3/24に行われた第2回CCSと4/1に行われた第21回シングル厨オフで使ったパーティ。
成績はCCSの方が予選5-3で同率2位(直接対決の結果3位で予選落ち)、シングル厨の方が予選6-1で1位抜け→決勝トナメ1回戦落ちでベスト16(32)という結果でした。
ヌオー入り構築自体は去年の年末から色々詰めていて、今回の形に至りました。
どちらのオフでもまぁまぁな勝率を保てていたため、ヌオー入り構築の現時点での結論と言える完成度と言えるのではないでしょうか。
では詳細を紹介していきます。
【使用パーティ】
種族名 | 性格 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ラティオス | 臆病 | 流星群 | 竜の波動 | 波乗り | トリック | 拘り眼鏡 | 浮遊 |
ハッサム | 意地っ張り | バレットパンチ | とんぼ返り | 追い討ち | 馬鹿力 | 拘り鉢巻 | テクニシャン |
ヌオー | 腕白 | 地震 | ストーンエッジ | 鈍い | 自己再生 | オボンの実 | 天然 |
ウルガモス | 臆病 | 虫のさざめき | 炎の舞 | 蝶の舞 | 眠る | カゴの実 | 炎の体 |
ユキノオー | 冷静 | 吹雪 | 草結び | 地震 | 氷の礫 | 気合の襷 | 雪降らし |
ブルンゲル | 図太い | 熱湯 | シャドーボール | 挑発 | 自己再生 | 食べ残し | 呪われボディ |
【パーティ解説】
ラティハッサムにヌオーを組み込んだスタンダードパーティ。
ラティハッサムとヌオーの相性の良さ及びこのパーティの前身についてはこちらの解説記事を参照↓
〜ヌオー入りラティハッサム〜
特性「天然」の効果により、現環境でトップに立つ多くの積みポケモンに対して抑止力を持てるヌオー。
このポケモンを最大限に活かすことを念頭に置き、パーティ内容を改良した。
パーティのメンバーは前回と4匹被りであるが、ハッサムの型を大きく変更。
鉢巻追い討ちを搭載し、後出しからラティオスを逃がさずに狩ることでヌオーが動きやすくなるようにした。
「物理2匹+ラティオス」のような選出をされた場合、ハッサムでラティオスを処理することでヌオーの鈍いから詰ませることが可能。
しかし、鉢巻追い討ちは成功したとしてもその後相手に大きな隙を与えるため、採用は敬遠されがちである。
例えば追い討ちでラティオスを倒した後に、出てきたドリュウズが剣の舞や身代わりをしてきたり、死に出しカイリューやギャラドスの竜の舞の起点にされたり・・・と、場に「追い討ちを拘った状態のポケモン」が残るのにはリスクが伴う。
それらのリスクを、ヌオーを後ろに控えさせることで限りなく低減することが出来る。
ハッサムがラティオスからヌオーを守り、鉢巻追い討ちの弱さをヌオーがカバーする。
この鉢巻ハッサムとヌオーは相性がいい組み合わせと言えるだろう。
ハッサムに鉢巻が渡ったことで、前回のパーティで使用していた鉢巻カイリューが降板となった。
鉢巻でないカイリューでは、ボルトロスやバシャーモ、ウルガモスに対しての役割に不安が残る。
よってカイリューそのものの採用を見送り、別のポケモンを探した。
カイリュー+スイクン→ユキノオー+ブルンゲルとし、より対雨パーティ、砂パーティを意識した。
合計種族値は低くなったが、この2匹自体の相性も良く、天候変化枠を入れることで天候パに対する選出・立ち回りに幅が生まれた。
では個別に解説していく。
【個別解説】
■ラティオス@拘り眼鏡
臆病 155-**-101-182-130-178
流星群 竜の波動 波乗り トリック
○B
・A189バシャーモの珠シャドークロー 確定耐え
エースアタッカー。
技構成・持ち物・配分全てが完成形なので変更なし。
CSぶっぱで残りの4をBに回すと珠バシャーモのシャドクロが確定耐えになる。
トリックは受けループを崩したり、ウルガモスの起点を作るためにも準必須。
■ハッサム@拘り鉢巻 <テクニシャン>
意地っ張り 175-169-120-**-131-85
バレットパンチ とんぼ返り 追い討ち 馬鹿力
○H
・16n-1
○A
・鉢巻追い討ち(成功時)で156-100ラティオス最低乱数以外1発
○D
・C182ラティオスの眼鏡波乗り 高乱数2発耐え
・C182ラティオスの眼鏡流星群 C下降込みで高乱数3発耐え
ラティオスの良きパートナー。
オッカ→鉢巻に変更。味方のヌオーを動きやすくするため、相手の眼鏡ラティオスを後出しから狩れるようにAとDを配分した。
鉢巻にしたことで終盤のバレット連打の一貫性が増したり、相手を崩す速度が向上したり等のメリットがある。
しかしその反面、回復技を持たないため役割の維持が難しく使い捨て気味になってしまうことや、オッカの実の保険がないため不意の炎技が怖い等のデメリットも挙げられる。
4つめの攻撃技は、連打出来るメイン技となる虫食いや、バシャーモ・ウルガモス・ボルトロス・ギャラドス等へ打点のある電光石火、対面でウルガモスに舞われる隙を消すことが出来、ローブシンにもそれなりに入る燕返し等も候補。
今回はラティオス、ウルガモス、ユキノオーと同居した構築であるため相手のヒードランが重いので、打点を持てるよう馬鹿力を採用。
主に交代読みでの使用となるが、バシャーモやヒードラン等が来るタイミングでとんぼ返り以外の選択肢を持てるのは大きい。
ナットレイやパルシェンに対する処理速度も上がるため、有用だと感じた。
■ヌオー@オボンの実 <天然>
腕白 202-105-137-**-98-55
地震 ストーンエッジ 鈍い 再生
○A
・186-81ドリュウズに地震で150-176ダメージ(珠ダメ2回込みで確定)
・156-91バシャーモに地震で132-156ダメージ(珠ダメ2回込みで確定)
・191-86ウルガモスにエッジで184-220ダメージ 81.3%で1発
○B
・A205ドリュウズの珠地震 オボン込み高乱数2発耐え
・A187ドリュウズの珠地震+ステロ オボン込み2連最高乱数以外耐え
・A204カイリューの逆鱗 オボン込み2発耐え
・A200ハッサムの珠虫食い 通常+鈍い込み オボン未考慮で2発耐え
・A172ガブリアスの鉢巻逆鱗 通常+鈍い込み オボン込み2連最高乱数以外2発耐え
・A194ギャラドスの珠滝登り 2発耐え
○D
・C205ウルガモスのジュエル虫のさざめき 確定耐え
・C205ウルガモスの虫のさざめき オボン込み2連最高乱数以外耐え
・C161キングドラの珠流星群 確定耐え
・C177ボルトロスの珠気合い玉 オボン込み2連最高乱数以外耐え
・C125パルシェンの水ジュエルポンプ+通常ポンプ オボン込み高乱数2発耐え
パーティの核となるポケモン。「天然」により大半の物理ポケモンに押し勝てる。
配分・技構成等は前回から変更なし。持たせる役割を考えるとこれがベストな型だと思う。
遅い積みポケであるヌオーは急所による事故が負けに直結してしまうため、繊細な立ち回りが要求される。
ハッサムと組み合わせて、ラティオス等の特殊アタッカーを潰してからの鈍いで全抜きを狙いに行く。
また、流星群等で敢えて倒されてから後ろのウルガモスの積みの起点を作るパターンも。
■ウルガモス@カゴの実
臆病 185-**-87-172-126-155
虫のさざめき 炎の舞 蝶の舞 眠る
○HP
・地球投げ+天候ダメージ 3回耐え
・2n+1(ステロ考慮)
○B
・A200ガブリアスの逆鱗確定耐え
・A200ハッサムの鉢巻石化+ステロ 最高乱数以外耐え
○C
・175-151ラティアスを+1さざめきで最低乱数以外1発
・151-116キングドラを+2さざめきで確定1発
・186-86ドリュウズを炎の舞で乱数下2つ以外(87.5%)1発
・186-85ドリュウズを炎の舞で確定1発 186-218
○D
・C182ラティオスの眼鏡波乗り確定耐え
○S
・最速ドリュウズ抜き
ヌオーが呼ぶ草やラティオスに対する相性補完。
全抜きエースとしても活躍する。これまた個体の変更はなし。
受けループにも出して積極的に全抜きを狙いたいため、眠る+カゴの実は外せない。
数少ない催眠対策の枠でもある。キノガッサだけでなくフシギバナ等にも出しやすい。
ユキノオーと合わせて、カバドリやニョログドラにも出して行ける。
■ユキノオー@気合の襷
冷静 166-144-95-158-105-58
吹雪 草結び 地震 氷の礫
○S
・最遅
相手の雨や砂パへの対策としての天候枠。
ヌオーでは見られない草結び持ちボルトロス等に対してもユキノオーで圧力をかける。
天候を取れるノオー+ラティ(ウルガ)の組み合わせで、相手のカバドリやニョログドラに対して上から縛り返すことが可能。
ヌオーが苦手なグライオン等も牽制してくれる。
配分はとにかく火力を重視し、ACぶっぱ。タイマン性能を高め、選出しやすくなる気合の襷を持たせた。
最遅にした理由は先発で出して相手のカバルドン、バンギラス、ニョロトノ等と対峙しても確実に天候を取るため。
また、カバドリやニョログドラに入ったハッサムに対して先手でとんぼ返りをさせ、後ろに吹雪や草結びを直撃させるという立ち回りも襷が残っていれば可能になる。
攻撃技はメインの吹雪+草技+礫はほぼ確定。
草技の候補は他にもギガドレインやウッドハンマーもあるが、襷との相性やバンギラス、カバルドン、スイクン、ブルンゲル等への打点を意識した結果草結び。
味方にウルガモスやハッサムがいて相手のバシャーモ・ヒードランを誘いやすい構築なため、サブウェポンには地震を採用。
地震+氷の礫+霰ダメージで無振りバシャーモやH振りヒードランがほぼ倒れる。交代読みで当てたり、襷を盾にして無理やり対面で潰すことも出来る。
CCSの時にはこの枠にめざ炎を採用した個体を用いていた。主に出てくるハッサムやナットレイを意識していたが、撃つ機会がそこまでなかった上にハッサムに対してはこちらの素早さを下げている関係上この技があっても縛り切れないので地震に変更した。
■ブルンゲル@食べ残し <呪われボディ>
図太い 207-**-121-106-126-92
熱湯 シャドーボール 挑発 自己再生
○B
・A189バシャーモの珠フレアドライブ+珠シャドークロー 残飯回復1回込み確定耐え
・A161キングドラの逆鱗 残飯回復1回込み確定2発耐え
○S
・4振り70族抜き
対バシャーモ・雨・受けループ枠。
ゴーストタイプがいることで相手のバシャーモの選出や、飛び膝蹴り選択を躊躇させることが出来る。
雨パーティに出すのであれば穏やかが好ましいが、バシャーモに後出しで負けてしまうとパーティが崩壊しかねないため物理耐久の方を重視した配分。
オボンの実が余っていなかったので持ち物は食べ残し。天候ダメージ相殺は便利。
素早さは受けループに出していくことを意識して、エアームド抜きまで振った。
技構成はメインとなる熱湯と雨パに出すことを考えてシャドボ、受けループ意識の挑発と自己再生の4つですぐ埋まった。
ラッキー、エアームド、ヤドラン等に対しては先手挑発から補助技や回復技を使わせずに殴り倒せる。
ブルンゲルがラッキーに抜かれた場合、そのラッキーは特殊耐久が低いためウルガモスで突破出来る可能性が高いと判断出来る。
【選出回数】
CCSオフ予選8戦+シングル厨予選7戦+決勝トナメ1戦、合計16戦での個別選出回数。
種族名 | 選出回数 | 計 |
---|---|---|
ラティオス | ■■■■■■▲▲▲ | 9 |
ハッサム | ■■■■▲▲ | 6 |
ヌオー | ■■■■▲▲▲▲▲ | 9 |
ウルガモス | ■■■▲▲▲▲▲ | 8 |
ユキノオー | ■■■■■▲▲▲▲ | 9 |
ブルンゲル | ■■▲▲▲▲▲ | 7 |
※CCS:■ シングル厨:▲
全体で見ると、かなり平均的となっている。
変更を加えたハッサムはそこまで選出せず、新たに採用したノオーブルンの方が多かった。
全てのポケモンが明確な役割を持っているため、選出の機会が一定以上あった。
パーティの組まれ方としては役割を適度に分担出来ているので、いいバランスになっていると言える。
ラティハッサムを軸にしたパーティだと思っていたが、ラティハッサムのセットでの選出率は低くなっており、16試合中3試合しかなかった。
6匹それぞれが縦の相性がいいポケモンが多いため、ラティハッサムに拘らず多岐に渡る選択肢を取れた結果だと思われる。
現状では少し雨パーティに対する耐性が気になり、シングル厨の決勝トーナメントでも雨に負けたのでそのあたりを選出・立ち回りの観点からもう少し煮詰めておきたい。