ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

【WCS2022】INC Feb.レポート

こんにちは、ユウキです。
もう一週間経ちますが、INC Feb.に参加された皆さん、お疲れ様でした。
今回は豪華景品によって過去最大の参加者数となり、予選抜けを賭けたボーダー争いもかつてない激戦となっていました。本当にヤバかった。
「いかに荒れた大会だったのか」と、「予選抜けを目指した一児の父親トレーナーの取り組み」について記録しておきます。

 

【今回の大会について】
★大会概要
参加者数:327327名(マスターカテゴリ)

※日本人上位30名にPJCS2022の参加権利付与
※海外勢も上位200名?には世界大会参加権利に必要なCP付与

日本人が真面目に取り組むのは勿論、海外勢もある程度ガチでやって来る大会。
尚、海外勢はそれなりに上位に入ればOKということや他にも大会があることから、日本人と比べてチキって保存する必要がなくガンガンTOPを目指して潜って行っても問題ない。
この背景もあり、今回の大会上位2名は海外勢で、異例の1大会で2名のレート1900越えが記録された。


★参加者数について
同様に全国大会への切符を賭けた昨年の「PJCS2021予選」は参加者34146名で、今回はその10倍近い参加者が押し寄せた形となる。
色違いのガラルフリーザーが参加賞となっていたためある程度増えるのは予想していたが、ここまで劇的に増えるとは予想出来なかった。

ちなみに同様に色違いのカプ系が参加賞として配布された2019年の大会ですら参加者は4~7万人程度。当時はめちゃくちゃ参加者数が増えて荒れた記憶があるが、それが可愛く見えて来るレベル。


★レートについて
参加者数が増えると初心者が増える関係で上位のレートが上がり、結果的に上位○○名のボーダーも跳ね上がる。
過去の大会における30位のレートを下記の表にまとめてみた。これを見れば今回の大会の異常さが一目瞭然だろう。

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【結果】
自信のある構築で2ROMで取り組めたが、残念ながらあと1勝足りずに予選抜けを逃した。

■メイン
勝敗:33勝10敗
勝率:76.7%
最高1871/最終1816 140位

■サブ
勝敗:36勝9敗
勝率:80%
最高1849/最終1830 106位

 

【対戦消化の記録】
2ROMで約90戦をどのようなペースで消化したのかについて記録。
特に家庭持ちで2ROMで潜りたい人の参考になれば。


★DAY1 2/18(金)
23:00~1:00 サブ15戦 14-1 1674
1:30 就寝

 

★DAY2 2/19(土)
10:00 起床 8.5h睡眠
20:00~23:00 サブ15戦 26-4 1779
サブ30戦の伝説使用率や勝率を分析→改善点探した上でメイン登録
0:30 メイン9戦 9-0 1637
2:00 就寝

 

★DAY3 2/20(日)
10:30 起床 8.5h睡眠
11:50~12:30 メイン3戦 12-0 1692
昼食
15:40 メイン続き開始
18:20 メイン22-2 1810
19:40 メイン25-4 1822
21:00  メイン28-6 1829 暫定55位
21:20 メイン29-6 1842 暫定45位 当初1840あればボーダーと予想していたので困惑
21:40 メイン30-6 1854 暫定17位

暫定でボーダーに入りひとまず喜んでいた。
嬉しい気持ちで妻と談笑しながら休憩。
メインは一旦これで保存し、サブロムへ移行。

22:20 サブ26-4 1779スタート
23:20  サブ28-7 1755 酷い運負けが続く 3連急所は流石に勝てないw
0:50 サブ34-8 1823 集中して持ち直す
1:20 サブ36-8  1849  暫定55位 最後勝てばワンチャン?
1:30 サブ36-9 1830で45戦終了。あとはメインに全て託す

サブロムやりながらちょくちょくメインの順位確認はしていた。

22:17 21位
23:13 29位
0:21 39位
1:50 43位

ボーダーの30位から外れてしまったため仕方なくもう1戦潜る。
1807との魂の1戦に無事勝利!

2:00 メイン31-6 1868 暫定19位

「流石にこれで足りただろう」と思いしばらく様子見。
精神も体もかなり疲れてきていたのでもう潜りたくない・・・

2:22  21位
2:44 20位
2:55 21位
2:57  22位
3:02 23位
3:07  24位
3:20 25位
3:22 27位

このペースじゃ朝9:00までもたないな、と意を決して再度潜る。
1770相手。これ勝てば結構抜けが見えるぞ!2回目の魂の1戦!
しかし正解択さえ選べてれば勝てた試合に負けて絶望。俺は弱い・・・

(後に計算して分かったがこれで勝てていたとしてもボーダーには微妙に届いていないのがある意味救い。一生夢に出ると思った)

3:30  31-7 1848
3:40  32-7 1862 
3:50  33-7 1871 暫定25位

絶望の淵から2連勝で持ち直す!俺は強い!!
1871あれば流石に足りるよな・・・?
小腹が減ったためちょっと休憩しながらちょくちょく順位確認

4:09 25位
4:29 25位
4:37  26位

このペースじゃ多分足りないので、意を決してあと1勝を目指して潜る。俺は安心して寝るんだ!
1828相手に本日三度目の魂の1戦。緊張感で震える。
有効な技外し2回で運負け(涙) 悪夢だ・・・

4:50  33-8  1854  暫定55位

しかし対戦数はまだ4戦残っているので諦めず次へ。
1718相手に、倒せば勝ちのダイマエースに電磁波2連痺れで巨獣斬当てられず運負け。
もはやここまでか。

5:00  33-9  1832  

残り3戦全部勝てばワンチャンと思って諦めずに潜る。
猫持ちの前でタスキバナがヤンキー「ねむりごな」選んで来るし2回とも命中して負け。終わった。

5:30  33-10  1816
残り勝っても無理なので就寝。疲労困憊。

 

★DAY4 2/21(月)
7:00 起床
7:30 朝食後に子供を保育園へ送り帰宅

有給を取っていたので帰宅後泥のように夕方まで睡眠。

 

【総評】
①DAY1は潜り損とも言い切れない
一般的にレートのシステム上、複数日程の大会の初日は潜り損と言われる。
序盤は強い人も弱い人も1500なので旨味が少なく、最終日なら皆のレートが育ったところを刈り取れるからだ。
実際に今回もDAY2深夜から始めたメインロムの方がレートの伸びが良かったし、昨年予選を抜けた際にもDAY3夜から始めたメインロムで予選を抜けた。

しかしながら2ROMをフルで消化しようと計画しているのなら、初日は潜った方が良い。
というか初日に潜らずに土日(月)だけで90戦やろうとしたら圧倒的に時間が足りない。
同居家族がおらず仕事も用事もなければその作戦も可能かもしれない(それでも厳しい計画)が、時間にそこまで余裕がない家庭持ちのトレーナーが2ROMやろうとするのであればそんなことを言っている暇はない。
上記のやり方でギリギリ達成可能な試合数だということを念頭にペース配分をしてみて貰えると良いと思う。

また、今回のように参加賞が豪華な大会ではかなりの数の参加賞目当て勢がいる。
初日夜の15戦中4戦くらいは伝説0~1匹の記念参加勢だったし、伝説2匹でも明らかにダブルバトルを普段やってなさそうな人が散見され、楽して勝ち数を稼げた。
14-1で1674はレート自体は大したことがないが(メインの12-0で1692と比べたら分かるが、やはり後から始めた方がレートの伸びは良い)、DAY2深夜に始めたメインでは序盤からまともなダブル勢としかマッチせず、初日ほど楽は出来なかった。

あとは先に試合消化しておくと精神的に楽なので、早めに片方だけでもやっておくことをお勧めしたい。仮に最終日の昼の時点で90戦残っていたらちょっとアクシデントや体調不良等があった瞬間に計画が破綻するリスクがあり、そういうプレッシャーやストレスが勝率に悪影響を及ぼす可能性もかなりあると思うので。

 

②家族の協力が不可欠
今回、土曜日は日中・夕方に妻が予定があったので私が子守りをしていたが、その代わり日曜日は食事の時間を除いて全ての時間をポケモン対戦に専念させてもらえた。朝もゆっくり寝させてもらい、充分な睡眠を取った上で対戦に臨むことが出来た。
予め家族に協力依頼をしておかないとこのような立ち回りは不可能であり、実際に協力してくれた家族には大変感謝している。

また、今年から各インターネット予選大会の日程が事前に公開されるようになったのも非常に大きな追い風となった。
今まではざっくり「2月と4月と5月にネット予選やるよ。詳細はまた後程!」みたいな告知しかないままギリギリまで待たされ、開催1ヶ月を切ってから本日程が発表という流れが当たり前だった。
インターネット予選のある月はなるべく予定は入れないようにしていたのに、よりによって外せない用事が入っている週に被ってしまい大会に全力を注げないまま参加するパターンや、大会のために家族に謝って予定をずらすパターン等があり、大変だった。

早めに日程が分かっていることで予定を立てやすく、家族への協力依頼もしやすくなったのでそこは改善してくれて良かったと思う。

 

③次の日の有給も欲しい
まず前提として、インターネット大会の開催時刻はUTCが基準である。
海外にも多くのプレイヤーがいるためこのこと自体は分からなくはないが、日本の全国大会の予選を兼ねた大会でもこの形式なのは正直おかしい。
真面目にやる人のほとんどは日本人なのに、変わらずUTC基準なせいで毎回多くの参加者が悲鳴をあげている。

具体的に言うと日本における月曜の朝8:59に大会が終了するのが恒例となっているが、普通に考えて学生でも社会人でもこの時間に対戦をするのには困難が付きまとう。
剣盾からは順位が可視化されたせいで大会終盤にボーダーが跳ね上がる展開は避けられず、余程レートを爆盛りしない限りは前の日の夜に1位を取ったとしても終了時までには抜かれてしまいボーダーから外れてしまう。
すなわち予選を抜けるためには時間ギリギリまで大会に参加出来るように予定を調整しなければならず、リアルを多少犠牲にしないとそもそもガチで予選抜けを争う土俵にすら立てないのが現状。

ここで昨年の予選で実際にボーダー争いを経験した際の話。
日曜深夜に対戦を重ねてボーダー圏内にこぎつけ、次の日に仕事があるため明け方4時頃就寝。しかし朝起きた時に怪しい順位になっており、子供を保育園に連れて行って一時帰宅した頃にはほぼ圏外に。
急遽仕事に行く時間を遅らせてもらう電話を入れて、覚悟を決めて魂の1戦をして無事勝利して予選抜け。9:00まで順位を見守ってから出社した。

しかしこの時の精神的負担は半端ではなく、冗談抜きで吐きそうなストレスを感じた。
「仕事も家庭もある上で予選抜けを目指すのはこうも辛い戦いなのか。もうこんな思いはなるべくしたくない」と考え、ガチで取り組むのであれば月曜は予め仕事を休みにしておきたいとその時固く誓った。
実際に今年は昨年の反省を活かして初めて月曜に有給申請をした上で大会に臨んだのだが、次の日仕事がないというだけで精神的にかなり救われたし、肉体的にも一晩中極限状態で戦った後は反動で一日倒れていたので、休みにして正解だった。
今後もちゃんと予選抜けを目指すのであれば可能な限り休みを取って臨みたいが、そもそも月曜朝8:59終了ではなく日曜23:59終了にしてくれればこんな悩みとはオサラバなので、公式の参加者に優しい対応を祈っている。


④精神の疲弊対策
今回はボーダーのいたちごっこが激し過ぎた結果「これで勝てば予選抜けだろう」という魂の1戦が1回では済まず、3回ぐらいはぬか喜びと落胆を繰り返した。
魂の1戦における精神の摩耗は半端ではなく、それを複数回繰り返す羽目になったことでかつてない疲労具合だった。事前に立てた目標を達成したのにまだ足りないと分かった時のショックは大きかったので、見通しが甘いと裏切られる回数も多くなり余計にしんどいと分かった。
(今回は自分の見通しが甘かったとは思えない程誰もが予想出来ない展開ではあったが)

今回の参加賞であるフリーザーは3鳥の中では一番使用率が低いキャラなので、次のサンダーやファイヤーでは参加者が更に増えてボーダーも上がる可能性が濃厚である。
実際にどうなるかは分からないが、今回分かったことを踏まえ、更に厳しい覚悟をして次の3月の予選大会に臨みたい。

 

 

* * *

 

 

以上、最後までお読み下さりありがとうございました。
この苦しい記憶を後で読み返した時に笑えるよう、3月は頑張って予選を抜けたいですね。
ではまたノシ

【WCS2022】初期環境考察

こんにちは、ユウキです。
ついにWCS2022のルールが発表されましたね。
INC~PJCS予選の詳細日程も公表されたことで、VGC界隈は例年以上にモチベーションの高いプレイヤー達で賑わっています。
私も勿論その1人なので、2月のシリーズ12実装に先駆けて連日開催されている仲間大会に参加して初期環境を調査しています。
本記事にて使用率トップのポケモンについてデータをまとめたので、良ければ参考にしてみて下さい。

 

 

【使用率】

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上位4匹の顔ぶれはずっと固定。
トップメタのザシアン、そのザシアンと相性の良い伝説枠であるカイオーガを中心に以下のような力関係で環境が回っている。

 

ザシアンが強い
→ザシアンの弱点を突ける炎・地面の価値が高い
→その2タイプに弱点を突けるカイオーガが強い
→ザシアン、カイオーガに上から高打点がありS操作も出来るレジエレキ
カイオーガ、レジエレキに強い草タイプ(ゴリランダー、モロバレルエルフーンetc)
→草タイプに強いガオガエンやザシアン

 

また、パワーの高い伝説枠を暴れさせるため、特性「いたずらごころ」を利用したサポート枠も非常に人気。
ボルトロス、オーロンゲ、エルフーンの3匹が安定して上位にランクインしており、様々なサポートを絡めていかに自身の伝説枠の攻撃を通すかというゲーム性になっていることが伺える。

 

 

【個別考察】
ザシアン

●概要
本ルールにおける文句なしのトップメタ。
ダイマックスに強い「きょじゅうざん」の存在に加え、特性込みの高い火力、トップクラスの素早さと優秀なタイプであらゆるパーティに出して行ける。

●技構成

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基本的に「きょじゅうざん/まもる/格闘技」までほぼ固定。
格闘技は「せいなるつるぎ」+「インファイト」で合計85%前後を推移しており、大体は持っていると考えるべき。
耐久を自ら下げたくない点や「てっぺき」「ダイスチル」持ちへの安定した打点となる点から「せいなるつるぎ」が「インファイト」の3倍以上採用されている。

「じゃれつく」の所持率も6割以上と比較的高い。
パルキアゼクロムといった鋼半減のエースも立ち回る際に注意が必要。モロバレル等のフェアリー半減の盾枠とセットだと動きやすい。
海外の大規模大会でパルキアが優勝したことでパルキアの強さに注目が集まり、それに従って「じゃれつく」の採用率も徐々に数字を伸ばしている。

対タスキや「おいかぜ」パ等の痒い所に手が届く「でんこうせっか」は10%前半を推移している。採用率は低いものの存在を忘れているとプランが崩壊するため、頭の片隅には入れておきたい。

少し前に話題になった「ふういん」に関しては当初は圏外だったものの、ザシアンの使用率が安定して1位である現在の環境においては有効な場面を作りやすいため、ネタの域を超えた運用が見込まれる。
しかしながら単純に使いこなすのが難しい点、そして自身のザシアンの技スペースがカツカツになり何かを犠牲にしなければならない点からそこまで増えはしないと予想される。

 

ガオガエン

●概要
一般枠最強のサポート性能。
特性「いかく」で物理全般を弱体化し、「ねこだまし」「すてゼリフ」で盤面をコントロールして行く。

●持ち物

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「シュカのみ」が安定してトップ。ザシアンのせいで環境に地面技が蔓延っていること(特にディアルガパルキアフシギバナ等のサブウェポンに「だいちのちから」が入りやすい)から発動機会が多い。ザシアンとガオガエンの同居も多いため、一貫する地面に対して「いかく」と「シュカのみ」を盾に最低限のサイクルを回す場面も。

次点で「オボンのみ」「ピンチベリー」等の回復ソース。それぞれを合計すればシュカ以上で、単純に行動回数の増加を狙えるため強力なアイテム。ピンチベリーは同じ効果でどれにするかが割れるためランク外にも少しいる可能性があり、実際の所持率はもっと高いはず。

ぼうじんゴーグル」「イトケのみ」の緩やかな使用率上昇傾向は気になるところ。
ゴーグルはモロバレルフシギバナに行動を阻害されないのは偉いポイント。
イトケに関してはやはりトップメタのカイオーガ意識で、受けが成立しにくいこのポケモンと対面した際に1回動けるかどうかで盤面が大きく変わる。

少数だが「じゃくてんほけん」型の存在も無視出来ない。ダイマックス前提の型である可能性が高いが、案外高い攻撃力に加えて「きょじゅうざん」半減なので気付いてからでは手遅れになる。
ただでさえ採用率が高いポケモンなので初見で見破るのは困難だが、「なみのり」持ち等の怪しい並びを見たら警戒したい。高耐久で弱点技を誘いやすく、味方による能動的な発動だけでなく相手の攻撃に対するカウンターとしての発動も狙えるため、必ずしも怪しげな並びにのみ採用されるアイテムではないことに注意が必要。

 

f:id:yuki_rotom:20220129031405p:plainカイオーガ

●概要
元祖・GSの王。ザシアンが登場し、かつての王ゼルネアスが環境から消えたのは追風か。
雨「しおふき」の高い制圧力はそのままに、ゲンシカイキが廃止となったので水技の通りが良くなり、更に「ダイストリーム」で交代を挟まずに天候を取り返せるためグラードンに今まで以上に有利になった。
「きょじゅうざん」を半減出来るのがあまりにも偉い。

●持ち物

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とつげきチョッキ」「タイプ強化アイテム(しんぴのしずく等)」「こだわりスカーフ」の3種の神器がほとんどで、この3つの合計だけで8割以上を占める。
以前の竜王戦ルールの際はそんなに多くない印象だった「とつげきチョッキ」が今のトレンドで、特殊相手に高い撃ち合い性能を誇り根強い人気がある。
同様に人気なのが水技のタイプ強化アイテムで、ノーリスクでメインウェポンの火力を底上げ出来る上、「とつげきチョッキ」や「こだわりスカーフ」とは異なる「まもる」を絡めた柔軟な動きが実現しやすい点が魅力。

 

レジエレキ

●概要
突如ガラルに出現した最速のスピードスター。
非常に高い素早さからの「エレキネット」は「おいかぜ」「トリックルーム」に次ぐ素早さ操作の新たな概念として環境を大きく変えた。半端なポケモンは「おいかぜ」をしてもすぐ抜き返されてしまう。
電気技の火力も高く、ザシアン・カイオーガに上から一貫する電気打点を持てるためその手の構築に「ひらいしんライチュウが採用されることも。

●性格

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レジエレキの特長として、他のポケモンと比べて性格の自由度が高めな点が挙げられる。
特殊型がメイン(75~85%程度)ではあるが、ACが同値なので一部物理型や両刀型も存在する。
サポート性能重視で最速を含む素早さ上昇性格が多く存在する(72~79%程度)一方で、素早さに補正を掛けずともザシアンや黒バドレックスを抜けるため火力に特化した型もいる。

 

f:id:yuki_rotom:20220129031301p:plain化身ボルトロス

●概要
特性「まけんき」によりガオガエンや霊獣ランドロスの「いかく」で攻撃を上げられる物理アタッカー。タイプ一致ダイジェットの使い手で、ダイマックスアタッカーとしての性能が高い。ザシアンの「きょじゅうざん」半減、ガオガエンを餌に出来る、火力を削がれない物理電気打点がカイオーガに刺さる、ゴリランダーの攻撃に強い等、トップメタの連中に軒並み強いのが偉い。ただしダイマなしでの攻撃技がやや使いづらいのがネック。
また、特性「いたずらごころ」からの「でんじは」「こわいかお」「かいでんぱ」「にらみつける」「ちょうはつ」等によるサポート性能にも優れるため、伝説枠を全力で通す動きに貢献しやすい。


●特性

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特性「まけんき」と「いたずらごころ」で対処法が全く異なる上、初見でどちらの特性か分からないのが非常に厄介で、このポケモンの強力さに拍車をかけている。
当初は7割近くが「まけんき」のダイマアタッカー型だったが、最近になって「いたずらごころ」のサポート性能の高さに注目が集まり、使用率を伸ばしている点に留意したい。

 


* * *

 

 

今回の記事は以上となります。最後までお読み下さりありがとうございました!

本当は流行ってる並びとか戦術についてもまとめたいですが、文章量が膨大になりそうなので一旦簡易的な更新で。

続きは時間に余裕があれば書きますが、多分2月はINCの調整に追われていることでしょう。予選抜け目指して頑張ります!

【ポケモン剣盾】2021年総括

こんにちは、ユウキです。
2021年、大変お世話になりました。
1年間のポケモンに関する取り組みを振り返り、来年へと繋げて行きたいと思います。


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▲特にお世話になったポケモン6選



【基本スタンス】
・仕事・家庭との両立を念頭にポケモンに取り組む
・基本はシングルメインで、公式大会付近のみダブルに専念する
(時間の都合上同時期にやり込むのは1つのルールに絞る)
・インターネット大会はルール問わず極力参加する



【ランクマ】
■シングル
2月上旬に竜王戦ルールで壁ゼルネアスを使って瞬間1位、レート2014達成。
情報が少ない環境初期にレンタルチームを公開した上でブログやGameWithに詳しい解説記事を書いたのもあり、大きな反響があった。
くろこさん、ポケソル等の有名なYoutubeチャンネルでも紹介され、壁パが流行った結果「かわらわり」等の露骨な対策も増える等、少なからず環境に影響を与えた手応えがあった。
壁パに逆風な環境となったため終盤は勝ち切れず、最終166位。
yuki-rotom.hatenablog.com



8月にダイマなし竜王戦ルールにて壁ゼルネアスで自身の剣盾最高レート2065を達成。
ランクマ最終100位以内を目標としていたため更に潜り続け、残念ながら最終は溶かしてしまった。
yuki-rotom.hatenablog.com



2022年も継続して取り組み、まずは最終100位以内を目指して頑張りたい。



■ダブル
1月上旬にブリザポストリパで瞬間2位。
2021年の公式大会の予選は全国ダブルになると考えており、突然Global Challenge Winter 2021が予選になっても良いように年末から真面目にダブルに取り組み出した。それまで半年近くダブルから離れていたものの、参考にしたパーティが思った以上に手に馴染み短期間で結果が出せたのは自信に繋がった。


伝説ありルールでキュワオーガで3月に最終93位、4月に最終120位。
後述する公式大会の調整の為に潜っておりランクマの順位自体は追い求めなかったが、パーティ完成度を計るのに良い機会だった。


その後全国ダブルで保険コータストリパを使い5月、6月と続けて最終101位。
5月のシーズン18は最終日深夜時点で保存していれば最終1桁のレートだったが、狙える時に1位を狙った方が良いと考えて1ROM特攻して溶かした。勝ち切れなかったがハイレベルな戦いが多々出来て良い鍛錬になった。


その後しばらくダブルランクマからは離れているが、また2022年の公式ルールが発表される時期が近付いているためそろそろリハビリも兼ねて復帰しておきたい。
あくまでダブルの大きな目標は公式大会なので、ランクマはその調整という位置づけで今後も臨んでいくつもり。



【公式大会】
4月に行われたPJCS2021予選にて、キュワオーガで30-8のレート1767で最終28位。
上位100名に入り、2018年に続いて2度目の全国大会への出場を決めた。
yuki-rotom.hatenablog.com


2018年の予選当時は妻が妊娠中で子供はまだ生まれていなかったので、子育てしながらの予選抜けは今回が初。
「子育てしながらでも全国大会へ行ける」というのを証明出来て非常に嬉しかった。

これを機に仕事・家庭・ポケモンの両立を目指した取り組み方の記事を書いた結果、非常に多くの皆さんから反響を頂いた。
子育てしながらでもゲームで勝ちたいと考えている自分は少数派だと思っていたが、同じような立場の方は思った以上に多く、ありがたいことにそんな方々との繋がりも増えた。
yuki-rotom.hatenablog.com


全国大会はコロナの影響もありオンライン開催。
予選は伝説ありルールだったが本番は全国ダブルという異例の展開で、ルール発表からのパーティ準備期間は約1ヶ月しかなく毎日4時間睡眠で命を削りながら取り組んだ。

保険コータストリパを持ち込み、パーティの刺さりは良かったものの当日の運が下振れて負け越し。
かなり凹んだがランクマにてリベンジに臨んだところ最終1桁が手に届く戦績だったり(最後溶かしたが)、同様のパーティを使ったジュニアの子がライブ大会行きを果たしてくれたので最低限の供養は出来たか。
yuki-rotom.hatenablog.com


根本的にトリパというものが運負けを呼ぶ可能性がある構築タイプではあるため、短期決戦の全国大会には不向きだったのかも?という気付きを得られたのは大きな収穫。
来年以降はこの反省を活かしたパーティ作りをし、2度目の世界大会を目指して行きたい。



【インターネット大会】
・セイムビート最終51位
・ウォーターパラダイス最終153位 仲間大会11-0で1位
・レジェンドオブラウンド最終8位
・トリックリリック最終31位 仲間大会10-0で1位
・ジムチャレンジ最終48位

全体的に安定して高順位をマークしており、レジェンドオブラウンドにて遂に自身初の最終1桁フィニッシュも達成。
直近のプリティプリマは忙しかった為不参加だったが、年間通して積極的に参加することが出来た。
特殊ルールは一から考察をするのが楽しい上にトレーナーとしての考察力もUPするのが実感出来ている為、今後も継続して極力参加して行きたい。



【非公式オンライン大会】
有志主催の1日で終了する形式のオンライン大会は長時間拘束される場合が多く、子育てトレーナーにとって参加のハードルは高い。
個人的には参加したいなと思える大会はいくつかあるものの、休日家族と過ごす時間よりも優先順位が高いかと言われると微妙なので基本的に参加は見送っている。

ただし1日ではなく長期的に開催する形式の大会は時間的な制約が緩いため、家族に迷惑を掛けずに参加出来るようになる。
今年は10月にこの形式で開催された「キョダイ湧泉杯」(シングル66)のみ参加した。
決められた予選期間(数週間)内に同ブロックの対戦相手と連絡を取り合い互いの都合の良い時間に消化するという流れのため、家族が全員寝静まった深夜帯に対戦することで問題なく参加出来たのはありがたかった。
長期的に管理するため主催者が大変だったりスピード感に欠けてしまうデメリットはあるものの、家庭を持つ人や土日勤務の職種の人にも参加しやすい形式なので、個人的には今後もっと増えて欲しい大会形式。

結果は予選を5-0で抜けてから準決勝、決勝と勝利して全勝優勝。
この大会がきっかけで剣盾環境のシングル66をやるようになったのだが、長年の66の経験やシングル63の知識をフル活用した結果良いパーティが組めた。
決勝の様子は生配信して頂き、情報が少ない界隈なため視聴者も熱心に観てくれた。
mangmangpoke.hatenablog.com



【オフ会】
コロナでしばらく自粛されており近年開催自体がほとんどなかったが、2021年終盤には少しずつコロナも落ち着き出して徐々にオフ会も解禁されつつある。
11月下旬に、仲の良い友人が多数参加するシングル66のオフ「夜空杯」が開催されたので、久し振りに東京に足を運んで参加した。

上記「キョダイ湧泉杯」と同ルールで時期も近かったので、使用パーティをほぼ流用したが何とこちらも優勝することが出来た。
「キョダイ湧泉杯」の決勝放送の影響もあって、自身がメインとしていた悪ウーラオス+Gヤドキングの並びがベスト4に3名もいたのが面白かった。
yozorahai.hatenablog.com

yuki-rotom.hatenablog.com

2年近く友人と会えておらず飲み会もしていなかった自粛疲れの状態から参加した二次会にて「趣味の合う友人と楽しく話しながら飲める」という機会がどれだけ貴重で素晴らしいものかを心の底から実感した。最高に楽しかった。
昔は当たり前に出来ていたことだが、そのありがたさは失って初めて分かるのだなぁ・・・

特に驚いたのが1日中ポケモン対戦をガッツリした後なのにも関わらず、二次会でもほとんどポケモンのことばかり語っていた点。
一昔前だったらポケモンオフの二次会でも案外リアルの話やソシャゲ、アニメ等別の趣味の話になることも多かったが、久し振りに会う友人の近況も気になりつつも延々とポケモントークをしていた。
普段ポケモン仲間と通話するという文化があまりない立場(子供がいると尚更深夜の通話は積極的には出来ない)なため、「本当はもっとポケモンのこと語りたいけど語る機会がない」というジレンマの現れだったのかも。そして案外皆もそうだったようだ。

二次会中にも話題になったが「別にリアルに興味ない訳じゃないけど、そういう話を抜きにして何年振りに会おうが趣味の話だけを気軽に出来る関係」というのはある意味では貴重だし、それぞれ家庭を持ったり転職したりと取り巻く環境は変わっても同じ趣味を好きでい続けていること自体も奇跡的と言える。

俗世のことは忘れてただただ純粋に好きなポケモンのことだけを考えて話せる時間はとても素晴らしいと思ったので、今後コロナが落ち着いてオフ会文化が以前のように活気付いてくれることを切に願う。



【総括】
ポケモン剣盾をあらゆる角度から楽しむことが出来、非常に実りのある1年であった。
これまでの取り組みの良かった部分は継続し、反省点を活かして更なる飛躍を遂げたい。



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今回の記事は以上になります。
今年お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。
是非とも来年もよろしくお願いします!