ユウキのめざめるパワー(氷)

ポケモンバトル考察

ギラドータ

2009.1/30に行われた公式厨オフ(http://d.hatena.ne.jp/yuki_rotom/20100130)と、2/7に開催されたWCS埼玉予選(http://d.hatena.ne.jp/yuki_rotom/20100207)で使用していたパーティを改めて晒してみます。
当時と今では環境が全然違うので、この時はある程度回していて使えた構築ですが今はどうかは分かりませんw



【パーティ詳細】

ギラティナ@キーの実 <プレッシャー>
勇敢 255-167-141-116-142-86
H236 A252 B4 D12 S4
シャドーダイブ ドラゴンクロー 影打ち 守る


ドータクン@ラムの実 <浮遊>
生意気 174-109-139-99-182-34
H252 B20 D236
神秘の守り 威張る トリックルーム 大爆発


グラードン@黒い鉄球 <日照り>
意地っ張り 207-188-161-101-140-112
H252 A4 B4 D236 S12
地震 岩雪崩 投げつける 守る


クレセリア@オボンの実 <浮遊>
生意気 227-77-141-95-200-81
H252 B4 D252
草結び 手助け トリックルーム 三日月の舞



【パーティ解説】
ギラティナグラードンをアタッカーとしたトリパ。
物理攻撃主軸なので、GSで多い特殊耐久寄りな相手に刺さりやすいのが特徴。

ギラティナの守る貫通のシャドーダイブの攻撃性能が素晴らしいのでそれをメインにして組んでみました。
トリパを使うとどうしても相手がターン稼ぎのために守るを多用してくるのですが、それを無効化出来るのが強いと思います。

トリックルーム要員としてギラティナの隣に銅鐸を起用することで、いつでも爆破とシャドーダイブのプレッシャーをかけることができて、面白いです。
さらにトリル下でこいつより先に動けるポケモンは限られているので、ギラティナがトリパアタッカーにしては少し素早さが速いので対一般鈍足ポケに不安が残るところをカバー出来ます。

ドラゴン・ゴーストのどちらの技も通らない鋼タイプに強い地面技をタイプ一致で使えるということで、2匹目のアタッカーはグラードン
全体攻撃が主体なので、プレイヤーへの負担が少なくて楽です。

残りは浮いていて味方が地震を撃ちやすく、グラードンがきつい後続カイオーガにそれなりに強く、割と安定した耐久から2回目のトリルが狙えるクレセ。
一般ポケの中ではスペックがすごく高いです。


この4体の組み合わせ自体は結構見ますよね。お互いの相性がなかなかいいと思います。
同じメンツでクレセグラ先発のパーティもありますが、このパーティはグラードンではなくギラティナが軸なので先発で出してすぐに暴れさせます。

パーティの流れとしては初手でトリックルームを決めたら2ターン目に威張キーでシャドーダイブなどを撃ってガンガン攻めて行き、狙った方から1匹ずつ確実に仕留めていくイメージです。
ギラティナで殴れないポケが出てきたらドータクンの爆発を当てたりしてHPを削りつつ後発のグラードンで始末します。
シャドーダイブは攻撃にターンがかかってしまうので、大体途中でトリックルームが切れるのでクレセリアドータクンのどちらかは残して立ち回りたいです。



【個別解説】

ギラティナ

>技構成
技は物理アタッカーとしてギラティナを使うのならば、この4つでほぼ安定かと思います。
バンギラスなどが厄介なので地震も攻撃範囲としては相性がいいですが、タイプ不一致なので補助がないと大した火力が出ず、さらに今回のパーティでは後ろにグラードンを置いているので必要ないと判断しました。
相手の守るを無効化するという効果を持つシャドーダイブがメインウェポン。これは文句なしで強い技なので、これをパーティの軸にして組みました。
1ターンで殴れる技も欲しいのでドラゴンクローも欲しいし、かゆいところに手が届く影打ちもかなり便利でした。


努力値配分
勇敢で攻撃252振りで、残りは耐久。
特にこれといった調整はしておらず、素直なトリパアタッカー用ギラティナです。
隣のドータクンの補助を受けて攻撃を強化して、回避不可能のシャドーダイブで敵を確実に仕留めていく戦法。

HPは全振りすると実数値で257となり、砂嵐や霰などで食らう定数ダメージが少し大きくなります。
それを考慮して16n-1の255になるよう調整することで定数ダメージを抑え、余りをBDに割り振り。
S個体値が1の個体なので、素早さに4振ることで最遅90族+1になるので、トリパミラーでの同速ゲーを防ぐために振っておきました。
まぁ気休め程度ですが。



ドータクン

>技構成
トリックルーム発動要員なのでトリックルームは必須。
残りは味方のギラティナを強化したいというコンセプトから威張る、そしてダークホールなどの対策をしつつ威張神秘などのコンボにも繋ぐことのできる神秘の守り。
最後は攻撃技が1つ欲しかったので、隣のギラティナとも相性抜群の大爆発です。
途中までサポートに徹してもらい、ある程度仕事したら爆発で無償降臨狙ってもいいです。
後ろにクレセリアが控えているので、こいつをある程度粗末に扱っても2度目のトリックルームは決められる可能性は高いです。


努力値配分
生意気で最遅。特殊耐久重視の配分になってます。
最初はGSでは特殊攻撃が多いので素直にHD252,B4でしたが、先発ホウオウの存在に少し怯えて物理に回しました。
これも気休め程度ですが、少しBに努力値を回したことでA182ホウオウの聖なる炎を最高乱数とその次の乱数以外耐えることが出来ます。


特殊耐久の水準は
・C222カイオーガ 雨潮吹き 確定耐え
・C206ミュウツー 珠大文字 確定耐え
・C206ミュウツー 大文字 + C158ユキノオー 吹雪(ダブル) 確定耐え


この程度耐久があれば、先発でトリックルームの発動を成功させるのは相手に挑発・猫だまし持ちがいなければ難しくはなかったです。
相方がドーブルトゲキッスのようにこの指サポートが出来ないので、場合によっては交替したり攻撃したりと臨機応変な立ち回りが要求されます。
必ずしも初手でトリックルームをしなければいけないパーティではないのでその辺のサポートは切って、その代わりにトリパ対策の甘いパーティにはとことん攻められる感じになっています。



グラードン

>技構成
ごく一般的なトリパアタッカーのグラードン
メインウェポンの地震はGSルールでは刺さる相手が多いので、とても強いです。
地震+岩なだれはどちらも攻撃範囲の相性がよく、さらに全体攻撃ということで思考停止で連打出来るのでトリパに非常に合っていると思います。
投げつけるは地震と岩なだれではダメージが入りにくいルンパッパ、クレセリアギラティナドータクンあたりに黒い鉄球を投げつけることでいいダメージが見込めるので、鉄球で素早さを下げるという役割以外にもサブの攻撃技として優秀です。


努力値配分
意地っ張りですが火力ではなく耐久にほとんど努力値を割いています。
後発なのでトリックルームが切れた状態でも1発耐えて動けるように、かなり耐久寄り。


特殊耐久の水準は
・C202カイオーガ 雨濁流(波乗り) 確定耐え
・C206ミュウツー 珠草結び 確定耐え
・C202ディアパル 眼鏡流星群 確定耐え


実際にこの特殊耐久のおかげで、公式厨の決勝でもカイオーガの波乗りを一発耐えることができました。
耐えるかどうかでもう一度攻撃出来るかどうかに差が出てきて、それが勝敗につながるケースもあるのでやはりグラードンの耐久は重要ですね。
攻撃を220以上にすると手助け地震メタグロスがほぼ一発で倒せるので、耐久はある程度切って攻撃に振る型もありますが、トリルが切れた時の安心感を考えるとこのくらいの耐久はあってほしいです。


素早さを敢えて最遅にせず、意地っ張りの個体値31でしかも少し努力値を割いているのは、トリルが切れた後に黒い鉄球を投げつけて普通に戦うときのことを考慮してのことです。
素早さに下降補正をかけなくとも鉄球を持たせればだいたいのポケモンにはトリル下では先手が取れます。
トリパミラーなどで同速ゲーになるのも嫌なので、相手がトリパだったらこのグラードンの素早さをうまく利用してトリックルームを発動させずに戦うといったり、臨機応変に戦わせることが出来ます。



クレセリア

>技構成
トリックルーム発動要員その2。ドータクンが事故死した場合や、5ターン経ってトリックルームが切れても試合が終わらなかった場合に仕事してもらいます。
攻撃技はカイオーガグラードンに抜群で威力も高くなる草結びを採用。
補助技は味方の火力アップとして即効性のある手助け。
最後の枠には少し特徴的な「三日月の舞」を入れました。これはうまく使えると相当強い技なので入れていましたが、使用機会は少なく、結構難しいです。
アタッカー2匹が死にかけになったり状態異常で機能停止しても、一度引っ込めてから全回復させることが出来るので事故に強いです。


努力値配分
思考停止で特防特化。
GSルールにおいて受ける攻撃の大半は特殊技なので、その被ダメージを少しでも抑えるためにこうなりました。
ちなみに防御は無振りでもだいたいの弱点攻撃ですら1発は耐えることが出来ます。
メタグロスの大爆発も攻撃がかなり高くないと1発では落ちないので、ほぼ確実に1回は動くことが出来ます。
GSのメタグロスはだいたい攻撃より耐久に努力値を回しているので、もし大爆発を直撃させられてしまってもトリックルームを決めることが出来ます。
カイオーガの雨潮吹きもオボン込で2発耐えることが出来ます。



【改善点】
先発に猫だまし持ちの入ったパーティや眼鏡オーガが増えてきたので、ドータ始動のトリパはもう厳しいかもしれません。
威嚇ポケモンも当時は全くと言っていいほど見ませんでしたが、今ではカポエラーなどが少しずつ注目され始めてきて実際当たると結構面倒です。


現環境に対応することを考えるのであれば、この先発の組み合わせ自体を解体する必要もありそうです。


細かい点では、ドータクン努力値配分(特に物理耐久)と技構成、ギラティナの素早さ調整、クレセリアの4つ目の技を三日月の舞→光の壁かめざパ炎などに変えてユキノオーへさらに強くするなどの対策が必要だと思います。

クレセリアに光の壁を採用すれば、グラードンも火力重視の配分の個体を投入してメタグロスを手助け地震1発で処理できるようになりギラティナの負担も減りますね。


攻撃性能だけ見ればハマればかなり強く、物理主体のパーティなので防御が薄めの相手にはとことん刺さるので、またこの環境でも使ってあげられるように考えたいところです。