ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

【剣盾シングル】ペンドラーバトン【S11最終340位/R1914】

こんばんは、ユウキです。
シーズン11お疲れ様でした!今シーズンもシングルメインで潜ってました。
対戦して下さった皆さん、ありがとうございました。



【パーティ】
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【戦績】
●シングルランクマッチ シーズン11
メイン(TNユウキ):最終506位 レート1882
サブ(TNあや):最終340位 レート1914

最終日時点でメインサブ両方1900には乗ってたものの、メインで更に上を目指した結果下振れて溶かしました・・・w
初めてまともに2ロムでランクマ回しましたが、最終日付近に両方同じぐらいまで上げられると精神的に楽が出来て良いですね。



【コンセプト】
ペンドラーの能力上昇「バトンタッチ」で全抜き
②なるべく基本選出を出来るよう構築
③裏エースのアローラライチュウ


ペンドラーの能力上昇「バトンタッチ」で全抜き
ペンドラーの「てっぺき」「かそく」「ダイアース」による能力上昇を後続に「バトンタッチ」して全抜きを目指すパーティ。
素早さがそこまで高くないポケモンも高速エースとして展開して行けるのが魅力。


②なるべく基本選出を出来るよう構築
基本選出で戦える範囲を増やすために各ポケモンや技を選択。環境にいるほとんどの相手に対して同じ選出で勝てるようにすることで、プレイヤー負担を減らして安定した試合運びを目指した。


③裏エースのアローラライチュウ
「ちょうはつ」で展開を阻止して来る上にこちらの攻撃に耐性があるアーマーガアやエアームド、「ほろびのうた」「くろいきり」持ちの水タイプには基本選出での展開が難しいため、裏エースとしてこれらに強いアローラライチュウを採用。こちらもバチンウニとの組み合わせで強力な勝ち筋となり、選出段階で相手にプレッシャーを掛ける。



【個別解説】
クレッフィ@オボンのみ いたずらごころ
図太い164-**-134-100-129-95
努力値:252-0-84-0-172-0
ドレインキッス でんじは まきびし ひかりのかべ

・A182ウーラオスのこだわりハチマキ「すいりゅうれんだ」耐え
・A182ウーラオスのこだわりハチマキ「インファイト」耐え
・A200ウーラオスのいのちのたま「Dすいりゅうれんだ」12/16耐え
・C161リザードンのいのちのたま「Dブラストバーン」15/16耐え@ひかりのかべ

●先発の起点作り要員
特性「いたずらごころ」により先制で各種補助技を出せるため、仕事を遂行しやすいのが最大の特長。「ダイジェット」半減の鋼タイプである点も優秀で、後続のペンドラーが相手に抜かれる展開になりにくい。

●「でんじは」の役割
基本は「でんじは」でペンドラーが先制して動ける盤面を作る。これによりペンドラーが物理に対しては上から「てっぺき」が可能。リザードン等の強い特殊攻撃に対しても「みがわり」連打で痺れ待ちをしつつ素早さを上げて行けるのが強い。

●「まきびし」で全抜きサポート
ピクシーで全抜きを狙う際にきあいのタスキや特性「がんじょう」で足止めされると厄介な場合があるため、「まきびし」で削っておくことで対策する。単純にダメージ稼ぎとしても優秀。

●ウーラオス対策の「ドレインキッス」
ペンドラーの「てっぺき」を急所で無効化してくるウーラオスに対して、クレッフィで倒す、削る、退かせるのいずれかが出来ればペンドラーでの展開がしやすくなる。

●オボンの実の採用理由
対連撃ウーラオス等で「すいりゅうれんだ」の確定数がズレて有利になる他、リザードンの「キョダイゴクエン」に対して「ひかりのかべ」込みで2回行動出来るようになるメリットも。



ペンドラー@フィラのみ かそく
腕白167-120-143-**-89-144
努力値:252-0-164-0-0-92
てっぺき じしん みがわり バトンタッチ

・A200ウーラオスの「すいりゅうれんだ」をフィラのみ込で2発耐え
・S最速ホルード+1

●「バトンタッチ」要員
能力上昇手段が豊富。「てっぺき」「みがわり」により、自身がダイマックスせずに能力を上げて行けるのが強み。勿論「Dじしん」の特防上昇やダイマックスによる延命が有効な場合はダイマックスして行く。

●「じしん」の攻撃範囲が優秀
ピクシーの弱点を突くゲンガーやストリンダー、ギルガルド等の毒や鋼タイプを処理したり削ったり出来るため相性が良い。

●「みがわり」の強み
安全に「かそく」を発動するだけでなく「キノコのほうし」「あくび」「クリアスモッグ」「やどりぎのタネ」等の起点回避手段の対策になるのが非常に強く、基本選出の対応範囲拡大に貢献している。



■ピクシー@アッキのみ てんねん
図太い201-**-134-116-111-84
努力値:244-0-228-4-4-28
ムーンフォース アシストパワー めいそう つきのひかり

・S麻痺した最速100族+1
・S(+2)で最速100族+1
・S(+3)でこだわりスカーフ持ち最速75族+2

●バトンから繋ぐ全抜きエース
主にペンドラーの「バトンタッチ」から全抜きを狙って行く。特性「てんねん」による詰ませ性能、対応範囲が売り。

●「アシストパワー」が強力
「アシストパワー」はペンドラーから引き継いだ能力上昇で威力を増せる上に、自身の「めいそう」で更に底上げ出来る。「アシストパワー」の威力上昇は相手の特性「てんねん」で無効化されないため、止められにくい。

●ピクシーの採用理由
「アシストパワー」をタイプ一致で撃てるエーフィやランクルスも「バトンタッチ」エースとしての適性はあるが、ピクシーはエスパー無効の悪に対して攻防の両面で強いのが最大の採用理由。特に悪半減のお陰で悪ウーラオスの「あんこくきょうだ」に対して「バトンタッチ」しても致命傷にならない点、「ふいうち」でも縛られない点が大きい。

●単体性能が高い
ペンドラーが急所等で倒れてしまい「バトンタッチ」に失敗しても、単体で性能が完結しているためそこからでもある程度全抜きを狙えるのが強み。



バイバニラきあいのタスキ ゆきふらし
無邪気146-116-105-162-103-144
努力値:0-4-0-252-0-252
オーロラベール ちょうはつ フリーズドライ だいばくはつ

●補完の起点作り要員
クレッフィ、バチンウニ、アローラライチュウの苦手な地面タイプに強い展開役。
特に初見では物理か特殊か分かりにくく対処が面倒なガマゲロゲの選出を抑制出来たり、「でんじは」無効のタイプ一致「ダイジェット」使いのSロトムにも隙を見せない等クレッフィの苦手範囲をカバーしている。

●高い起点作り性能
オーロラベール」に加えてクレッフィが持たない「ちょうはつ」で相手に隙を見せずに展開出来るのが長所。
「だいばくはつ」で自主退場も出来る上に特性「ゆきふらし」で相手のきあいのタスキや特性「がんじょう」を潰せる等、起点作り要員に欲しい要素を多く備えている。

●「フリーズドライ」の攻撃範囲が優秀
フリーズドライ」は地面、飛行だけでなくマリルリアシレーヌドヒドイデにも抜群を取れるため、基本選出が苦手とするポケモン達に対して強い。



■バチンウニ@グランドコート エレキメイカ
のんき155-121-161-111-106-24
努力値:252-0-252-0-4-0
ライジングボルト ふいうち まきびし おきみやげ

・A182マンムーの「じしん」耐え
・S最遅ナットレイ+2
・S最遅ブリムオン未満

エレキフィールド要員
アローラライチュウの特性「サーフテール」を発動させるためのフィールド要員。

●起点作りもこなす
「まきびし」で全抜き補佐をしたり「おきみやげ」で「わるだくみ」の隙を作る等、フィールド展開以外にもサポートの役割をこなす。

●対面性能もある
サポート役としては攻撃性能も高く、高威力の「ライジングボルト」に加え先制技の「ふいうち」もあるため対面した相手を倒すことも可能。

●フィールドターンを延長するグランドコート
持ち物は後続のアローラライチュウにもフィールドターンを多く回して立ち回りやすくするためのグランドコート。これにより「まきびし」「おきみやげ」「わるだくみ」等でターンを使っても試合を決め切るまでフィールドを維持出来る。



アローラライチュウ@いのちのたま サーフテール
臆病 135-**-71-147-105-178
努力値:0-0-4-252-0-252
ライジングボルト サイコショック きあいだま わるだくみ

●補完のエース
基本選出では対応しにくい「ちょうはつ」持ち飛行タイプ、「ほろびのうた」マリルリアシレーヌラプラス、「くろいきりドヒドイデサニーゴG等に強いため、これらがいた場合にペンドラー+ピクシーの代わりに選出して行く。

●高い火力と素早さ
エレキフィールド下では電気技の威力が1.3倍となる上、接地している相手には「ライジングボルト」を威力140で撃てるため非常に高火力。素早さも特性「サーフテール」で2倍になるためエースとして全抜きを狙って行ける。

●「サイコショック」で疑似二刀流
エスパー技を「サイコショック」とすることでラッキーやハピナス等の特殊受けで止まらない。加えて「わるだくみ」もあるため低速のサイクルパーティを1匹で崩せるスペックを持つ。



【選出】
●基本選出
クレッフィ/ペンドラー/ピクシー

クレッフィで起点作り
「でんじは」「ひかりのかべ」で後続のペンドラーが積む隙を作る。
余裕があれば相手のきあいのタスキ、特性「がんじょう」対策に「まきびし」を撒いておく。

ペンドラーで能力上昇
物理相手には「てっぺき」、特殊相手には「ひかりのかべ」でダメージを抑えている内に「てっぺき」をする。
ひかりのかべ」があっても大ダメージを与えてくる特殊相手には「みがわり」で痺れ待ちをしたり「Dじしん」で特防を上げて対抗する。
毎ターン特性「かそく」で素早さが上昇するため少しでもターンを稼いで延命することが次に繋がる。

③ピクシーに「バトンタッチ」して全抜き
能力上昇をピクシーに「バトンタッチ」し、全抜きを狙う。「てっぺき」で防御、「かそく」で素早さ、自身の「めいそう」で特攻と特防と必要な全ての能力を上げられる。能力を上げ切ったら高威力な「アシストパワー」で攻めて行く。


●アロライ選出
バイバニラ/バチンウニ/アローラライチュウ

主にペンドラー展開を阻害するアーマーガア、「ほろびのうた」っぽいマリルリアシレーヌ、「くろいきりドヒドイデ入りへの選出。

バイバニラで起点作り
オーロラベール」を展開してから「だいばくはつ」でバチンウニへ繋ぐ。
ウニライチュウが苦手な地面タイプを倒せたり「フリーズドライ」でドヒドイデに隙を見せずに展開出来る。
地味に「だいばくはつ」をラッキーやハピナスに直撃させれば役割破壊が出来るのも強い。

②バチンウニで起点作り
「まきびし」してから「おきみやげ」を狙ってライチュウに繋ぐ。場合によっては対面処理を狙う。

ライチュウで「わるだくみ」から全抜き
壁と「おきみやげ」があれば耐久が低いライチュウも「わるだくみ」を積めるのでそのまま全抜きを狙う。
相手の耐久が特別高くなければ「わるだくみ」なしでも抜いていけるだけの火力がある。



* * *



解説は以上になります。ここまで読んで下さりありがとうございました。
このシーズンは上位禁止という限定的な環境でしたが非常に面白く、全抜きが好きなトレーナーとしてはミミッキュがいないだけで色んなコンボが狙えて楽しかったです。
冠環境は更に使えるポケモンが一気に追加され、こちらもめちゃくちゃ楽しそうなので張り切ってやっていきたいと思います!