ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

第19回シングル厨オフ 簡易レポ&雑感

11日に第19回シングル厨オフに参加してきました。ひとまず結果だけ報告。
結果報告だけじゃすごく短かったので最後に雑感書いたら結構長くなりました(



【ルール】
見せ合いありシングル6→3。


参加者57人を予選6ブロックに分けて総当たり。
各ブロックの上位1名(計6名)+全体での勝率TOPから2名の計8名が決勝トーナメント進出。



【結果】
優勝:べぼべ
準優勝:ミスティオ
3位:こばると
4位:べっちK
ベスト8:ミーサ ぱるう はるひ 同人誌勢


詳細は主催・トルンのブログへ↓
http://d.hatena.ne.jp/meikaizerogin6y/20111213
(KPや参加者のパーティまとめが載ってます)


個人の成績は6勝3敗で梓ブロックの2位でした。


今回は1位しか抜けられないルールだったので惜しくも予選落ち。
あと1勝すれば7−2で抜けたミーサさんと成績が並んで、直接対決で勝ってたので上がれたんですが、また「あと一歩」のところで決勝トナメに上がれず・・・。
もはやこのポジションが定着しつつあるのが嫌になってきました><
負け試合のうち1つが、ガブリアスが相手のラス1のキングドラに当てれば勝てるダブルチョップを外して負けという情けない感じだったので「ああ、これは上がれない日だなw」とは思いましたが(



【使用パーティ】
ニョロトノ/サクラビス/ラティオス/ハッサム/ガブリアス/キノガッサ


いつものサクラビス入り構築。
パーティの詳細は冬コミで発売される『ポケストラ』に書いてあります!是非買って読んで下さいね。
ポケストラの宣伝記事>http://d.hatena.ne.jp/yuki_rotom/20111229/1323100900



【対戦レポ】
パーティの技構成・配分等を先に知っていてもらわないと分かりにくいので略。
そのうち軽くパーティ内容晒すかも。そしたら改めて書きます。



【雑感】
■優勝構築について
くりっぷさんのブログ>http://d.hatena.ne.jp/kurippu040/20111208
べぼべさんが使っていたのは、ここに載ってるパーティのバンギラスソーナンスになったもの。


パルシェンが「どくびし」を撒いてから、特性「悪戯心」で「身代わり」「守る」を優先度+1で連打出来るボルトロスでターンを稼いで定数ダメージで相手を倒すというギミックが仕込まれています。


そもそも「どくびし」という技はあまりシングル63ではメジャーではないです。
俺は元シングル66勢で昔から愛用していたのもあり馴染みがある技ですが、他のルールしかやらない人にはいまいち親しみはないかもしれません(66ではかなりメジャー)。
この技を一度使うとフィールドに「どくびし」が設置されます。
「どくびし」がフィールドにある状態で相手がポケモンを新たに出した時に、そのポケモンが毒状態となるのがこの技の効果です。
この効果が発揮されるのは地面に足が付いているポケモンのみで、飛行タイプや特性「浮遊」のポケモンは「どくびし」を踏まず毒状態になりません。そもそも毒状態にならない特性「免疫」や、「マジックガード」のポケモンにも効果はないです。
ちなみに「どくびし」を2回使用した場合にはこれを踏んだ相手は「猛毒」状態になります。
解除方法は「ステルスロック」「まきびし」等の設置技と同様に「高速スピン」で吹き飛ばす方法の他に、地面に足がついた毒タイプのポケモンを出すという方法もあります。
地面に足がついたというのは先述の飛行タイプや浮遊を除いたポケモンのことで、具体例を挙げるならばフシギバナニドキングニドクインドククラゲ等。これらのポケモンを場に出すと「あしもとのどくびしがきえさった!」というメッセージと共に「どくびし」状態は解除されます。
逆に解除出来ないのはクロバット(飛行タイプ)・ゲンガー(浮遊)等。
ちなみにこの仕様を知らない人や、知ってはいるがその場面を実際に目の当たりにしたことはないという人がシングル厨会場で少し見受けられましたw


ではこの技が何故今の環境で結果を出したのか考えてみます。


原因として挙げられるのは「受けループ」と「全抜き構築」の2つの台頭。


●受けループ
ラッキー・グライオンエアームド・ヤドランのように耐久の高いポケモンでパーティを固めることで受けられる範囲を限りなく広くし、相手の攻撃を受け切って勝つことを目標とした構築のこと。
特殊ポケモンが来たらラッキーを繰り出し、ラッキーに有利な格闘タイプ等の物理ポケモンが来たらグライオンエアームド・ヤドランあたりを繰り出す。相手の交替際に「ステルスロック」や「どくどく」を使っておき、こちらが受けに徹している間に相手を定数ダメージで崩すというのが主な戦術。きちんと突破出来るポケモンがいないと延々と複数の受けポケモンを回されて無限ループとなってしまうことからこのように呼ばれています。
BWになって「からをやぶる」「ちょうのまい」等の強力な積み技が登場し、パワーゲームに拍車がかかったので以前よりも受けは成立しにくくなったかと思われますが、「しんかのきせき」ラッキーや「ポイズンヒールグライオン、「がんじょう」強化により行動回数を稼ぎやすくなり「ゴツゴツメット」で乏しい攻撃手段を増強できるようになったエアームド、「さいせいりょく」ヤドラン等の優秀な受けポケモンがそれらを止め得る耐久力を持つので、戦法として非常に強力でかつ随所で結果を残しています。

この「受けループ」という構築に「どくびし」が刺さる場面について考えましょう。
グライオンエアームドには毒そのものが効かない上に飛行タイプなので踏んでくれませんが、この技が一番刺さるのは言わずもがなラッキー。
そもそも再生回復を主体とした耐久ポケモンの最もわかりやすい弱点は「状態異常」。「眠る」を回復手段とするポケモンであれば体力と同時に状態異常も回復可能ですが、「自己再生」「タマゴうみ」「羽休め」「怠ける」「ミルクのみ」等の再生回復によりHPを回復するポケモンのほとんどは状態異常を自分で治す術を持っていません。「リフレッシュ」を覚えるポケモンもいますが、同時に採用するスペースはまずないと言えます。状態異常にすることでこれらのポケモンの耐久力を実質的に落とすことが出来、特に火傷・毒は定数ダメージが毎ターン入ることで普段では倒せない攻撃でも回復が追いつかなくなり、倒せるようになるケースも多々あります。
その状態異常に圧倒的な強さを持つ特性が「自然回復」。自然回復があれば交代するだけで厄介な状態異常から回復出来るので、再生回復持ちとしてはこの上なく心強い特性でしょう。この特性と再生回復を併せ持つポケモンの中で最もメジャーなのがラッキーとハピナスです。もともと特殊耐久が化け物級で物理も振れば並み以上の耐久を誇っていたハピナスですが、さして種族値の変わらないラッキーに「しんかのきせき」が適用されてしまうが故さらに耐久に磨きがかかり恐ろしい数値を持つ耐久ポケモンとして、BW以降ラッキーの数が爆発的に増えました(進化後のハピナスよりも圧倒的に多い程)。ラッキーは通常「どくどく」等の状態異常技で崩されやすい他の再生回復ポケモンとは違い、特性自然回復によりそれらでは崩されにくいという強みがあります。
しかしこのラッキーの強みを無効化出来てしまうのが「どくびし」の存在なのです。一度引っ込めば状態異常を戻せる自然回復に対して「どくびし」は解除されない限り場にあり続けるため、引っ込んで毒が治っても再登場する際に毒をくらってしまうという無限地獄をラッキーに見せることが出来ます。ただの毒状態では数値の高いラッキーを崩すのは難しいですが、どくびしの偉いところは2回撒けば「猛毒」状態に出来るようになるところ。これで一度でもラッキーが引っ込めば再度出てきた時には猛毒状態となり、もはやタマゴうみでは生き残れない状況を作り出すことが出来ます。
ラッキーに限らずヤドランやポリゴン2、ブルンゲル等の地面に足がついた耐久ポケモン全般がこの「どくびし」による毒や猛毒で崩せることが多いです。
特に受けを主体とした受けループの構築においては、本来役割を持っているポケモンに対して定数ダメージの蓄積により役割を維持できなくなり突破を許すということはすなわち負けを意味するので、「どくびし」が受けループキラーとなり得るのです。



●全抜き構築
味方のポケモンで1匹のエースを全力で補佐することで、そのエースポケモンで相手3匹を全て倒すことを目標とした構築。
こちらは「受け」を主体とした受けループとは対極にある「攻め」を主体とした構築ですね。
例を挙げるならばユクシーバシャーモラティオスサクラビス等でしょうか。
ユクシーは「ステルスロック」「あくび」に加え「置き土産」で後続のサポートが出来る優秀なポケモン。「リフレクター」「光の壁」もあります。そのユクシーが「置き土産」で退場し、目の前のポケモンの攻撃・特攻をがくっと下げた状態で後ろからエースアタッカーである特性「加速」のバシャーモを繰り出し、相手が弱っている隙に「剣の舞」を積み、ターン毎に上がる素早さを利用し全抜きを狙うというスタンス。ラティサクラもほぼ同じで、ラティオスが「リフレクター」「光の壁」「置き土産」等で隙を作りながら後ろのサクラビスを繰り出し「からをやぶる」で全抜きを狙うというもの。サクラビスには「バトンタッチ」があるので上がった能力を後ろに引き継いでさらに後続が全抜きを狙うというパターンも組み込めます。


これらの戦術の弱点の1つとして、実質相手を倒すためのポケモンが少ないことが挙げられます。エース1匹以外をサポート2匹にしてしまうと、エースが事故を起こして倒れたり一度でもコンボを阻まれた時点で負けが濃厚となってしまいます。サポーターは後ろの補佐のための補助技を多く採用しているため単体で相手を倒す能力はそこまで高くなく、全ての相手を後ろのポケモンで倒さなければなりません。
ここで「どくびし」が刺さるのは勿論そのエースアタッカーに対してです。先程挙げたバシャーモサクラビスも「どくびし」の効果を受けるポケモンなので、自分が出る前に既に「どくびし」を撒かれてしまうと毒状態になってしまいます。毒状態になった場合、自ら状態異常を治す手段がないと8ターンか9ターン以内に相手全員を倒さないと毒のダメージだけで倒れてしまうため負けとなります。この厳しいターン制約がついた上で、相手の「身代わり」「守る」を覚えた残飯ボルトロスを崩すことは非常に困難。天候が「霰」「砂嵐」以外なら、残飯みがまもボルトロスはこの2つの技を延々と繰り返すだけで14ターンも粘ることが出来ます。これではエースが毒状態になり目の前にこのボルトロスをHP満タンで出されただけで詰みです。天候ダメージがあったとしてもボルトロス側は残飯回復分が打ち消されるだけでみがまもで8ターンは粘れるに対しこちらはさらに死期が早まるだけなのでどちらにしろ先に倒れてしまいます。
このボルトロスのターン稼ぎは通常のみがまもポケモンとは違って「身代わり」を特性「悪戯心」のお陰で優先度+1で出せてしまう点が厄介この上ないです。通常ならば加速バシャーモサクラビスも素早さを上げて相手を上から殴れるようになるため、これらのポケモンの攻撃で食らうダメージが3/4以下となるようなポケモンで後攻身代わりを成功させる以外に対面からこいつらにみがまもを仕掛けることは出来ません。しかしボルトロスは素早さに関係なく優先度を武器に、これらの攻撃より先に「身代わり」を出しながら身を守れるのです。これを崩すにはこちらも優先度の高い技を出すか、身代わりを貫通しながら攻撃が出来る連続攻撃技を使わないとなりません。例を挙げると優先度が+2で、+1で出される身代わりよりも早く攻撃が出せる「神速」や、身代わりを壊して本体の弱点を突ける「氷柱針」「ロックブラスト」等。
これらの対策を組み込んでいない全抜きパーティではまずこの「どくびし」+「みがまもボルトロス」コンボには勝てないでしょう。


しかしハッサムキノガッサカイリュードリュウズ等の毒にならない全抜き要員の多くはパルシェンボルトロスにタイマンであまり有利でないのが現状。
ここが今回優勝したこの構築のミソだと思います。どくびしが刺さらない相手をパルシェンボルトロスが強く牽制することで、術中にハマりやすいポケモンをおびき出す成功率が上がるのでしょう。よく出来ていますね。




さて、この構築が現在の環境において上記のように刺さる場面があったことは分かりました。
では今後この構築が流行るかどうか、そして流行った場合はどう対策したらいいかを考えます。


先に結論を言うと、そこまで大流行する構築(ギミック)ではないでしょうというのが本音です。
勝ち筋の1つにはなりますがメインに添えるには少し決定力に欠けるため、このコンボが決まっただけでは勝てない相手も多々存在すると思います。
ただ受けループやユキトドのように状態異常にそもそも弱いタイプの構築や、全抜き構築や雨パ等素早さを上げたエースで上から押さえつけるようなタイプの構築には滅法強いと言えるので、これらのパーティを自分が使う場合は意識しておきたいです。対策を切った場合、負けたら終わりのトーナメントで当たった時点で優勝出来なくなってしまうので、きちんと詰まない程度にはしておきたいですね。


対策としては、まず構築段階で完全に詰まないようにすること。
受けループであればフシギバナを入れておくだとか、全抜き構築であれば神速や連続技を入れておくだとか。重要なのは、これらを入れているのと入れていないのでは大きく違うということ。相手側もこれらの対策を想定してパーティを組んでいるでしょうから、例えばフシギバナが見せ合いでいたらパルシェンはどくびしをせずに普通に破ってきたりと立ち回りを変えてくるはず。ここでこちらに対策ポケモンや技が皆無だと相手が思考停止でコンボを始動しただけで負けてしまいますが、対策出来るポケモンをちらつかせるだけで選出や立ち回りの段階で読みゲーに持って行けます。


また相手のパーティにこの2匹の組み合わせがいたらどくびし+みがまもの可能性を一度疑いたいところ。意識しておくだけで、もしコンボを仕掛けられても詰まないような選出が出来るはずです。


結論としてはそこまで必死にガンメタ張らなくてもいいとは思うけど頭に入れておいた方がいい戦術がまた1つ増えたという感じ。
こうして新しい戦術が発見されたり結果を残すことでメタが回っていくのがポケモンの醍醐味なので、斬新なアイデアを採用した構築を組んで環境に影響を与えてみたいですね。



■KPについて
1位.ラティオス 28
2位.ガブリアス 20
3位.バンギラス 19
4位.ハッサム 16
5位.ローブシン 15
6位.カバルドン ドリュウズ キノガッサ 13
7位.ウルガモス 11
8位.カイリュー 10
9位.メタグロス 9
10位.ラティアスロトム ラッキー 8


トップ10だけピックアップ。


やはりラティオスがダントツですね。
高い特攻と素早さからの「流星群」だけでなく、「トリック」「置き土産」等の小技による起点づくりも任せられる点が高評価。
能力値・技・タイプどれをとっても優秀の文句なしのトップメタ。
最近はただ「拘り眼鏡」で殴る純粋なアタッカー構成だけでなく「リフレクター」「光の壁」「置き土産」等の補助技を利用したサポート型も多く見受けられるようになりました。


次点はガブリアス。このポケモンラティオス同様、任せられる仕事が複数あるのが偉いところ。
アタッカーとしての攻撃範囲・性能はもはや説明不要。「剣の舞」からの全抜き要員になれるだけでなく「ステルスロック」を撒いて後発の補佐をすることも可能。勿論「砂がくれ」を活かした運ゲーも健在。不利な相手にも砂嵐状態なら常にワンチャンスが残る点が何とも憎らしいですねw


3位はバンギラス。特性「砂起こし」により場に出た瞬間から天候を支配出来るだけでなく特防も1.5倍になるため、非常に高い特殊耐久から多くの特殊ポケモンに対して繰り出し狩ることが出来ます。耐久に特化させた型や、スカーフや襷を持って「電磁波」を撒いてガブリアスに繋げる型、悪のジュエルや拘り鉢巻きで火力を上げた型など初見では何をしてくるかが読みにくいのも強み。攻撃範囲も非常に広いので安全に後出し出来るポケモンは限られます。強力なポケモンガブリアスドリュウズとセットで入れることで特性を能動的に使う人が多いのもあり納得の使用率。


そして4位に何とハッサム。ここまでの3匹が種族値合計600族だったのに対して合計500族が奮闘。
このポケモンは、ポケモン種族値だけではないということを表す顕著な例ですね。鋼・虫という優秀なタイプを活かしてドラゴン技を始め様々なタイプに受けに出すことが出来ます。
特性「テクニシャン」から放たれる高威力なタイプ一致先制技「バレットパンチ」に加え、「とんぼがえり」は攻撃後に味方のポケモンと交代出来る素晴らしい技。相手が交代した場合、その交代先を見てから自分がそれに有利なポケモンを選んで出せるといういわば「後出しじゃんけん」が可能。後攻で撃つことで後ろのポケモンを安全に場に出すのにも利用出来るので汎用性は非常に高いです。
加えて「羽休め」による再生回復や「剣の舞」による決定力強化で自身が単体で抜き性能を得ることが出来るのも優秀。
通常の「とんぼがえり」を使用した耐久寄りのハッサムだけでなく、「命の珠」「剣の舞」を持たせて攻撃に特化し全抜きを狙う型も多数いました。ただでさえ仕事が多いハッサムですが、このようにしてエースにもなれることでパーティ編成の幅が広がりますね。


5位はローブシン。このポケモンも急上昇株。
前から数はそれなりにいましたがここまで上にいるのは珍しいかも。
バンギドリュウズ・カバドリュウズ対策になる「マッハパンチ」を使える格闘タイプ。
特性「根性」のお陰で鬼火に強い格闘としても人気。自ら「火炎玉」や「毒毒玉」を持たせて能動的にこの特性を発動させ、状態異常(催眠)対策をしながらも攻撃を上げる型が多いですね。
厄介なキノガッサドリュウズ等への対策として優秀なことから使用者が増えたと考えられますが、それらのポケモンよりも数が多くなっていますねw


6位以下については軽く。カバドリがやはり多いです。スタン以外の構築では一番人気。
分かりやすくかつ強力な勝ち筋と、ドリュウズの毒・電磁波無効、剣の舞という優秀な積み技等エースとしてのスペックの高さ、そしてメインウェポンとなる地震が命中100という点も人気の1つでしょう。
キノガッサは今回非常に多かったです。こいつ1匹で3タテしている試合も何度も見かけましたが、やはり対策必須でしょう。催眠対策の重要さを教えてくれるポケモン
ウルガモスはKP上位のラティオスハッサムキノガッサメタグロスユキノオー等多くのポケモンに強いだけでなく「蝶の舞」で全抜きも狙える積みポケモンとしてやはり人気は健在。
カイリューも「マルチスケイル」「神速」によるタイマン性能、「竜の舞」と広い攻撃範囲からの全抜き性能の高さからまだまだ人気。一時期は使用率がガブリアスを抜いて物理ドラゴンでトップとなったが、今回は落ちついてきた模様。
メタグロスは完全に落ち目。少し前までは鋼タイプと言えばこのポケモンがトップだったが、今では使用率がハッサムと逆転。おわコンとまでは行かずとも少し人気は落ちてしまった。「大爆発」による自主退場で相手の起点になるのを防げる点は優秀。
ラティアスロトムは以前からの人気を維持。ラッキーはいつもより多かったのではないでしょうか。受けループが人気を博してきたことの象徴かもしれません。


10位以下で気になるポケモンを挙げると、ユキノオーが7匹と以前に比べかなり減ってしまった印象。ニョロトノは6匹しかおらず、雨が減るにつれユキノオーの数も落ちついたということでしょうか。ユキノオーは雨だけでなく砂ガブ等の対策にもなるのでもう少し人気があってもよかったと思いますが。


今回異彩を放っていたのが「サクラビス」。何と雨パのメジャーエースであるキングドラが3匹しかいなかったのに対して、サクラビスは5匹もいましたw
9月以降ずっとサクラビスを使い続けている側の人間としては、このポケモンの強さに気付いた人がたくさんいるのは嬉しいことですwキングドラと違ってニョロトノと同居している必要もないので、入っているパーティのタイプも様々でした。
ココドラ(Lv.1)が2匹いたのも少し気になります。普段あまり見ないポケモンではありますが、対策をしていないと完全に詰んでしまうタイプのポケモンなので構築時に意識しておいて損はないでしょう。



全体の構築の傾向を見ると


カバドリ:12
受けループ:7
全抜き:8
スタン:20くらい
雨パ:5(グドラ3、サクラ2)
晴れパ:2
ユキトド:1


わりとおおざっぱですがこんな感じに分類出来ました。
まぁ6匹見ただけじゃ分からないギミックもあるので本当に参考程度にしかなりませんが。
「見た目は普通の6匹だけど実は全抜き構築」ってのが隠れていると思うので、全抜き構築がもしかすると2ケタ行くかもしれません。
あとスタンって分類したのがやけに多いですが誤差ありまくると思います。6匹を見て明確なコンセプトがパッと浮かばなかったらここに分類しちゃったのでwこの中にも面白いギミックが仕組まれたパーティがたくさん隠れているでしょう。


スタンを除くとカバドリが圧倒的人気。そして受けループ・全抜き構築が次いで雨パは少なめ。
晴れが2人もいたのは驚きましたが2人ともキュウコンをいつも使っているトレーナーなので妥当か。
ユキトドは1人しかいませんでした。第4の頃の鬼のような使用率は今じゃ見る影もないですね・・・まだ通用する戦術ではありますが人気は落ちたようです。


この環境を見る限りではカバドリをメタったもん勝ちなように思えますね。
まぁカバドリ側も当然そこは対処してくるでしょうが、くれぐれもカバドリに不利なパーティは組まない方が良さそうです。
カバドリ・受けループに同時に強いサクラビス入りの全抜き構築が自分の中では現環境に刺さる!と思っていたんですが5人もの同志がいましたねwただサクラビス構築は優勝したどくびし入りに無力なことが多いので、一歩先を行かれた感じです。
そういう意味ではやはり今回の優勝構築は的確に環境を先取りしていた、と言えるのではないでしょうか。



* * *



だらだらと書き始めたら、気付けばすっごく長くなってしまいました。
オフの雑感って今まであんまり書いたことはなかったですが、考えていることを文章化しようとするとなかなかきれいにまとまらないものですね。まぁ雑感だしこんな感じでいいかーって適当に書き連ねてしまいましたが(雑感って便利な言葉w)。
自分が使った構築について触れられない分、こういう記事の方が日記っぽくていいなーとも思ったり(
まぁポケストラが売れまくってもう安心!ってなったらサクラビス構築についてはがっつり記事にしちゃうかもしれないので、期待しすぎずに待っていて下さると嬉しいです。



それでは主催・参加者の皆さんはお疲れ様でした!
次回の開催はいつになるかは未定らしいですが、楽しみにしてますb