ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

【WCS2022】狙撃の王・インテレオン ~RinyaSun絶対倒すマン~

現ダブル環境で猛威を振るい続けている晴れパーティ、通称RinyaSun。

グラードンザシアンガオガエンオーロンゲトリトドン

数々の大会で立て続けに結果を残し、直近のEUICでも優勝者が使っていたことで話題となった。
攻守の相性補完に優れて対応範囲が広く、もはやWCS2022ルールのBIG6との呼び声も高い結論級の並びである。

 

今回はこのRinyaSunを破壊するために編み出した必殺仕事人を紹介する。

元々はシングルで愛用していたポケモンと戦術だが、きちんとサポートすればダブルでも通用するのではないか?と考えて導入してみたところ、上手くハマった。壁パや晴れパの対策に困っている人は是非試してみて欲しい。

 

【個体紹介】

f:id:yuki_rotom:20220430024828j:image
■巨インテレオン@ピントレンズ スナイパー
ねらいうち エアスラッシュ あくのはどう きあいだめ
臆病146-**-85-177-85-189
4-0-0-252-0-252

リザードンを抜くだけなら控え目でも可能だが、化身ボルトロスカミツルギ等を抜けたり、稀に甘えたザシアンの上を取れるメリットが大きいため基本的には最速推奨。

 

【仮想敵】
①壁パーティ全般
②水耐性をトリトドンに一任したサイクルパーティ
→RinyaSunの全ての選出に対応可能

 

【組ませるポケモン
①イエッサン♀イエッサンの画像
このゆびとまれ」+「きあいだめ」で壁パーティの対策が可能。
イエッサンである理由は「サイコメイカー」によるサイコフィールドが残ることでイエッサンが倒された後もオーロンゲの「でんじは」や「トリック」「こわいかお」等で足を奪われずに攻めて行けるため。

カイオーガカイオーガ
天候を「あめふらし」で上書きしながら水技を撃つことで晴れパーティの対策が可能。
インテレオンだけで相手全員を倒せずとも、インテレオンでトリトドンを破壊することに成功すれば「しおふき」の一貫を作れるため、水タイプ2匹での攻めの布陣が強力。

 

【アピールポイント】
①「ねらいうち」の狙撃性能
インテレオンの専用技「ねらいうち」には「よびみず」「このゆびとまれ」を無視する効果があり、ダブルでメジャーなトリトドンの「よびみず」に吸われず水打点を好きな方向に振れるのが利点。
水耐性をトリトドンに大きく依存した晴れパーティ等をカイオーガによる天候上書きとのセットで崩せる。
尚、攻撃を「よびみず」に吸い寄せられないだけで、トリトドンに向かって撃つと普通に無効化された上で特攻が上がるので注意。

ちなみに急所率が高い技であり、素で撃つとピントレンズのお陰で50%で急所に当たる。


②「キョダイソゲキ」で「よびみず」貫通
水技でトリトドンを殴れない弱点も、キョダイマックスすることで完全克服可能。
「キョダイソゲキ」の効果により「よびみず」を含むあらゆる特性を無視して攻撃を与えられる。
これでインテレオン自身でトリトドンを突破することが可能。
特性貫通は他にもミミッキュの「ばけのかわ」を無視して倒しに行けたり、ヌケニンに対して択を考えずに済んだりと便利な場面が多い。


③確定急所コンボ
「きあいだめ」+ピントレンズにより、全ての技を急所に当てられるようになる。
更に特性「スナイパー」により急所時の威力が1.5倍となるため、実質2.25倍の火力をたった一手で永続で出せるようになる。
確定急所戦術の強い所はオーロンゲの「ひかりのかべ」やトリトドングラードン等の「ダイアース」、ガオガエンの「すてゼリフ」「バークアウト」等の耐久バフ、火力デバフを全て無視出来る点。
晴れパーティ以外にも広く役割を持てるようになる。


④「ダイジェット」が可能
汎用性が高いダイマックス技をそれなりに高い威力で撃てるのも魅力。
自身が相手のザシアンの上を取りに行ける他、味方のカイオーガ等を加速出来ると非常に強い。フシギバナモロバレル等の草タイプへの打点にもなる。


⑤「ダイアーク」が可能
自身の決定力増強になるだけでなく、味方カイオーガの「しおふき」「こんげんのはどう」でスイープを狙いやすくなる。
最近増えている黒バドレックスやルナアーラにも4倍弱点を突ける。

 

以下はvsRinyaSunで活躍するカードであるランドロスとの違いについて触れる。
イエッサン+ランドロスは晴れパーティに強い組み合わせだが、いくつかの不安要素を抱えている。
インテレオンはそれらを解消する要素を持つのが利点。

 

リザードンより速い
リザードンに初速で勝っており、天候上書きからの「キョダイソゲキ」で初手のリザードンをワンパン可能なので大きな行動制限を掛けられる。
ランドロスだとリザードンに1,2手は動かれてしまうため最低限の仕事をされてしまう上、常に下から動く場合はこちら側が不利な読み合いとなる。
インテレオンであれば主導権を握れるのはこちら側となるため、この差は大きい。


②地面に足がついている
ランドロスと異なりサイコフィールドの恩恵を受けられるため、初手イエッサンとの並びで相手のガオガエンの「ねこだまし」を気にせず積める。
初手イエッサン+ランドロスを見た相手ガオガエンが決死の「ねこだまし」をして来るパターンも稀にあり、それに対してはランドロスダイマックスを合わせないと損をするためダイマしたいが、一方で相手が「ねこだまし」をしていない場合はダイマし損なので正直択。この択を拒否出来るのは大きなメリット。


③特殊アタッカーである
ランドロスと異なり、特殊アタッカーである点が大きな利点。
最近はイエッサン+ランドロスの「つるぎのまい」や「ダイアース」「ダイジェット」対策でオーロンゲやガオガエンが「しっとのほのお」を持つことが増えたからである。
(キヌガワさんが下記の動画の2戦目で紹介していた動き)
特殊アタッカーのインテレオンであれば積んだターンにやけどを貰っても機能停止せず、「いかく」を回す動きにも強くなれる。


参考:【レート2030~】通常では絶対に勝てないレベルの不利構築⁉️圧勝する完璧なプランがあります!!【ポケモン剣盾/ダブルバトル】 - YouTube


④「きょじゅうざん」半減
イエッサンの行動補佐がなくなった後も最悪1回はザシアンの攻撃を受けられるのもランドロスにはない強み。

 

 

【実績】
・S29ダブルランクマ最終日(4/30)にレート1904、暫定26位達成。

f:id:yuki_rotom:20220430031143j:image

カイオーガザシアンイエッサンの画像霊獣ランドロス

・初手ロンゲガエンスタートのRinyaSun相手に指きあいだめから4タテ
・雨「キョダイソゲキ」で壁下のチョッキグラードンをワンパン
・雨「キョダイソゲキ」急所で壁ダイマトリトドンをワンパン
・1900チャレでミミガエン白バドレシラムトドンバレルをボコボコに

グラードンのW「だんがいのつるぎ」でワンパンされる(乱数37.5%)
カイオーガのW雨珠「しおふき」でワンパンされる(半減とは)


(おまけ)
・実はS15シングルランクマにて瞬間1位を達成した時の個体
・当時コスモパワームゲンダイナ、ダイマミミッキュメタモンを3タテ
・INC March予選突破時に使っていた剣舞ランドもこのパーティ出身という謎の縁

【剣盾シングル】壁+まきびしゼルネアス【S15瞬間1位/レート2014達成】 - ユウキのめざめるパワー(氷) (hatenablog.com)



 

* * *

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました!
6月の全国大会に向けて、これからも様々な可能性を模索して行きます。
皆さん良いGWを!