2/23-25にWi-Fiにて開かれていたカントーカップの使用パーティの紹介。
詳細>http://ja.pokemon-gl.com/about/sp/kc2013/
【使用パーティ】
種族名 | 性格 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ダグトリオ | 陽気 | ステルスロック | 地震 | 岩石封じ | 置き土産 | 気合の襷 | 蟻地獄 |
キュウコン | 控え目 | 火炎放射 | ソーラービーム | 悪巧み | 催眠術 | ラムの実 | 日照り |
フシギバナ | 臆病 | ギガドレイン | ヘドロ爆弾 | 成長 | 眠り粉 | 黒いヘドロ | 葉緑素 |
カイリュー | 陽気 | 逆鱗 | 流星群 | 神速 | 竜の舞 | 竜のキバ | マルチスケイル |
パルシェン | 意地っ張り | 氷柱針 | ロックブラスト | 氷の礫 | 殻を破る | 王者の印 | スキルリンク |
メタモン | 生意気 | 変身 | (めざ岩70個体) | - | - | 拘りスカーフ | 変わり者 |
【パーティ解説】
カントー地方には、場の天候を自動で変える特性を持つポケモンがロコン・キュウコンしかいない。
天候を晴れ以外に書き換えてくるニョロトノ・バンギラス・ユキノオー・カバルドンがいない=永続晴れを維持しやすい
よって晴れパが普段と比べ物にならないほど使いやすいのではないかと考えて、晴れパを組むことにした。
エースとして採用したのはカントー地方の葉緑素持ちの中でも最速のポケモンであるフシギバナ。
晴れミラーとなった場合でもウツボットやナッシー、モンジャラ、ラフレシア等に先手が取れるため有利。
恵まれた耐久に加え「成長」という積み技を覚える点も見逃せない。晴れ状態で使用すれば攻撃・特攻が2段階上昇する。
晴れ状態で成長を積んだ葉緑素フシギバナを止める術は限られており、その素早さを天候変化で妨害されないというだけで
フシギバナ無双の態勢を普段よりも実現させやすいと踏んだ。
全国シングルでも活躍しているカイリューやパルシェンがカントーのトップメタになるであろうことは間違いないので、
全抜きを仕掛ける際にもそれらに対しても隙を見せないため、まずステルスロックの採用が必須となった。
そこで今回注目したのはダグトリオである。
ステルスロックだけでなく「置き土産」も習得可能なことから、ステロを撒いた後に相手の起点にならずに自主退場しつつ
後続が積み技を使う起点を作り出せるという、まさに全抜き構築のために存在しているようなポケモンだ。
本パーティは晴れをメインとしているが、残りの面子もこのダグトリオとのシナジーを重視して攻撃的な構成にした。
基本的にはダグトリオを始点にし、4匹のアタッカーでそれぞれが全抜きを狙いに行く。
ステルスロック+置き土産は 悪巧み・成長・竜の舞・殻を破る という4種類の強力な積み技全てと相性抜群だ。
キュウコンやフシギバナを止めてくるカイリュー・カビゴン・ラッキー等はパルシェンやカイリューで起点にし、
カイリューやパルシェンを止めてくるヤドランやレアコイルはキュウコンやフシギバナで起点にするという
積みサイクル的な動きで試合運びをする。後手に回れないパーティなので誰を選出してどの順番で攻めていくかが重要。
最後に採用したメタモンは、カイリューを止めつつ積んでくるパルシェン等への切り返しとして大事な存在。
それでは以下より個別に解説していく。
【個別解説】
■ダグトリオ@気合の襷 <蟻地獄>
陽気 111-132-70-**-90-189
ステルスロック 地震 岩石封じ 置き土産
起点作り要員。全抜き構築の先発に欲しい要素の多くが備わっている素晴らしいポケモン。
全抜き補佐のステルスロックに加えて、積みの起点を作りつつ自主退場出来る置き土産。
これら2つを両立可能なのは他にマグカルゴ()とユクシーだけ。その中で最速の素早さを誇る。
特性が特に強力で、これにより交代を許さずに置き土産を決められるので有利な後続を死に出しでぶつけやすい。
ステロ+土産に続いてメインウェポンの地震も必須だろう。
タイマンでサンダースやレアコイル、ニド系、ゴローニャ等の地面弱点を逃さず狩れるようになる。
サブウェポンはタイマン性能を上げる不意打ち、対飛行で威力重視のストーンエッジ、カイリキーメタの地割れ等が候補。
今回は岩石封じを採用。襷(風船)サンダースや襷マジガフーディンにタイマンで勝てるようになったり、
カイリューメタで増えていると思われる凍える風ゲンガーにも先に撃つことでS関係を逆転されずに2回行動出来たり、
相手のSを下げてから後続を出すことでサポートになったりと利点は多い。命中がエッジと同じなのは仕方ない(
配分はどうせ紙耐久で襷を持たせないと2回行動出来ないので、変に調整せず素直にAS襷。
■キュウコン@ラムの実 <日照り>
控え目 151-**-95-145-120-151
火炎放射 ソーラービーム 悪巧み 催眠術
・HP50n+1
・C(+4)晴れ火炎放射で326-157輝石ラッキー 高乱数2発(63.85%)
・C(+4)晴れ火炎放射で326-150輝石ラッキー 高乱数2発(89.99%)
・S最速85族抜き
晴れ始動要員。このルール唯一の自動天候特性持ちなので、出ればほぼ永続晴れが決まる。
葉緑素フシギバナをメインで使いたかったので選出率は高くなることが予想され、腐りにくいアタッカー寄りの構成に。
ダグのステロ+置き土産とも好相性の悪巧み型で、S100族というのはこのルールではかなり上位に入る上に
サブウェポンのソーラービームが基本的にリスクなく撃てるので自身の全抜き性能も非常に高いものとなっている。
残りに催眠術を採用してラッキーを無理やり見れるようにした(場合によってはカビゴンの突破も可能になる)が、
カイリューに手こずったのでめざ氷が欲しい場面も多かった。催眠術は当たらないとアドが取れない(
配分はほぼCSぶっぱ。仮想敵にいるラッキーの地球投げを考慮してHPを50n+1まで上げた。
性格は最速にしなくても最低限最速85族が抜ければいいと考え、火力重視の控え目。
臆病の場合は大文字を採用しないとラッキーの突破は現実的ではなくなる。
持ち物は安定して悪巧みからの全抜きを狙えるようになるラムの実。
ラッキー、ヤドラン、レアコイル等の電磁波、相手の葉緑素草タイプの眠り粉、カビゴンの悠長なあくびや
置き土産を当てた後のカイリキーの爆裂パンチの混乱等にも耐性がつくため広い相手に有効。
■フシギバナ@黒いヘドロ <葉緑素>
臆病 164-**-104-151-121-135
ギガドレイン ヘドロ爆弾 成長 眠り粉
・A204カイリューの逆鱗確定耐え
・A204カイリューのドラゴンクロー+神速高乱数(84.8%)耐え(黒いヘドロ込み)
・A161(+2)パルシェンの氷の礫14/16耐え
・A200カイリキーの冷凍パンチ+バレットパンチ確定耐え(黒いヘドロ込み)
・ステロ+C(+2)ヘドロ爆弾で167-121カイリュー確定1発
・S最速70族抜き
晴れエース。永続晴れが保ちやすい環境でこのポケモンが弱い理由が見当たらなかったので採用。
鋼タイプがレアコイルしかいないので草+毒の通りはとてもいい。毒ミラーでも不利にならない耐久の高さが売り。
晴れミラーの対ウツボットや破ったパルシェン等の最速70族に先手を取れるように臆病で採用。
意地っ張りパルシェンの破り礫も強化アイテムがなければ耐えるのでパルシェンの全抜き阻止にも一役買う。
技構成はメインの2つ+全抜きを狙うための積み技である成長は確定。
ステロを撒いた状態で晴れ成長を一度積めたら止められるポケモンはほとんど限られてくる。
特殊耐久がある程度高いカイリューでもステルスロックの蓄積があればめざ氷がなくても返り討ちに出来るため、
なるべく一度は成長を積んで縛り範囲を一気に広げに行きたい。
残りの枠は不利な相手にもワンチャンが残せ、またカイリキー対面で安定して撃てる眠り粉。
安全に起点に出来ない相手でも耐久の高さと試行回数を盾に眠り粉ぶっぱしてから無理やり成長を積んで行くことも可能。
持ち物は縛り範囲を増やせる命の珠と悩んだが、ギガドレと併せて積んだターンに食らったダメージを取り返して
相手の縛り範囲から逃れつつ、次の先制技持ち等にも処理されないHPを保てるようになる黒いヘドロ。
■カイリュー@竜のキバ <マルチスケイル>
陽気 167-182-115-108-120-145
逆鱗 流星群 神速 竜の舞
・竜のキバ流星群で157-65パルシェン確定1発
・S最速
無天候積みエース。鋼がレアコイルのみの環境でこいつの竜舞逆鱗を止められるやつは数匹しかいない。
カントーカップではこいつとパルシェンが台風の目になるであろうことは確定的に明らかだったが、
たとえ相手に対策されていても充分過ぎるほど強いスペックを持っているので採用した。
フシギバナでは突破に手こずるカビゴンやラッキー等の特殊耐久ベースのポケモンを倒しに行く。
特性マルチスケイルのお陰で多くの相手にサポートなしで積んで行くことが出来るのは非常に優秀。
優先度+2の神速によるタイマン性能の高さも忘れてはならない。
サブウェポンには流星群を採用。理由は勿論今回カイリューと同様に多数いることが予想される対パルシェン。
竜のキバを持たせることでC無振りの流星群でもHP振りパルシェンまでもがぴったり確定1発となる。
仮に襷で耐えられても神速があるので、カイリューパルシェン対面で破られてから全抜きという事態だけは防げる。
また流星群は逆鱗で技を固定させたくない場合に気軽に選択出来るのも便利であり、威嚇が入ってしまった場合や
ヤドランやゴローニャ、サイドン等の特防が防御に比べて極端に低いポケモンに逆鱗より大ダメージが見込めるのも高評価。
仮想敵に入ったパルシェンに先手を取って一撃で倒したいので自動的に性格は陽気となり、
多発しそうなカイリューミラーでも強気に動いていけるよう最速とした。
■パルシェン@王者の印 <スキルリンク>
意地っ張り 139-161-200-**-65-109
氷柱針 ロックブラスト 氷の礫 殻を破る
・A204カイリューの鉢巻神速を通常時+B(-1)時2発耐え 通常時:46-55 B(-1)時:69-82 合計最大137
・A204カイリューの鉢巻逆鱗耐え
・A186(+1)カイリューの竜のキバ逆鱗耐え
・S(+2)で最速スカーフ80族抜き
無天候積みエース2。連続技をメインとするため、ステロで対策出来ない襷マジガフーディン等でも止まらない。
カイリューがとても強いルールなのでそのストッパー兼抑止力として明確な採用理由があり、
また特殊技がないカイリューや逆鱗で技が固定されているカイリューを起点にして全抜きが狙える。
カイリュー程ではないが、高い物理耐久のお陰で多くの物理ポケを起点に積んで行ける。
襷に強い連続技がメインなので、ステロが撒けていない状態でも問題なく全抜きを狙えるのも大きな利点。
持ち物は既に襷が余っていないので命の珠やジュエル等も候補だったが、特殊型(ヤドランメタのめざ草/電気採用)だと
ハイドロポンプを撃つ機会が多そうで不安だったのと氷の礫を採用出来ずカイリューを止められないので物理型にした。
配分は鉢巻神速で拘ったカイリューを起点に殻を破るが積めるようHPに努力値を割いて、Sを最低限まで落とした。
耐久調整が崩れたり蓄積で倒れるのを嫌って命の珠は持たせず、理論上不利な相手にも勝ち筋を残せる王者の印を採用。
不利な相手が来ても5連続攻撃により41%で怯ませられるため、ヤドラン等がいても強気に選出が可能になったりする。
■メタモン@拘りスカーフ <変わり者>
生意気 155-**-68-**74-48
変身
・HP全振り
・B