ＸＹシングル考察（2013.11/26時点）
お久しぶりです。まずは３ヶ月近くもブログを放置してしまいすみませんでした。
第五世代のオフ成績まとめとか締めくくり記事とかを書くモチベーション自体はあったんですが、
まごまごしているうちに完全にタイミングを逃してしまい、そのままＸＹが発売してしまいましたｗ
放置していた期間もポケモンはちゃんとやっていました。ただ他にやることが多々あったため、
ブログの優先順位が低くなっていただけですｗもしも更新待っててくれた人がいたらごめんなさい。
手元には更新までは至っていないもの書きかけのパーティ記事やオフレポもいくつかあったりするので、
超今更ではありますが第五世代の記事も今後気が向いたら載せようかなと思います。
ＸＹは両方予約購入し、発売以降コツコツとやっています。
とりあえず今やってるのはシングルだけ。他のルールの育成にはまだ手が回らないです＞＜
やはりポケムーバーが解禁されるまではあれこれ手を出す気力が起きないのが本音ｗ
レーティングに100戦程度潜っただけですが、なんとなく現環境について分かってきたことをまとめます。
新しいタイプ「フェアリー」の追加や、タイプによる仕様が変わったり、新ポケや新特性が登場したことで
かなり勝手が変わってますが、ようやく慣れてきたかなと言った感じです。
見当違いな考察もあるかもしれないですが、久々かつ第六世代初更新ということで大目に見てください（
【仕様変更について】
今作から新しく追加された要素や変更があった要素によって、対戦環境には大きな影響があった。
細かい変更点も多々あるが、ここでは大まかなものだけ触れて行く。
・天候変化特性の弱体化
「雨降らし」「日照り」「砂起こし」「雪降らし」の天候変化特性の効果が、永続→５ターンに下方修正。
これにより第五世代で猛威を振るっていた各種天候パが全て弱体化。
ただし「湿った岩」等のターン延長アイテムを天候変化ポケに持たせれば８ターンまで伸ばせる。
それでも永続ではなくなったため色々と凌ぎようがあり、以前より対処が楽になった。
特にグライオンやトドゼルガのような「無限」ポケモンは頼りのダメージソースが「有限」になってしまい
使いにくくなった。
・電気タイプが麻痺しなくなった
どのルールでも活躍していた「電磁波」の通りが悪くなった。悪戯心持ちやバンギラス等で麻痺を撒いてから
後続の「身代わり」持ちの起点にするような構築が以前よりも使いにくくなった。
・草タイプに「眠り粉」「キノコの胞子」等が無効になった
「催眠術」や「悪魔のキッス」は使い手がほとんどいないため、これにより実質的に草タイプを入れることで
催眠技対策が可能になった。
・催眠ターンのリセットがなくなった
眠ったポケモンを引っ込めても催眠ターンがリセットされない仕様に戻ったので、第五世代で猛威を振るった
催眠術（眠り粉）＋吠えるのループが成立しなくなった。
・フェアリータイプの登場
ついにドラゴン技を無効化する属性が登場し、これまでのドラゴン一強時代が終焉を迎えた。
鋼タイプはドラゴン技を半減は出来るが消耗するとすぐに眼鏡流星群や鉢巻（竜舞）逆鱗圏内に入ってしまい
ドラゴンの一貫性が生まれてしまうというゲームバランスだったが、フェアリーがいれば心配ない。
フェアリーがいるだけで相手のドラゴンタイプにドラゴン技ぶっぱの選択へのリスクが生まれる。
ただし無効化してしまうため「流星群」のＣ下降や「逆鱗」の行動固定をさせることは出来ないのに注意。
場合によってはダメージを喰らったりこちらのポケモンを倒させてでもこれらのデメリットを相手に取らせ、
その隙に積み技等でアドバンテージを取り返す以前のような戦法の方が有効な場合もある。
・「吠える」「吹き飛ばし」が必中になった
影分身や小さくなるを積むポケモンや、砂隠れで剣舞するガブリアス等を安全に流せるようになった。
・「身代わり」に対して特性「すり抜け」のポケモンの技、また音を使う技が貫通するようになった
ポイヒキノガッサやグライオン、食べ残しを持ったスターミーやシャンデラ、小さくなるラッキー等、
「身代わり」を盾にしていやらしく攻めてくるポケモンへの対抗策が増えた。
音を使う攻撃技はあまり多くないが、メジャーどころでは「むしのさざめき」や「ばくおんぱ」だろうか。
【個別】
個人的に今のシングル環境で強いと思うポケモンを３匹ピックアップ。
■ガブリアス
フェアリータイプの登場によりドラゴン技の通りは以前より悪くなったにもかかわらず、未だに環境のトップに
君臨し続ける最強のドラゴンタイプ。
地面技が一致で使えるため、浮いていないフェアリーに対しては普通に押せる。
タイプの変更によりドラゴン無効・地面無効の最強のガブリアスメタとなったトゲキッスに対しても、
サブウェポンにストーンエッジを採用することで隙を見せずに戦える。
若干ピンポイントではあるが、毒づきやアイアンヘッドでフェアリーに対抗する型も存在し、サブウェポンの
炎技所持率自体は以前よりかなり減っている様子。
めざパの威力が弱体化したため不一致めざ氷60程度では沈むことがなく、耐久に振る必要性が減った。
よって以前見かけたようなめざ氷耐えの耐久調整を施した型は減り、襷以外でもＡＳ基調がほとんど。
特性は「砂起こし」の効果が永続ではなく５ターンに変更されたことも受けて、「砂隠れ」を使った型は減った。
後述のファイアローやメガガルーラ等、ＸＹから登場した強力なポケモンの多くが物理アタッカーであるため、
それらとの殴り合いで有利になれる「鮫肌」の需要がかなり高まっている。最近ではほとんどが「鮫肌」だろう。
持ち物はタイマン性能を純粋に高める襷やスカーフ、拘り鉢巻だけでなく、「鮫肌」と併せて物理に繰り出した
際の負担を大きくする「ゴツゴツメット」や、命中が75→85に上がり以前よりも採用されることが多くなった
「鬼火」対策の「ラムの実」も候補に。逆鱗の混乱も自発的に治せるというポイントもある。
メガガブリアスは素早さが下がってしまう上に、他のポケモンをメガシンカさせられなくなるというデメリットが
あるため、採用率は低い。ガブリアスはメガシンカせずとも強いポケモンなので、他のポケモンにメガストーンを
回した方が有効に働くだろうという考えの人が大多数を占めているようだ。ただし火力はぐんと上がるため、
こちらが低速な受けポケモンで後手に回った場合にメガシンカからぶち抜かれる展開は警戒したい。
○対策
・地面無効ポケモン＋ドラゴン半減（無効ポケモン）の組み合わせ
例：ギャラドス＋ギルガルド、ボーマンダ＋ハッサム等
・物理受け（数値高め）
例：ヤドラン、エアームド、カバルドン、グライオン等
・ガブリアスより速く氷技を撃てるポケモン
例：ゲッコウガ、スターミー、めざ氷ライボルト等
・氷の礫持ち
例：パルシェン、マンムー、輝石イノムー等
■ファイアロー
夢特性「疾風の翼」の存在により、序盤鳥ではかつてない程の出世を果たしたカロス地方の新ポケモン。
特性により優先度＋１で飛行技を撃てるので、メインとなる「ブレイブバード」が先制技として使える。
先制技としては破格の威力で、第五世代までの感覚で行くとあっという間に飛行技が一貫して全抜きされる。
終盤の抜き性能だけでなくストッパー性能も高く、竜の舞や蝶の舞、殻を破る等のＳ上昇系の積み技を許しても
控えにファイアローがいれば相手をブレバ圏内まで削ることで全抜きは阻止出来る。
特に加速バシャーモや蝶舞ウルガモスはファイアローがいるだけで全抜きは無理になるため使用率が下がった。
技構成はほとんどがブレバ、フレドラ、とんぼがえり入りのアタッカー。鉢巻であれば４枠目に寝言か鋼の翼、
珠であれば化身トルネロスの悪戯追い風のような感覚で味方をサポート出来る追い風が入る印象。
特にこいつの追い風は死に際に放つことで後ろのアタッカーを動かすのに適しており、腐りにくいため強い。
変ったところでは鬼火や羽休め、ビルドアップを採用した耐久型を見かけることもあり、意外と多才。
ただでさえ素早さが早いため、特性と併せるとこいつを何もさせずに倒すのはまず困難。
被害をどれだけ最小限に抑えるかがファイアロー対策の肝になるだろう。
○対策
・飛行半減（出来れば炎も半減）ポケモン
例：ロトムＷ、ロトムＨ、バンギラス
・防御が高いポケモン
例：ヤドラン、パルシェン、カバルドン等
・優先度＋１のブレバより先に攻撃出来るポケモン
例：ルカリオ（神速持ち。ステロ持ちと組み合わせるとかなり対処が楽）
■メガガルーラ
メガシンカすることで手に入る特性「親子愛」により親子で２回攻撃を行う（２発目は威力半分）ため、
常に連続攻撃かつ拘り鉢巻（眼鏡）を持った状態に近い火力が出せ、更に技を自由に選べるという壊れっぷり。
恵まれた種族値に加えて「猫だまし」や「不意打ち」と言った先制技を持つため単純な殴り合いでも恐るべき
タイマン性能を誇るが、特筆すべきはやはり「グロウパンチ」の存在。
親子愛による追加効果はそれぞれの攻撃に適用されるため、グロパンを打つと１ターンに２回攻撃が上昇する。
要するにダメージのある「剣の舞」なので、死にかけのポケモンやガルーラへの打点が低いポケモンの前に降臨
されるとそのまま積まれて全抜きすらされてしまう恐れがある。
全抜き性能も持っているが積まなくても充分な単体性能があるポケモンとして非常に汎用性が高く、
連続技による対襷、頑丈性能や猫だまし、不意打ち等の先制技要員も兼ねられるためパーティに入りやすい。
型としては基本的にグロパン、ノーマル技、地面技、悪技と言ったフルアタックが多い。
ノーマル技は安定の恩返しが人気。捨て身タックルも瞬発力があるが、せっかくの耐久が削れるのが気になる。
地面技（地震）はサブウェポンとして。グロパンは主な用途が積み技でありまともな威力がないので、
耐久の高い岩や鋼への打点として高威力なアームハンマーか地震は選択となる。
最後の悪技がないとゴーストに無抵抗になってしまうため、ここも優先度は高い。先制技にもなる不意打ちが
採用率が高い。素早さ100以上のポケモンは結構多いが、耐久が並以下であれば攻撃＋２の不意打ちで沈む。
より安定志向の人は噛み砕くを採用している。鬼火持ちのパンプジンやオーロットのようなポケモンに対して
「身代わり」と併せて役割を遂行させずに突破が見込める。
他にはエアームドやナットレイへの役割破壊となる「大文字」や、ガブリアスやグライオンへの「冷凍ビーム」、
「鬼火」でガルーラを対策している人への「空元気」等、元々の器用さを活かしてガルーラ対策の更に上を行く
型が次々と登場しており、対策に頭を悩ませる人が多い。
○対策
・ゴーストタイプ（グロパン対策）
例：ギルガルド、パンプジン、オーロット
・素早い格闘タイプ
例：メガルカリオ、コジョンド
・物理受け
例：ヤドラン、カバルドン等
・ゴツゴツメット、鮫肌、鉄のトゲ持ちでＨＰを削る
例：エアームド、ガブリアス、ナットレイ等
【個人的に今のシングルパに欲しい要素】
上記を踏まえて今の環境でシングルパを組む際にパーティに欲しい要素を列挙する。
・電気タイプ
飛行半減でファイアロー対策として優秀。電磁波無効なので相手の麻痺撒きにも耐性がつく。
電気の通り自体はめざパ弱体化とガブリアス増加を考えるとそこまで良くないが、
元々電気タイプは弱点が１つしかない上に強いポケモンが多いため入れて損はない。
・ゴーストタイプ
メガガルーラ対策。不利対面になってしまった場合にグロパン選択にリスクを負わせるためにも欲しい。
拘束技や影踏みが無効という効果も追加されたので、いると嬉しい。
・鋼タイプ
ドラゴン半減だけでなくその他にも様々なタイプを半減してくれるため使い道が多数ある。
悪とゴーストを半減出来なくなったので、これらの一貫を止めたい場合は更に別の枠が必要。
・飛行タイプ（浮遊）
ガブリアスが強すぎる環境なので必須。スカーフ地震やドリュウズが一貫するようなパーティは組んではいけない。
草タイプや虫タイプ等地面半減のポケモンを入れてもいいが、それでも蓄積は痛い上に少し削れていると
圏内に入ってしまうため、出来るなら地面無効が最低１匹は欲しい。
・フェアリータイプ
鋼タイプだけではどうしてもドラゴンが止まらないケースがあるため、無効化出来るフェアリーも是非欲しい。
ドラゴン技の負担に対して鋼の消耗が激しく、回復が追いつかなかったりダメージレースに負けてしまい
結局流星や逆鱗が一貫するというパターンは第五世代から往々にしてある。
全てのドラゴンタイプに対して全抜き阻止と抑止力としての役割を持てるフェアリータイプは貴重な存在。
・ガブリアスより素早いポケモン（かつ氷技が撃てると尚良し）
トリパや受けパでもない限りはこれも準必須。全てのポケモンがS102族以下だとガブリアスに好き放題されて
パーティが崩壊しかねない。スカーフ以外のガブリアスを上から縛れるポケモンが１匹は欲しいところ。
・先制技
相手のエースの全抜き阻止のためには持っておきたい。様々なタイプの全抜きポケモンがいるため、
１つと言わず複数のタイプで先制技を持っていると安心。
ファイアローのブレバに対しても上から叩ける「神速」持ちはいるとかなり心強い。
・高決定力（受けパへの突破ソース）
受けループだけでなく堅い受けポケモンに無抵抗なのはよろしくないため、なるべく決定力が高いエースを
物理・特殊両方で用意したい。受けを突破する手段があるなら何でもいいので、毒毒等の状態異常や滅びの歌、
積み技、とんぼ返り（ボルトチェンジ）、追い討ち等の手段を何かしら入れて受け回されるだけで負けるような
状況を作らないようにしたい。
・ステルスロック
襷、頑丈、マルチスケイル対策としてやはり重要な技。
しかし技マシンの廃止により現環境では使えるポケモンが限られている。
メガガルーラやパルシェン、メガヘラクロスのような連続技メインのポケモンがいればステロがなくとも
自然にこれらのポケモンの対策となる上、メガガルーラがトップメタな関係で以前よりも襷の使い勝手が
下がっているため、優先順位は第五世代の頃よりも低め。でもあると強いのは確か。
＊ ＊ ＊
この環境もあと１ヶ月で終わりなので需要がそこまであるかは分かりませんが、第六世代のシングルを考える上で
基本の考えは変わらないと思います。
今考えていることの全てをここに書けたわけではないですが、こういうパーティ解説やオフレポ以外の考察記事も
たまにはいいんじゃないかなーってことで更新しました。誰かの参考になれば幸いですｗ
自分でパーティ組むときにもこういうのあると助かるので、また追加したい要素が増えたら書き足したり新しい
記事を書こうかなーなんて。それでは今回はこの辺で！ノシ
