こんにちは、ユウキです。
ついにWCS2022のルールが発表されましたね。
INC~PJCS予選の詳細日程も公表されたことで、VGC界隈は例年以上にモチベーションの高いプレイヤー達で賑わっています。
私も勿論その1人なので、2月のシリーズ12実装に先駆けて連日開催されている仲間大会に参加して初期環境を調査しています。
本記事にて使用率トップのポケモンについてデータをまとめたので、良ければ参考にしてみて下さい。
【使用率】
上位4匹の顔ぶれはずっと固定。
トップメタのザシアン、そのザシアンと相性の良い伝説枠であるカイオーガを中心に以下のような力関係で環境が回っている。
ザシアンが強い
→ザシアンの弱点を突ける炎・地面の価値が高い
→その2タイプに弱点を突けるカイオーガが強い
→ザシアン、カイオーガに上から高打点がありS操作も出来るレジエレキ
→カイオーガ、レジエレキに強い草タイプ(ゴリランダー、モロバレル、エルフーンetc)
→草タイプに強いガオガエンやザシアン
また、パワーの高い伝説枠を暴れさせるため、特性「いたずらごころ」を利用したサポート枠も非常に人気。
ボルトロス、オーロンゲ、エルフーンの3匹が安定して上位にランクインしており、様々なサポートを絡めていかに自身の伝説枠の攻撃を通すかというゲーム性になっていることが伺える。
【個別考察】
ザシアン
●概要
本ルールにおける文句なしのトップメタ。
ダイマックスに強い「きょじゅうざん」の存在に加え、特性込みの高い火力、トップクラスの素早さと優秀なタイプであらゆるパーティに出して行ける。
●技構成
基本的に「きょじゅうざん/まもる/格闘技」までほぼ固定。
格闘技は「せいなるつるぎ」+「インファイト」で合計85%前後を推移しており、大体は持っていると考えるべき。
耐久を自ら下げたくない点や「てっぺき」「ダイスチル」持ちへの安定した打点となる点から「せいなるつるぎ」が「インファイト」の3倍以上採用されている。
「じゃれつく」の所持率も6割以上と比較的高い。
パルキアやゼクロムといった鋼半減のエースも立ち回る際に注意が必要。モロバレル等のフェアリー半減の盾枠とセットだと動きやすい。
海外の大規模大会でパルキアが優勝したことでパルキアの強さに注目が集まり、それに従って「じゃれつく」の採用率も徐々に数字を伸ばしている。
対タスキや「おいかぜ」パ等の痒い所に手が届く「でんこうせっか」は10%前半を推移している。採用率は低いものの存在を忘れているとプランが崩壊するため、頭の片隅には入れておきたい。
少し前に話題になった「ふういん」に関しては当初は圏外だったものの、ザシアンの使用率が安定して1位である現在の環境においては有効な場面を作りやすいため、ネタの域を超えた運用が見込まれる。
しかしながら単純に使いこなすのが難しい点、そして自身のザシアンの技スペースがカツカツになり何かを犠牲にしなければならない点からそこまで増えはしないと予想される。
●概要
一般枠最強のサポート性能。
特性「いかく」で物理全般を弱体化し、「ねこだまし」「すてゼリフ」で盤面をコントロールして行く。
●持ち物
「シュカのみ」が安定してトップ。ザシアンのせいで環境に地面技が蔓延っていること(特にディアルガやパルキア、フシギバナ等のサブウェポンに「だいちのちから」が入りやすい)から発動機会が多い。ザシアンとガオガエンの同居も多いため、一貫する地面に対して「いかく」と「シュカのみ」を盾に最低限のサイクルを回す場面も。
次点で「オボンのみ」「ピンチベリー」等の回復ソース。それぞれを合計すればシュカ以上で、単純に行動回数の増加を狙えるため強力なアイテム。ピンチベリーは同じ効果でどれにするかが割れるためランク外にも少しいる可能性があり、実際の所持率はもっと高いはず。
「ぼうじんゴーグル」「イトケのみ」の緩やかな使用率上昇傾向は気になるところ。
ゴーグルはモロバレルやフシギバナに行動を阻害されないのは偉いポイント。
イトケに関してはやはりトップメタのカイオーガ意識で、受けが成立しにくいこのポケモンと対面した際に1回動けるかどうかで盤面が大きく変わる。
少数だが「じゃくてんほけん」型の存在も無視出来ない。ダイマックス前提の型である可能性が高いが、案外高い攻撃力に加えて「きょじゅうざん」半減なので気付いてからでは手遅れになる。
ただでさえ採用率が高いポケモンなので初見で見破るのは困難だが、「なみのり」持ち等の怪しい並びを見たら警戒したい。高耐久で弱点技を誘いやすく、味方による能動的な発動だけでなく相手の攻撃に対するカウンターとしての発動も狙えるため、必ずしも怪しげな並びにのみ採用されるアイテムではないことに注意が必要。
●概要
元祖・GSの王。ザシアンが登場し、かつての王ゼルネアスが環境から消えたのは追風か。
雨「しおふき」の高い制圧力はそのままに、ゲンシカイキが廃止となったので水技の通りが良くなり、更に「ダイストリーム」で交代を挟まずに天候を取り返せるためグラードンに今まで以上に有利になった。
「きょじゅうざん」を半減出来るのがあまりにも偉い。
●持ち物
「とつげきチョッキ」「タイプ強化アイテム(しんぴのしずく等)」「こだわりスカーフ」の3種の神器がほとんどで、この3つの合計だけで8割以上を占める。
以前の竜王戦ルールの際はそんなに多くない印象だった「とつげきチョッキ」が今のトレンドで、特殊相手に高い撃ち合い性能を誇り根強い人気がある。
同様に人気なのが水技のタイプ強化アイテムで、ノーリスクでメインウェポンの火力を底上げ出来る上、「とつげきチョッキ」や「こだわりスカーフ」とは異なる「まもる」を絡めた柔軟な動きが実現しやすい点が魅力。
レジエレキ
●概要
突如ガラルに出現した最速のスピードスター。
非常に高い素早さからの「エレキネット」は「おいかぜ」「トリックルーム」に次ぐ素早さ操作の新たな概念として環境を大きく変えた。半端なポケモンは「おいかぜ」をしてもすぐ抜き返されてしまう。
電気技の火力も高く、ザシアン・カイオーガに上から一貫する電気打点を持てるためその手の構築に「ひらいしん」ライチュウが採用されることも。
●性格
レジエレキの特長として、他のポケモンと比べて性格の自由度が高めな点が挙げられる。
特殊型がメイン(75~85%程度)ではあるが、ACが同値なので一部物理型や両刀型も存在する。
サポート性能重視で最速を含む素早さ上昇性格が多く存在する(72~79%程度)一方で、素早さに補正を掛けずともザシアンや黒バドレックスを抜けるため火力に特化した型もいる。
化身ボルトロス
●概要
特性「まけんき」によりガオガエンや霊獣ランドロスの「いかく」で攻撃を上げられる物理アタッカー。タイプ一致ダイジェットの使い手で、ダイマックスアタッカーとしての性能が高い。ザシアンの「きょじゅうざん」半減、ガオガエンを餌に出来る、火力を削がれない物理電気打点がカイオーガに刺さる、ゴリランダーの攻撃に強い等、トップメタの連中に軒並み強いのが偉い。ただしダイマなしでの攻撃技がやや使いづらいのがネック。
また、特性「いたずらごころ」からの「でんじは」「こわいかお」「かいでんぱ」「にらみつける」「ちょうはつ」等によるサポート性能にも優れるため、伝説枠を全力で通す動きに貢献しやすい。
●特性
特性「まけんき」と「いたずらごころ」で対処法が全く異なる上、初見でどちらの特性か分からないのが非常に厄介で、このポケモンの強力さに拍車をかけている。
当初は7割近くが「まけんき」のダイマアタッカー型だったが、最近になって「いたずらごころ」のサポート性能の高さに注目が集まり、使用率を伸ばしている点に留意したい。
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今回の記事は以上となります。最後までお読み下さりありがとうございました!
本当は流行ってる並びとか戦術についてもまとめたいですが、文章量が膨大になりそうなので一旦簡易的な更新で。
続きは時間に余裕があれば書きますが、多分2月はINCの調整に追われていることでしょう。予選抜け目指して頑張ります!