラゴン(ラティ)はウルガモスで見ていたため、このような結果となったのだろう。
ユキノオーもハッサムではなくウルガモスで見れるため、パーティ内での役割が被り気味になってしまった。
ハッサムよりもウルガモスのほうが蝶舞からの全抜き性能を考えて積極的に選出されていたのが数字を見ても明らかである。
鉢巻カイリュー+眼鏡ラティオス+ハッサム自体は相性がいいはずで、以前この組み合わせを軸にして使っていたバシャーモ軸ラティハッサムパーティではハッサムの選出回数がトップだった。これは物理ドラゴンの逆鱗をハッサムで受ける戦法からヌオーの鈍いの起点にする戦法にシフトしたことが原因として挙げられる。
先制技やとんぼ返りの存在を考えてもハッサムはヌオーやウルガモスとは明確に別の理由で採用されたポケモンではあるが、実際に選出回数を見ると見直す必要があるように感じられる。
【改善点】
・相手のラティオスに対する柔軟性
物理をヌオーで受けて起点にする→相手がラティに交代する→ヌオーはラティに何も出来ないので死に出しのウルガやスイクンでラティを起点にして全抜きを狙う。という流れが多かったが、これではウルガやスイクンが止められてしまうポケモンとセットにされただけで勝てない。
改善策としてはウルガとスイクンの枠をより広範囲を見られる全抜きポケモンに変えるか、ヌオーにラティへの対抗手段を入れるか、ヌオーの後ろにハッサムを入れて、死に出しではなく受けから切り返す戦法に変えるかのどれかが必要だと感じた。
現状ハッサムが腐り気味になっているが、死に出しウルガスイクンの戦法だけでなくハッサム入りの選出についてもう少し煮詰めてみたい。
・被弾回数の増加による事故率
ヌオーは素早さが遅い受けポケモンであり、鈍いをメインとしているため攻撃の被弾回数が必然的に多くなってしまう。
そのため急所による事故死も目立ち、それが負けに直結した試合も数個あった。
ヌオー以外にもスイクンの瞑想、ウルガモスの蝶の舞等は使用している間に急所を当てられてしまうとゲームが一気にひっくり返る。
このようにある程度回数を重ねることで威力を発揮する積み技は、攻撃に転じる前に事故ってしまうリスクを伴っている。
これらを多用すると当然パーティの事故率も上がるため、その改善の必要性を感じた。手っ取り早く上から殴ってしまう構築のほうが圧倒的に自分の事故率は下がるので、その点を意識したい。
改善点は多々あったが、ヌオー自体の強さ自体は間違いなく実感出来た。
環境の上位に刺さっているし、数値は低くとも多くの敵と渡り合えるスペックはある。
この記事を読んで1人でも多くの人がヌオーに可能性を感じ、実際に使ってみてこの構築よりも完成度の高いものを作ってくれればと願う。