ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

【PJCS2021本戦】ユウキトリパ2021

こんばんは、ユウキです。
5/9(日)に実施されたポケモンジャパンチャンピオンシップス(以下PJCS)本戦にて使用したパーティを紹介します。
本気で考察して作成した自信作なので気合入れて詳細に書きました。
レンタルチームや選出・立ち回りも公開しているので、良ければランクマッチ等でも使ってみて下さい!



★ 目次


【パーティ】

f:id:yuki_rotom:20210511001825j:plain


【戦績】

●PJCS2021本戦(マスター)
勝敗:8勝12敗
最終レート:1444
順位:113位/150名


私自身は当日かなり下振れてしまい、残念な結果で終わりました。。。

しかし事前にフレ戦をしたジュニアの選手が私のパーティを参考にした並び(基本選出は同じでトゲキッスだけ変更)で予選を抜けられたとのことで、自分のことのように嬉しいです!
思うような結果が出せず凹んでいましたが、パーティの強さが証明されたので救われました。


●PJCS2021本戦(ジュニア)
勝敗:8勝3敗
最終レート:15--
順位:--位(20位以内)/150名
(ライブ大会終了まで詳しい情報は伏せます)


【コンセプト】

①全体攻撃技メイン
②初見殺しギミック
③上振れ要素を盛り込む
④高速展開も可能なトリパ
⑤再戦も想定



①全体攻撃技メイン
単体攻撃技で攻める場合は相手2匹のうちどちらにどの攻撃を通すかの択をしっかり当てて行かないとアドバンテージを取り切れないが、全国大会に出場するような上級者相手だとその択を通す難易度は非常に高い。
そこで全体技をメインにすることで読み合いとなる場面をなるべく減らし、「まもる」や交代でアドバンテージを取られにくい構築を目指した。
「ワイドフォース」「マジカルシャイン」「ふんか」「ねっぷう」を駆使して、両縛りの盤面を維持して数的有利を狙う。


②初見殺しギミック
名だたる強豪プレイヤーを相手にプレイング勝負だけで勝ち切るのは相当ハードルが高い。
構築段階で差をつけるのがベストなので、「なるべく読まれない、かつ一気にアドバンテージを取れる」強い初見殺しギミックを軸にしたいと考えた。

そこで思い付いたのがじゃくてんほけんを持たせたコータス
コータスの持ち物としては使用率が非常に低く(ランクマ5/11時点で1%台)、初見ではまず読まれないのが強み。
「てだすけ」+こだわりメガネの方が瞬間火力自体は高いが、じゃくてんほけんコータス

・技を自由に選べる
じゃくてんほけん発動後の「てだすけ」で更なる火力増強が見込める
・DM技で相手単体に対してWダメージ「ふんか」以上の高火力を当てられる
・DMして高耐久になることで返しの攻撃を耐えられる

というメリットがある。
天候特性+高威力全体技持ちのじゃくてんほけんエースのギミックはPJCS2021予選を共に戦ったキュワワーカイオーガを彷彿とさせるパワーで、コータスカイオーガより一回り特攻は低いものの全国ダブルでは非常に高い制圧力となる。


●参考
yuki-rotom.hatenablog.com


また、コータス以外のポケモンにも採用率の低い技や持ち物を随所に仕込み、初見殺しでアドバンテージを取れるようにした。

・イエッサン♀の「マジカルシャイン」「しんぴのまもり」
トゲキッスの「げんしのちから」、ぼうじんゴーグル
・ブリザポスの「つるぎのまい」、しろいハーブ

あたりは特に採用率が低いため初見で読まれにくく、通った時に大きく勝ちが近付く場面があった。


③上振れ要素を盛り込む
実力だけで勝ち切るには難しい環境において、運次第で勝ち試合が増える技や要素は入れ得である。
全国大会はまさにそういう場であるため、なるべく上振れ要素も盛り込みたいと考えていた。

・トリル中は常に上から全体技含む攻撃技を連打するため試行回数が多く、運勝ちを狙える
フシギバナの「ねむりごな」
トゲキッスの「エアスラッシュ

私の考えでは「トリパ」は1ターン目以外は上から攻撃技を通しまくるので運勝ちを狙える類のパーティという認識だったのだが、今回は残念ながら当日の運が相当下振れてしまい負け越してしまった。
怯みや急所を通常の2倍以上貰い運負けを複数した反面、自分の攻撃の急所率は理論値より低く有効急所も引けず運勝ちは0だった。
ただし運が悪かったで片付けず、トリパを選択したのがそもそもの間違いだったのかどうか(確率上トリパを使うと運負けが増えるのか?)については時間がある時に検証してみたい。

また本戦ではフシギバナは1回、トゲキッスは4回しか出さなかったので「ねむりごな」や「エアスラッシュ」で上振れを狙える場面はほぼなかったが、練習では厳しいマッチング相手に行動不能を押し付けまくって無理やり勝利をもぎ取る場面もあったので、やはり入れ得技ではあると感じている。

他には「サイドチェンジ」も初見で読まれにくいポケモンには完全に持たせ得で、採用がメジャーなポケモンであっても結局択ゲーには持ち込めるため技スペースがあれば是非入れたかったが、今回は他の技の優先度が高く採用には至らなかった。


④高速展開も可能なトリパ
ガチガチのトリパは初手積み技や「みがわり」からアドバンテージを取る動きや「トリックルーム」+「ふういん」に弱いので、上からも攻められるようにトゲキッスフシギバナを採用。
状況に応じて「ダイジェット」や「ようりょくそ」で高速展開も狙えるようにし、対応範囲を拡げた。

この動き自体は以前組んだ下記のパーティで愛用していた。
似たような並びで「サマヨールトゲキッスフシギバナコータス」の4匹が被っているが、戦術は180℃異なる。
下記パーティはトリパを偽装した高速展開パーティでメインのDMエースがフシギバナであるのに対し、今回はトリルメインでDMコータスがエースという対の形となっている。


●参考
yuki-rotom.hatenablog.com



⑤再戦も想定
参加者150人で6h以内に最低10戦~最大20戦実施する大会の性質上、再戦が発生する可能性もある。
初見殺しギミックを軸にしつつも、再戦で別プランを取る選択肢を残せるようにエースとなり得るポケモンを多く採用した。
コータスフシギバナ、ブリザポス、トゲキッスそれぞれがDMして強い上に、トリルする/しないの択を含めると戦術の幅はかなり広い。
これにより再戦でネタが割れていても一方的に不利を取ることなく展開して行ける。

今回、実際に20戦中2回も再戦が発生したが、どちらも無事勝つことが出来た。
(DMコータスが一番刺さっていたので選出は変えなかったが、精神的にゆとりを持てたのは大きい)


【環境考察】

ランクマッチ開始前に開かれた仲間大会やランクマッチにおける使用率上位は固まっており、特にガオガエンランドロスの「いかく」組とレジエレキは常に上位だった。
想定していたトップメタは以下のパーティ。


●コントロール系統
ガオガエンランドロスの「いかく」サポートとの親和性の高い「めいそう」カプ・レヒレや「かいでんぱ」ポリゴン2等の耐久ポケモンを軸にした構築。
それぞれの耐久が高い上にデバフや耐久バフで運用に安定感があり、特に人気だろうと予想。

DMアタッカーとしては「クリアボディ」でデバフに強く、味方の耐久を「ダイスチル」「ダイアース」で上げられるメタグロスや全抜き性能が高いブリザポス等が人気。


●壁パーティ
上記コントロール系と被る部分は多いが、オーロンゲ等の壁サポートを組み合わせて更に耐久に磨きを掛けるパーティも多いと想定。
特に素の耐久が高いメタグロスやガラルファイヤーがDMエースとして多く採用される印象。


●晴れパーティ
フシギバナコータスの晴れパーティも要対策と考えた。
それぞれ耐久と火力が高いだけでなく「ねむりごな」や「あくび」を使える点が強く、相手にした場合厄介だ。


●環境メタ枠
トップメタである晴れパやメタグロス、ブリザポスに対して有利に戦えるテッカグヤやHロトム等が環境メタ枠として増えるのではないかと予想。
それぞれ「ビーストブースト」や「わるだくみ」で全抜きを狙える性能もあるため、味方のピッピやイエッサン♀の「このゆびとまれ」や、オーロンゲの壁サポートを受けてエース運用されることも想定したい。


数が多いと考えられるパーティやポケモンになるべく厚くしつつ、少ないながらも対策していないと負ける類のパーティに対しても回答を用意して行く方針で構築を進めた。


【構築経緯】

①「トリックルーム」軸
まずパーティに入れるメインの素早さ操作手段を決めることで大まかな方針を定める。
高速展開の敵である「エレキネット」レジエレキや「おいかぜ」エルフーン、強力なタイプ一致「ダイジェット」持ちのランドロスやガラルファイヤーが使用率上位であるため、上から攻めることに躍起になるよりも「トリックルーム」を軸にした方が立ち回りやすいと判断した。
自身がダブルバトルを始めた10年以上前から「トリックルーム」中心のトリパを愛用しているため、扱いに慣れたトリパを選択した方が立ち回りの練度で勝負出来ると考えた。
また、ガチガチのトリパを全国大会に持ち込むプレイヤーは恐らく少ないため、対策も薄くなるのではと予想した。ミラーをそこまで想定しなくて良いのも利点だ。


②エース枠
次に環境に刺さるエースアタッカーを探した。

・環境に多い「いかく」で火力を削がれない
・高威力の全体攻撃技「ふんか」で読みに左右されず制圧を狙える
・S種族値20で「トリックルーム」下であればほぼ最速
メタグロス、ブリザポス、テッカグヤフシギバナ、ゴリランダー等に強い

という資質を備えたコータスを選択。


③「トリックルーム」要員
メインの素早さ操作役は以下の理由からサマヨールを選択。

・「じならし」でコータスじゃくてんほけん発動を狙える
・「ねこだまし」で怯まない
・耐久が非常に高い
・特性「おみとおし」で相手の戦術を見破れる


④「このゆびとまれ」要員
トリックルーム」サポートのためにほぼ必須となる「このゆびとまれ」役は以下の理由からイエッサン♀を選択。

・特性「サイコメイカー」で「ねこだまし」対策
・オーロンゲやエルフーンの「いたずらごころ」の補助技全般をシャットアウト
・タイプ一致「ワイドフォース」で火力を出せる


⑤補完のアタッカー
コータスとの相性が抜群のフシギバナは早い段階で自然に構築に入った。

コータスの苦手な水、岩、地面の全てに強い
・特性「ようりょくそ」で高速展開も狙える
・「ねむりごな」の誤魔化し性能


⑥補完のアタッカー
コータスフシギバナの攻撃範囲では倒すのに苦労するポケモンがいるため、それらに強いエースとしてブリザポスを採用。

・ドラパルト、ガブリアス等ドラゴンタイプ全般に強い
・ガラルファイヤーに強い
・「トリックルーム」と相性が良い
バンギラスに打点を持てる
・全抜き性能が高い


⑦補完のサポート
最後にイエッサン♀が仕事をしにくい悪タイプ絡みに代わりに出せるサポートとしてトゲキッスを採用。

・悪半減+一致フェアリー技で抜群を突けるため悪タイプに滅法強い
コータスフシギバナの苦手なドラゴン、ガラルファイヤーの両方に強い
・タイプ一致「ダイジェット」で高速展開も可能

以上で6匹が決定した。


【個別解説】

サマヨールしんかのきせき おみとおし
ナイトヘッド てだすけ じならし トリックルーム

呑気 147-78-189-80-161-27
努力値:252-0-172-0-84-0
個体値:31-7-31-31-31-0


●調整
・W「じならし」でB160コータスへのダメージ最低値で最大のA

・A172ドラパルトの珠「Dゴーストダイブ」耐え
・A182悪ウーラオスの鉢巻「あんこくきょうだ」12/16耐え
・A184エースバーンの珠「Dふいうち」確定耐え

・C197レイスポスの「Dシャドーボール」耐え
・C152ファイヤーGの珠「Dもえあがるいかり」15/16耐え
・C152ファイヤーGの珠W「もえあがるいかり」2発耐え
・C161リザードンの珠「ねっぷう」+C133キュウコンの眼鏡「ねっぷう」84.6%耐え

・S最遅

トリル時にコータスが相手のモロバレルに怯えずに済む(S30以下)ためにはサマヨールもS下降補正にする必要があり、最遅。
A個体値を調整し、コータスへのダメージを最低値に抑えられる範囲での最大値にし、相手へのダメージ期待値を上げた。
耐久はウーラオス等を意識してB振り。


●高耐久トリル要員
しんかのきせき込で耐久が高く、安定して「トリックルーム」を狙える。メジャーなポリゴン2と違い「じならし」でコータスじゃくてんほけんを発動出来る点、「てだすけ」を覚えるためより攻撃的な展開に向く点が主な採用理由。


●技構成
ナイトヘッド
安定した削り手段。「ちょうはつ」後に置物になるのを防ぐ他、壁や耐久積み技でダメージを軽減されない削りとして有効。アタッカーが全員倒れた時にサマヨールを最後の勝ち筋に出来る点でも優先度が高い。

・てだすけ
隣にどのアタッカーが並んでもサポート出来るようになる万能技で、ポリゴン2を差し置いてサマヨールを採用する理由の1つになる。サマヨール以外の全員が火力振りなので、どの並びでも強く使える。
逆にこの技がないとコータス以外のエースとの並びでの突破力がかなり下がるためこちらも優先度が高い。

・じならし
コータスじゃくてんほけん起動用。全体技で「このゆびとまれ」「いかりのこな」に吸われないことや自身がゴーストタイプで「ねこだまし」で止まらないことから起動の安定性がある。
単体技での味方殴りと違って相手のきあいのタスキ等を潰したりミミッキュの「ばけのかわ」を剥がしつつコータスの攻撃を通せるメリットも大きい。
また、地面技のためヒードランガオガエンのシュカの実を潰してからコータスの地面技を撃ち込める点も非常に優秀。
素早さ操作技としても強く、味方コータスがS(-1)で相手の最遅コータスにトリル下で先制出来るようになる他、通常時に味方が上を取れる盤面を作りやすい。巻き込まずに撃てるトゲキッスとの並びでは特に強力。

トリックルーム
採用理由となる素早さ操作技。コータス、ブリザポスを最大限強く使える。


●特性
「おみとおし」で相手の持ち物を見ることによりある程度の型判別が可能になる点が優秀。
初見殺しに強くなれる他、きあいのタスキや半減木の実等が分かっていればどう攻撃すれば良いかが明確になり、立ち回りの裏目がなくなる。



コータスじゃくてんほけん ひでり
ふんか ねっぷう ソーラービーム だいちのちから
控え目 177-81-160-150-91-28
努力値:252-0-0-252-4-0
個体値:31-0-31-31-31-7


●調整
・C(+2)「ソーラービーム」で177-153カプ・レヒレ確定
・C(+2)「Dだいちのちから」で202-146ガオガエン確定

・S27サマヨール+1
・S最遅30族-3
・S最遅29族(ブリムオン)-2
・S(-1)でS18 最遅20族-4

味方サマヨールとトリル下で「じならし」→攻撃の順で連携出来るようS調整。
1回「じならし」を当てれば相手の最遅コータスに確実に先制出来るのが偉い。


●エースアタッカー
トリックルーム」中に出すメインのアタッカー。晴れで強化したタイプ一致全体技「ふんか」により、少ない手数で効率的に相手を倒して行けるのが強み。


●DM適正も高い
通常コータスは「ふんか」をメインとするためDM率は高くないポケモンだが、じゃくてんほけん型の場合は積極的にDMを切って行ける。相手2匹を同時に倒したい場合は「ふんか」が強いが、DMすることでどちらか1匹に対してWダメージ「ふんか」以上の火力をぶつけられ、自身の耐久を二倍にすることで返しの攻撃もしっかり耐えて殴り合える。


●技構成
・ふんか
最大威力のメインウェポン。HPが残っている時や2匹同時に攻撃したい時は積極的に撃つ。DM技でいつでも威力150の「ダイバーン」になるのが強力。

・ねっぷう
非DM時にHPが削れた時用。主に非トリル下で相手の攻撃を受けた返しで撃ったり、DMで暴れ終わってから。

ソーラービーム
水タイプへの打点。じゃくてんほけん発動後にHP振りレヒレをワンパン可能。

・だいちのちから
炎タイプへの打点。「ダイアース」で足りない特殊耐久を補いつつ殴り合える。


●持ち物
採用率が低いじゃくてんほけんを採用することで相手の意表を突き、そのまま試合のペースを握ることを狙う。
読まれる場面は全くなく、綺麗に決まった試合では大きなアドバンテージを取れた。



■キョダイフシギバナ@いのちのたま ようりょくそ
リーフストーム ヘドロばくだん だいちのちから ねむりごな
控え目 156-**-103-167-120-132
努力値:4-0-0-252-0-252


●調整
特になし。高速アタッカーとして期待しているので控え目CS。
最速エレキを抜きたいなら臆病だが、トリパなのでそこまでしなくても処理ルートはいくらでもあるということで火力重視。
「ようりょくそ」抜きでも味方のどのポケモンよりも速いので、トゲキッスやイエッサン♀、コータスとの並びで「ダイアシッド」→味方の攻撃という行動順で攻めて行ける。


●サブアタッカー
コータスの苦手な地面や岩、水全般に強いサブアタッカー。特性「ようりょくそ」により、「トリックルーム」が切れた後や「トリックルーム」をしないプランで上から制圧する攻撃役となれる。


●キョダイマックス個体
メインのDMエースではないが、場合によっては「キョダイベンタツ」で相手を削って行く。取り巻きに全体攻撃技を多く採用しているため、定数ダメージによる削りで攻撃圏内に押し込んで両縛りにするという戦術も狙いやすい。


●技構成
リーフストーム
メインウェポン。威力重視の「ハードプラント」でないのは、基本コータスにDMを切る関係で反動なしで撃ち逃げ出来た方が都合が良い場面が多いため。

ヘドロばくだん
メインウェポン。「ダイアシッド」で味方の火力も上げられる点が優秀。

・だいちのちから
単体で攻撃範囲を完結させるならこれ。ヒードランガオガエンコータスに見せる隙が減る他「ダイアース」で耐久を強化出来る。

・ねむりごな
積極的に撃ちたい訳ではないが、事故ってどうしようもなくなった時や苦しいマッチングでワンチャンスを狙えることから採用。格上と多く当たる全国大会では実力以上の上振れを狙えるこの技は採用し得。
リーフストーム」を撃った後に隙を見せにくくなる点や、ヘイトを集めてさっさと退場し「トリックルーム」から裏のエースに繋げやすい点でも価値がある。


●持ち物
全ての攻撃技の威力を増すいのちのたま。DMを切っても強く、切らなくても強いアイテムとして。


●特性
高速展開を担ってもらうため「ようりょくそ」を選択。「ようりょくそ」偽装の最遅「しんりょく」フシギバナも面白そうではあるが、今回は他のメンツが低速で固まっているので通常時に上を取る手段が欲しかった。



■イエッサン♀@きあいのタスキ サイコメイカ
ワイドフォース マジカルシャイン しんぴのまもり このゆびとまれ
控え目 168-**-95-161-125-104
努力値:180-0-76-252-0-0
個体値:31-0-31-31-31-29


●調整
・A189ドラパルトのいのちのたま「ドラゴンアロー」87.1%耐え
・A200水ウーラオスの「すいりゅうれんだ」耐え
・A204カイリューのこだわりハチマキ「ダブルウイング」91.4%耐え

サマヨールと並んだ時に合計値がB<D(「ダウンロード」でA上昇)

・C167フシギバナの「Dハードプラント」+1/6定数ダメ1回耐え
・C177リザードンの「Dブラストバーン」+1/6ダメ87.5%耐え

・「てだすけ」PFW「ワイドフォース」で177-91コータス15/16で1発
・「てだすけ」PFW「ワイドフォース」で154-105リザードン14/16で1発
・PFW「ワイドフォース」で176-121フシギバナ1発 187-121は11/16で1発
・W「マジカルシャイン」で180-82悪ウーラオス1発

・S無振り85族-1
・S(+1)で最速88族+2

特攻特化してなるべく相手に負担を掛ける配分。
耐久はある程度タスキに任せ、タスキを貫通して来る恐れのある物理連続技に対してある程度の行動保証を得られるように調整。
素早さは初手でゴリランダーやレヒレと対峙した時にフィールドを取りたいため若干下げた。
当初はなるべく遅い方がトリル下では強いと考えて最速モロバレル抜きであるS91で使っていたが、同じ調整のガオガエンニョロトノ等と同速になったりしてプランを立てにくかったので激戦区から少し上げることに。
晴れパーティとのマッチングでトゲキッスの「ダイジェット」に乗せて攻める場面があったので、その際に最速フシギバナを抜けると便利だと思いS98以上を検討。
S98~104の間にトリル下で抜かれて致命的な相手がいなかったので、どうせならとS104まで伸ばした。


●「このゆびとまれ」要員
数種類いる「このゆびとまれ」要員の中でも、タイプ一致の高威力全体技「ワイドフォース」があり攻撃性能が高いため採用。「このゆびとまれ」+「トリックルーム」をした後にイエッサンが場に残ったとしても相手に負荷を掛けて行ける。


●技構成
・ワイドフォース
メインウェポン。自身の特性で威力120の全体技となり、フィールド補正も乗るため相当な火力が出る。

マジカルシャイン
メインのエスパー技を無効にする悪対策。悪ウーラオスに刺せると非常に美味しく、本戦でも2匹の悪ウーラオスを葬った。

・しんぴのまもり
催眠対策。ニンフィアの「あくび」等もケアしつつエースを繰り出せる。

このゆびとまれ
採用理由。サマヨールの「トリックルーム」サポート以外にも、コータスを守りながら「ふんか」の威力を維持したりブリザポスで「つるぎのまい」を狙える等、様々な面で役立つ。


●持ち物
あらゆる攻撃への耐性を考えてきあいのタスキレジギガスマタドガスのような初手にも指トリルを通せるようになる。


●特性
「サイコメイカー」によるサイコフィールド展開が以下の強みを持つ。

・「ねこだまし」+「ちょうはつ」対策になる
・裏のアタッカーも「ねこだまし」を気にせず攻撃に移れる
・オーロンゲ、エルフーン等の「いたずらごころ」持ちの補助技をシャットアウト
フシギバナ+後発イエッサン♀でミスト(エレキ)フィールド書き換え+「ねむりごな」も狙える



■ブリザポス@しろいハーブ しろのいななき
つららおとし 10まんばりき インファイト つるぎのまい
意地っ張り 201-216-150-**-130-57
努力値:204-252-0-0-0-52


●調整
・トリル時に最遅60族-1

・S(-1)準速セキタンザン+3
・S(-1)S84調整のポケモン+1

・S(+1)で準速セキタンザン+3
・S(+1)でS84調整のポケモン+1

ブリザポスは最遅にしてもモロバレルと同速、トリル下でコータスが抜けない等、最遅にするメリットをあまり感じない。
そのため非トリル時にある程度安心して上から動ける素早さ設定を意識した。
ブリザポスミラーやトリパミラー等でトリルせずに動かす際に強みを発揮する。
普通のパーティに対してはこれでも充分遅いため、トリル時に抜かれて困る場面はない。
むしろ通常時にコータスナットレイの上を確実に取れるメリットの方が大きいと感じる。
準速セキタンザンや少しSに割いたポリゴン2やガオガエンバンギラスに対する展開の選択肢を多く持つためにSを調整。
サマヨールの「じならし」やトゲキッスの「ダイジェット」との組み合わせで状況に応じて先手を取りに行く。


●サブエース
コータスをメインにした場合に障壁となるのが以下のポケモン達。

ランドロス(とつげきチョッキ)
・ドラパルト(ドラゴンタイプ全般)
・ファイヤーG
バンギラス

これらに強い打点を持つ鈍足エースとしてブリザポスを採用。


●選出誘導
DMブリザポスは非常に高い全抜き性能を持つため、対戦相手は鋼タイプの選出を余儀なくされる。コータスは鋼タイプ全般に有利なので、ブリザポスで誘った鋼タイプ絡みに有利に展開して行ける。


●技構成
・つららおとし
メインウェポン。「つららばり」は命中100だが期待出来る威力が低く倒し切れない場合が多いため、命中は不安だが当たれば多くの相手を縛れる「つららおとし」を採用。

・10まんばりき
氷技との相性補完がほぼ完璧なサブウェポン。「ダイアース」で耐久を上げる動きが強力。

インファイト
バンギラスロトム系統への打点。「ダイナックル」の攻撃上昇が強いが、瞬間火力は「インファイト」の方が高いためDMせずに撃つ場合も多い。

つるぎのまい
「ダイウォール」のベースとして採用。トリル中の「まもる」や交代読み、コータスの「ふんか」で両縛りの盤面、イエッサン♀やトゲキッスの「このゆびとまれ」サポート等で狙って行く。特に「いかく」を回してくるサイクルパーティ相手に刺さる。
この技があることにより大幅に全抜き性能を高められ、勝ち筋を太く出来る。また、苦しい展開においても無理やり勝ち筋を生み出す技としても優秀。


●持ち物
ランドロス意識の採用なのでいかく対策のしろいハーブ。
不意の「あまえる」「うそなき」等に対する保険になる他、「ダイホロウ」「ダイアーク」の耐久ダウンやカプ・レヒレの「だくりゅう」命中ダウン、自身の「インファイト」の耐久ダウンを解除出来る点でも強く、非DM時に「インファイト」を選びやすくなる。
味方サマヨールの「じならし」に巻き込んでも素早さダウンを解除出来るという使い方も。



トゲキッスぼうじんゴーグル てんのめぐみ
マジカルシャイン エアスラッシュ げんしのちから このゆびとまれ
控え目 191-**-115-176-135-114
努力値:244-0-0-156-0-108


●調整
・C167フシギバナの珠「ヘドロばくだん」15/16耐え
・DM時C161リザードンの晴れ珠「Dブラストバーン」+1/6定数ダメージ1回を15/16耐え

・「Dげんしのちから」+砂ダメで177-91コータス13/16で1発
・「Dげんしのちから」+砂ダメ+珠ダメで308-105リザードン15/16で1発
・「げんしのちから」で154-105リザードン1発

・S準速バンギラス+1
・S(+1)で最速ガブリアス+2

トリル補佐の「このゆびとまれ」要員としての最低限の仕事をするためHPに振り、トリル後の制圧力を重視して特攻を上げた型。
ダイジェット展開を意識して素早さを多少上げている。


●第二の「このゆびとまれ」要員
イエッサン♀の「ワイドフォース」の通りが悪い悪タイプ入りに対して強い第二の「このゆびとまれ」要員として採用。コータスが不利なドラパルト、ファイヤーGに打点を持てる点も優秀。


●技構成
マジカルシャイン
全体攻撃技のメインウェポン。バナコータスでは穴になるドラゴンへの打点となる点、イエッサン♀の「ワイドフォース」の一貫を切る悪全般に刺さる点が頼りになる。

エアスラッシュ
もう1つのメインウェポン。6割の怯みを狙える点が超強力。DMを切る時は基本この技をベースとした「ダイジェット」で上を取って行く動きが強い。

・げんしのちから
重いリザードンコータスやHロトムに対する初見殺しでの処理ルート。バンギラスのようなあからさまな岩タイプとは違って読まれないので無警戒から刺しやすい。単体の技範囲を見ればここは炎技が妥当だが、コータスをエースとしている以上炎打点よりもコータスの苦手に刺して行ける技の方が優先度が高かった。

このゆびとまれ
採用理由の1つであるトリル展開補佐のサポート技。トリル起動時以外にもエースアタッカーを護衛する役目でどの盤面でも使いやすい。DM時に「ダイウォール」を使える点も優秀。


●持ち物
フシギバナの「ねむりごな」対策が甘いと感じたのでぼうじんゴーグルを採用。
自身のフシギバナにも「ねむりごな」を採用しているが、今回のように実力差が少ない場においては「ねむりごな」は採用価値が高いため、普段よりも採用率が上がるのではないかと予想した。
「Dげんしのちから」による天候書き換えも相まって晴れパーティに対する有効な勝ち筋となれる。
自身の「Dげんしのちから」やブリザポスの「Dつららおとし」による天候ダメージを受けずに延命しやすい点も偉い。


●特性
元はピントレンズ+きょううん型だったが、ピントレンズを持てないと急所率が50%→12.5%と下がりあまり期待出来ないため、通常時に相手を「エアスラッシュ」で60%で止める動きを狙える「てんのめぐみ」を選択。主にポリゴン2やサマヨール等の高耐久サポーターに対して優位に立てるようになる。
また、「げんしのちから」も20%で全能力が上昇するようになるため侮れない。


【選出】

①基本選出
先発:イエッサン♀+サマヨール
後発:コータス+ブリザポス

基本選出だけで多くのパーティに対応出来るように構築を組んでおり、この選出が最もパワーが出る。
本戦では20戦中15戦でこの出し方が出来たので、その対応範囲の広さが伺える。
基本となる動きを以下に示す。

(1)「このゆびとまれ」+「トリックルーム
まずはイエッサン+サマヨールで「トリックルーム」の展開を狙う。
イエッサンのきあいのタスキサマヨールの高耐久により多くの場合は安全に「トリックルーム」を決められる。

(2)ダメージを稼ぐ
イエッサンが生存した場合は「てだすけ」「ワイドフォース」等で攻めて行き、相手をコータスの「ふんか」圏内まで削る。
「ワイドフォース」の通りが悪い場合は「このゆびとまれ」で倒してもらって安全にコータスを出す。
相手が時間稼ぎに徹して敢えて攻撃して来ない場合があるが、それが読める場合はイエッサンを引っ込めてコータスを出しながら「じならし」をする動きで大きなアドバンテージを取れる。リスクはあるが相手が上級者かつ初見なら結構無償で決まる。

(3)「じならし」+「ふんか」
サマヨールコータスの並びを作れたら「じならし」でじゃくてんほけんを発動させながら火力を上げた「ふんか」で攻めて行く。
全体技なので相手を効率良く倒して行ける。
コータスの通りが良い場合はDMを切ってコータスを倒されにくくし、そのまま全抜きを狙っても良い。
「ふんか」で充分な場合はブリザポスにDMを回す。

(4)コータス、ブリザポスで制圧
コータスとブリザポスの攻撃範囲の相性は非常に良く、「トリックルーム」中に2匹が並べば相手を制圧出来る。
両エースのうち通りそうな方をDMすることでそのまま試合を決める。
どちらも耐久が高く、「トリックルーム」が切れても戦える点が優秀。

コータスでドラパルトやガラルファイヤー、とつげきチョッキランドロスのDMを誘ってから裏のブリザポスを通したり、ブリザポスででメタグロステッカグヤのDMを誘ってから裏のコータスを通したりという動きが可能。どう転んでもどちらかを通せるため非常に強い。


②対ガラルファイヤー等悪タイプ絡み
先発:トゲキッスサマヨール
後発:コータスフシギバナ

イエッサン♀の「ワイドフォース」の通りが悪く、「このゆびとまれ」から生存してしまった2ターン目以降に腐ることが想定される場合はトゲキッスを出す。タイプ一致「マジカルシャイン」であれば悪タイプに抜群を取ってダメージを稼げるため不利にはなりにくい。
特にガラルファイヤーは「わるだくみ」もあるので早急に削りたい他、「もえあがるいかり」が「このゆびとまれ」無効で交代もなかなかしにくいためトゲキッスで負担を掛けたい。
場合によっては初手「わるだくみ」読みで「ダイフェアリー」でファイヤーを処理しに行く立ち回りも狙える。


フシギバナ選出
先発:イエッサン♀+サマヨール
後発:コータスフシギバナ

トリックルーム」に失敗した場合の保険を兼ねてラストをフシギバナにした選出。
トリックルーム」中はコータスで暴れ、切れた後にもフシギバナで上からの制圧力を維持出来るため息切れしにくい。


④対「ふういん」
先発:トゲキッスサマヨール
後発:コータスフシギバナ

対トリパを「ふういん」+「トリックルーム」で見ているパーティは初手で「ふういん」役を置いてくる可能性が高いので、その場合はトゲキッスのDMで「ふういん」している隙にアドを取って行く。先に「ふういん」役を排除しておくことで試合中盤以降にスイッチトリル展開も狙えるようになる。
初手で数的有利と素早さ優位を取った後はフシギバナも含めて上から押し切る形を狙う。


⑤対リザードン入り晴れパ
先発:トゲキッス+イエッサン♀
後発:コータスフシギバナ

このゆびとまれ」無視の高威力「ねっぷう」や相手のコータスが邪魔で「トリックルーム」プランが取りにくいため、フシギバナの「ねむりごな」にも対応出来るぼうじんゴーグルトゲキッスをDMエースとして全員を迎え撃つ選出。
「ダイロック」でリザードンコータスを強襲出来るため、初見であればリザバナコータスの並びはこれでほぼ完封出来る。
ランクマッチでも高順位の海外勢のガチ晴れパを完封した。


⑥アシッドビート
先発:フシギバナ+イエッサン♀
後発:コータストゲキッス

フシギバナの通りが良い場合に「このゆびとまれ」要員と並べて攻めて行く選出。
イエッサン、コータストゲキッスのどれに「ダイアシッド」を乗せても強い特殊全体攻撃に繋げられるので、フシギバナだけで全抜き出来ずとも相当なダメージを稼げる。
「キョダイベンタツ」の定数ダメージと全体攻撃で効率的にダメージレースを制する。
「ようりょくそ」フシギバナで上を取るだけでなくコータスで「トリックルーム」にも対応し、「このゆびとまれ」要員2匹をサポートに回すことで更にエースの行動回数を稼げるため柔軟に立ち回れる。

先発をフシギバナコータス、後発イエッサン♀とすることでカプ・レヒレやカプ・コケコ、ゴリランダー入りに対してフィールドを奪って「ねむりごな」を通したり「ねこだまし」を防いだりする動きも有効。


⑦ブリザポス全力サポート
先発:イエッサン♀+ブリザポス
後発:トゲキッスサマヨール

ブリザポスの通りが良い場合に「このゆびとまれ」+「つるぎのまい」ブリザポスで全員倒しに行く選出。
初手で「つるぎのまい」を無償で決めたら後はDMして1匹ずつ倒して行くだけ。「トリックルーム」の成功に依存しない戦い方が出来るのが強み。
相手が「ふういん」して来る可能性があったり、ポリゴン2で「トリックルーム」を返す構えの場合に有効な選出でもある。


⑧対雨滅び
先発:フシギバナ+イエッサン♀
後発:コータストゲキッス

ゴチルゼルニョロトノ入りにはフシギバナを通したい。
イエッサンの「しんぴのまもり」でゴチルゼルニョロトノの「さいみんじゅつ」を対策しつつ、動かれると厄介な方に「ねむりごな」を当てる。
上手く崩せそうなら「ダイアシッド」や「キョダイベンタツ」でフシギバナを通して行く。「ねむりごな」が当たらなかったり起きられてガオガエンの「バークアウト」を入れられてしまった場合は裏のトゲキッスに託す。
ニョロトノさえいなくなればコータストゲキッスの組合せで相手エースのDMキングドラに対してはかなり攻撃回数を稼げるため、先に残数有利を取ることを意識して立ち回る。


【実際の試合ログ】

本戦の中で、特にじゃくてんほけんコータスがうまく機能した試合を紹介。


①TN:カルテットさん(HN:テルさん)
●相手パーティ
ポリゴン2 ランドロス モロバレル ブリザポス レジエレキ ウーラオス

●相手選出
先発:ポリゴン2+ランドロス
後発:モロバレル+ブリザポス

●自分選出
先発:イエッサン♀+サマヨール
後発:コータス+ブリザポス

●0ターン目
ランドロスのいかく
イエッサン♀のサイコメイカ
ポリゴン2のダウンロード 攻撃上昇
サマヨールのおみとおし
ランドロスとつげきチョッキ
ポリゴン2:しんかのきせき

●1ターン目
サマヨール てだすけ
ランドロス いわなだれ
イエッサン♀ ワイドフォース
ポリゴン2 トライアタック→イエッサン♀

(解説)
とつげきチョッキランドロスの大幅にHPを削ることでDMでコータスを止められなくする意図。
また、次ターンのポリゴン2の「じこさいせい」を強要させて「トリックルーム」展開へ繋ぐ。

●2ターン目
ランドロス とんぼがえり→イエッサン♀ モロバレルに交代
イエッサン♀ 倒れる(相手のモロバレル交代を想定してしんぴのまもりを選択)
ポリゴン2 じこさいせい
サマヨール トリックルーム

●3ターン目
モロバレル まもる
サマヨール じならし コータスじゃくてんほけん発動
コータスDM Dふんか→ポリゴン2 倒れる

相手はランドロスを繰り出す

(解説)
モロバレル「まもる」+ポリゴン2の「トリックルーム」返しを読んでポリゴン2を処理しに行き、読み通りに成功。

●4ターン目
コータス Dふんか→モロバレル 倒れる
サマヨール ナイトヘッドランドロス
ランドロス そらをとぶ

相手はブリザポスを繰り出す

●5ターン目
ブリザポスDM ダイウォール
サマヨール てだすけ
コータス Dふんか→ブリザポス 守られ
ランドロス そらをとぶサマヨール

コータスDM終了

●6ターン目
ブリザポス 2連ダイウォール失敗
サマヨール てだすけ
コータス ふんか ランドロス、ブリザポス倒れる

カルテットとの勝負に勝った!


初手「てだすけ」+「ワイドフォース」でとつげきチョッキランドロスのHPを大幅に削ったことで、コータスの攻撃をDMで無理やり耐える動きを制限することが出来た。
トリックルーム」下でサマヨールコータスの並びを作った後、モロバレル「まもる」+ポリゴン2の「トリックルーム」返しを読んだ「Dふんか」が綺麗に決まった所が最大の勝利ポイント。



②TN:Springさん(HN:はる撒きさん)
●相手パーティ
エビワラー オムスター ゴリランダー イエッサン♀ Hロトム ランドロス

●相手選出
先発:ゴリランダー+Hロトム
後発:イエッサン♀+ランドロス

●自分選出
先発:イエッサン♀+サマヨール
後発:コータス+ブリザポス

●0ターン目
ゴリランダーのグラスメイカ
自イエッサン♀のサイコメイカ
サマヨールのおみとおし
ゴリランダー:きせきのタネ
ロトム:ラムの実

●1ターン目
ロトム→イエッサン♀交代 サイコシード発動
自イエッサン♀ このゆびとまれ
ゴリランダー ちょうはつ→イエッサン♀で吸い寄せ
サマヨール トリックルーム

●2ターン目
サマヨール てだすけ
自イエッサン♀ ワイドフォース ゴリランダー残20% 相手イエッサン♀残70%
相イエッサン ワイドフォース
ゴリランダー はたきおとす→イエッサン♀ 倒れる

こちらコータス繰り出す

(解説)
相手のサイコシードイエッサン♀が邪魔なのでなるべく削りたかった。

●3ターン目
相手ゴリランダー→ランドロス交代
サマヨール じならし コータスじゃくてんほけん発動
コータス ふんか 相イエッサン♀倒れる

相手Hロトム繰り出す

●4ターン目
コータス ふんか ランドロス倒れる
サマヨール ナイトヘッド→Hロトム
ロトム DM ダイバーン→サマヨール

相手ゴリランダー繰り出す

●5ターン目
ゴリランダー ねこだましコータス
サマヨール てだすけ
コータスDM Dふんか→Hロトム 倒れる

トリックルーム終了

(解説)
ゴリランダーの「ねこだまし」読みでDM。
トリックルーム」ラストターンだがHPが半分以上残ったHロトムは動いて来る可能性も高いので倒しに行った。

●6ターン目
ゴリランダー グラススライダー→サマヨール 倒れる
コータス Dふんか→ゴリランダー 倒れる

Springとの勝負に勝った!


先発Hロトムがイエッサン♀の「ワイドフォース」直撃を嫌ってサイコシードイエッサン♀に交代して来たお陰で先にこちらのコータスを展開することが出来、Hロトムに「わるだくみ」をする暇を与えなかったのが勝利のカギだった。じゃくてんほけんコンボも想定されておらず、半減ながら無理やりDMロトムを倒し切ることが出来た。


【感想】

●パーティはしっかり機能した
環境予想は概ね当たっており、本戦で想定外の相手に悩まされる場面は少なかった。
20戦やって15戦が基本選出の4匹で、残りの5戦もサマヨールコータス、ブリザポスは固定でコンセプト通り戦えた。
これは環境予想と構築作りが上手く行った証拠だと言える。


●初見殺しはかなり決まった
仕込んでいた初見殺し要素の数々は、初戦では読まれることなく上手く決まる場面が多かった。
特にじゃくてんほけんコータスは環境に刺さっており、何匹ものポケモンを相手の想定外の火力で倒すことが出来た。
相手の想定を上回る構築を組むという目標も達成出来ていた。


●不運による負け筋
パーティの刺さり自体は良かったが、当日の運に見放され確率を上回る数の怯みや急所を被弾してしまい負け数がかさんだ。
特に初手の怯みや急所は「このゆびとまれ」+「トリックルーム」を狙うパーティにおける大きな課題であるため、運が多少悪くてもカバー出来るように構築段階での改善を試みたい。


【改善点】

トゲキッスの型
「ねむりごな」フシギバナ対策でぼうじんゴーグル+「てんのめぐみ」としていたが、20戦やってフシギバナとのマッチングは0回だった。
「ねむりごな」対策が薄くても問題ない環境であれば攻撃性能が高くなるピントレンズ+「きょううん」型の方が強い場面が多いため、検討の余地はあるだろう。
ただし今回私がたまたま当たらなかっただけで「ねむりごな」フシギバナ使用者は一定数いたようなので、一概にどちらが良いとは言い切れない。

攻撃を50%で急所に当てられることで壁パーティや「めいそう」カプ・レヒレ、「かいでんぱ」「バークアウト」「すてゼリフ」等のデバフ全般に強めになる他、DM時の火力期待値も跳ね上がるのがメリット。


サマヨールの枠
本戦では明らかに「トリックルーム」が刺さっているにも関わらず「いわなだれ」怯みで止められて勝てなかった試合もあった。
基本的には耐久が高いサマヨールであれば1回の怯みは許容出来ると考えていたが、ランドロスの隣にレイスポス等の削れたサマヨールを一撃で倒せるポケモンがいた場合は1ターン目に怯んでイエッサン♀を失ってしまうと2ターン目に「このゆびとまれ」が出来ない盤面となり、致命的となる。

怯みに絶対負けないようにするのであれば特性「せいしんりょく」の「トリックルーム」要員も検討の余地がある。
その中でも特に可能性を感じるのはヤレユータン。DM技に撃てない点は惜しいものの、専用技の「さいはい」には唯一無二の強みがある。
ただしイエッサン♀とタイプが完全に被る他、「トリックルーム」下でコータスより先に「じならし」を撃つためには工夫が必要な点は注意。
そのままの差し替えは難しいが、上手くヤレユータンを活かしたパーティに組み直すのも面白いだろう。


【外部リンク】

当記事の内容をベースにGameWithさんの方でも記事を作成頂きました。
私のブログは文字ばかりで見辛いと思いますが、こちらは画像などを用いて非常に見やすく纏めて下さってるので、良ければ読んでみて下さい!
gamewith.jp


【最後に】

今回の構築は初見殺し性能を重視して組んだため、ネタバレにならないようランクマッチや仲間大会では練習をせず、フレンド対戦で調整を重ねました。
練習に付き合って下さった皆さんには本当に感謝しています!

特に予選から引き続き相談に乗ってくれたり何十戦もフレ戦に付き合ってくれたえむさん、アカバさん、大変ありがとうございました。

そして元々あった予定をズラして、日曜日の朝〜夕方というゴールデンタイムをポケモンに使わせてくれた家族にも最大限の感謝。来年こそ頑張ってロンドンに連れて行くぞ…!w



* * *



今回の記事は以上になります。
長文でしたが最後までお読み頂きありがとうございました!
ご意見、ご感想、ご質問等があればコメント欄やTwitter(@yuki_rotom)にお願いします!
ではではノシ

ポケモンへの取り組み方(時間創出編) ~仕事・家庭・ポケモンの両立を目指して~

こんばんは、ユウキです。
今回はポケモンの考察やパーティ紹介ではなく「ポケモンへの取り組み方」に関するコラム記事です。



【まえがき】
ポケモンの歴史も早25年。
昔からのファンを含めてプレイヤーの年齢層も段々と上がり、仕事や家庭を持つ方も増えて来ています。
趣味全般に言えることではありますが、「仕事・家庭と趣味の両立」は永遠のテーマです。
特にポケモン対戦のように競技性のある趣味で「勝つこと」を目標とした場合は、ただ楽しむ趣味と比べて取り組み方にかなり気を付けないと両立は難しいです。

本記事では、私自身がこのテーマを目指して長年ポケモンのガチ対戦に取り組んで来た中で、特にポケモンに割く時間を確保する「時間創出」という側面から気を付けたことや実践したことを紹介します。
仕事と趣味の両立に悩む社会人の皆さん、更に家庭を持ち時間の捻出に苦労されている皆さん、そしてそんな先輩を見て将来の不安を抱える学生の皆さんの参考になれば幸いです。



【目標】
「仕事・家庭・ポケモンの両立」

ゲームの楽しみ方は人それぞれですが、ここでは「ポケモン対戦で勝ちたい」という前提で話します。
そして、ただ勝つだけではなく「私生活ともきっちり両立させたい」というのが最大の目標です。

仮に何かを犠牲にしてゲームで強くなれたとしても、勝てなくなったりそのゲームをやめた場合に手元に残るものが少なく後が辛いと思いますし、ポケモンには日本においては現状プロ制度等もないのでそこまでして追求する旨味はないです。
また、尊敬出来るゲーマーの方は多くが他分野でも活躍したり私生活も大事にされている印象なので、リアルの立ち回りも重視して行きたいです。



【自己紹介】
いきなり自分語りするのも恥ずかしいですが、この手の話をする上では私個人がどんな生活をしているかを知ってもらったり、実績等も示した方が文章に説得力を持たせられるかな~と。

★家庭・職業環境
・社会人8年目(2014年入社)
・結婚7年目(2015年結婚)
・子供が1人(2018年生まれの2歳男児)と猫1匹
・夫婦共働き、子供は日中は保育園
・持ち家(2019年築)、会社、保育園が直径2km以内

★実績(シングル)
第4〜7世代:オフ会優勝、入賞多数
第8世代:竜王戦41位、S15瞬間1位

★実績(ダブル)
第4〜6世代:WCS2010埼玉ベスト8
       オフ会優勝、入賞多数
第7世代:PJCS2018(全国大会)36位
    WCS2018(世界大会)DAY2進出,世界51位
第8世代:S5最終11位、S7最終30位
     PJCS2021予選28位(本戦出場権獲得)

第4~5世代の頃は学生だったので今回の話とはそこまで関係ありませんが、10年以上前から社会人・家庭人になっても変わらぬ熱意を持ってガチ対戦に取り組んでいる証の1つとして。

昔はオフ会を中心として運営等も含め頑張っていましたが、最近はネット対戦環境の活性化やコロナ禍でのオフ会自粛等の背景も重なり、剣盾発売以降はランクマッチを中心に活動しています。
社会人になって住む場所が都心から少し離れたことや、家庭を持ちオフ会の参加ハードルが上がったことからも、ランクマ中心の今のプレイスタイルが生活と合っていると思ってます。



【スケジュール】 ※2021/4現在
以前の記事でも書きましたが、私の生活スケジュールの一例を挙げます。

07:00 起床
07:30 子供を保育園に預けて会社へ
08:00 出社
   仕事
17:00 退社 帰りに保育園にお迎え
17:30 帰宅
17:40 夕食準備
18:30 夕食
   子供と遊びつつ家事(夕食片付け食器洗い等)
20:00 妻帰宅、妻夕食
21:00 風呂
   家族団らん
22:30 妻子就寝
   家事(風呂掃除、洗濯、保育園準備等)
23:30 家事終了
   眠くなるまでポケモン
01:00~03:00 就寝

基本は家事終了後~翌朝起床時間までの7~8時間の自由時間の内、睡眠を削った分だけポケモンをしている形になります。
体調やモチベ次第ですが、日に2~3時間プレイ出来れば良い方でしょう。
忙しい中で自分が求める結果を出すために、以下のアプローチでポケモンに取り組んで来ました。

・自由時間そのものを増やす
ポケモンに割ける時間を増やす
・限られた時間で効率良くポケモンをする

具体的に気を付けていたこと、実践していたことについて紹介します。



【目次】



【取り組み例】

①勤務時間を減らす

一般的なサラリーマンであれば基本的に勤務中に仕事以外をするのは難しいので、自由時間を増やしたいならなるべく勤務時間を減らすしかありません。
自営業の方や最近増えているテレワークの方でしたら仕事をしながら趣味の時間を捻出することも可能かもしれませんが、私はそうではないためここでは毎日出社している人向けに書きます。


■業務の効率化
当たり前のことですが、自分の仕事のパフォーマンスは変えずに所要時間を短縮するためには可能な限り効率化を図るべきです。

・簡単な作業のシステム化/自動化
・ショートカットキーやコマンド等の活用
・資料等のペーパレス、簡潔化
・会議や打ち合わせのオンライン化

Windowsのショートカットキーは皆さんよく利用されてると思います。
また、私がメイン業務で使うソフトはユーザがコマンド(キーの割り当て)を設定出来るので、よく使う機能は全部コマンド設定しています。これだけでもスピードが段違いになるので、そういうソフトを使ってる人は設定してみるのを勧めます。

しかしながら日本社会の構図として、全体の業務量が多過ぎて人手が足りていない場合は自分の処理能力がいくら上がったところで別に早く帰れる訳ではなく、ただ他の人の仕事が余分に回って来るだけという現状もあります。。。
こればかりは個人の力では割とどうしようもないため、本当に脱却したければマシな業界に転職するか独立するか海外で働くのが良いでしょう(



■異動・転職
どうあがいても環境を変えないと無理そうな時は思い切って変えてみるのも手です。最終手段のようですがこれが一番有効なのかも。私の場合はこれで大幅に改善しました。


●昔は激務だった
私のいる業界は短い開発スパンで新製品を多数出すため年間通して忙しく、全体的に長時間残業の傾向があります。
特に私の部署は社内で最も顕著で、入社当初は残業時間が月最大120h超、年間1000h近くの激務でした。
(具体的には平日8:00~22:00+土曜8:00~17:00の週6日勤務を4週で大体120h残業)

先輩や上司から「忙しくて家に帰れないし、帰った頃には家族全員寝てるから幼い我が子に父親と認識されてるか怪しい」等の笑えないブラックジョークが飛び交ったり、忙し過ぎて家庭を顧みる暇がなく離婚された人の噂もあったりと散々で、「将来こうなりたい」という社会人像とはかけ離れていました(皆いい人だったけど、会社や社会の構造に問題がある)。

一応断っておくとブラック企業に就職した訳ではなく、大手の真っ当な会社ですが業務が一部の部署に集中して二極化が酷かった感じです。
私より全然早く帰る同期を横目に「どうして同じ会社でも部署が違うだけでこんなに違うんだ。不公平だ・・・」と血の涙を流したり、「○○(私の部署)は別会社だからな~w」と冗談を言われたり(

ちなみにこの時期でもポケモンは引退しておらず、22:30に帰宅して夕飯と風呂等を済ませてから、妻が寝た後深夜にレートに潜ってました。
当時はオフ会で勝つのを目標として、真皇杯のためのパーティ調整でシングルレート2100を達成したりしていました。今考えてもハードな生活だ・・・


●転機
激務ではあったものの、業務内容自体は自分の希望通りでやりがいも感じていましたし、上司の人柄にも恵まれたのもあり何とか持ち堪えていました。
しかし結婚してもそんな働き方が続くと仕事のため早寝早起きをする妻とも生活リズムがすれ違い気味になり、更に1つ上の先輩が体を壊しドクターストップになったのを見て、このままだと過労死/家庭崩壊/鬱病のどれかになるのも時間の問題だと思い、思い切って上司に相談。
「家庭と仕事の両立をしたいので、業務量を調整してもらいたい。出来れば今の業務内容がいいが、難しいようなら最悪部署異動でも良いので検討して欲しい」と申し出ました。

会社からは活躍を期待されていたようで申し訳ないのですが、私個人はキャリア志向がそこまでなく、仕事はあくまで幸せな生活を手にする手段の1つという認識なので。
価値観は人それぞれですが、自分や家族を犠牲にする程仕事に人生を捧げて会社や社会に貢献するよりも、個の幸せを追求した方が良いと思っています。


●理想の働き方に
とは言えそんなすぐに理想の働き方が出来る場所にポンと異動出来た訳ではなく、会社側の都合にも振り回されながら紆余曲折を経て、半年前にようやく自分の理想と言える場所に辿り着きました。

決め手になったのは丁度1年前に子供の保育園入園と妻の復職が重なったタイミング。結婚したての頃と比べて明らかに私がサポートしなければ家庭が回らないという条件が揃っており、上司の理解を得られました。

最初は子供の慣らし保育の期間に半月ほど時短勤務をさせてもらい、その後も忙しい妻の代わりに残業を大幅に減らして家事全般をするように。
妻は子供の頃からの夢である職につき仕事を生きがいとしているタイプで、私は逆に仕事より家事をしている方が性に合ったので「この生活スタイルと役割分担がウチには合っているな」となり、上司にも家庭を優先したい旨を伝えて今に至ります。

働き方改革という世の流れにより、会社が長時間労働の改善や多様な働き方に理解を深めてくれたというのも追風でしたね。

この環境を手に入れるのに7年近くかかりましたが、間違いないのは「自分から動かなければ絶対に手に入らなかった」ということ。黙ってたら倒れるまで働かされてたと思います。
「最悪やりたいことを犠牲にしても良い」「この会社がダメなら転職も視野」という覚悟ではいましたが、私は幸運にも社内の異動だけでやりたいことを諦めずに良い所が見つかりました。

今の職場環境を改善したい皆さんも、小さなことからでも良いので自分からアクションを起こしてみると良い結果に辿り着けるかもしれません。


②通勤時間を減らす

移動手段にもよりますが、通勤時間は出来ることの制限が多く、長引く程に自由時間は減ります。
更に通勤は定年までの40年近くほぼ毎日行われるため、1往復がそんなに長くなくても塵も積もれば山となります。
通勤時間をどれだけ短く出来るかが最大のポイントと考え、実践したのは以下の1つだけ。

・会社の近く(会社入口まで1km以内)に家を建てた

これに関しては会社生活以外の利便性や、賃貸なら家賃、戸建てなら土地が空いてるか、転勤や転職の可能性があるか等の様々な要素もありますが、個人的にはここは最大限に投資すべきところだと思っています。
実際に住んでみて非常に便利ですし、自由時間も増えて「近くにして正解だったな」と自信を持って言えるので、まだ家を建てていない方には是非オススメします。


③家電で家事の時間短縮

自分でやらなくて良い家事はなるべく家電の力を借りて時間短縮するのがベストです。
特に買って良かったと思う物を紹介。


・ドラム式洗濯乾燥機/衣類乾燥機
洗濯物を「干す」という作業から解放。結構時間がかかる家事なので効果絶大。マストアイテム。

・食器洗い乾燥機
食器を「洗う」「乾かす」作業から解放。これも効果大なので自炊する人は是非買うべき。

・ロボット掃除機
掃除機をかける作業から解放。ロボット掃除機が走れるように床に落ちているモノを拾う習慣もつき、結果的に部屋の綺麗を保ちやすくなるというメリットも。

・自動車
住んでいる地域にもよるが田舎では必須アイテム。移動時間全般の短縮に。

・電動アシスト付き自転車
子供の保育園の送り迎えがあるので購入。車とは場面に応じて使い分け。
車と比較したメリットは小回りが利く点、通退勤時の渋滞に巻き込まれない点。
我が家の場合は家・保育園・会社が全て2km以内なのでむしろ車より早い場合が多い。
普通の自転車と比べて、電動アシストによりスピードが出せる点、体力消耗が少ない点が趣味の時間確保には有利。

スマートスピーカー
グーグルホーム、アレクサ等。特に使うのは天気予報、タイマー、スケジュール、調べもの等。
特にタイマーはキッチンタイマー代わりに使うことが多いが、料理中でも手を止めなくて良いので効率的。
ピカチュウと喋れたりアナ雪の読み聞かせや音楽やアニメを流す等、子供の遊び相手としても優秀。

・フードプロセッサー
料理をするにあたって面倒な作業全般(みじん切り、スライス、おろし等)をやってくれる。手でやるのと比べて格段に時間効率が上がる。
離乳食の準備にも使えるためお子さんがいる家庭は買い得。
買うなら容量が大きい方がひと手間で大量に出来るのでオススメ。


④家事の分担、ポケモンとの両立

子供がいる家庭では様々な家事が発生しますが、その中で一番の難関だと思っているのが「寝かしつけ」。
最近は私が妻子を同時に寝かしつける日が多いですが、以前は主に妻が寝かしつけを担当し、その間に私が他の家事(風呂掃除や洗濯等)を担当していました。
子供が小さいうちは授乳等の関係もあり母親に抱っこされて眠りたがることが多いと思いますが、その流れで自然とそうなった感じです。


●寝かしつけのリスク
寝かしつけは非常にハードな家事である上に基本的には部屋を暗くしてじっとしていなければならず、疲れた状態でそんなことをしたら大人の方が先に意識を失うことも珍しくありません。
この「自身の寝落ち」が趣味の時間確保の最大の敵で、実際妻は子供を寝かしつけてそのまま自身も寝てしまうことが大半で、平日の趣味の時間はあまり取れていないです。
そんな寝かしつけを担当してくれている妻に最大限の感謝をしつつ、他の家事を頑張っていました。


●寝かしつけ×ポケモントーク
最近では妻と子供を私が同時に寝かしつける形がメインになりつつあります。
元々は妻が眠れない時に私が小難しい話をするとすんなり眠れるということから、私の得意分野であり妻は詳しくないポケモンについて細かく語って寝かしつけるという習慣がありました。
最近ではアニメやおもちゃの影響で子供もすっかりポケモンファンに染まり、興味津々でポケモンの話を聞いてくれます。
真っ暗な部屋で布団に入り「ポケモンの話して~」とせがんでくるため、妻子2人にポケモンの話を念仏のように唱えます。
しばらくマシンガントークしていると2人ともぐっすり寝てくれるので、そっと部屋を出て残りの家事をしに行きますw


●この作戦の良いところ
・私が一緒に寝てしまう可能性が低いこと
・「寝かしつけ」という家事とポケモンの両立になっていること
・妻子にポケモンの知識をつけて貰えること(趣味を理解して貰いやすくなる)

大体はその時組んでいるパーティの強みや動き、その時のルールで強いポケモン等についてひたすら語る作業なのですが、それにより自身の構築理解度や環境理解度が上がったり、うまく説明出来なかった部分に関して見つめ直すきっかけになります。
こんなことを続けているので対戦ガチ勢でなく剣盾もほぼ未プレイの妻もポケモンの知識はかなりついて来たので、たまに「あれとこれで悩んでるんだよね~」と相談すると割と的確なアドバイスをくれますw
子供も元気なうちはたまに「なんで?」と疑問を挟んでくるのですが、理解出来るかは置いておいてその都度説明してあげています。
親子のコミュニケーションと自分の趣味の延長の時間を過ごせ、更に子供が将来ポケモン対戦デビューした時に備えた英才教育になっているかもしれないという一石二鳥の作戦。
成立するのはなかなかレアなケースだとは思いますが、結構オススメなので機会があればやってみて下さいw


⑤基本家族優先

ポケモンで強くなるというよりは家庭円満のための鉄則なのですが、基本的に趣味をやる上で家族に迷惑を掛けるのはNGだと思ってます。
たまに家族で過ごす時間を減らしてまで日中自分の趣味に没頭している人を見かけますが、大丈夫なのかと不安になります。
「ウチは趣味に理解があるから~」と思っていても、実際は家族が我慢してくれているだけのケースもあるため、不満が募って後々爆発しないよう気を付けた方が良いでしょう。

・日中は原則家族の時間優先で、趣味は自分1人の時間にやる
・普段から家族を大事にして、感謝の気持ちを忘れずに

このあたりを心掛けて日頃から家族の理解を得ておくことで、いざという時(INCやPJCS等の大会期間)に気持ち良く協力して貰えると趣味がしやすいですね。

尚、趣味の時間=家族の時間にするために家族に自分の趣味にハマってもらうという裏ワザもありますが、成功するかは運次第w
妻は対戦にはハマらなかった(勝てる楽しさは感じたが、勝つのに求められる膨大な知識の習得に熱意がついて来ず)ですが、ポケモンというコンテンツ自体は好きになってくれてるので共通して楽しめる部分はあります。
あとは子供が対戦にハマってくれれば・・・という野望はひっそりと持っていますw


⑥買い物時間の削減

毎日の食事の準備に買い物は必須ですが、買い物に行くのも割と時間を食います。
なるべく買い物に行く回数を抑えることで時間的コストを削減しています。

・日曜に買い溜め
基本的に一度に大量に買ってしまえば買い物の回数を抑えられるので、週末に買い溜めして平日に備えます(土日は外食が多いため、平日が始まる直前に食料調達する方が長持ちする)。

・冷凍庫の活用
買い溜めると言っても賞味期限の観点から限度があるので、適宜冷凍庫も活用します。
大きい肉を買ってきて、半分使って半分は冷凍。または大量に調理してしまい、余ったおかずを冷凍。
これだけで買い物の手間、場合によっては料理の時間まで節約出来ます。
ちなみに我が家は冷蔵庫が2台あるため、かなりの容量を備蓄していますw
家を建てる前にメインで使っていた冷蔵庫を勿体ないので捨てずに新居の2階に置いたのですが、結構便利なので置く場所がある方は2台持ちもオススメです。

・コープの宅配サービス
事前に注文した食料を週1で自宅に届けてくれるので、買い物の回数を少し抑えられます。

・セブンアンドアイのネットスーパー
これも宅配サービスのようなもので便利ですね。子育て世代は安い配達料で利用出来るのでお得。


⑦体力をつける

何をするにも体力が全てだと言っても過言ではないぐらい重要です。

体力がないとせっかくの自由時間も仕事の疲れを癒すために寝たり休んでいるだけで終わります。
体の健康は保たれますが、これでは精神がすり減って行き心の健康が保てません。
基礎体力の向上は趣味の時間確保及び心身の健康には必須条件と言えるでしょう。

私は元々体力には自信がある方で多少の無理にも今のところ体が応えてくれてますが、若さで誤魔化し切るのも限度があるため注意が必要ですね。
体力をつける・落とさないためにも以下の運動習慣は維持しています。

・毎日自転車で通勤
・毎日会社の昼休みにテニス

また、日々の家事や育児は結構体を使うので自然と運動量は確保出来ているように思います。
それでも運動不足を感じる場合は以下もオススメです。

・リングフィットやフィットボクシング等のゲーム
遊びながら体を動かせます。楽しくないと続かないので、辛い筋トレよりは自分が好きな運動をするのがいいと思います。
前は結構やってましたが、ポケモンの時間が直接的に減ってしまうのでポケモンにガッツリ専念したいシーズンはセーブ中。

・「ながら」エクササイズ系の器具
時間短縮の観点と相性が良いアイテムです。
TVを見ながら、ゲームをしながらでも腹筋や足腰を鍛えられる健康器具の類はいくつか持っていますw


●睡眠の質にも気を遣うべき
また、私はどこでもすぐ寝られる体質で今のところ睡眠に関してあまり悩んだことはないので特に実践していないのですが、体力向上と同じくらい睡眠の質の向上も大事だと思います。
睡眠の質が上がれば同じ睡眠時間でも効率よく回復出来、疲れを残さず次の日を迎えられるため、睡眠を削って多少趣味に回しても生活に影響が出にくくなるでしょう。
寝具に拘ったり寝る前の行動を見直すとより良い趣味ライフを送れるかもしれません。
私も今後取り組んで行きたい要素の1つですね!


⑧個人の趣味を絞る

多趣味な人でも、時間が有限な以上は優先順位をつけてどれかに絞るしかない場面に直面します。
あれもやりたい、これもやりたいという欲は尽きませんが、「ポケモンで結果を出したい」という1点にフォーカスするのであれば、他の趣味は一旦後回しにするという姿勢も必要です。

特にソシャゲの類は時間がめちゃくちゃ吸われるので、対戦に集中したい時は離れた方が良いですね。
私も8年くらいやってるパズドラは最近ログイン勢ですし、一時期熱中したポケマスも今は完全に封印しています。ソシャゲって真面目にプレイするとやらなきゃならない/やりたいタスクが多い割に、作業ゲー(ハムスターのように同じダンジョンを周回するだけ)な側面も強く、投資した時間に対する「楽しい」と感じる時間の割合が少ないと思ってます。(ポケモンの育成等もそう感じる人が多いと思いますが、それは一旦置いておくとして)
一度ソシャゲから離れると「こんなに使える時間があったのか」となるので、思い切って辞めると道が開けるかもしれません。

まぁ正直言うと意図して絞っているというよりは、単純にポケモンが一番好きで「他の事やる時間があるならポケモンしたい!」と思えるくらいポケモンのモチベーションが高いので、結果的に他が後回しになっているというだけだったりしますw

勿論息抜きも大事だし、もしかしたら他のゲームでの経験もポケモン対戦に活きるかもしれないので、無理のない範囲で良いと思います!


⑨隙間時間の活用

実際にポケモンをプレイするのは難しくても、ポケモンのことを考えたり耳からインプットすることは可能な隙間時間は結構あるので活用しています。

・頭を使わない仕事の作業中
基本業務は頭脳労働ですが、たまに頭を使わない単純作業が舞い込んでくる時もあります。そんな時は脳内は自由なので隙あらばポケモンの考察をしています(

・頭を使わない家事全般
家事の多くが頭は使わず手が動いていれば良いものが多いので、家族が寝静まった後の家事時間ではyoutubeで対戦動画等を垂れ流して強いポケモンや環境に関してインプットしてます。オススメは対戦時に自分と相手の行動をちゃんと実況してくれる人で、画面を見ずとも技名や状況説明だけで対戦の様子が想像つくと家事の効率を落とさずに済みます。

・育成等の作業中
ポケモンをやる上でも隙間時間は意外とあります。対戦中以外の孵化や育成等のパーティ準備時間は頭が暇になるので、同様にyoutubeの対戦動画を見たりして勉強しています。



⑩レンタルチームの利用

これも育成コストを踏み倒して実戦経験を積むにはもってこいのシステムですね。

環境初期で使いたいパーティがなかったり準備が間に合わない時は、とりあえず誰かのパーティを借りて対戦を重ねることで環境の理解が深まります。
また、自分が使いたいコンセプトと似たレンタルチームがあればそれを使えば手っ取り早いですね。
レンタルを回して気に入ったり、改善点が見つかれば自分で育成してみる。
良く利用させて頂いていますが、効率的にパーティを作れるようになりました。

また、私自身も積極的にレンタルチーム(GameWithさんに記事を寄稿する関係上シングルが多い)を公開しているので、パーティがないけど対戦したいよ~という方は是非ご利用下さい。



* * *



【あとがき】
今回の記事は以上になります。いかがだったでしょうか?
ご意見、ご感想、ご質問等があればコメント欄やTwitter(@yuki_rotom)に遠慮なくお願いします!
特に「私はこんなことしてるよ!」というオススメの取り組みがあれば是非教えて下さいw

長々と書きましたが、最後までお付き合い下さりありがとうございました。
私の書いたことが少しでも誰かの参考になれば幸いです。
それでは皆様良いポケモンライフを!ノシ

【WCS2021】すいすいキュワオーガ【PJCS2021予選28位/R1767】

こんばんは、ユウキです。
PJCS2021本戦のルールが発表されたので、予選を突破した使用パーティの詳細を公開します。
来月から全国ダブルということで伝説ありルールが出来るのも残り半月ですが、記録として。



【パーティ】
f:id:yuki_rotom:20210417013209p:plain

種族名 性格 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
キュワワー 慎重 ギガドレイン フラワーヒール サイドチェンジ トリックルーム メンタルハーブ ヒーリングシフト
カイオーガ 控え目 しおふき かみなり れいとうビーム まもる じゃくてんほけん あめふらし
ウーラオス 陽気 インファイト あんこくきょうだ ふいうち まもる きあいのタスキ ふかしのこぶし
ゴリランダー 意地っ張り ねこだまし グラススライダー 10まんばりき はたきおとす とつげきチョッキ グラスメイカ
サンダー 臆病 10まんボルト ぼうふう ねっぷう まもる いのちのたま せいでんき
キングドラ 臆病 だくりゅう ハイドロポンプ りゅうせいぐん ぼうふう こだわりメガネ すいすい



【戦績】
●PJCS2021予選
勝敗:30勝8敗
勝率:78.9%
最高/最終レート:最高最終1767
順位:28位/34146名


●ランクマッチシーズン17
勝敗:15勝2敗(この6匹使用時)
最高:5位(2021/4/8) レート1835



【コンセプト】
①DM保険カイオーガの圧倒的パワー
カイオーガ以外も個々のパワーが高いパーティ
③上から、下からの柔軟な攻め筋


①DM保険カイオーガの圧倒的パワー
キュワワーのサポートを受けてC+2にしたDMカイオーガを初手から暴れさせる構築。
その火力は一般枠は勿論DM枠すらワンパン可能な恐ろしい制圧力となり、狙った相手にきちんと攻撃を通せれば3ターンで3匹葬るのも容易。
DMカイオーガはかなり耐久が高くやられにくい上、キュワワーが隣で全力でサポートすれば3ターンの生存も狙いやすい。


★メインギミック「キュワワーカイオーガ
キュワワーの特性「ヒーリングシフト」による優先度+3の「ギガドレイン」で味方カイオーガの弱点保険を早急に発動させるコンボ

・S120未満の「ねこだまし」で防がれない
・「このゆびとまれ」「いかりのこな」で吸われない
いたずらごころ「すりかえ」「トリック」より先に発動出来る
・アイテム消費後のカイオーガは「すりかえ」「トリック」無効※
※グラカイのみに見られる仕様(バグ?)

という強みから、味方殴り+保険DMエースの戦法としてはかなり扱いやすい。

ちなみにキュワワーの先制「ドレインキッス」「ギガドレイン」で弱点保険を発動出来るエースはかなり多く、伝説枠だけでも下記の通り多岐に渡る。

カイオーガ
グラードン
レックウザ
パルキア
ギラティナ
ゼクロム
キュレム
イベルタル
・ジガルデ

この中でも、カイオーガは以下のメリットから特にエースとしての資質に優れると考えた。

・素の火力が雨と技威力込で一番高い(=保険込での突破力が最強)
・高威力全体攻撃技「しおふき」があり、非DMでの運用も制圧力が高い
・「しおふき」と「フラワーヒール」の相性が良い
・「きょじゅうざん」半減によりDMした後にザシアンに止められにくい
・グラカイのみが持つ持ち物消費後「すりかえ」「トリック」無効の仕様が偉い



カイオーガ以外も個々のパワーが高いパーティ
キュワワーカイオーガの構築を組もうとすると、取り巻きの決め方には以下2通りのアプローチがある。

A.カイオーガの苦手をカバーするサポートを採用し、カイオーガを全力で通す「補完」の組み方
B.裏にも高火力アタッカーを採用して全員でのビートダウン展開を意識した「攻め」の組み方


A.「補完」の組み方
カイオーガを強襲する電気技ケアの「ひらいしんライチュウトゲデマル
・ゴリランダーケアのガオガエン
カイオーガを守る「いかりのこな」モロバレル、「このゆびとまれ」ピッピ、イエッサン♀、トゲキッスetc

構築の縦の相性補完を意識して相手の攻め筋に対する切り返しを多く用意しているのが特徴で、繊細な立ち回りが要求されるが対応範囲は広い。
ただしキュワワーカイオーガガオガエンモロバレルのような選出はカイオーガ以外が決定力が皆無であり、うっかりカイオーガを失うとほぼゲームセットとなるのが非常にリスキーだった。
ライチュウトゲデマルも「ダイサンダー」を躊躇わせたり「でんじは」「かいでんぱ」まで吸えて便利なので存在自体は偉いが、イマイチ単体性能が高いとは言い難いのがネック。

当初この形で組んだパーティを回したが勝率が芳しくなかったため、次のBの組み方に切り替えた。



B.「攻め」の組み方
・高火力先制技でのスイープが魅力なゴリランダー
・高いタイマン性能で終盤の詰めが得意なウーラオス
・雨下で高い制圧力のサンダー、キングドラ

防御面のタイプ相性よりも攻撃面を強く意識した組み方。カイオーガが先発で荒らした後に立て続けに攻めて逃げ切るイメージ。なるべく先制して相手を倒し切る性能が高いポケモンを集めた。
この組み方にしてからパーティパワーがグンと上がり、仮にカイオーガが1匹しか倒せずに退場したとしても残りも決定力が高いため勝ち切れる試合が増えた。
キュワワー自体がサポートに特化したポケモンである以上他にサポートキャラを入れるとどうしても選出のパワーが落ちてしまうため、キュワオーガは残りのコマも攻めるポケモンにした方が強くなる。



③上から、下からの柔軟な攻め筋
サンダーの「ダイジェット」や超高速アタッカーのキングドラを用意することで上から攻める展開を作れる他、相手が「おいかぜ」+高速アタッカーの構えなら「トリックルーム」で下から攻める展開も作れるため、柔軟に先手を取る盤面を用意出来る。
基本的には素早さ操作をしてから攻撃に移るパーティではなくあくまで数的有利を取ってから先制技を駆使して締めるパーティなので、素早さ操作技への依存度が高くないのが特長。


ちなみにこのパーティを使う前はガチトリパを組んでいたが、「トリックルーム」依存度が高い構築は成功率を高めるために「このゆびとまれ」要員を1匹犠牲にして数的不利となった状態からのスタートになるため巻き返しが辛く、限られたターン内で全員倒すのもDMや「まもる」を駆使されると厳しいため、結局トリルが切れた後に上から一掃されることが多いのが課題に感じていた。

一方でキュワオーガの「トリックルーム」は余裕があれば狙う程度の存在である上、トリル要員の隣に「このゆびとまれ」ではなくDMエースを並べる選出なので即座に決定力を出せる点が優秀。
DMカイオーガが実質「このゆびとまれ」状態なのでキュワワーのマークが薄くなれば「トリックルーム」を通しやすくなるし、キュワワーを狙ってカイオーガが放置されてもそれはそれでアドなのでどちらに転んでも良いというのが本当に強いパーティの形だった。



【構築経緯】
カイオーガ
予選大会が開催まで1ヶ月を切ったタイミングで告知されたため準備期間が短く、限られた時間で勝つために使い慣れた伝説枠であるカイオーガを軸にすることが最初に決定。


キュワワー
そのカイオーガを最も強く扱えるパーティの形を模索していた所、火力補佐、行動補佐、素早さ操作が可能なキュワワーに辿り着いた。


③悪ウーラオス
キュワオーガから攻めの組み方をする上でほぼ採用しない理由がない性能。

・単純に単体性能が高い
・汎用性の高いタスキ枠+先制技持ち
・デバフや相手のバフに強い「あんこくきょうだ」

雨に乗れる水ウーラも良いが、
・ゴリランダーに弱くない
・バドレックスに強い
・先制技の威力が高い
・ドラパルトに強い
という点から悪にした。


④ゴリランダー
・高い先制火力の「グラススライダー」でスイープ出来る
カイオーガが打点を持ちにくい水に高打点
カイオーガの苦手な電気に強い(レジエレキ等)
・GFで回復付与&「フラワーヒール」の回復量UP
・「ねこだまし」でオーロンゲ系統への展開阻止


⑤サンダー
・晴れパの取り巻き全般に強いタイプ
・電気打点で水に強い
カイオーガが苦手なナットレイに滅法強い
ダイマしなくても強い
・雨で暴風必中
・ザシアンに有利


キングドラ
・雨下の高速アタッカー
・締めの性能も高い
・レジエレキより速いのが最大のポイント
カイオーガが苦手なキュレムゼクロムパルキア等ドラゴン全般に上から高圧力
・草等倍+メガネ暴風でゴリラに勝てる


サンダー、キングドラは一緒に構築を考えていたえむさん(@emungo2)の提案で採用。
その前はレジエレキ、ドラパルトが入っており、途中ヌケニン等も試したがこの並びが一番感触が良かったので微調整を経て予選に持ち込んだ。
以下に個別解説をする。



【個別解説】
キュワワー@メンタルハーブ ヒーリングシフト
慎重158-**-112-78-177-120
252-0-12-0-244-0
ギガドレイン フラワーヒール サイドチェンジ トリックルーム


努力値配分
・A203ランドロスの「Dそらをとぶ」耐え

・C152レジエレキの珠「Dかみなり」耐え
・C167レジエレキの磁石「Dかみなり」15/16耐え
・C217黒バドレックスの「てだすけ」メガネW「アストラルビット」12/16耐え
・C150ラプラスの雨珠「Dハイドロポンプ」耐え
・C167フシギバナの珠「Dヘドロばくだん」耐え
・C167フシギバナの珠「Dハードプラント」+ベンタツ定数ダメ+霰ダメ耐え
・C217黒バドレックスの珠「Dアストラルビット」耐え
・C202カイオーガの雫雨W「しおふき」耐え
・C222カイオーガの雫雨W「しおふき」8/16耐え
・C202パルキアの雨「Dハイドロポンプ」14/16耐え

・C最低値(味方カイオーガへのダメージ意識)

一般的な配分よりもDにかなり寄せた配分。
レジエレキや黒バド系統にトリルを通せる可能性を上げられる。
晴れパとのマッチングやラプラス入りとのマッチングでも生存ターンを増やすことで相手のダイマックスを凌ぎやすくなる。


●技構成
ギガドレイン 
カイオーガの弱点保険発動のためのトリガー。地味ながらラプラストリトドン等、カイオーガの障害となる特性持ちに抜群を取れる。味方に撃つのがメインだが、ミリ耐えやタスキで耐えた相手を縛る先制技としても非常に役立った。優先度+3なので先制技や遅い相手の「ねこだまし」、「サイドチェンジ」「このゆびとまれ」「いかりのこな」より先に出せるのが本当に偉い。

・フラワーヒール
先制で味方のHPを半分回復出来る壊れ技。これにより自身が生存する限り隣のエース(主にカイオーガ)を延命し続けることが出来る。グラスフィールド下で回復量が2/3に上昇するが、自身のゴリランダーからキュワワーに繋げる展開は稀なので実際は相手がゴリランダーを出した時にタダ乗りすることが多かった。

・サイドチェンジ
基本的には「このゆびとまれ」同様にカイオーガ方向に飛んで来る攻撃を代わりに受けてもらう技。カイオーガが縛られる強い攻撃だけでなく、「かいでんぱ」「でんじは」「ねむりごな」等の妨害技も引き受ける。
また、「このゆびとまれ」とは異なり自身の延命も狙えるのが長所。特にカイオーガとの横の相性の良さによりパルキアやレシラム、キュレム等のドラゴン伝説やザシアンに対しては互いに致命傷を避けて攻撃を受けて行ける(キュワワー方向の水技をカイオーガで半減したり、カイオーガ方向のドラゴン技をキュワワーで無効化等)ため、DMターンを稼ぐのにも役立つ。

トリックルーム
相手が全体的に高速な場合に積極的に狙って行く。また、相手のガチトリパに対してトリル返しを狙ったり、トリル読みトリルで展開を妨害するのにも使える。
こちらの後発がウーラサンダーグドラあたりの場合は自らを苦しめる展開にもなりかねないため、使いどころを間違えないように注意が必要だった。


●持ち物
エルフーントルネロスファイアロー等の入った前のめりなパーティの「ちょうはつ」によるトリル対策を掻い潜ってこちらのトリルを決めることでイージーウィンが狙えるメンタルハーブ。
トリルを決めに行く場合以外でも、高いサポート性能を損なわずに動ける。相手のいたずらごころ「ちょうはつ」より先に動ける技ばかりなので、2回目の「ちょうはつ」を貰う前にほとんどの仕事を終えてしまえる。
「アンコール」も一度解除出来るため、エルフーンに対してゆとりを持って展開出来る。



カイオーガじゃくてんほけん あめふらし
控え目207-**-123-204-161-114
252-0-100-124-4-28
しおふき かみなり れいとうビーム まもる


努力値配分
・C(+2)「Dれいとうビーム」で350-120フシギバナを11/16で1発 霰1回込で14/16
・C(+2)雨「Dしおふき」で350-101(164-4)ボルトロス@チョッキを14/16で1発

・A194ゴリランダーのGF「グラススライダー」耐え
・DM時A152レジエレキの珠「Dワイルドボルト」15/16耐え
・DM時A172ドラパルトの珠「Dゴーストダイブ」+B(-1)でA222(+1)ザシアンの「きょじゅうざん」90.6%(急所込86.8%)耐え
・DM時A222(+1)ザシアンの「きょじゅうざん」+A167ボルトロスの「Dワイルドボルト」99.2%(急所込95.1%)耐え
・DM時C78ギガドレイン」最高乱数のHP380からA222(+1)ザシアンの「きょじゅうざん」+A146ボルトロスの「Dワイルドボルト」96.9%(急所込92.8%)耐え
・A167(+1)ボルトロスの「Dワイルドボルト」耐え

・DM時C78ギガドレイン」+C167レジエレキの珠「Dかみなり」耐え
・C167フシギバナの「Dハードプラント」15/16耐え
・DM時D(-2)でC202パルキアのいのちのたま「Dかみなり」耐え

・S準速ラプラス+2
・S(+1)で最速100族+4
・S(+2)で最速フェローチェ+5

火力を最低限に抑え、耐久をなるべく上げた配分。ザシアン等を絡めた集中攻撃を耐えるようにして動かしやすくした。
微妙に火力が足りずミリ耐えされてもキュワワーの「ギガドレイン」で縛れるため、そこまで困る場面はなかった。(むしろ次のポケモンを出されず両縛りの盤面を維持出来る方がアド)
HPが少しでも生存していることに意味があるため、耐久振りは正解だった。絶妙な耐久により何度もミリ耐えをして窮地を救ってくれた。
高い耐久に加えて「フラワーヒール」でゾンビ化するのが非常に強力だった。


●技構成
・しおふき 
最大威力でダイストリームを撃てるメインウェポン。基本DMを切るのでHPが削れても問題ない。
DMで3ターン暴れた後はHPが削れていると安定した水打点がなくなるが、取り巻きやサブウェポンで削り切れると判断。
こんげんのはどう」はDM終了後や非DM時に強い技だが、外しによる負け筋も大いに作るので不採用。それ抜きで詰めれるような展開を目指したい。

・かみなり 
当初はHPが削れた時用に「こんげんのはどう」を入れていたが、電気技がないとラプラス入りに非常に窮屈な立ち回りを強いられたため採用。
「ダイサンダー」は催眠対策にもなり、バレル絡みや「あくび」コータス入りが楽になる。
この技を入れて以降ラプラス+ザシアンにはほとんど勝てるようになった。
HPが削れた状態では最大威力の技がこれになるため、DM終了後によく撃った。事前にエレキフィールドを展開しておけばかなりの威力になる。

れいとうビーム 
バナやゴリラ、ドラパルト意識のサブウェポン。これらに打点を持てないと選出幅が一気に狭まるため「かみなり」より優先度は高いだろう。晴れている時のグラードンボルトロスに撃ったり「ダイアイス」の霰ダメージできあいのタスキを潰しに行く立ち回りでも有用。

・まもる
狙われやすいため必須。トリルを待ったり相手の素早さ操作技やDMを枯らしたり。



■ウーラオス悪@きあいのタスキ ふかしのこぶし
インファイト あんこくきょうだ ふいうち まもる
陽気176-182-120-**-90-163
4-252-0-0-0-252

・HP16n(ゴリラのGF回復意識)

全てテンプレなので語ることなし。



■ゴリランダー@とつげきチョッキ グラスメイカ
ねこだまし グラススライダー 10まんばりき はたきおとす
意地っ張り197-187-112-**-98-114
172-196-12-0-60-68


努力値配分
・175-111カイオーガをGF「グラススライダー」で15/16で1発

・A222(+1)ザシアンの「きょじゅうざん」15/16耐え
・A152レジエレキの珠「Dとびはねる」12/16耐え
・A182ウーラオスの「あんこくきょうだ」+「ふいうち」255/256耐え@GF回復1回

・C167フシギバナの珠「ヘドロばくだん」+毒ダメージ13/16耐え
・C167フシギバナの晴れ珠「ウェザーボール」15/16耐え
・C167フシギバナの晴れ「Dウェザーボール」15/16耐え
・C217黒バドレックスの「てだすけ」メガネW「アストラルビット」15/16耐え

・S113調整(晴れ時S+1最速85族抜き)フシギバナ+1
・S(+1)で最速100族+4
・S(+2)で最速フェローチェ+5

サンダーと並んでの「ダイジェット」展開を意識して素早さに多めに配分した。必要な攻撃、特殊耐久を確保しつつ素早さを高めるためHPを少し削ったが物理耐久はこれでも充分高い。
努力値が足りず素早さはカイオーガと同速になってしまったが、先制技のグラススライダーが主なので困る場面はなかった。


●技構成
ねこだまし
初手でオーロンゲやエルフーンを止めたり、中盤~終盤に非DM枠やザシアン等を止めて味方エースの行動をサポートする技。序盤の展開を作る際、終盤の詰めの際の両面で役に立った。

・グラススライダー
ゴリランダーの採用理由でもある強力な先制技。S操作+カイオーガやレジエレキに対して有効。オーロンゲに仕事させずに処理することも可能。

・10まんばりき
ザシアン、コータスディアルガ等への打点として採用。「ダイアース」も強い

・はたきおとす
ドラパルト、黒バドレックスに対して撃てる技として。アイテムを落とすことで半減木の実のない相手を倒しに行ったり、火力を削いだり出来る。


●持ち物
出せる相手が増えて汎用性が上がるとつげきチョッキ。主に黒バド構築、晴れパに出した時に安心感がある。レジエレキ耐性も上がる。



■サンダー@いのちのたま せいでんき
10まんボルト ぼうふう ねっぷう まもる
臆病165-**-106-177-110-167
0-0-4-252-0-252


●採用理由
電気枠。元はレジエレキだったが、ゴリランダーやフシギバナランドロスに弱い点が気になったので変更した。ザシアンに強いコマでありながら晴れパーティの取り巻きにも強いため、流行のザシアン晴れにカイオーガとセットで有利に立てる。
DMした際の制圧力が高いだけでなく、カイオーガと組むことで非DMでも必中「ぼうふう」が撃てたり、カイオーガ軸で苦手になりがちなナットレイに詰まされない点も偉い。


●技構成
・10まんボルト
一般的なメインウェポン。DM前提なら威力重視の「ライジングボルト」や「かみなり」もありだが、DMオーガの後発から出す場合も多いため非DMで威力が安定し、雨が切れても命中100で撃てる「10まんボルト」とした。

・ぼうふう
カイオーガの苦手な草タイプへの強打点。自身が飛行半減で最強の「ダイジェット」使いの一角。通常時の命中不安もカイオーガの雨により解消されているのが本構築の強み。

・ねっぷう
雨との噛み合いは良くないが、ナットレイを焼くために必須。晴れパとのマッチングで強く使えたり、ザシアンを強打出来る。全体技なので相手の片方「まもる」等に対して保険を持たせる立ち回りでも有用。

・まもる
DMしたときに「ダイウォール」を出来た方が強いため採用。「はねやすめ」等も面白いが、終盤に「ねこだまし」で簡単に崩されないように、また相手や自身の「トリックルーム」ターンを凌ぐために使える「まもる」の方が優先度が高い。


●持ち物
制圧力を上げるいのちのたま。


●特性
初手で出して素早さ判定をするよりも後発で出す場面の方が多いため、接触技メインのザシアンに対してワンチャンスを狙える「せいでんき」。



キングドラ@こだわりメガネ すいすい
だくりゅう ハイドロポンプ りゅうせいぐん ぼうふう
臆病151-**-116-146-116-150
4-0-4-244-4-252


努力値配分
・A194ゴリランダーのGF鉢巻「グラススライダー」15/16耐え
・A222(+1)ザシアンの「インファイト」14/16耐え
・C141エルフーンの「ムーンフォース」14/16耐え
・Sすいすい時最速レジエレキ抜きのため臆病
・S最速(ミラー意識)


●採用理由
高速アタッカー枠としてレジエレキの抜けた枠を補う形で採用。
最速レジエレキより速い点が優秀で、上からの制圧力を相手に意識させることでエルフーン等の「おいかぜ」要員の選出を強制し、キュワオーガが有利に展開出来るといった選出誘導のような役割も担う。
初手でカイオーガと並べても強いが、キュワオーガの後発としても優秀でザシアンやレジエレキに上から攻撃出来るスイーパーとして終盤も活躍する。後発で出す場合は「ダイアイス」等を挟んでからの「ダイストリーム」で雨ターンを調整するとより長く活躍出来る。

ドラゴン対策としても強く、カイオーガが苦手なキュレムゼクロムパルキア等ドラゴン全般に上から圧力を掛けられる。高い圧力を利用して相手のドラゴンのダイドラグーンを誘ってキュワワーに交代して無効化という動きも強い。


●技構成
・だくりゅう
基本的にはダメージ効率重視でこの技を押すことが多いが、命中不安で威力は「こんげんのはどう」の劣化なのであまりにも弱い。ただし「なみのり」では味方の負担が大きく、「ねっとう」では相手の「このゆびとまれ」や「サイドチェンジ」、片方「まもる」に対してダメージを稼げないためやはりノーリスクの全体技として採用せざるを得なかった。命中安定の「しおふき」の偉大さが分かる。
当てれば勝ちの場面で何度も外して泣きを見たが、命中ダウンから拾うこともあるためまぁ許す。

ハイドロポンプ
元々不採用で「こごえるかぜ」を入れていたが、DMレジエレキがとても重い構築なので上からワンパンする手段を増やすために採用。相手のレジエレキが物理だとカイオーガキュワワー、ゴリランダーの受けが成立せず崩壊する場合があるが、上から倒せば関係ない。
無振りザシアン等もワンパン可能になるため非DM枠としてはこれ以上ない縛り性能を手に入れられる。

りゅうせいぐん
ドラゴンに対する最高打点。命中不安ではあるが伝説やDMしたドラゴンは「りゅうのはどう」如きでは全然ダメージが入らないのでリターン重視。特攻が下がるものの、相手のドラゴンがDM警戒ですぐ倒してくれる場合も多く気にならない。

・ぼうふう
ゴリランダー、モロバレルフシギバナ等の草タイプへの打点。唯一の命中安定(雨時のみ)技なので詰めで使える他、ダイジェットのタネにもなる。水ウーラオスにも打点を持てるのが偉い。


●持ち物
瞬間火力を上げて制圧力を最大限発揮するためのこだわりメガネ。非DM枠ながら相手のザシアンやDMレジエレキの行動を制限出来るのが強い。



【選出】
●基本選出
先発:キュワワーカイオーガ
後発:ウーラオス+サンダー

最も多かった選出。
キュワオーガの圧倒的破壊力で2~3匹破壊した後にウーラサンダーで締める。
後発サンダーはオーガの苦手なゴリラに強い点やザシアンに強い点、ウーラオスを上から縛れる点が優秀。
数的有利を取ったり大幅な削りを入れた盤面でのウーラオスが詰め筋として強いのは言わずもがな。
相手の「まもる」等の択を無視してそのままケリをつける。



●vs晴れパ(壁なし)
先発:キュワワーカイオーガ
後発:ウーラオス+サンダー

オーロンゲがいない晴れパは保険カイオーガで半壊させられる。
フシギバナグラードンコータスリザードンガオガエンランドロス、ポリゴン2等を全てカイオーガでワンパン可能。ポリゴン2以外はダイマックスされてもそのまま貫けるため簡単に数的有利を取れる。
初手グラコータスバックからのフシギバナ葉緑素眠り粉でカイオーガを止めてくる不届き者も多いため、ケアしてサイチェンダイアイスから入るとタスキ貫通で1発で処理出来て快適。
決まればバナ倒して天候霰で晴れ要員に水技で抜群取れる盤面が完成。ほぼ負けない。



●vs晴れザシアン(壁あり)
先発:サンダー+ゴリランダー
後発:カイオーガキングドラ

ほぼ先発オーロンゲ+フシギバナから展開されるのでキュワオーガではなくサンダー+ゴリランダーから入る。
初手猫+ダイジェット集中でオーロンゲを倒し、サンダー、ゴリラのどちらにDM技が来ても両方生存する。
オーロンゲが生存した場合でも次ターンに「グラススライダー」でオーロンゲを何もさせずに処理すれば壁を貼らせずに有利な殴り合いに持ち込める。
ダイジェット2回でゴリランダーも晴れフシギバナの上を取れるようになるのがミソで、上から攻めて行き数的有利を取る。
ゴリランダーが草タイプなので「キョダイベンタツ」の定数ダメージを食らわない点が優秀で、2回殴られない限りは盤面に居座り続ける。
相手2匹を倒したら天候が雨固定になるので、フシギバナを削るか倒してから後発ザシアンコータスをオーガグドラで一掃して勝ち。



●vs黒バド
先発:カイオーガキングドラ(キュワワー)
後発:ウーラオス+ゴリランダー

前のめりなパーティなのでトリルを通すかキングドラで上から殴りたい。
選出択になりがちだが、アタッカー2枚の選出にはオーガグドラが刺さり、アタッカー+エルフーンならキュワオーガが刺さる。
相手のアタッカー層の厚さを見てキングドラキュワワーを選択する。

先発DMオーガで数的有利を目指しながら殴り合い、先に相手を2匹にしてしまえばフィールド書き換えからの「ふいうち」ウーラオス+「グラススライダー」ゴリランダーで詰められる。



●vsラプザシ
先発:キュワワーカイオーガ
後発:ウーラオス+サンダー

ラプラスモロバレル等の初手から入られることが多いが、ギガドレ+ダイサンダーが安定する。
ラプラスを強襲することでうまく行けばワンパンして壁を貼らせず、ミリ耐えされても次のギガドレ圏内。バレルの胞子もケア出来る。
ほぼノーダメで2匹突破してしまえばあとは数的有利を維持して勝ち。



●vsドラパザシアン+ゴリラ
先発:カイオーガキングドラ
後発:ウーラオス+サンダー

キュワオーガではダイホロウ+きょじゅうざん+グラスラを耐えきるにはHPが足りないため別選出。
初手グドラでドラパやザシアンに圧力を掛け、どちらかを退かせるか倒した状態からサンダーのダイジェットを展開して行けると楽。
ドラパザシアンの並びが出来てサンダーが通せない場合、B振りDMオーガなら1回は行動出来る点をうまく突いて行く。



●vs白バドトリパ(ミミッキュ)
先発:キュワワーカイオーガ
後発:ウーラオス+サンダー(ゴリランダー)

ガオガエンミミッキュから入られることが多いが、ガオガエンの「ねこだまし」より先にギガドレでばけのかわを剥がせる。
カイオーガは無理して初手DMでトリルを止めに行かずとも「しおふき」をローリスクで選べる。「ねこだまし」が来ていてトリルを決められた場合は次ターントリル返しを狙う。「ちょうはつ」ミミッキュでもメンハのお陰で返せる。無事返せたら味方「ギガドレ」+「しおふき」で上から一掃する。保険オーガが保険白バドと殴り合ってもほぼ勝てる上、トリルさせないようにすれば悪ウーラで倒せる。
ラストはレヒレ対策のサンダーかエレキ対策のゴリランダー。



●vs白バドトリパ(サマヨール)
先発:カイオーガキングドラ
後発:ウーラオス+サンダー

サマヨ入りの場合は初手「てだすけ」サマヨ+DM珠エレキで上から殴って来るため、カイオーガの隣にDMエレキを上から縛れるキングドラを置く。これによりサマヨールが「てだすけ」を押せなくなる。「ハイドロポンプ」でエレキを飛ばすか「サイドチェンジ」したサマヨを削ってカイオーガのDMでエレキを返り討ちにして行く。
後発の白バドは水技連打で削りを入れてから後発ウーラで締める。



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今回の記事は以上になります。
最後までお読み頂きありがとうございました!
全国大会本戦は別ルールですが、そちらも頑張ります!